815 / 1,171
獣人国編~事後処理・決意・旅立ち~
いつの間にか外堀を埋めていた両親。
しおりを挟む
~色々あって20分後・人通りの少ない路地~
「ご、ごめんねノア君、急にあんな…(何故か照れクロラ)」
「い、いや…びっくりしたけど、う、嬉しかった…よ…(何故か照れノア)」
「やっば…少年の唇って意外と柔らかいのね…(何故か照れポーラ)」
「ちょ、おいポーラ…(照れノア)」
ノアよりも先に獣人国を発つクロラとポーラは、ノアの母アミスティアから唆されて″思い出作り″をし終わった所であった。
何をしたかは定かでは無いが、3人共時折唇に指を触れさせて何かの感覚を思い出している様子であった。
「そ、それで、明日には″エルフの森″に向かうんですよね?」
「そうね、明日発たないと到着が難しくなるらしいの。(ポーラ)」
「準備は殆ど終えたから後は獣人国に定期的に来る馬車を待つだけになったの。
確か明日の早朝だったハズ。(クロラ)」
「それじゃ明日の早朝見送りに行きますね。」
その後、エスメラルダの居る冒険者ギルドに戻ると言う2人。
ノアもそろそろ獣人国を発つつもりなので挨拶回りに向かおうかと考え、ここで別行動を取る事にした。
「それじゃあノア君また明日。(クロラ)」
「口寂しくなったらまた来ても良いぞ少年。(ポーラ)」
「こらこらポーラ、また明日ね。」
ノアは未だに頬を赤く染めながら手を振って2人を見送る。
その表情は少し名護惜しそうに見えた。
と、そんなノアに
ガッ!「っ!」ガシッ!
「むがががが!?」ズルズル…
突如、気配も音も無く何者かに口を塞がれ、羽交い締めにされたノアは、何の抵抗も出来ずに路地に引きずり込まれて行ったのだった。
~10分後・とある高級料理店~
「「かーんぱーい!(レドリックとアミスティア)」」
『『カッシャーン!』』
「カ,カンパイ…」
街のとある高級料理店にて、家族3人水入らずで盛り上がりを見せていた。
と言っても両親だけ異様に盛り上がり、息子のノアは気恥ずかしそうにして、声もいつもより小さかった。
『『グビグビグビ…』』
「ぷはー!今日のお酒は特段美味しく感じるわぁ!葡萄酒8本ジャンジャン持ってきて!(アミスティア)」
「はーい!(給仕)」
「ぷはぁ!取り敢えず腹ん中に何か入れるぞ、ドラゴンステーキを塊3つで!(レドリック)」
「はーい!(給仕)」
ジョッキに並々と注がれた葡萄酒を一気に飲み干した両親は、大人数並の注文を取る。
ちなみにアミスティアは酒豪で、レドリックはノア並の胃袋を持っている。
ノアにはオレンジジュースをジョッキに注がれているが、チビチビと飲んでいた。
「で、どうだったかしら?彼女達の唇は?(アミスティア)」
「ブフッ!?」
陽気な母親からストレートな感想を聞かれたノアは思わず吹き出してしまった。
「お客様!?」
「げっほげっほ!!」
「如何されましたかお客様!?」
「どうしましたかお客様?」
「うぇっほげっほ!!」
「あらあら息子がごめんなさいねぇ。(アミスティア)」フキフキ…
心配した給仕がやって来るが、アミスティアが手早く片付けてその場を収めていた。
「けほけほ…ま、まさか見てたの…?」
「流石にそんな無粋な事はしないわよ。(アミスティア)」
「ノアの仕草を見れば大体何があったか分かるさ。(レドリック)」
「し、仕草て何さ…?」
「「自分の唇に触れてキスの感触を思い出「ホラホラ!『ゴトンッ!』葡萄酒が届いたよ飲んだ飲んだ!『ゴトンッ!』」
話を遮るかの様に手荒に葡萄酒を置くノア。
やっぱり両親には色んな面で敵わないなと感じるのであった。
『『『ムグムグ…』』』
「それにしても良い娘さん達とお付き合いしてるのね。
早く孫の顔が見たいわぁ。(アミスティア)」
「ブフッ!?」
「お客様!?」
「如何されましたかお客様!?」
「どうしましたかお客様?」
「あ、ウチの息子は吹き出し癖があるのでお構い無く。(レドリック)」
食事が開始されてもアミスティアからのファイアボールストレートは止まる事を知らず、ノアはヒヤヒヤしながら並べられたドラゴンステーキを口へ運んでいた。
「い、幾ら何でも気が早すぎるでしょ…
そう言うのは段階を踏んで…先ずは相手の親御さんにご挨拶とか…」
ムグムグ…
「ほぅ、そこら辺はしっかり弁えてるんだな。
それじゃあ、相手の親御さんに了承貰えてたらあの娘達の事との今後を真剣に考えるという事だな?(レドリック)」
「うん…『ムグムグ』…え?どういう事…?」
ノアとしては礼儀とか順序をしっかりしておきたい様子。
そんな息子の考えを受けてか、レドリックはアイテムボックスからある物を取り出してノアの前に提出した。
『『スッ…』』
「…何これ手紙…が2通…?
