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獣人国編~事後処理・決意・旅立ち~
お話しようか。
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~王城・私室~
ガチャッ…
「ローグ王、フォルクお嬢様の【占い】通り【鬼神】殿が目覚めました。」
「おおっ!それは良かった!
本人から了承を取り、都合が良ければここに連れて来て貰えないだろうか?(ローグ)」
「分かりました、行って参ります。」
獣人国王城にあるローグの私室に騎士が1人入ってきた。
実はローグの娘のフォルクが30分程前にノアが目覚めたかの様な光景が見えた、という事で確認に行かせていた。
そしてその報告が今為された所であった。
そんな中、私室の中央にある長机に幾人かの人物が座り、話し合いが行われていた。
『…で?起きたみたいだがどうする?
丁度良いから主にも確認取るか?』
「いや…いや、大丈夫だ…
君に″見せて貰った″から証言は不要だ…
寧ろこれ以上頭の中に″流し込まれたら″また吐いてしまうだろう…(アギュネス)」
その内の2人は、鬼神と″アギュネス″と言う30代位の若い男性であった。
王都の諜報員であるナサケが防衛戦の直ぐ後に王都に帰還し、即国王に報告。
代わりにやって来たのがこの″アギュネス″で、【高度鑑定】と言う適正を有している。
【高度鑑定】…【鑑定】の上位派生。
通常の【鑑定】は、対象に触れたり視たりする事でその者の情報を見る事が出来るのだが、【高度鑑定】は、″対象が触れたモノや視たモノ″を更に鑑定する事が可能である。
つまり【高度鑑定】の″アギュネス″がノアに触れる事で、ノアが相対した【魔王】の情報を鑑定する事が出来るのだ。
現在広く報じられている″【魔王】出現″を″本物″と断定したのは、この″アギュネス″なのであった。
そんな″アギュネス″はと言うと、目の下に隈を作りお疲れの様子。
″アギュネス″が獣人国を訪れたのは、2度目の防衛戦が終結した日の夜。
ノアが寝込んでから3日目であった。
当初は【魔王】と最接近を果たしたメンツ(ナサケ、エルダークラーケン、クリストフ、グリード、そしてノア)から情報を【高度鑑定】しようとした。
だがナサケは諜報員としての適正上、頭の中を覗き込む様な事をしてしまえば極秘裏な情報の流失に繋がってしまうかも知れないので、口頭での聞き取りのみとなった。
その他のメンツは更に難しく、エルダークラーケンは現在海底10000メル以下の深海で療養中で、<人化>形態では傷の治りが遅いので、通常形態(全長5000メル)となっているので、陸に上がるだけで大惨事となる。
クリストフに関しては、【高度鑑定】として数々のモノを鑑定してきた″アギュネス″であっても、見た目人間サイズのデカいエリンギは流石に視た事が無かった。
ダメ元で街に滞在していたクリストフを試しに視てみたが、『つかえるキノコ:コトコト煮込めば良い出汁が出る』としか出なくて頭を抱えてしまった。
グリードに関してはノア自身が呼ばないと出てこないので、消去法で寝込んでいるノアを【高度鑑定】する事になった。
のだが
~ノアが寝込んでから3日目の夜・宿~
ガチャッ!
「失礼する、【高度鑑定】のアギュネスだ。
廃都から出現したと言う【魔王】の調査に来た。
…む?お嬢さん1人か?(アギュネス)」
「あ、いえ…(ヴァンディット)」
夜分遅くノアが寝込んでいる宿の一室に踏み込んできたアギュネス。
部屋を見回すと寝込むノアとヴァンディットしか居ない様に思われた。
カッカッカッ!
「都合が良い。早速鑑定をさせて貰うぞ。(アギュネス)」スッ…
「あ、今は止した方が…(ヴァンディット)」
入室早々ヴァンディットの制止も聞かずにノアへと近付いていき、鑑定の為に手をノアの頭へ翳そうとすると
ズルッ… ガシッ!
「へ?(アギュネス)」
『『ジャキッ!』』
『『『『『バシュッ!』』』』』
ノアの体から赤黒い腕が延びてアギュネスの手首を掴む。
アギュネスの背後から2本の剣が延びて首の両側に突き付けられる。
アギュネスの首から上、頭部を周回する様に幾本もの鋼鉄の矢が一瞬の内に配置されたのだった。
「あらあら?
いきなり部屋に入ってきて息子を鑑定?
何様のつもりかしら…?(アミスティア)」
「へ…?へ…?(アギュネス)」
「動くなよ?胴体とおさらばしたくはないだろう?(レドリック)」
「う…ぁ…(アギュネス)」
ズズズズ…
『鑑定だぁ?
断りも無く主の頭ん中を覗こうとしたが、やり返されても文句は言えねぇよな?』
「は…ぇ…?(アギュネス)」
『ヴァンディット、留守よろしく。』
「はい~。(ヴァンディット)」
バンッ!ズルルル…
「うわぁあああ…」
鬼神に手首を掴まれたアギュネスは、そのまま部屋の窓から外へ引き摺り出され、アミスティアやレドリックらに尋問を受ける事になる。
【高度鑑定】として調査しに来たハズが、逆に根掘り葉掘り調べ尽くされる事になり、最終的に鬼神による『強制閲覧』によって、防衛戦開始時~帰還までの映像をフル尺で脳内に流し込まれてしまい、戦闘職ではないアギュネスは何度か吐いてしまったらしい。
だが【高度鑑定】としての職務はキチンとこなし、晴れて″【魔王】出現″は確かなものとして世に知らされる事となったのだった。
~王城・再び私室~
「それで?【魔王】は″南獄大陸″に向かうと言っていたが、ドワーフの国『フェレイロ』から王都に何か報せは来ていないのか?(レドリック)」
「5日程前″南獄大陸″方面に謎の発光体と轟音が響き、何かのモンスターの一部が次々に海に落下した、との報告は上がってきていました。(ナサケ)」
「【魔王】が乗っていたエボル・バトフライのモノ?(アミスティア)」
「…か、どうかは確認中「いや、間違いないでしょうな。(クリストフ)」
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
ドワーフの国『フェレイロ』からの【魔王】のモノと思しき目撃情報を報告するナサケ。
だがその情報が確定的なモノかの判断が付いていなかったが、クリストフが断定してきた。
「実は私、エボル・バトフライ?とか言う巨大な蝶に『倒虫火葬(トウチュウカソウ)』と言うキノコを仕込んでおりましてな。
海上に落下したモンスターの一部は、その『倒虫火葬(トウチュウカソウ)』が侵食した事による破壊行動であると思われますぞ。(クリストフ)」
『倒虫火葬(トウチュウカソウ)』…虫に対して恐ろしいまでの寄生性を持つキノコ。
一度寄生すれば対象の脳を支配するまで侵食し、抵抗すれば侵食と破壊行動を同時に行い、弱った所を一気に侵食する残虐さを見せる。
脳まで侵食されたらどうしようもないので、新たに寄生・侵食行動が行われる前に焼却処分(火葬)するのが最善策と言える。
短いですがこの辺で。
感想にてアイディアありがとうございます。
ガチャッ…
「ローグ王、フォルクお嬢様の【占い】通り【鬼神】殿が目覚めました。」
「おおっ!それは良かった!
本人から了承を取り、都合が良ければここに連れて来て貰えないだろうか?(ローグ)」
「分かりました、行って参ります。」
獣人国王城にあるローグの私室に騎士が1人入ってきた。
実はローグの娘のフォルクが30分程前にノアが目覚めたかの様な光景が見えた、という事で確認に行かせていた。
そしてその報告が今為された所であった。
そんな中、私室の中央にある長机に幾人かの人物が座り、話し合いが行われていた。
『…で?起きたみたいだがどうする?
丁度良いから主にも確認取るか?』
「いや…いや、大丈夫だ…
君に″見せて貰った″から証言は不要だ…
寧ろこれ以上頭の中に″流し込まれたら″また吐いてしまうだろう…(アギュネス)」
その内の2人は、鬼神と″アギュネス″と言う30代位の若い男性であった。
王都の諜報員であるナサケが防衛戦の直ぐ後に王都に帰還し、即国王に報告。
代わりにやって来たのがこの″アギュネス″で、【高度鑑定】と言う適正を有している。
【高度鑑定】…【鑑定】の上位派生。
通常の【鑑定】は、対象に触れたり視たりする事でその者の情報を見る事が出来るのだが、【高度鑑定】は、″対象が触れたモノや視たモノ″を更に鑑定する事が可能である。
つまり【高度鑑定】の″アギュネス″がノアに触れる事で、ノアが相対した【魔王】の情報を鑑定する事が出来るのだ。
現在広く報じられている″【魔王】出現″を″本物″と断定したのは、この″アギュネス″なのであった。
そんな″アギュネス″はと言うと、目の下に隈を作りお疲れの様子。
″アギュネス″が獣人国を訪れたのは、2度目の防衛戦が終結した日の夜。
ノアが寝込んでから3日目であった。
当初は【魔王】と最接近を果たしたメンツ(ナサケ、エルダークラーケン、クリストフ、グリード、そしてノア)から情報を【高度鑑定】しようとした。
だがナサケは諜報員としての適正上、頭の中を覗き込む様な事をしてしまえば極秘裏な情報の流失に繋がってしまうかも知れないので、口頭での聞き取りのみとなった。
その他のメンツは更に難しく、エルダークラーケンは現在海底10000メル以下の深海で療養中で、<人化>形態では傷の治りが遅いので、通常形態(全長5000メル)となっているので、陸に上がるだけで大惨事となる。
クリストフに関しては、【高度鑑定】として数々のモノを鑑定してきた″アギュネス″であっても、見た目人間サイズのデカいエリンギは流石に視た事が無かった。
ダメ元で街に滞在していたクリストフを試しに視てみたが、『つかえるキノコ:コトコト煮込めば良い出汁が出る』としか出なくて頭を抱えてしまった。
グリードに関してはノア自身が呼ばないと出てこないので、消去法で寝込んでいるノアを【高度鑑定】する事になった。
のだが
~ノアが寝込んでから3日目の夜・宿~
ガチャッ!
「失礼する、【高度鑑定】のアギュネスだ。
廃都から出現したと言う【魔王】の調査に来た。
…む?お嬢さん1人か?(アギュネス)」
「あ、いえ…(ヴァンディット)」
夜分遅くノアが寝込んでいる宿の一室に踏み込んできたアギュネス。
部屋を見回すと寝込むノアとヴァンディットしか居ない様に思われた。
カッカッカッ!
「都合が良い。早速鑑定をさせて貰うぞ。(アギュネス)」スッ…
「あ、今は止した方が…(ヴァンディット)」
入室早々ヴァンディットの制止も聞かずにノアへと近付いていき、鑑定の為に手をノアの頭へ翳そうとすると
ズルッ… ガシッ!
「へ?(アギュネス)」
『『ジャキッ!』』
『『『『『バシュッ!』』』』』
ノアの体から赤黒い腕が延びてアギュネスの手首を掴む。
アギュネスの背後から2本の剣が延びて首の両側に突き付けられる。
アギュネスの首から上、頭部を周回する様に幾本もの鋼鉄の矢が一瞬の内に配置されたのだった。
「あらあら?
いきなり部屋に入ってきて息子を鑑定?
何様のつもりかしら…?(アミスティア)」
「へ…?へ…?(アギュネス)」
「動くなよ?胴体とおさらばしたくはないだろう?(レドリック)」
「う…ぁ…(アギュネス)」
ズズズズ…
『鑑定だぁ?
断りも無く主の頭ん中を覗こうとしたが、やり返されても文句は言えねぇよな?』
「は…ぇ…?(アギュネス)」
『ヴァンディット、留守よろしく。』
「はい~。(ヴァンディット)」
バンッ!ズルルル…
「うわぁあああ…」
鬼神に手首を掴まれたアギュネスは、そのまま部屋の窓から外へ引き摺り出され、アミスティアやレドリックらに尋問を受ける事になる。
【高度鑑定】として調査しに来たハズが、逆に根掘り葉掘り調べ尽くされる事になり、最終的に鬼神による『強制閲覧』によって、防衛戦開始時~帰還までの映像をフル尺で脳内に流し込まれてしまい、戦闘職ではないアギュネスは何度か吐いてしまったらしい。
だが【高度鑑定】としての職務はキチンとこなし、晴れて″【魔王】出現″は確かなものとして世に知らされる事となったのだった。
~王城・再び私室~
「それで?【魔王】は″南獄大陸″に向かうと言っていたが、ドワーフの国『フェレイロ』から王都に何か報せは来ていないのか?(レドリック)」
「5日程前″南獄大陸″方面に謎の発光体と轟音が響き、何かのモンスターの一部が次々に海に落下した、との報告は上がってきていました。(ナサケ)」
「【魔王】が乗っていたエボル・バトフライのモノ?(アミスティア)」
「…か、どうかは確認中「いや、間違いないでしょうな。(クリストフ)」
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
ドワーフの国『フェレイロ』からの【魔王】のモノと思しき目撃情報を報告するナサケ。
だがその情報が確定的なモノかの判断が付いていなかったが、クリストフが断定してきた。
「実は私、エボル・バトフライ?とか言う巨大な蝶に『倒虫火葬(トウチュウカソウ)』と言うキノコを仕込んでおりましてな。
海上に落下したモンスターの一部は、その『倒虫火葬(トウチュウカソウ)』が侵食した事による破壊行動であると思われますぞ。(クリストフ)」
『倒虫火葬(トウチュウカソウ)』…虫に対して恐ろしいまでの寄生性を持つキノコ。
一度寄生すれば対象の脳を支配するまで侵食し、抵抗すれば侵食と破壊行動を同時に行い、弱った所を一気に侵食する残虐さを見せる。
脳まで侵食されたらどうしようもないので、新たに寄生・侵食行動が行われる前に焼却処分(火葬)するのが最善策と言える。
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