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取り敢えず南へ編
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~『ウォルタメ』から一山越えた場所にあるとある村の酒場~
カンッ!
「…親父…もう一杯くれ…」
「…ザラット、悪いがもうアンタに酒はやれんよ。」
「何でだよ。
金の心配か?金ならたっぷりあるんだ、安し」
「金の心配じゃ無い、アンタの心配だ!昨日から飲みっぱなしじゃないか。
依頼の1つや2つ受けて少しは肝を休めなって。」
「…依頼なら片付けた。
この時期特有の『アンデットモンスターの退治』や『悪霊発生源の除去』。
今は依頼は特に入ってねぇよ。」
とある村にあるとある酒場では、朝だと言うのに数人の客が各種の酒に舌鼓を打っていた。
そんな中、酒場の親父の真ん前にあるカウンター席に座る男性は、項垂れる様なポーズで酒を呷っていた。
親父との話からして、呑んだくれている男性は何もせずにただ呑み明かしていると言う訳ではなく、この村で出されている依頼を消化した上で呑んだくれているのであった。
「なぁザラット。
アンタの気持ちは分かるが、そろそろ気を切り替えたらどうだ?
新たな一歩を踏み出せていないのは、俺の知ってる限りアンタ位だ。」
「ご忠告感謝するよ。
だが俺には何も残っちゃいない。
一応働いてはいるんだから大目に見てくれよ…(ザラット)」
「つってもよぉ…」
と困り顔の親父であったが、その場の雰囲気が変わる来客が突如としてやって来た。
ダンッ!
「おい!『ウォルタメ』でカッパラットの群れが現れて結構な痛手を食らったらしいぜ。
逗留していた新人冒険者なんかが尽力したが上手くいってないみたいだ!」
この村の酒場をよく利用する客の1人がやって来て一山手前にある村の情報を報せてきたのだった。
「…だ、そうだがどうするザラット?」
「…そうだな、半日か明日の朝にはこっちにも何かしらの形で依頼が来るハズだろうから先に片付けてこよう…
良かったな、肝を休める口実が転がり込んできて。(ザラット)」
「そうだな。日頃の行いが良い証拠だな。」
「けっ。…明日には帰ってくると思うから酒、用意しとけよ?(ザラット)」ギシッ…
「…あいよ。
今日の分の酒代はそん時に貰うからさっさと行ってこいよ。」
ザラットと言う男性は、徐に重い腰を上げると、2、3腰を捻った後に酒場の扉から外へと出ていった。
すると、『ウォルタメ』の情報を持ってきた客が入れ替わる様に親父の所へと向かうと、ひそひそと話を始めた。
「なぁ、今のって″死にたがりのザラット″だよな?また呑んだくれてたのか?」
「あぁ…昨日の夜に村の依頼と″個人的な依頼″を終えた足で直ぐにな。
腕は立つんだが気分の落ち込みが激しくてああやって呑んだくれてんだ。」
「…まだ、立ち直れてないんだな…?」
「あぁ…何か切っ掛けがあれば良いんだが、思う様にはいかねぇもんだ。」
少し寂しそうな表情で酒場の親父は、″死にたがりのザラット″が出ていった扉を眺めていた。
~『ウォルタメ』・スイカ畑~
居住区画を越え、農具や収穫したスイカや、他に栽培している野菜などを保管する数軒の倉庫を越えた先には、緑一色の広大な畑が広がていた。
だが畑は段階的に区分けされており、奥から順々に育成段階に差異が付けられていた。
カッパラットに掻っ払っていかれたのは、奥に位置する収穫間近の物ばかりの畑であった。
その手前に位置する畑には、収穫まで後数日を擁する物が生っており、それについては手を付けられていない。
だからと言って決してカッパラットが見向きもしないという訳ではなく
「と、父さん!母さん!カッパラットが…!カッパラットがここに居るよ!?」
「何っ!?
良いかセイムス、決して動くんじゃあないぞ!
食い物を手にしていないカッパラットは気性が荒い!