″クレイラス牧場″と″ポルク・リズリー家″…?
″クレイラス牧場″って言えば、ウチの村や周辺地域に乳製品を卸してる牧場で、″ポルク・リズリー家″って時たま教会のある2つ隣の村でバザーを開いてくれてる貴族の名前だよね…?
これがどうしたの、父さん?」
「クロラちゃんの実家が″クレイラス牧場″で″ポルク・リズリー家″がポーラちゃんの実家だ。
ノアには言ってなかったが、双方の親御さんと俺達は面識あったんだな、実は。(レドリック)」
「ブフッ!?」
「お客様!?」
「お客様!?」
「お客様?」
「お気になさらず~。(アミスティア)」フキフキ…
本日もう何度目になるか分からない吹き出しをかますノア。
アミスティアの事後処理も手慣れたものである。
「え?え?何…どういう事!?」
「元々乳製品融通やバザーの件で軽い繋がりはあったんだが、ノアが村を出て数日後にオードゥスで色々やっただろ?
後にギルドの方から双方の家に連絡が行ったらしく、両家から御礼の菓子折りを持ってきてくれてそこからの仲なんだ。(レドリック)」ムグムグ…
ノアが旅立って数日後、オードゥスの街でクロラとポーラが巻き込まれたバーサークベアの一件。
元はクロラと同郷であるバッツ、ガッツの行いが引き金となって引き起こされたもので、2人は完全に被害者であった。
クロラに至っては、その前にモンスターを他者に擦り付ける″押し付け″をノアに対して行っていたが、不問とする措置を取っていた。
当時(と言っても3ヶ月前)は、武器や【固有スキル】等も限られ、バーサークベアに対して必死こいて戦って勝利し、後にギルドを介して一連の事件の経緯が両家に伝えられたとの事。
両家からは一人娘を助けてくれた事に対する感謝としてわざわざノアの実家に訪れ、クロラの実家である″クレイラス牧場″はそれに加えて″押し付け″を不問としてくれた事に対する御礼をしてくれたらしい。
「そこから双方とやり取りをし出してな、顔を合わせる度に色々と知らせてくれたのさ。
″「初めて娘が食事以外で心を満たされらしい(クレイラス)」″とか″「毒舌気味な娘が初めて他者に好意を寄せている(ポルク)」″とかな。(レドリック)」
2人はどうやら定期的に冒険者ギルドを介して故郷に手紙を送っていたらしく、その都度話題の中にノアが居た様だ。
そんな手紙が続けば双方の両親は嫌でも気付くので、その事についてノアの両親にも伝わっていたらしい。
「ウチの村周辺では双方の同意があれば一夫多妻が認められてるから、冗談混じりに「ウチの息子如何です?」って聞いてみたの。
そしたら双方が″「お願いします。」″って返事してたわよ。
これ、その書状よ。(アミスティア)」
ペラッ…
「あ、本当だ…」
レドリックが先程取り出した手紙を捲って中を確認してみると綺麗な字でお付き合い・婚約を認める文章が書かれていた。
「堅実派のノアの事だから遅々として進展しないだろうから、俺達の方で外堀を埋めておいたぞ。(レドリック)」
「くっ…完璧な迄に僕の事を分かってらっしゃる…(泣)」
両親の用意周到っぷりに心の涙が止まらないノア。
双方の了解を得ているハズなのだが、一層ノアは困った表情をしていた。
その理由を両親は既に知っている。
「…″寿命″の事、気にしてる?(アミスティア)」
「そりゃ…ね…
僕が2人に対して色々と踏み切れないのはそういう部分もあるかな…
責任を取るなら最期まで、って気持ちが強いけど、今のままじゃ何もかもが中途半端になっちゃうから…」
一応″とある伝手″で延命出来なくも無いが、短い命だからこそこの性格でいられていると感じているノアは、それが変わってしまうのではと感じ、延命をずっと躊躇っているのだ。
するとここでアミスティアが
「そう…
ねぇノアちゃん?ちょっと変な事聞いても良いかしら…?(アミスティア)」
「え?何突然…
…え?まさかこれ以上何かあるの…?」
改まった様子のアミスティアに、何故か言い知れぬ恐怖を感じて身構えるノア。
だがアミスティアの口からは意外な言葉が出てきた。
「ノアちゃん…″神様″にはもう出会った…?(アミスティア)」
「…は?」
「ご、ごめんねノア君、急にあんな…(何故か照れクロラ)」
「い、いや…びっくりしたけど、う、嬉しかった…よ…(何故か照れノア)」
「やっば…少年の唇って意外と柔らかいのね…(何故か照れポーラ)」
「ちょ、おいポーラ…(照れノア)」
ノアよりも先に獣人国を発つクロラとポーラは、ノアの母アミスティアから唆されて″思い出作り″をし終わった所であった。
何をしたかは定かでは無いが、3人共時折唇に指を触れさせて何かの感覚を思い出している様子であった。
「そ、それで、明日には″エルフの森″に向かうんですよね?」
「そうね、明日発たないと到着が難しくなるらしいの。(ポーラ)」
「準備は殆ど終えたから後は獣人国に定期的に来る馬車を待つだけになったの。
確か明日の早朝だったハズ。(クロラ)」
「それじゃ明日の早朝見送りに行きますね。」
その後、エスメラルダの居る冒険者ギルドに戻ると言う2人。
ノアもそろそろ獣人国を発つつもりなので挨拶回りに向かおうかと考え、ここで別行動を取る事にした。
「それじゃあノア君また明日。(クロラ)」
「口寂しくなったらまた来ても良いぞ少年。(ポーラ)」
「こらこらポーラ、また明日ね。」
ノアは未だに頬を赤く染めながら手を振って2人を見送る。
その表情は少し名護惜しそうに見えた。
と、そんなノアに
ガッ!「っ!」ガシッ!
「むがががが!?」ズルズル…
突如、気配も音も無く何者かに口を塞がれ、羽交い締めにされたノアは、何の抵抗も出来ずに路地に引きずり込まれて行ったのだった。
~10分後・とある高級料理店~
「「かーんぱーい!(レドリックとアミスティア)」」
『『カッシャーン!』』
「カ,カンパイ…」
街のとある高級料理店にて、家族3人水入らずで盛り上がりを見せていた。
と言っても両親だけ異様に盛り上がり、息子のノアは気恥ずかしそうにして、声もいつもより小さかった。
『『グビグビグビ…』』
「ぷはー!今日のお酒は特段美味しく感じるわぁ!葡萄酒8本ジャンジャン持ってきて!(アミスティア)」
「はーい!(給仕)」
「ぷはぁ!取り敢えず腹ん中に何か入れるぞ、ドラゴンステーキを塊3つで!(レドリック)」
「はーい!(給仕)」
ジョッキに並々と注がれた葡萄酒を一気に飲み干した両親は、大人数並の注文を取る。
ちなみにアミスティアは酒豪で、レドリックはノア並の胃袋を持っている。
ノアにはオレンジジュースをジョッキに注がれているが、チビチビと飲んでいた。
「で、どうだったかしら?彼女達の唇は?(アミスティア)」
「ブフッ!?」
陽気な母親からストレートな感想を聞かれたノアは思わず吹き出してしまった。
「お客様!?」
「げっほげっほ!!」
「如何されましたかお客様!?」
「どうしましたかお客様?」
「うぇっほげっほ!!」
「あらあら息子がごめんなさいねぇ。(アミスティア)」フキフキ…
心配した給仕がやって来るが、アミスティアが手早く片付けてその場を収めていた。
「けほけほ…ま、まさか見てたの…?」
「流石にそんな無粋な事はしないわよ。(アミスティア)」
「ノアの仕草を見れば大体何があったか分かるさ。(レドリック)」
「し、仕草て何さ…?」
「「自分の唇に触れてキスの感触を思い出「ホラホラ!『ゴトンッ!』葡萄酒が届いたよ飲んだ飲んだ!『ゴトンッ!』」
話を遮るかの様に手荒に葡萄酒を置くノア。
やっぱり両親には色んな面で敵わないなと感じるのであった。
『『『ムグムグ…』』』
「それにしても良い娘さん達とお付き合いしてるのね。
早く孫の顔が見たいわぁ。(アミスティア)」
「ブフッ!?」
「お客様!?」
「如何されましたかお客様!?」
「どうしましたかお客様?」
「あ、ウチの息子は吹き出し癖があるのでお構い無く。(レドリック)」
食事が開始されてもアミスティアからのファイアボールストレートは止まる事を知らず、ノアはヒヤヒヤしながら並べられたドラゴンステーキを口へ運んでいた。
「い、幾ら何でも気が早すぎるでしょ…
そう言うのは段階を踏んで…先ずは相手の親御さんにご挨拶とか…」
ムグムグ…
「ほぅ、そこら辺はしっかり弁えてるんだな。
それじゃあ、相手の親御さんに了承貰えてたらあの娘達の事との今後を真剣に考えるという事だな?(レドリック)」
「うん…『ムグムグ』…え?どういう事…?」
ノアとしては礼儀とか順序をしっかりしておきたい様子。
そんな息子の考えを受けてか、レドリックはアイテムボックスからある物を取り出してノアの前に提出した。
『『スッ…』』
「…何これ手紙…が2通…?
″クレイラス牧場″と″ポルク・リズリー家″…?
″クレイラス牧場″って言えば、ウチの村や周辺地域に乳製品を卸してる牧場で、″ポルク・リズリー家″って時たま教会のある2つ隣の村でバザーを開いてくれてる貴族の名前だよね…?
これがどうしたの、父さん?」
「クロラちゃんの実家が″クレイラス牧場″で″ポルク・リズリー家″がポーラちゃんの実家だ。
ノアには言ってなかったが、双方の親御さんと俺達は面識あったんだな、実は。(レドリック)」
「ブフッ!?」
「お客様!?」
「お客様!?」
「お客様?」
「お気になさらず~。(アミスティア)」フキフキ…
本日もう何度目になるか分からない吹き出しをかますノア。
アミスティアの事後処理も手慣れたものである。
「え?え?何…どういう事!?」
「元々乳製品融通やバザーの件で軽い繋がりはあったんだが、ノアが村を出て数日後にオードゥスで色々やっただろ?
