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天空大陸~サキュバスの街でトリップ・オア・トリート
3ヶ月ぶりの再会
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『『『ゴゥンゴゥン…』』』
「用済みになったから"処理"するだけだ。
何も話さず、罪の意識も無い貴様の様な狂人は生きてても害しか生まないからな。(【諜報】)」
「ふざけるなぁっ!
貴様がやっている事は不敬罪に値する!
死を以て償わせる事になるぞ!(ゲッシュバルド)」
「不敬結構、ここは王都だ。
王都の法に則って貴様を処理するだけよ。
何とでも言え。(【諜報】)」
「貴様ぁ『『ゴボゴボゴボッ!』』xaxaxa!(ゲッシュバルド)」
「チッ!やはり『【魔王】擬き』を体内に仕込んでいたか!(【諜報】)」
ゆっくりと周囲を囲われていくゲッシュバルドの口から"黒い液体(【魔王】擬き)"が噴き出し、モンスターの様な奇声を上げる。
旧イグレージャ・オシデンタルでノアが遭遇し、葬る為に放った【龍神邪火】で灰塵にした"黒い液体(【魔王】擬き)"はまだゲッシュバルドが隠し持っていた。
ゲッシュバルドとしては機を見計らって"黒い液体(【魔王】擬き)"を解放して脱出を試みるつもりであったが、その前に処理されそうになった為、慌てて解放した様だ。
「ぐは『ゴボ』ばaばは『ゴボ』hぁっ!
これが私が造りi『ゴボゴボ』出した最高傑s作、正真正銘、我が息子【勇者】アークでぇ『ゴボ』あるぞぉっ!(ゲッシュバルド)」
『ゴボボ『ドシュッ!』ボボボ』
口から"黒い液体"を吹き出したゲッシュバルドは、身動き1つ取れない状況ながら目の前に立つ【諜報】に向けて"黒い液体"を槍状にして発射。
だが
『『『ギュゥウンッ!』』』(床の呪文と術式が作動)
『『『ジュウウウウッ!』』』(繋がれた幾本もの鎖が白熱&ゲッシュバルド炎上)
「ぅぁ…ぎゃぁあああああああっ!?(ゲッシュバルド)」
呪文、術式、ゲッシュバルドを拘束していた鎖がほぼ同時に発光。
忽ち全身が炎上し火だるまとなった。
【諜報】に向けられた"黒い液体"の槍はと連動して軌道から外れゲッシュバルドの口に戻っていった。
『『『ジュウウウウッ!』』』(炎上)
『『『シュゥウウウウ…』』』(そして再生)
「ぉおぉ…がぁああああっ!(ゲッシュバルド)」
「バカか…?
何の対策も講じずに貴様をここに拘束する訳無いだろ。
床の呪文や術式は対象の攻撃を感知したら自動で発動する封印措置だ。
拘束に使用した鎖は某ダンジョンからの出土品『怨嗟の炎鎖』、対象が燃え尽きるまで燃え続ける。"対象の魔力を吸収"してな。(【諜報】)」
『『『ゴォオオオオッ!』』』
「はがっ…!ィイイイイイイイッ!(ゲッシュバルド)」
体内に隠していた"黒い液体(【魔王】擬き)"の影響か、炎に包まれ肌を焼かれたそばから再生がなされ、それによってよりゲッシュバルド自身が苦しんでいた。
「貴様の事だから"【魔王】擬き"を仕込んでいる事は分かっていたがまさか体内に仕込んでいたとはな…
まぁ封印措置の中で魔力が尽きるまでじっくり焼かれてくれ。(【諜報】)」
『『『ゴゥンゴゥン…』』』
『『『ゴォオオオオッ!』』』
「ま…て…待ぁああてぇええええっ!(ゲッシュバルド)」
「うるさい。
時間はたっぷりある、そこで【勇者】軍に襲われた者達の苦しみを少しでも理解すると良い。(【諜報】)」
「がぁああああ!ぅぁああ『『『ゴ…ォン』』』(封印措置完了)
ゲッシュバルドは炎に焼かれ、苦悶の声を上げつつ【諜報】に懇願するも、四方から迫る封印措置に包まれその姿や声も聞こえなくなってしまった。
と、そこに
「…やはりただの炎では破壊と再生が拮抗するだけで殺すまでには至らない様でしたね。(ナサケ)」
「はい。ですが、"黒い液体(【魔王】擬き)"の魔力が尽きれば何れどちらも消滅するでしょうから気長に待ちましょうナサケ殿。(【諜報】)」
部屋の隅から姿を現したのは【諜報】部局長のナサケ。
ゲッシュバルドの封印措置を施したものの安堵の色は見せておらず
「まぁそうですね。
…しかしこういう時、相手に時間を与えるのはマズイ場合が殆んど。
ガワ(ゲッシュバルド)が燃え尽きても"黒い液体(【魔王】擬き)"は油断ならないのでツテに協力出来ないか頼んでみよう。(ナサケ)」
「【鬼神】殿ですか?(【諜報】)」
「ああ。(ナサケ)」
"黒い液体(【魔王】擬き)"を完全に滅殺した唯一の方法が【龍神邪火】による超高温の炎であり、『怨嗟の炎鎖』の炎では身を焼く程度でしかない為、不安を拭い去る事は出来ない。
なのでナサケはノアに協力を求める事になるのだった。
~『インマ』~
「っあ!そうでしたわミダレさん!
急いで冒険者ギルドへ向かうのですわ!(ケツァナ)」
「え?突然どうしたのケツァナさん?(ミダレ)」
「ミダレさんのお父様のガロさんがかつて無い程心配なさっておいでなのですよ!
心配のあまりガロさんは憔悴しておいでなのですわ!(ケツァナ)」
「パパが憔悴って大げさっちゃね。
何でそんな事に…?(ミダレ)」
「テスタへ向かったハズのミダレさんの消息が掴めなくて【勇者】軍の被害にあったのではとお思いになっているのですよ!(ケツァナ)」
暫く談笑していたサキュバス5人であったが、ふと何かを思い出し血相を変えたケツァナがミダレに話を振った。
曰く父親であるガロがミダレの事を心配して憔悴し窶れているのだと言う。
身に覚えの無かったミダレは最初こそ冗談ではと思ったみたいだが
「パパ職員っちゃから、ギルドに寄れば行方が分かるっちゃし…
…あれ?わっち、いつからギルドに行って無いっちゃっけ?(ミダレ)」
「ほらー!
お母様も心配してたからとっとと行ってらっしゃいなさい!(ケツァナ)」
『インマ』に着くまで3ヶ月位ヴァリエンテ領隣領の新興街フロンテイアに滞在していた為、ギルドへ暫く行っていない事にミダレは漸く気が付いた。
久しぶりのギルドに寄る事もなくそのままケツァナ達と談笑していたのもあり、ケツァナはミダレを追い払う勢いで冒険者ギルドの方へ行くよう促したのであった。
~冒険者ギルド~
「え?この子が【鬼神】さん…?
…って、あの【勇者】軍を退けたって言う…?(マーゴット)」
「えぇ、まぁ。」
「そ、そうだ、その話の途中だったんだ。
君、外見は人間と大差無いから覚えていたらで良い。
【勇者】軍の中にサキュバス族を見なかったかい?
誘惑香の制御がイマイチで、常に甘い香りを発している背丈と年齢が君位の女の子なんだが…(ガロ)」
「褐色肌で、言葉尻が訛ってる娘なんだけど…(マーゴット)」
「うーん…」
所変わって冒険者ギルドでは、ガロ・マーゴット夫妻から質問攻めにあっている真っ最中のノア。
ガロの様に憔悴してはいないものの、約3ヶ月娘が消息不明なだけに声音に必死さが籠っていた。
「これだけ聞くとミダレさんの様だけど…」
「「え?」」
「えーっと、最近一緒に旅してるサキュバスちゃんなんですけどね、テスタで出会ってからの経緯が殆んど
<ピコン♪>(<気配感知>にミダレの反応)
…あ、そのミダレさんが丁度ここに走ってきますね。」
「「え?え?」」
ガロとマーゴットの話を聞く限り、探してると言う娘がミダレにしか聞こえないノアは思わず名前を呟く。
すると丁度良いタイミングで件のミダレが真っ直ぐ冒険者ギルドに向かってきている事を感知し、出迎える事に。
バンッ!
「パ、パパ!ごめんっちゃ!暫くギルドに通って無かっ…
あ!危な!ど、退い…『ヒョイ。』
冒険者ギルドの扉が勢い良く開かれると共に、弁明の言葉を叫ぶミダレが突っ込んできた。
だがそこにはノアが待ち構えており、衝突の寸前に抱き抱えられ、そのまま反転してガロとマーゴットの前に差し出す形となった。
「わ、わ!
あ、パパ、ママ、久し振りっちゃ…(ミダレ)」
「「あ、うん…」」
あまりに突然過ぎた為、とても感動の再会と言う雰囲気ではなくなってしまった。
だがノアの腕の中から下ろさせる頃には2人の目には涙が浮かんでいた。
「用済みになったから"処理"するだけだ。
何も話さず、罪の意識も無い貴様の様な狂人は生きてても害しか生まないからな。(【諜報】)」
「ふざけるなぁっ!
貴様がやっている事は不敬罪に値する!
死を以て償わせる事になるぞ!(ゲッシュバルド)」
「不敬結構、ここは王都だ。
王都の法に則って貴様を処理するだけよ。
何とでも言え。(【諜報】)」
「貴様ぁ『『ゴボゴボゴボッ!』』xaxaxa!(ゲッシュバルド)」
「チッ!やはり『【魔王】擬き』を体内に仕込んでいたか!(【諜報】)」
ゆっくりと周囲を囲われていくゲッシュバルドの口から"黒い液体(【魔王】擬き)"が噴き出し、モンスターの様な奇声を上げる。
旧イグレージャ・オシデンタルでノアが遭遇し、葬る為に放った【龍神邪火】で灰塵にした"黒い液体(【魔王】擬き)"はまだゲッシュバルドが隠し持っていた。
ゲッシュバルドとしては機を見計らって"黒い液体(【魔王】擬き)"を解放して脱出を試みるつもりであったが、その前に処理されそうになった為、慌てて解放した様だ。
「ぐは『ゴボ』ばaばは『ゴボ』hぁっ!
これが私が造りi『ゴボゴボ』出した最高傑s作、正真正銘、我が息子【勇者】アークでぇ『ゴボ』あるぞぉっ!(ゲッシュバルド)」
『ゴボボ『ドシュッ!』ボボボ』
口から"黒い液体"を吹き出したゲッシュバルドは、身動き1つ取れない状況ながら目の前に立つ【諜報】に向けて"黒い液体"を槍状にして発射。
だが
『『『ギュゥウンッ!』』』(床の呪文と術式が作動)
『『『ジュウウウウッ!』』』(繋がれた幾本もの鎖が白熱&ゲッシュバルド炎上)
「ぅぁ…ぎゃぁあああああああっ!?(ゲッシュバルド)」
呪文、術式、ゲッシュバルドを拘束していた鎖がほぼ同時に発光。
忽ち全身が炎上し火だるまとなった。
【諜報】に向けられた"黒い液体"の槍はと連動して軌道から外れゲッシュバルドの口に戻っていった。
『『『ジュウウウウッ!』』』(炎上)
『『『シュゥウウウウ…』』』(そして再生)
「ぉおぉ…がぁああああっ!(ゲッシュバルド)」
「バカか…?
何の対策も講じずに貴様をここに拘束する訳無いだろ。
床の呪文や術式は対象の攻撃を感知したら自動で発動する封印措置だ。
拘束に使用した鎖は某ダンジョンからの出土品『怨嗟の炎鎖』、対象が燃え尽きるまで燃え続ける。"対象の魔力を吸収"してな。(【諜報】)」
『『『ゴォオオオオッ!』』』
「はがっ…!ィイイイイイイイッ!(ゲッシュバルド)」
体内に隠していた"黒い液体(【魔王】擬き)"の影響か、炎に包まれ肌を焼かれたそばから再生がなされ、それによってよりゲッシュバルド自身が苦しんでいた。
「貴様の事だから"【魔王】擬き"を仕込んでいる事は分かっていたがまさか体内に仕込んでいたとはな…
まぁ封印措置の中で魔力が尽きるまでじっくり焼かれてくれ。(【諜報】)」
『『『ゴゥンゴゥン…』』』
『『『ゴォオオオオッ!』』』
「ま…て…待ぁああてぇええええっ!(ゲッシュバルド)」
「うるさい。
時間はたっぷりある、そこで【勇者】軍に襲われた者達の苦しみを少しでも理解すると良い。(【諜報】)」
「がぁああああ!ぅぁああ『『『ゴ…ォン』』』(封印措置完了)
ゲッシュバルドは炎に焼かれ、苦悶の声を上げつつ【諜報】に懇願するも、四方から迫る封印措置に包まれその姿や声も聞こえなくなってしまった。
と、そこに
「…やはりただの炎では破壊と再生が拮抗するだけで殺すまでには至らない様でしたね。(ナサケ)」
「はい。ですが、"黒い液体(【魔王】擬き)"の魔力が尽きれば何れどちらも消滅するでしょうから気長に待ちましょうナサケ殿。(【諜報】)」
部屋の隅から姿を現したのは【諜報】部局長のナサケ。
ゲッシュバルドの封印措置を施したものの安堵の色は見せておらず
「まぁそうですね。
…しかしこういう時、相手に時間を与えるのはマズイ場合が殆んど。
ガワ(ゲッシュバルド)が燃え尽きても"黒い液体(【魔王】擬き)"は油断ならないのでツテに協力出来ないか頼んでみよう。(ナサケ)」
「【鬼神】殿ですか?(【諜報】)」
「ああ。(ナサケ)」
"黒い液体(【魔王】擬き)"を完全に滅殺した唯一の方法が【龍神邪火】による超高温の炎であり、『怨嗟の炎鎖』の炎では身を焼く程度でしかない為、不安を拭い去る事は出来ない。
なのでナサケはノアに協力を求める事になるのだった。
~『インマ』~
「っあ!そうでしたわミダレさん!