下手に動けば襲われてしまう!」
畑を見回りに来たとある一家。
その内の子供が見回った畑にカッパラットは潜んでいたらしい。
餌を手にしたカッパラットは逃げるのに必死になるが、手に何も持っていない状態のカッパラットは気性が荒く、平気で自身の何倍もある大きさの生き物に襲い掛かって来る。
現在子供の前には威嚇の鳴き声を上げるカッパラットがジリジリと迫ってきていた。
ここで慌てて逃げると追い掛けて襲い掛かるが、逃げなければ何れ襲い掛かって来る。
子供の父親は、せめて割って入って子供を守ろうと画策していた。
ヂュゥウウウッ!ダンッ!
「ああああ!セイムス!」ダッ! バキュゥン…
威嚇混じりの鳴き声を上げながら強靭な脚部でもって跳躍したカッパラットは、子供に向かって一直線である。
父親は悲鳴にも似た声を上げながら息子とカッパラットの間に割って入ろうとして
ヂュゥァ『ド『ドズッ!』』カァ…ァ…ッ…
「へ?」
「ぇ?」
何処か遠くから破裂音の様なモノが聞こえた直後、跳躍したカッパラットの首側面に何処からか飛んで来た鉄の矢が貫通、勢い止まらず地面にまで突き刺さった。
数秒は痛みを堪えて脱出しようとしたカッパラットだが、宙ぶらりんとなった自身の自重でズブズブと矢がめり込んでいって絶命したのだった。
親子共々今何が起こったのか分からず、ただただ呆然とするのだった。
チャキ…ギリリリ…バキュウンッ!
チャキ…ギリリリ…バキュウンッ!
チャキ…ギリリリ…バキュウンッ!
「え…何これホントに弓の音…?」
「100メル以上離れてるけどドンピシャじゃん…」
「彼は【弓】だったのか…」
「いや【弓】でもこの距離をあの威力で当てるの難しいわよ…?」
「あれ?それじゃあ腰の剣は…?」
畑エリアの入り口辺りから魔竹弓を取り出して鉄の矢を淡々と射ち続けるノア。
その後ろでは、着いて来た新人冒険者や農業従事者、宿場のおばちゃんや見学に来たミダレ、ミリア(クリストフ同伴)が呆然と眺めていた。
ヂヂィッ!ヂィッ!ヂィイイイッ!
『『『ガサササッ!』』』
仲間が次々と射られていく状況に、カッパラット達は鳴き声を上げつつノアの下へと迫る。
スイカの蔓で姿は見えないが、鳴き声の数からして10匹以上居るだろう。
スタスタ…
チャッ…『『スチャ…』』シュルルル…ピンッ!
ノアは一行と距離を取りつつ魔竹弓を背中に戻し、先程購入したダガーナイフを数本取り出しつつ腕や腰に用意していたロープを手にしてピンと張る。
ガササッ!ヂィイッ!
ギュルルッ!『ビンッ!』ッヂィッ!?『ギュルッ!』ドザザッ!
スイカ畑の蔓の中から飛び出し、噛み付きに来たカッパラットの口角に、ピンと張ったロープを押し付けつつ手早く巻き付けて地面に転がす。
ロープが絡まったカッパラットが僅かに動きを止めている間、別の個体に同様の事を行って次々に地面に転がしていく。
ドザッ!ンヂィッ!ドッ!ドガがッ!ヂィイイイッ!ドサッ!
「う、うおおっ!?離、離れろ!」
次々にロープが絡まって地面に転がるカッパラットに、見物に来ていた者達が慌てて下がる。
そうこうしている内に、最初の個体がロープから脱出し、体勢を持ち直そうとしていたので
ヒュンッ!ドカッ!
ヂィイイイッ!?
手に持っていたダガーナイフをカッパラットの目に投擲。
痛みによって再びカッパラットは動きを止めてしまったのだった。
ノアは事前にカッパラットが群れで行動しているものだと知っていた為、各個の動きを封じつつ足止めを行う事で、多対一を実行する事が可能である。
勿論ノアの戦闘センスあっての手段ではある。
カンッ!
「…親父…もう一杯くれ…」
「…ザラット、悪いがもうアンタに酒はやれんよ。」
「何でだよ。
金の心配か?金ならたっぷりあるんだ、安し」
「金の心配じゃ無い、アンタの心配だ!昨日から飲みっぱなしじゃないか。
依頼の1つや2つ受けて少しは肝を休めなって。」
「…依頼なら片付けた。
この時期特有の『アンデットモンスターの退治』や『悪霊発生源の除去』。
今は依頼は特に入ってねぇよ。」
とある村にあるとある酒場では、朝だと言うのに数人の客が各種の酒に舌鼓を打っていた。
そんな中、酒場の親父の真ん前にあるカウンター席に座る男性は、項垂れる様なポーズで酒を呷っていた。
親父との話からして、呑んだくれている男性は何もせずにただ呑み明かしていると言う訳ではなく、この村で出されている依頼を消化した上で呑んだくれているのであった。
「なぁザラット。
アンタの気持ちは分かるが、そろそろ気を切り替えたらどうだ?
新たな一歩を踏み出せていないのは、俺の知ってる限りアンタ位だ。」
「ご忠告感謝するよ。
だが俺には何も残っちゃいない。
一応働いてはいるんだから大目に見てくれよ…(ザラット)」
「つってもよぉ…」
と困り顔の親父であったが、その場の雰囲気が変わる来客が突如としてやって来た。
ダンッ!
「おい!『ウォルタメ』でカッパラットの群れが現れて結構な痛手を食らったらしいぜ。
逗留していた新人冒険者なんかが尽力したが上手くいってないみたいだ!」
この村の酒場をよく利用する客の1人がやって来て一山手前にある村の情報を報せてきたのだった。
「…だ、そうだがどうするザラット?」
「…そうだな、半日か明日の朝にはこっちにも何かしらの形で依頼が来るハズだろうから先に片付けてこよう…
良かったな、肝を休める口実が転がり込んできて。(ザラット)」
「そうだな。日頃の行いが良い証拠だな。」
「けっ。…明日には帰ってくると思うから酒、用意しとけよ?(ザラット)」ギシッ…
「…あいよ。
今日の分の酒代はそん時に貰うからさっさと行ってこいよ。」
ザラットと言う男性は、徐に重い腰を上げると、2、3腰を捻った後に酒場の扉から外へと出ていった。
すると、『ウォルタメ』の情報を持ってきた客が入れ替わる様に親父の所へと向かうと、ひそひそと話を始めた。
「なぁ、今のって″死にたがりのザラット″だよな?また呑んだくれてたのか?」
「あぁ…昨日の夜に村の依頼と″個人的な依頼″を終えた足で直ぐにな。
腕は立つんだが気分の落ち込みが激しくてああやって呑んだくれてんだ。」
「…まだ、立ち直れてないんだな…?」
「あぁ…何か切っ掛けがあれば良いんだが、思う様にはいかねぇもんだ。」
少し寂しそうな表情で酒場の親父は、″死にたがりのザラット″が出ていった扉を眺めていた。
~『ウォルタメ』・スイカ畑~
居住区画を越え、農具や収穫したスイカや、他に栽培している野菜などを保管する数軒の倉庫を越えた先には、緑一色の広大な畑が広がていた。
だが畑は段階的に区分けされており、奥から順々に育成段階に差異が付けられていた。
カッパラットに掻っ払っていかれたのは、奥に位置する収穫間近の物ばかりの畑であった。
その手前に位置する畑には、収穫まで後数日を擁する物が生っており、それについては手を付けられていない。
だからと言って決してカッパラットが見向きもしないという訳ではなく
「と、父さん!母さん!カッパラットが…!カッパラットがここに居るよ!?」
「何っ!?
良いかセイムス、決して動くんじゃあないぞ!
食い物を手にしていないカッパラットは気性が荒い!
下手に動けば襲われてしまう!」
畑を見回りに来たとある一家。
その内の子供が見回った畑にカッパラットは潜んでいたらしい。
餌を手にしたカッパラットは逃げるのに必死になるが、手に何も持っていない状態のカッパラットは気性が荒く、平気で自身の何倍もある大きさの生き物に襲い掛かって来る。
現在子供の前には威嚇の鳴き声を上げるカッパラットがジリジリと迫ってきていた。
ここで慌てて逃げると追い掛けて襲い掛かるが、逃げなければ何れ襲い掛かって来る。
子供の父親は、せめて割って入って子供を守ろうと画策していた。
ヂュゥウウウッ!ダンッ!
「ああああ!セイムス!」ダッ! バキュゥン…
威嚇混じりの鳴き声を上げながら強靭な脚部でもって跳躍したカッパラットは、子供に向かって一直線である。
父親は悲鳴にも似た声を上げながら息子とカッパラットの間に割って入ろうとして
ヂュゥァ『ド『ドズッ!』』カァ…ァ…ッ…
「へ?」
「ぇ?」
何処か遠くから破裂音の様なモノが聞こえた直後、跳躍したカッパラットの首側面に何処からか飛んで来た鉄の矢が貫通、勢い止まらず地面にまで突き刺さった。
数秒は痛みを堪えて脱出しようとしたカッパラットだが、宙ぶらりんとなった自身の自重でズブズブと矢がめり込んでいって絶命したのだった。
親子共々今何が起こったのか分からず、ただただ呆然とするのだった。
チャキ…ギリリリ…バキュウンッ!
チャキ…ギリリリ…バキュウンッ!
チャキ…ギリリリ…バキュウンッ!
「え…何これホントに弓の音…?」
「100メル以上離れてるけどドンピシャじゃん…」
「彼は【弓】だったのか…」
「いや【弓】でもこの距離をあの威力で当てるの難しいわよ…?」
「あれ?それじゃあ腰の剣は…?」
畑エリアの入り口辺りから魔竹弓を取り出して鉄の矢を淡々と射ち続けるノア。
その後ろでは、着いて来た新人冒険者や農業従事者、宿場のおばちゃんや見学に来たミダレ、ミリア(クリストフ同伴)が呆然と眺めていた。
ヂヂィッ!ヂィッ!ヂィイイイッ!
『『『ガサササッ!』』』
仲間が次々と射られていく状況に、カッパラット達は鳴き声を上げつつノアの下へと迫る。
スイカの蔓で姿は見えないが、鳴き声の数からして10匹以上居るだろう。
スタスタ…
チャッ…『『スチャ…』』シュルルル…ピンッ!
ノアは一行と距離を取りつつ魔竹弓を背中に戻し、先程購入したダガーナイフを数本取り出しつつ腕や腰に用意していたロープを手にしてピンと張る。
ガササッ!ヂィイッ!
ギュルルッ!『ビンッ!』ッヂィッ!?『ギュルッ!』ドザザッ!
スイカ畑の蔓の中から飛び出し、噛み付きに来たカッパラットの口角に、ピンと張ったロープを押し付けつつ手早く巻き付けて地面に転がす。
ロープが絡まったカッパラットが僅かに動きを止めている間、別の個体に同様の事を行って次々に地面に転がしていく。
ドザッ!ンヂィッ!ドッ!ドガがッ!ヂィイイイッ!ドサッ!
「う、うおおっ!?離、離れろ!」
次々にロープが絡まって地面に転がるカッパラットに、見物に来ていた者達が慌てて下がる。
そうこうしている内に、最初の個体がロープから脱出し、体勢を持ち直そうとしていたので
ヒュンッ!ドカッ!
ヂィイイイッ!?
手に持っていたダガーナイフをカッパラットの目に投擲。
痛みによって再びカッパラットは動きを止めてしまったのだった。
ノアは事前にカッパラットが群れで行動しているものだと知っていた為、各個の動きを封じつつ足止めを行う事で、多対一を実行する事が可能である。
勿論ノアの戦闘センスあっての手段ではある。
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