後にギルドの方から双方の家に連絡が行ったらしく、両家から御礼の菓子折りを持ってきてくれてそこからの仲なんだ。(レドリック)」ムグムグ…
ノアが旅立って数日後、オードゥスの街でクロラとポーラが巻き込まれたバーサークベアの一件。
元はクロラと同郷であるバッツ、ガッツの行いが引き金となって引き起こされたもので、2人は完全に被害者であった。
クロラに至っては、その前にモンスターを他者に擦り付ける″押し付け″をノアに対して行っていたが、不問とする措置を取っていた。
当時(と言っても3ヶ月前)は、武器や【固有スキル】等も限られ、バーサークベアに対して必死こいて戦って勝利し、後にギルドを介して一連の事件の経緯が両家に伝えられたとの事。
両家からは一人娘を助けてくれた事に対する感謝としてわざわざノアの実家に訪れ、クロラの実家である″クレイラス牧場″はそれに加えて″押し付け″を不問としてくれた事に対する御礼をしてくれたらしい。
「そこから双方とやり取りをし出してな、顔を合わせる度に色々と知らせてくれたのさ。
″「初めて娘が食事以外で心を満たされらしい(クレイラス)」″とか″「毒舌気味な娘が初めて他者に好意を寄せている(ポルク)」″とかな。(レドリック)」
2人はどうやら定期的に冒険者ギルドを介して故郷に手紙を送っていたらしく、その都度話題の中にノアが居た様だ。
そんな手紙が続けば双方の両親は嫌でも気付くので、その事についてノアの両親にも伝わっていたらしい。
「ウチの村周辺では双方の同意があれば一夫多妻が認められてるから、冗談混じりに「ウチの息子如何です?」って聞いてみたの。
そしたら双方が″「お願いします。」″って返事してたわよ。
これ、その書状よ。(アミスティア)」
ペラッ…
「あ、本当だ…」
レドリックが先程取り出した手紙を捲って中を確認してみると綺麗な字でお付き合い・婚約を認める文章が書かれていた。
「堅実派のノアの事だから遅々として進展しないだろうから、俺達の方で外堀を埋めておいたぞ。(レドリック)」
「くっ…完璧な迄に僕の事を分かってらっしゃる…(泣)」
両親の用意周到っぷりに心の涙が止まらないノア。
双方の了解を得ているハズなのだが、一層ノアは困った表情をしていた。
その理由を両親は既に知っている。
「…″寿命″の事、気にしてる?(アミスティア)」
「そりゃ…ね…
僕が2人に対して色々と踏み切れないのはそういう部分もあるかな…
責任を取るなら最期まで、って気持ちが強いけど、今のままじゃ何もかもが中途半端になっちゃうから…」
一応″とある伝手″で延命出来なくも無いが、短い命だからこそこの性格でいられていると感じているノアは、それが変わってしまうのではと感じ、延命をずっと躊躇っているのだ。
するとここでアミスティアが
「そう…
ねぇノアちゃん?ちょっと変な事聞いても良いかしら…?(アミスティア)」
「え?何突然…
…え?まさかこれ以上何かあるの…?」
改まった様子のアミスティアに、何故か言い知れぬ恐怖を感じて身構えるノア。
だがアミスティアの口からは意外な言葉が出てきた。
「ノアちゃん…″神様″にはもう出会った…?(アミスティア)」
「…は?」
11
お気に入りに追加
1,968
あなたにおすすめの小説

異端の紅赤マギ
みどりのたぬき
ファンタジー
【なろう83000PV超え】
---------------------------------------------
その日、瀧田暖はいつもの様にコンビニへ夕食の調達に出掛けた。
いつもの街並みは、何故か真上から視線を感じて見上げた天上で暖を見る巨大な『眼』と視線を交わした瞬間激変した。
それまで見ていたいた街並みは巨大な『眼』を見た瞬間、全くの別物へと変貌を遂げていた。
「ここは異世界だ!!」
退屈な日常から解き放たれ、悠々自適の冒険者生活を期待した暖に襲いかかる絶望。
「冒険者なんて職業は存在しない!?」
「俺には魔力が無い!?」
これは自身の『能力』を使えばイージーモードなのに何故か超絶ヘルモードへと突き進む一人の人ならざる者の物語・・・
---------------------------------------------------------------------------
「初投稿作品」で色々と至らない点、文章も稚拙だったりするかもしれませんが、一生懸命書いていきます。
また、時間があれば表現等見直しを行っていきたいと思っています。※特に1章辺りは大幅に表現等変更予定です、時間があれば・・・
★次章執筆大幅に遅れています。
★なんやかんやありまして...

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる