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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~掃討開始~
続・色々あった5日間
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肺魚人族…海洋種の長リヴァイアを除けば、地上と水中両方で活動出来る海洋種族。
″夏眠″と言う方法で繭を形成し、水の無い場所でも永い年月生きる事が可能。
また陸上輸送の技術があれば遠方に運び、生息圏を拡大させる事も可能。
繭の状態から元に戻る場合、少量でも水が確保出来れば、短時間で復活する事が出来る。
体長は2~2.5メル程で、程良く肉付きがある。
魚人族の大半は鱗を持っているものだが、肺魚人族には鱗は無い。
代わりに体表面に薄い保護分泌液を纏っており、かなりの<受け流し>効果を有している。
基本的に雑食である。虫は好物。
ズジャッ!ズジャッ!(足音)
〔おお…これが地上という世界か…
何とも眩しく美しい世界だ…(肺魚人族1)〕
〔【鬼神】殿の防具…確かにエルダークラーケン様の力を感じますな…
流石海洋最強種が唯一認めた人族…(肺魚人族3)〕
〔此度はこの様な場所に要請して頂き、誠に感謝する。
【鬼神】殿は我が国の国賓。全霊を睹して協力させて頂きます。(肺魚人族2)〕
肺魚人族達は地上の世界に感動の声を上げつつも、海洋種にしてみれば国賓とも言えるノアに礼をしていた。
「凄ぇ…本当に海洋種だ…(デオ)」
「まさかこの地でお目見え出来るとは…(ガーラ)」
「首元にエラ…聞いていた海洋種の特徴そのままだ…(バルク)」
「何と流麗で素晴らしき体か…(パンプ)」
「予想よりも大きいのだな…(スクワ)」
デオやガーラ、『筋肉達磨』の3人もこの状況に目を点にして呆然としている。
今をときめく海洋種が、この様な西の偏狭の地でお目見えするとは誰も思わなかったからだ。
その後肺魚人族達はノアと共に周辺や街を散策し、顔を覚えて貰ったり、紹介に励んでいた。
ちなみにこの時『筋肉達磨』の3人は明確に参戦する事を明言していなかったが、しれっと力仕事に携わっていた技術職の方々と行動を共にし、朝になる頃には街の一員として溶け込んでいたのだった。
~翌早朝・王都国立大学院生(ゼーヴィス・スカーレット・アリッサ)~
「え?また?
何か昨日から来訪多くないですか?」
「そうですね…まるで示し合わせたかの様に、我が領に続々と参戦を申し出る書状が届いておりまして、正直我々も驚いております…(兵士1)」
「えええ…来るにしても、街に収まりきるかどうか…」
「その場合、ヴァリエンテ領の宿か最悪野宿して貰うかだな。
来るのが冒険者ならその辺慣れてるだろうしな。(レドリック)」
「まぁそれが妥当かな…」
早朝、王都の方から豪奢な造りの馬車がやって来たとの報せが入った。
聞けば王都国立大学院所有の物らしく、それに乗って3人程やって来たらしい。
前日からジワジワと有志が集まってきている状況に、嬉しい事だと溢す者が居る一方、学生と聞いて「遊びじゃねぇんだぞ」と愚痴る者も居た。
一先ず訪れたのだから話は聞こう、という事にりその学生らを呼ぶ事になった。
ちなみにこの時ノアの中では『王都国立大学院』と言う名称に心当たりは全く無かったのだった。
『『『ザザッ!』』』
「先程領主殿に話を通した!