急いで冒険者ギルドへ向かうのですわ!(ケツァナ)」
「え?突然どうしたのケツァナさん?(ミダレ)」
「ミダレさんのお父様のガロさんがかつて無い程心配なさっておいでなのですよ!
心配のあまりガロさんは憔悴しておいでなのですわ!(ケツァナ)」
「パパが憔悴って大げさっちゃね。
何でそんな事に…?(ミダレ)」
「テスタへ向かったハズのミダレさんの消息が掴めなくて【勇者】軍の被害にあったのではとお思いになっているのですよ!(ケツァナ)」
暫く談笑していたサキュバス5人であったが、ふと何かを思い出し血相を変えたケツァナがミダレに話を振った。
曰く父親であるガロがミダレの事を心配して憔悴し窶れているのだと言う。
身に覚えの無かったミダレは最初こそ冗談ではと思ったみたいだが
「パパ職員っちゃから、ギルドに寄れば行方が分かるっちゃし…
…あれ?わっち、いつからギルドに行って無いっちゃっけ?(ミダレ)」
「ほらー!
お母様も心配してたからとっとと行ってらっしゃいなさい!(ケツァナ)」
『インマ』に着くまで3ヶ月位ヴァリエンテ領隣領の新興街フロンテイアに滞在していた為、ギルドへ暫く行っていない事にミダレは漸く気が付いた。
久しぶりのギルドに寄る事もなくそのままケツァナ達と談笑していたのもあり、ケツァナはミダレを追い払う勢いで冒険者ギルドの方へ行くよう促したのであった。
~冒険者ギルド~
「え?この子が【鬼神】さん…?
…って、あの【勇者】軍を退けたって言う…?(マーゴット)」
「えぇ、まぁ。」
「そ、そうだ、その話の途中だったんだ。
君、外見は人間と大差無いから覚えていたらで良い。
【勇者】軍の中にサキュバス族を見なかったかい?
誘惑香の制御がイマイチで、常に甘い香りを発している背丈と年齢が君位の女の子なんだが…(ガロ)」
「褐色肌で、言葉尻が訛ってる娘なんだけど…(マーゴット)」
「うーん…」
所変わって冒険者ギルドでは、ガロ・マーゴット夫妻から質問攻めにあっている真っ最中のノア。
ガロの様に憔悴してはいないものの、約3ヶ月娘が消息不明なだけに声音に必死さが籠っていた。
「これだけ聞くとミダレさんの様だけど…」
「「え?」」
「えーっと、最近一緒に旅してるサキュバスちゃんなんですけどね、テスタで出会ってからの経緯が殆んど
<ピコン♪>(<気配感知>にミダレの反応)
…あ、そのミダレさんが丁度ここに走ってきますね。」
「「え?え?」」
ガロとマーゴットの話を聞く限り、探してると言う娘がミダレにしか聞こえないノアは思わず名前を呟く。
すると丁度良いタイミングで件のミダレが真っ直ぐ冒険者ギルドに向かってきている事を感知し、出迎える事に。
バンッ!
「パ、パパ!ごめんっちゃ!暫くギルドに通って無かっ…
あ!危な!ど、退い…『ヒョイ。』
冒険者ギルドの扉が勢い良く開かれると共に、弁明の言葉を叫ぶミダレが突っ込んできた。
だがそこにはノアが待ち構えており、衝突の寸前に抱き抱えられ、そのまま反転してガロとマーゴットの前に差し出す形となった。
「わ、わ!
あ、パパ、ママ、久し振りっちゃ…(ミダレ)」
「「あ、うん…」」
あまりに突然過ぎた為、とても感動の再会と言う雰囲気ではなくなってしまった。
だがノアの腕の中から下ろさせる頃には2人の目には涙が浮かんでいた。
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