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取り敢えず南へ編
薬は量と使い方を正しく守りましょう
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~その頃試験街テスタでは~
「はい、そんじゃあエルフ族の族長ユグには私達からそう伝えておくわね。(リファイア)」
「「「はい!お願いします!」」」
「良いのよ、ある人からのお願い事だから。(ウインディア)」
「ねぇねぇそれよりもこの街、えらく閑散としてるけど何かあったの?(エレクトラ)」
「実は1週間程前から【教師】見習いの方々と引率の試験官、子供達、その親御さん全員と共に獣人国に併設された水族館に行ってて不在なんですよ。」
「「「「ふーん…」」」」
前日、ノアから引き受けた、フリアダビア避難民からの感謝の言葉をエルフ族族長へと届けるべく『エレメンタル・フェアリーズ』の4人が試験街テスタの街を訪れていた。
テスタでは、4月~6月の3ヶ月が昇級試験の繁忙期となる為、夏のこの時期になると長期の休みを取る事が多い。
だが、今年は新種族の海洋種が獣人国との友好関係を世に示し、先日新たに公開された情報で水族館なるものを開いたとの事。
それを何処からか聞き付けた街の子供達が行きたい行きたいの大合唱を響かせたので、丁度入っていた【教師】の実地試験と抱き合わせとなったらしい。
少しして、『エレメンタル・フェアリーズ』の4人が街の人達と話していると
のそのそ…
「なぁんがこん街は閑散としとるのぅ。(バド)」
「坊等が寄っとる思ぅて来てみたが、どうやらもう発った後の様じゃな。(ルド)」
「あ、おぃ見てみぃ!珍しいのぅ、妖精族じゃど。(ロイ)」
ノア達から遅れて獣人国を発ったドワーフ3人組もテスタに到着したのだった。
~場面は『ウォルタメ』に戻る~
ザッ…
「……。(ザラット)」
ぐいっ…
「…むむ…っ…(ザラット)」
とある畑の一画に向かったザラットは、足下に横たわっていたカッパラットの死骸をまじまじと観察していた。
カッパラットの首には、3セメル程の大穴が空き、何かが″貫いた″というよりか″削り取った″様な痕が出来ていた。
そしてその死体の隣には羽根の部分まで畑に突き刺さった矢が残されていた。
「…この矢の角度…まさか誰かに飛び掛かった瞬間を狙って…?
…しかもこの射角…一体何処から射った…?
…恐ろしい程の膂力と技術がなければ出来ない芸当…さぞ名のある冒険者に違いない…是非とも手「お、ザラットさんじゃないか!来てくれたんだな!」
…あ、あぁ、フィジーか。
丁度近くの村で話を聞いてやってきたんだ。(ザラット)」
戦闘の形跡から冒険者の技量を探っていたザラットに、近くにいた『ウォルタメ』の村人が声を掛ける。
我に返ったザラットは、慌てて返事をするのだった。
「ありがとうよ。
でも今日の朝ここにやって来た若い冒険者が1人で片付けてくれたんだ。」
「何!?1人で!?(ザラット)」
「あぁ、今奥の畑で休んでいるのがそうだよ。」
「若い冒険者なんか他にも居るんだし、どれがどれ……っ!(ザラット)」
確かにザラットが言う様に、現在畑のあちこちには村の人に加え、農業従事者や別の新人冒険者の者達等が駆け回ってカッパラットの死骸を回収しに走り回っている。
なので村人の言う″若い冒険者″と言う曖昧な表現では誰の事を言っているのかが分からない。
そう思っていた。
だが、畑の奥。
この村の宿場の婦人の隣に立つ1人の冒険者に、直ぐに目が止まった。
黒い刀身の4本剣を腰から下げ、まだ少し幼さの残る顔立ちとは裏腹に、立ち姿が堂に入っている。
目には力が宿っており、歴戦の強者を想起させる眼力をしていた。
等と数瞬の内に色々な考えが頭を巡る中
ニコッ。
(ぬっ!?視線に気付いただと!?
