838 / 1,171
取り敢えず南へ編
野盗が生まれる過程
しおりを挟む
~ノアが居る場所から三山程離れたとある山道~
ザッザッ…
「ハァ…ハァ…くそ…どこまで行っても山、山、山…村の1つも見付かりゃしない…
すばしっこいネズミ位しか遭遇しなかったから腹減った…」
鬱蒼と生い茂る森の中を、とある冒険者が1人で彷徨っていた。
足取りは重く、前日に食事を摂って以降何も口にしていない様子。
何故彼が山の中を彷徨っているかと言うと
「ハァ…ハァ…こんな事ならアイツらに土下座してでもパーティに残らせてくれと言えば良かった…
″今後は過剰に攻撃を加えて、モンスター素材をダメにしない″ってあの時の自分が言えていたらなぁ…(ハイン)」
彼(ハイン)は、数日前に試験街テスタでパーティを抜けさせられた新人冒険者である。
″抜けさせられた″と聞くと被害者と捉えられてしまうかも知れないが、彼は冒険者生活を始めてパーティを組んでから3ヶ月もの間、倒したモンスターに対して過剰な追撃を行って度々素材をダメにしていた。
パーティ仲間から咎められても止める事は無く、この度堪忍袋の緒が切れて抜けさせられたのであった。
彼は多少の残虐性と自分の力を誇示して自分を大きく見せたがる癖を持っていた。
それ故、抜けさせられた直後は「後で俺の力を失って後悔する事になるぞ!」等と吐き捨てる様に言って、感情に任せて抜けていったのだった。
彼は今その発言をした事を後悔していたのだった。
スン…スン…
「あれ…?何か煙いぞ…?
もしかして村が近いのでは…?(ハイン)」ザザッ!
そんな時、何処からか煙の匂いを感じ取ったハインは、村が近い事を悟って駆け出すのであった。
「な、何だよこれ…(ハイン)」
ドカァッ!バキバキ…!
「はっはっはっはー、食い物は洗いざらい持っていけ!
これらは全て我々の糧とするのだぁっ!」
「「「「おぅよ!」」」」
「「「「「う、ううう…」」」」」
ハインが煙の匂いを辿ってとある村までやってくると、″ある集団″が村を襲っている最中で、広場にはその村に住まう住人達が集められ、周りに居る者達は剣を向けて見張っていた。
ボロ布を纏っている者が居たので、てっきり野盗による襲撃と思われたが、装備の整った者も何人か居た為、ハインはこの状況が何なのか分からず困惑していた。
が
シャキン!
「お、おい!お前ら!
村を襲って何をしてやがる!
こんな事をして良いと思っているのか!(ハイン)」
「んー?」
「何だ?冒険者か?」
「1人だな。」
「仲間は居ないな。」
「装備を見てみろ、ありゃ新人だ。」
腰に差していた剣を抜き放ち、襲撃中の者達に叫び放つ。
するとハインに気付いた者達は手を止め、何故か余裕の表情でハインの方に近付いていく。
「く、来るな!
いいか?俺は野盗と何度もやり合ってて何度も牢獄送りにしているんだ!
村を襲うのを止めれば見逃してやるぞっ!(ハイン)」
「へへ、威勢が良いねぇ。」
「でもアイツ多分″アレ″だろう?」
「だろうな。」
「俺は続けるぞ?」
「あいよ。」
「止めろと言っているだろう!(ハイン)」
野盗の集団は余裕の表情を崩さず、何なら襲撃の続きを行う者も居た位である。
そんな彼らに、ハインは剣を振り被って威嚇をする。
が
パン。「へ?」ガランガラン!
「周りを良く見ろ″爪弾き者″。
やはり新人冒険者か、ノリと勢いだけでここまで来たって感じの様だな。」
音も無く背後から近付いてきた人物に剣を弾かれ、取り落としてしまった。
「あ、あぁ…(ハイン)」
「こいつは俺の方で″教育″してやる。
皆は仕事を続けろ。」
「「「「うーす。」」」」
剣を落としたハインは一気に顔を青ざめさせて、地面に膝を付く。
そんなハインに
「よぅ″爪弾き者″、お前は何か勘違いしている様だな。」
「…な、何…?(ハイン)」
「端から見たら野盗集団の襲撃に見えるだろうが、俺達は″【勇者】軍″の一部隊なのさ。」
「ゆ、″【勇者】軍″…!?(ハイン)」
ペラ…
「ほれ、これがその書状だ。
俺達にはそれなりに″権限″を持っていて、訪れた村々から″施し″を得る事が許されている。
だがそれに応じない村から″強制的に搾取″する事が許されているのさ。」
「そ、それがこの襲撃って事…なのか…?(ハイン)」
「襲撃じゃねぇよ、″施し″を得ようとしたら拒否されたから″強制的な搾取″を行っているだけだ。
あぁ…何と心苦しい事か…」
謎の人物は懐からイグレージャ・オシデンタル製の書状を取り出してハインに見せる。
そこには
″貴君らが″【勇者】軍″である限り、全ての村々からの″施し″を得る事を許可する。
拒否された場合″強制搾取″を行使する権限を与えよう。″
等と無茶苦茶な文言が認められていた。
だがハインはこの全ての文言には目を通さず、謎の人物が発した″【勇者】軍″と″権限″と言う言葉に反応していた。
「つまりこれは″【魔王】討伐を成そうとする我らを阻もうとする背信者に対する罰″なのだよ″爪弾き者″。」
「そ、そう…なのか…?