我等王都国立大学院は大氾濫掃討に参戦致す!宜しく頼む!(ゼーヴィス)」
「それとこちらに【鬼神】と言う方が居ると思うのだが、呼んでいただけないでしょうか?(スカーレット)」
「あの、居るよ。(アリッサ)」
(・・)←最初から居た。
王都国立大学院生だと言う3人は、白を基調とした制服の上にローブを被った出で立ちであった。
その中には最初期に登場したアリッサも居り、ノアに目配せを送っていた。
のだが
「……?」
「え?何その反応…
まさか私の事覚えてなかったり…?(アリッサ)」
「あ、いやいや、以前会った覚えはあるのですが、″何ッサ″さんでしたっけ?」
「うわーん!やっぱ覚えられてなーいぃっ!(アリッサ)」
アリッサは最初期にノアに対してウザ絡みをしてきていた為、ノア自身記憶から抹消していた様子。
勿論現在のアリッサは心を入れ換えている為ノアに対してその様な行いをする事は無い。
「あ、この子が【鬼神】…?(スカーレット)」
「驚いた…本当に新人冒険者同然じゃないか…(ゼーヴィス)」
ノアとは初対面となるスカーレットとゼーヴィスは、自分達よりも幼いノアの姿を見て驚いく。
噂や他者からは聞いていたものの、戦果に対して容姿が全く繋がらなかったからだ。
『『『ザッ!』』』(一斉に跪く。)
「【鬼神】殿、今回我々がこの地にやって来たのは他でも無い。
以前我々の仲間であり、王都国立大学院の院生であったエルベストによる数々の問題行動。
それによって各方面に多大な影響を与えた。
【鬼神】殿に対しても同様にだ。(ゼーヴィス)」
「エルベスト…?あぁ…」
「そこで国王からの命でこの地での大氾濫に参加の意向を示し、それらを我が校の禊として償わせて戴くべく参ったのです。(スカーレット)」
「禊ねぇ…」
「本来は王都での御前試合に際しての課外活動を禊としていたのだけど、『ヒュドラ変異体殲滅を成したノア君の一件に協力する事こそが禊となったのでは?』と後々になって多方面から指摘されたから今回この地にやって来たのよ…(アリッサ)」
「ふー…ん、なる程ね…」
エルベストの名を聞いた瞬間ノアは大体の理由を察した。
その後3人から経緯を聞いたノアだが、何故か表情が浮かない。
不安げな3人を他所に、ノアが出した答えは
「うーん…何かその言い方だと、『大氾濫終結をだしにして、禊やら償いやらを達成して各方面に対する信頼回復に努めよう』って魂胆に聞こえるんですよねぇ…」
「「なっ!?(ゼーヴィス、スカーレット)」」
「ま、待ってノア君!確かに各方面への信頼回復なんかも重要だけど、大氾濫を終結させようと想う気持ちはホントよ!?(アリッサ)」
「だったら最初に出てくる言葉はそれでしょう?
同じ言葉を街に住む人達が聞いたら追い返されますよ?」
「す、済まない…(ゼーヴィス)」
国王の命であった事から、思わず本音を先走って言葉にしたのだろう。
ゼーヴィスはハッとなって直ぐに謝罪した。
(恐らく領主もこういった展開になるだろうと判断し、敢えて通したのかも知れない。)
「まぁでも領主が良いって言ってるのですから僕からどうこう言うつもりはありませんよ。」
既に許可が出ている為ノア自身の判断で追い返す事はしない。
でもノアから忠告じみた言葉が投げ掛けられる。
「″何ッサ″さん。」
「…まだ思い出さないのね…
…それは置いといて、何かしらノア君?(アリッサ)」
「今この地に欲しいのは″戦力″です。
あまりこんな事言いたくないのですが、以前会った時の様な″中途半端″な力であるなら容赦無く追い返すので覚悟してて下さい?」
「「ち、″中途半端″…(ゼーヴィス、スカーレット)」」
「ぅ…はい…(アリッサ)」
この場では言ってなかったが、アリッサは王都で毎年行われている各校選抜の闘技大会で何度か優勝した事のある猛者であるハズなのだが、最初期の、今よりも固有スキル等も少なかったノアにコテンパンにされた事がある。
その時の記憶しかノアには無い為、″その程度であるなら足手まといだ″と忠告してきた。
それを受けてアリッサは消沈し、ゼーヴィスとスカーレットは不安に駆られる事に。
だが一先ず王都国立大学院生の3人はハーピー族同様、禊を果たす為に大氾濫に参戦する事となった。
″夏眠″と言う方法で繭を形成し、水の無い場所でも永い年月生きる事が可能。
また陸上輸送の技術があれば遠方に運び、生息圏を拡大させる事も可能。
繭の状態から元に戻る場合、少量でも水が確保出来れば、短時間で復活する事が出来る。
体長は2~2.5メル程で、程良く肉付きがある。
魚人族の大半は鱗を持っているものだが、肺魚人族には鱗は無い。
代わりに体表面に薄い保護分泌液を纏っており、かなりの<受け流し>効果を有している。
基本的に雑食である。虫は好物。
ズジャッ!ズジャッ!(足音)
〔おお…これが地上という世界か…
何とも眩しく美しい世界だ…(肺魚人族1)〕
〔【鬼神】殿の防具…確かにエルダークラーケン様の力を感じますな…
流石海洋最強種が唯一認めた人族…(肺魚人族3)〕
〔此度はこの様な場所に要請して頂き、誠に感謝する。
【鬼神】殿は我が国の国賓。全霊を睹して協力させて頂きます。(肺魚人族2)〕
肺魚人族達は地上の世界に感動の声を上げつつも、海洋種にしてみれば国賓とも言えるノアに礼をしていた。
「凄ぇ…本当に海洋種だ…(デオ)」
「まさかこの地でお目見え出来るとは…(ガーラ)」
「首元にエラ…聞いていた海洋種の特徴そのままだ…(バルク)」
「何と流麗で素晴らしき体か…(パンプ)」
「予想よりも大きいのだな…(スクワ)」
デオやガーラ、『筋肉達磨』の3人もこの状況に目を点にして呆然としている。
今をときめく海洋種が、この様な西の偏狭の地でお目見えするとは誰も思わなかったからだ。
その後肺魚人族達はノアと共に周辺や街を散策し、顔を覚えて貰ったり、紹介に励んでいた。
ちなみにこの時『筋肉達磨』の3人は明確に参戦する事を明言していなかったが、しれっと力仕事に携わっていた技術職の方々と行動を共にし、朝になる頃には街の一員として溶け込んでいたのだった。
~翌早朝・王都国立大学院生(ゼーヴィス・スカーレット・アリッサ)~
「え?また?
何か昨日から来訪多くないですか?」
「そうですね…まるで示し合わせたかの様に、我が領に続々と参戦を申し出る書状が届いておりまして、正直我々も驚いております…(兵士1)」
「えええ…来るにしても、街に収まりきるかどうか…」
「その場合、ヴァリエンテ領の宿か最悪野宿して貰うかだな。
来るのが冒険者ならその辺慣れてるだろうしな。(レドリック)」
「まぁそれが妥当かな…」
早朝、王都の方から豪奢な造りの馬車がやって来たとの報せが入った。
聞けば王都国立大学院所有の物らしく、それに乗って3人程やって来たらしい。
前日からジワジワと有志が集まってきている状況に、嬉しい事だと溢す者が居る一方、学生と聞いて「遊びじゃねぇんだぞ」と愚痴る者も居た。
一先ず訪れたのだから話は聞こう、という事にりその学生らを呼ぶ事になった。
ちなみにこの時ノアの中では『王都国立大学院』と言う名称に心当たりは全く無かったのだった。
『『『ザザッ!』』』
「先程領主殿に話を通した!
我等王都国立大学院は大氾濫掃討に参戦致す!宜しく頼む!(ゼーヴィス)」
「それとこちらに【鬼神】と言う方が居ると思うのだが、呼んでいただけないでしょうか?(スカーレット)」
「あの、居るよ。(アリッサ)」
(・・)←最初から居た。
王都国立大学院生だと言う3人は、白を基調とした制服の上にローブを被った出で立ちであった。
その中には最初期に登場したアリッサも居り、ノアに目配せを送っていた。
のだが
「……?」
「え?何その反応…
まさか私の事覚えてなかったり…?(アリッサ)」
「あ、いやいや、以前会った覚えはあるのですが、″何ッサ″さんでしたっけ?」
「うわーん!やっぱ覚えられてなーいぃっ!(アリッサ)」
アリッサは最初期にノアに対してウザ絡みをしてきていた為、ノア自身記憶から抹消していた様子。
勿論現在のアリッサは心を入れ換えている為ノアに対してその様な行いをする事は無い。
「あ、この子が【鬼神】…?(スカーレット)」
「驚いた…本当に新人冒険者同然じゃないか…(ゼーヴィス)」
ノアとは初対面となるスカーレットとゼーヴィスは、自分達よりも幼いノアの姿を見て驚いく。
噂や他者からは聞いていたものの、戦果に対して容姿が全く繋がらなかったからだ。
『『『ザッ!』』』(一斉に跪く。)
「【鬼神】殿、今回我々がこの地にやって来たのは他でも無い。
以前我々の仲間であり、王都国立大学院の院生であったエルベストによる数々の問題行動。
それによって各方面に多大な影響を与えた。
【鬼神】殿に対しても同様にだ。(ゼーヴィス)」
「エルベスト…?あぁ…」
「そこで国王からの命でこの地での大氾濫に参加の意向を示し、それらを我が校の禊として償わせて戴くべく参ったのです。(スカーレット)」
「禊ねぇ…」
「本来は王都での御前試合に際しての課外活動を禊としていたのだけど、『ヒュドラ変異体殲滅を成したノア君の一件に協力する事こそが禊となったのでは?』と後々になって多方面から指摘されたから今回この地にやって来たのよ…(アリッサ)」
「ふー…ん、なる程ね…」
エルベストの名を聞いた瞬間ノアは大体の理由を察した。
その後3人から経緯を聞いたノアだが、何故か表情が浮かない。
不安げな3人を他所に、ノアが出した答えは
「うーん…何かその言い方だと、『大氾濫終結をだしにして、禊やら償いやらを達成して各方面に対する信頼回復に努めよう』って魂胆に聞こえるんですよねぇ…」
「「なっ!?(ゼーヴィス、スカーレット)」」
「ま、待ってノア君!確かに各方面への信頼回復なんかも重要だけど、大氾濫を終結させようと想う気持ちはホントよ!?(アリッサ)」
「だったら最初に出てくる言葉はそれでしょう?
同じ言葉を街に住む人達が聞いたら追い返されますよ?」
「す、済まない…(ゼーヴィス)」
国王の命であった事から、思わず本音を先走って言葉にしたのだろう。
ゼーヴィスはハッとなって直ぐに謝罪した。
(恐らく領主もこういった展開になるだろうと判断し、敢えて通したのかも知れない。)
「まぁでも領主が良いって言ってるのですから僕からどうこう言うつもりはありませんよ。」
既に許可が出ている為ノア自身の判断で追い返す事はしない。
でもノアから忠告じみた言葉が投げ掛けられる。
「″何ッサ″さん。」
「…まだ思い出さないのね…
…それは置いといて、何かしらノア君?(アリッサ)」
「今この地に欲しいのは″戦力″です。
あまりこんな事言いたくないのですが、以前会った時の様な″中途半端″な力であるなら容赦無く追い返すので覚悟してて下さい?」
「「ち、″中途半端″…(ゼーヴィス、スカーレット)」」
「ぅ…はい…(アリッサ)」
この場では言ってなかったが、アリッサは王都で毎年行われている各校選抜の闘技大会で何度か優勝した事のある猛者であるハズなのだが、最初期の、今よりも固有スキル等も少なかったノアにコテンパンにされた事がある。
その時の記憶しかノアには無い為、″その程度であるなら足手まといだ″と忠告してきた。
それを受けてアリッサは消沈し、ゼーヴィスとスカーレットは不安に駆られる事に。
だが一先ず王都国立大学院生の3人はハーピー族同様、禊を果たす為に大氾濫に参戦する事となった。
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