1秒にも満たない時間だったハズ…(ザラット))
おばちゃんの横に立つノアが徐にザラットの方に笑顔を向けてきた。
勿論視線に気付いていたのもあるが、丁度宿場のおばちゃんとザラットについての話をしていたと言うのもあった。
「と、取り敢えずアレイ(宿場のおばちゃん)の所まで行って、被害状況の確認と残党狩りについて話をしてくるとしよう…(ザラット)」
「あいよ。」
そう村人に告げたザラットは宿場のおばちゃんとノアの下まで向かうのだった。
ザッ…
「やぁアレイ(宿場のおばちゃん)。
もう片付いた様だが、被害の方はどうだ?(ザラット)」
「来てくれたんだねザラット。
取り敢えず収穫間近のスイカを持っていかれたのが痛いけど人的被害は無いよ。
多少持っていかれるだけなら″それだけ美味しい″って箔が付くんだけど量が量だとね…
『バンッ!バンッ!』この子が殆ど退治してくれたからね!(アレイ)」
「痛て…」
「そ、そうか…(ザラット)」
『ウォルタメ』にやって来たザラットを笑顔で出迎える宿場のおばちゃんアレイ。
2人の口振りからして顔馴染みであるらしい。
「おお!ザラット!」
「来てくれたかザラット!」
「ザラットさんおはようございます!」
と、ザラットに気付いた周りの村人達も挨拶を交わしていた。
「俺はザラット。
一応上級冒険者で、以前はフリアダビアに住んでいたんだが、色々あってこの辺りに越してきた。
最近は専ら近隣から出された依頼をこなして生計を立てている。(ザラット)」
「僕はノア。
取り敢えず南に向かって旅をしている冒険者です。
キノコと彼女達はクランのメンバーで、一緒に旅をしている仲間です。」
「自己紹介は終わったね?
早速で悪いんだがザラット、アンタにカッパラットの残党狩りをお願いしたいんだけど良いかい?(アレイ)」
「あぁ良いとも。
時間的にまだ足跡や通り道が残っているだろう、それを辿「あ、それなら大丈夫、わざと逃がしたカッパラットに色々と仕込んでおきましたので」
「「…は?(ザラットとアレイ)」」
宿場のおばちゃんアレイがザラットへ残党処理を願い出て、ザラットはそれに応じた。
ザラットは畑や山道に残された足跡や、カッパラットが逃げていく時に折った木の枝や傷を辿って追跡しようとしたが、ノアは事前に仕込んでいたと言う。
「なのでこれから残党狩りに行きましょう。
ザラットさんも一緒にお願いします。」
「あ、あぁ…(ザラット)」
ノア達が不在の間カッパラットが再び襲来してくる事も考え、クリストフを村に残し、ノアとザラットは村を出ていったのだった。
ザザザザザザッ!
クンッ、クンクンッ…
「こっちです。」ダッ!
「お、おぅさ…(ザラット)」タタッ!
鬱蒼と生い茂った森の中を何かの匂いを嗅ぎながら駆けていくノアと、それに着いていくザラット。
2人はかれこれ20分位走り続けていた。
ダダッ!
「い、今更だが何を追い掛けているんだ…?(ザラット)」
「″ガラス石手裏剣″で傷付けた時の″血″の匂いと″ハナマガリ″の匂いです。
怪我を負ったカッパラットは巣穴を目指すでしょうし、強烈な″ハナマガリ″の匂いを落とす為に水場に訪れるでしょうから、生息域を絞る事も容易ですしね。」
「な、なる程な…(ザラット)」
ノアが先程カッパラットに″ハナマガリ″を塗り付けた矢を放ったのは、強烈な匂いによって追跡を容易にする為。
″ガラス石手裏剣″を投げたのは出血させ、血の痕と匂いでこちらも追跡を容易にする為であった。
<…ッヂィ…フヂィ…ッ!>
<チュゥ…ッチュゥ…>
<…ゥ…チュゥ…>
「ん?」
「む?近いな…
何匹か集まっている様だな…(ザラット)」
<聞き耳>に何匹かのカッパラットの鳴き声が聞こえてきた。
何故か1匹だけ荒々しく鳴き、その周囲に居ると思われる他のカッパラットは弱々しい鳴き声を上げていた。
ザザッ!
「あった、巣穴だ。(ザラット)」
「その様ですね。それと…あぁ…」
その鳴き声を頼りに駆けた2人は、明らかにカッパラットによって土を盛って作られた巣穴を発見。
そして何故かその巣穴の前には、目を見開きいて一心不乱に同族の雌に腰を打ち付けるカッパラットの姿があった。
その周りには幾匹もの雌が倒れ付していた。
「…何でこんな所で交尾してんだ…アイツら…(ザラット)」
(…流石ミダレさんの″誘惑香″…
量と使い方を間違えば恐ろしい兵器になるな…)
″ハナマガリ″、″ガラス石手裏剣″とは別に、ミダレの分泌液である″誘惑香″を仕込んでいたノアは、改めてその効能に震え上がるのだった。
「はい、そんじゃあエルフ族の族長ユグには私達からそう伝えておくわね。(リファイア)」
「「「はい!お願いします!」」」
「良いのよ、ある人からのお願い事だから。(ウインディア)」
「ねぇねぇそれよりもこの街、えらく閑散としてるけど何かあったの?(エレクトラ)」
「実は1週間程前から【教師】見習いの方々と引率の試験官、子供達、その親御さん全員と共に獣人国に併設された水族館に行ってて不在なんですよ。」
「「「「ふーん…」」」」
前日、ノアから引き受けた、フリアダビア避難民からの感謝の言葉をエルフ族族長へと届けるべく『エレメンタル・フェアリーズ』の4人が試験街テスタの街を訪れていた。
テスタでは、4月~6月の3ヶ月が昇級試験の繁忙期となる為、夏のこの時期になると長期の休みを取る事が多い。
だが、今年は新種族の海洋種が獣人国との友好関係を世に示し、先日新たに公開された情報で水族館なるものを開いたとの事。
それを何処からか聞き付けた街の子供達が行きたい行きたいの大合唱を響かせたので、丁度入っていた【教師】の実地試験と抱き合わせとなったらしい。
少しして、『エレメンタル・フェアリーズ』の4人が街の人達と話していると
のそのそ…
「なぁんがこん街は閑散としとるのぅ。(バド)」
「坊等が寄っとる思ぅて来てみたが、どうやらもう発った後の様じゃな。(ルド)」
「あ、おぃ見てみぃ!珍しいのぅ、妖精族じゃど。(ロイ)」
ノア達から遅れて獣人国を発ったドワーフ3人組もテスタに到着したのだった。
~場面は『ウォルタメ』に戻る~
ザッ…
「……。(ザラット)」
ぐいっ…
「…むむ…っ…(ザラット)」
とある畑の一画に向かったザラットは、足下に横たわっていたカッパラットの死骸をまじまじと観察していた。
カッパラットの首には、3セメル程の大穴が空き、何かが″貫いた″というよりか″削り取った″様な痕が出来ていた。
そしてその死体の隣には羽根の部分まで畑に突き刺さった矢が残されていた。
「…この矢の角度…まさか誰かに飛び掛かった瞬間を狙って…?
…しかもこの射角…一体何処から射った…?
…恐ろしい程の膂力と技術がなければ出来ない芸当…さぞ名のある冒険者に違いない…是非とも手「お、ザラットさんじゃないか!来てくれたんだな!」
…あ、あぁ、フィジーか。
丁度近くの村で話を聞いてやってきたんだ。(ザラット)」
戦闘の形跡から冒険者の技量を探っていたザラットに、近くにいた『ウォルタメ』の村人が声を掛ける。
我に返ったザラットは、慌てて返事をするのだった。
「ありがとうよ。
でも今日の朝ここにやって来た若い冒険者が1人で片付けてくれたんだ。」
「何!?1人で!?(ザラット)」
「あぁ、今奥の畑で休んでいるのがそうだよ。」
「若い冒険者なんか他にも居るんだし、どれがどれ……っ!(ザラット)」
確かにザラットが言う様に、現在畑のあちこちには村の人に加え、農業従事者や別の新人冒険者の者達等が駆け回ってカッパラットの死骸を回収しに走り回っている。
なので村人の言う″若い冒険者″と言う曖昧な表現では誰の事を言っているのかが分からない。
そう思っていた。
だが、畑の奥。
この村の宿場の婦人の隣に立つ1人の冒険者に、直ぐに目が止まった。
黒い刀身の4本剣を腰から下げ、まだ少し幼さの残る顔立ちとは裏腹に、立ち姿が堂に入っている。
目には力が宿っており、歴戦の強者を想起させる眼力をしていた。
等と数瞬の内に色々な考えが頭を巡る中
ニコッ。
(ぬっ!?視線に気付いただと!?
1秒にも満たない時間だったハズ…(ザラット))
おばちゃんの横に立つノアが徐にザラットの方に笑顔を向けてきた。
勿論視線に気付いていたのもあるが、丁度宿場のおばちゃんとザラットについての話をしていたと言うのもあった。
「と、取り敢えずアレイ(宿場のおばちゃん)の所まで行って、被害状況の確認と残党狩りについて話をしてくるとしよう…(ザラット)」
「あいよ。」
そう村人に告げたザラットは宿場のおばちゃんとノアの下まで向かうのだった。
ザッ…
「やぁアレイ(宿場のおばちゃん)。
もう片付いた様だが、被害の方はどうだ?(ザラット)」
「来てくれたんだねザラット。
取り敢えず収穫間近のスイカを持っていかれたのが痛いけど人的被害は無いよ。
多少持っていかれるだけなら″それだけ美味しい″って箔が付くんだけど量が量だとね…
『バンッ!バンッ!』この子が殆ど退治してくれたからね!(アレイ)」
「痛て…」
「そ、そうか…(ザラット)」
『ウォルタメ』にやって来たザラットを笑顔で出迎える宿場のおばちゃんアレイ。
2人の口振りからして顔馴染みであるらしい。
「おお!ザラット!」
「来てくれたかザラット!」
「ザラットさんおはようございます!」
と、ザラットに気付いた周りの村人達も挨拶を交わしていた。
「俺はザラット。
一応上級冒険者で、以前はフリアダビアに住んでいたんだが、色々あってこの辺りに越してきた。
最近は専ら近隣から出された依頼をこなして生計を立てている。(ザラット)」
「僕はノア。
取り敢えず南に向かって旅をしている冒険者です。
キノコと彼女達はクランのメンバーで、一緒に旅をしている仲間です。」
「自己紹介は終わったね?
早速で悪いんだがザラット、アンタにカッパラットの残党狩りをお願いしたいんだけど良いかい?(アレイ)」
「あぁ良いとも。
時間的にまだ足跡や通り道が残っているだろう、それを辿「あ、それなら大丈夫、わざと逃がしたカッパラットに色々と仕込んでおきましたので」
「「…は?(ザラットとアレイ)」」
宿場のおばちゃんアレイがザラットへ残党処理を願い出て、ザラットはそれに応じた。
ザラットは畑や山道に残された足跡や、カッパラットが逃げていく時に折った木の枝や傷を辿って追跡しようとしたが、ノアは事前に仕込んでいたと言う。
「なのでこれから残党狩りに行きましょう。
ザラットさんも一緒にお願いします。」
「あ、あぁ…(ザラット)」
ノア達が不在の間カッパラットが再び襲来してくる事も考え、クリストフを村に残し、ノアとザラットは村を出ていったのだった。
ザザザザザザッ!
クンッ、クンクンッ…
「こっちです。」ダッ!
「お、おぅさ…(ザラット)」タタッ!
鬱蒼と生い茂った森の中を何かの匂いを嗅ぎながら駆けていくノアと、それに着いていくザラット。
2人はかれこれ20分位走り続けていた。
ダダッ!
「い、今更だが何を追い掛けているんだ…?(ザラット)」
「″ガラス石手裏剣″で傷付けた時の″血″の匂いと″ハナマガリ″の匂いです。
怪我を負ったカッパラットは巣穴を目指すでしょうし、強烈な″ハナマガリ″の匂いを落とす為に水場に訪れるでしょうから、生息域を絞る事も容易ですしね。」
「な、なる程な…(ザラット)」
ノアが先程カッパラットに″ハナマガリ″を塗り付けた矢を放ったのは、強烈な匂いによって追跡を容易にする為。
″ガラス石手裏剣″を投げたのは出血させ、血の痕と匂いでこちらも追跡を容易にする為であった。
<…ッヂィ…フヂィ…ッ!>
<チュゥ…ッチュゥ…>
<…ゥ…チュゥ…>
「ん?」
「む?近いな…
何匹か集まっている様だな…(ザラット)」
<聞き耳>に何匹かのカッパラットの鳴き声が聞こえてきた。
何故か1匹だけ荒々しく鳴き、その周囲に居ると思われる他のカッパラットは弱々しい鳴き声を上げていた。
ザザッ!
「あった、巣穴だ。(ザラット)」
「その様ですね。それと…あぁ…」
その鳴き声を頼りに駆けた2人は、明らかにカッパラットによって土を盛って作られた巣穴を発見。
そして何故かその巣穴の前には、目を見開きいて一心不乱に同族の雌に腰を打ち付けるカッパラットの姿があった。
その周りには幾匹もの雌が倒れ付していた。
「…何でこんな所で交尾してんだ…アイツら…(ザラット)」
(…流石ミダレさんの″誘惑香″…
量と使い方を間違えば恐ろしい兵器になるな…)
″ハナマガリ″、″ガラス石手裏剣″とは別に、ミダレの分泌液である″誘惑香″を仕込んでいたノアは、改めてその効能に震え上がるのだった。
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