…と言うかさっきから俺の事を″爪弾き者″って言ってるが、そんな事言われる筋合いは無「お前、どっかのパーティから抜けさせられた類いのヤツだろ?
この時期に一人行動しているヤツなんか大抵そんな連中ばかりだ、特に新人冒険者なんかは特にな。」なっ…!?(ハイン)」
ハインは謎の人物が言った言葉に反論する事が出来なかった。
何せ言っている事が思いっ切り図星だったからだ。
「い、いや…あ、う…(ハイン)」
その反応を見た謎の人物は畳み掛ける事にした。
「まぁお前が何をやってパーティ抜けさせられたかはどうでも良い。
そこで相談なんだが、俺達″【勇者】軍″は野盗なんかの手を借りなきゃいけない位の人手不足でな。
″新進気鋭″の冒険者が俺達を手伝ってくれたら非常に助かるんだよねぇ。」
「え?…は?(ハイン)」
「【勇者】の悲願と言える″【魔王】討伐″を達成した暁には、君も″【勇者】軍″の一員として世に名を連ねる事になるのだよ。」
「え、お、おぉ…(ハイン)」
「ただそれまでの間、″多少″の犠牲は付き纏う事になるが、俺達の一部隊に与すれば君にも一定の″権限″が着いてくる。
今目の前で行われている蛮行すら″不問″とされるのだよ。
略奪、暴力、強姦、ありとあらゆる犯罪行為全てが、だ。」
ゴクリ…
この段階でハインの思考は塗り潰され掛かっていた。
勿論″【勇者】軍″と言うモノが判断を鈍らせていたのだが、そんな事を考える余裕は今のハインには無い。
その判断の甘さを突き、付け入ろうとしているのがこの人物なのである。
謎の人物は知っている。
彼が何処かのパーティから抜けさせられた″問題児″である事、新人冒険者は若年故判断が曖昧である事、ちょっとした誘惑を匂わせれば簡単に飛び付く事、早い段階から楽を覚えれば努力を怠る事を。
その後ハインは″ある行為″を行ってしまった事で、″【勇者】軍″に入らざるを得ない状況になってしまうのだが、それはまた別の話で。
ザッザッ…
「ハァ…ハァ…くそ…どこまで行っても山、山、山…村の1つも見付かりゃしない…
すばしっこいネズミ位しか遭遇しなかったから腹減った…」
鬱蒼と生い茂る森の中を、とある冒険者が1人で彷徨っていた。
足取りは重く、前日に食事を摂って以降何も口にしていない様子。
何故彼が山の中を彷徨っているかと言うと
「ハァ…ハァ…こんな事ならアイツらに土下座してでもパーティに残らせてくれと言えば良かった…
″今後は過剰に攻撃を加えて、モンスター素材をダメにしない″ってあの時の自分が言えていたらなぁ…(ハイン)」
彼(ハイン)は、数日前に試験街テスタでパーティを抜けさせられた新人冒険者である。
″抜けさせられた″と聞くと被害者と捉えられてしまうかも知れないが、彼は冒険者生活を始めてパーティを組んでから3ヶ月もの間、倒したモンスターに対して過剰な追撃を行って度々素材をダメにしていた。
パーティ仲間から咎められても止める事は無く、この度堪忍袋の緒が切れて抜けさせられたのであった。
彼は多少の残虐性と自分の力を誇示して自分を大きく見せたがる癖を持っていた。
それ故、抜けさせられた直後は「後で俺の力を失って後悔する事になるぞ!」等と吐き捨てる様に言って、感情に任せて抜けていったのだった。
彼は今その発言をした事を後悔していたのだった。
スン…スン…
「あれ…?何か煙いぞ…?
もしかして村が近いのでは…?(ハイン)」ザザッ!
そんな時、何処からか煙の匂いを感じ取ったハインは、村が近い事を悟って駆け出すのであった。
「な、何だよこれ…(ハイン)」
ドカァッ!バキバキ…!
「はっはっはっはー、食い物は洗いざらい持っていけ!
これらは全て我々の糧とするのだぁっ!」
「「「「おぅよ!」」」」
「「「「「う、ううう…」」」」」
ハインが煙の匂いを辿ってとある村までやってくると、″ある集団″が村を襲っている最中で、広場にはその村に住まう住人達が集められ、周りに居る者達は剣を向けて見張っていた。
ボロ布を纏っている者が居たので、てっきり野盗による襲撃と思われたが、装備の整った者も何人か居た為、ハインはこの状況が何なのか分からず困惑していた。
が
シャキン!
「お、おい!お前ら!
村を襲って何をしてやがる!
こんな事をして良いと思っているのか!(ハイン)」
「んー?」
「何だ?冒険者か?」
「1人だな。」
「仲間は居ないな。」
「装備を見てみろ、ありゃ新人だ。」
腰に差していた剣を抜き放ち、襲撃中の者達に叫び放つ。
するとハインに気付いた者達は手を止め、何故か余裕の表情でハインの方に近付いていく。
「く、来るな!
いいか?俺は野盗と何度もやり合ってて何度も牢獄送りにしているんだ!
村を襲うのを止めれば見逃してやるぞっ!(ハイン)」
「へへ、威勢が良いねぇ。」
「でもアイツ多分″アレ″だろう?」
「だろうな。」
「俺は続けるぞ?」
「あいよ。」
「止めろと言っているだろう!(ハイン)」
野盗の集団は余裕の表情を崩さず、何なら襲撃の続きを行う者も居た位である。
そんな彼らに、ハインは剣を振り被って威嚇をする。
が
パン。「へ?」ガランガラン!
「周りを良く見ろ″爪弾き者″。
やはり新人冒険者か、ノリと勢いだけでここまで来たって感じの様だな。」
音も無く背後から近付いてきた人物に剣を弾かれ、取り落としてしまった。
「あ、あぁ…(ハイン)」
「こいつは俺の方で″教育″してやる。
皆は仕事を続けろ。」
「「「「うーす。」」」」
剣を落としたハインは一気に顔を青ざめさせて、地面に膝を付く。
そんなハインに
「よぅ″爪弾き者″、お前は何か勘違いしている様だな。」
「…な、何…?(ハイン)」
「端から見たら野盗集団の襲撃に見えるだろうが、俺達は″【勇者】軍″の一部隊なのさ。」
「ゆ、″【勇者】軍″…!?(ハイン)」
ペラ…
「ほれ、これがその書状だ。
俺達にはそれなりに″権限″を持っていて、訪れた村々から″施し″を得る事が許されている。
だがそれに応じない村から″強制的に搾取″する事が許されているのさ。」
「そ、それがこの襲撃って事…なのか…?(ハイン)」
「襲撃じゃねぇよ、″施し″を得ようとしたら拒否されたから″強制的な搾取″を行っているだけだ。
あぁ…何と心苦しい事か…」
謎の人物は懐からイグレージャ・オシデンタル製の書状を取り出してハインに見せる。
そこには
″貴君らが″【勇者】軍″である限り、全ての村々からの″施し″を得る事を許可する。
拒否された場合″強制搾取″を行使する権限を与えよう。″
等と無茶苦茶な文言が認められていた。
だがハインはこの全ての文言には目を通さず、謎の人物が発した″【勇者】軍″と″権限″と言う言葉に反応していた。
「つまりこれは″【魔王】討伐を成そうとする我らを阻もうとする背信者に対する罰″なのだよ″爪弾き者″。」
「そ、そう…なのか…?
…と言うかさっきから俺の事を″爪弾き者″って言ってるが、そんな事言われる筋合いは無「お前、どっかのパーティから抜けさせられた類いのヤツだろ?
この時期に一人行動しているヤツなんか大抵そんな連中ばかりだ、特に新人冒険者なんかは特にな。」なっ…!?(ハイン)」
ハインは謎の人物が言った言葉に反論する事が出来なかった。
何せ言っている事が思いっ切り図星だったからだ。
「い、いや…あ、う…(ハイン)」
その反応を見た謎の人物は畳み掛ける事にした。
「まぁお前が何をやってパーティ抜けさせられたかはどうでも良い。
そこで相談なんだが、俺達″【勇者】軍″は野盗なんかの手を借りなきゃいけない位の人手不足でな。
″新進気鋭″の冒険者が俺達を手伝ってくれたら非常に助かるんだよねぇ。」
「え?…は?(ハイン)」
「【勇者】の悲願と言える″【魔王】討伐″を達成した暁には、君も″【勇者】軍″の一員として世に名を連ねる事になるのだよ。」
「え、お、おぉ…(ハイン)」
「ただそれまでの間、″多少″の犠牲は付き纏う事になるが、俺達の一部隊に与すれば君にも一定の″権限″が着いてくる。
今目の前で行われている蛮行すら″不問″とされるのだよ。
略奪、暴力、強姦、ありとあらゆる犯罪行為全てが、だ。」
ゴクリ…
この段階でハインの思考は塗り潰され掛かっていた。
勿論″【勇者】軍″と言うモノが判断を鈍らせていたのだが、そんな事を考える余裕は今のハインには無い。
その判断の甘さを突き、付け入ろうとしているのがこの人物なのである。
謎の人物は知っている。
彼が何処かのパーティから抜けさせられた″問題児″である事、新人冒険者は若年故判断が曖昧である事、ちょっとした誘惑を匂わせれば簡単に飛び付く事、早い段階から楽を覚えれば努力を怠る事を。
その後ハインは″ある行為″を行ってしまった事で、″【勇者】軍″に入らざるを得ない状況になってしまうのだが、それはまた別の話で。
12
お気に入りに追加
1,968
あなたにおすすめの小説

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

黄金の魔導書使い -でも、騒動は来ないで欲しいー
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。
そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。
‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!!
これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。
「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる