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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~
有志
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~『龍遇城』へのポータル前~
ザワザワ…ガヤガヤ…
「あれ?『深遠(クラン名)』の。
お前ん所は有志として参加すると思ったが…」
「…そう言う『正義の御旗(クラン名)』だって参加しないでダンジョンに直行してんじゃねぇか。」
「…仕方無いだろう?○○子爵ん所の依頼受けちまったんだから、破棄したらトンデモ無い違約金支払わされるんだぜ?」
「…こっちは✕✕伯だ。
そっちは違約金で済めば良いが、こっちは下手すりゃ表で活動出来なくなっちまう。」
「は!?よりにもよって何で✕✕伯ん所で…
金払いは良いが、裏では後ろ暗い事を仕出かしてるって…」
「同じクラン持ちなら分かるだろ?
クランを維持する為には莫大な金が掛かる。
周りに居る他の上級冒険者やクラン何かも多かれ少なかれ同じ理由でここに居るハズだぜ。」
「……っ…」
とあるクランに所属する上級冒険者が周りを見渡してみると、名の知れた他のクランや上級冒険者パーティがポータル前を彷徨いていた。
ダンジョン突入前とは思えない程、全員が全員渋い顔をしており、心の内では葛藤している様子である。
「これから起こる事が国にとって危機的状況であるのは百も承知だが、貴族連中の依頼を突っぱねりゃ俺達が危機的状況に陥っちまう。
″強制参加″と言わない辺り、獣人国も何かしら手があるんだろう…じゃあな…」
ヴォン!
「……」
ヴォン!
一時の正義感で防衛戦に参加しようものなら追々どうなるかを考えたとあるクランの上級冒険者は、何も言い返せないままポータルを通ってダンジョン内へと侵入したのだった。
~冒険者ギルド~
ザワザワ…ザワザワ…
「『プレッシャーパンダ』『エグリゴリラ』『燦体崩壊・土石竜』『ギガンティック・ダックス憤怒』『アースイーター』…
これらが確認されただけでも各50体ずつか…(ガラパゴ)」
「こちら側の滅びの森のモンスター群を追い出しながらそれらのモンスターが向かってきていますな…」
「なる程な…
所で、そろそろ期限の10分に達するが有志の方は集まったか?(ガラパゴ)」
「ギルドマスターのガラパゴさんなら知ってると思いますが、上級冒険者の殆どが貴族連中からの指名依頼を受けてるもんで、芳しくありませんな。」
「あぁ…例え他国の危機だとしても知らん顔な奴等ばかりだからなぁ…
かといって下手に出たら親子2代に渡って集られる事になっからな。(ガラパゴ)」
冒険者ギルドマスターである身長5メルもある巨大な亀人のガラパゴは頭を抱えていた。
上級冒険者クラスの参加が芳しくないのはある程度分かりきっていたが、それらを加味しても集まりが悪かった。
今回の様な大氾濫は前例が無い。
15年以上前に獣人国側の滅びの森で小規模の氾濫が起こった事があったが、防御結界と防壁が僅かに破壊された程度で特に被害は無く、2日程で森へと帰っていった。
だが今回はそれとは訳が違う。
モンスターの強さも、規模も、そして住み処となる森が消失してしまった。
防御結界と防衛設備だけで凌ぐのは不可能に等しく、全頭討伐が必要とされる事態なのである。
本音を言えば貴族連中に交渉して幾人かの上級冒険者を融通して貰いたい所ではあるが、それを行う様な時間も無かった。
と
ガチャッ!
「失礼するぞ。(??)」
「人に聞きながら来たので遅れてしまった。(????)」
「冒険者ギルドはこちらで良かったかな?(?????)」
「えぇ、こちらが冒険者ギルドですが、貴族様方はこんな所へ如何なされましたかな?(ガラパゴ)」
冒険者ギルドマスターのガラパゴは、突然ギルド内に入ってきた貴族3人に少しウンザリした声音で応対した。
この後の展開としてよくあるモノは、″我々の安全保障について″の話、又は″手伝ってやらんでも無いが、報酬云々~″の話のどちらかである。
長年の職務でそういう体験がよくあった為、嫌でもウンザリ顔になってしまったのである。
そんな冒険者ギルドマスターの心情とは裏腹に
「我々は防衛戦の有志として参った。(ワン)」
「いやはや…ここに来るまでに大した人数は居ないと思っていたがここまでか…(ルルイエ)」
「まぁ各々思う所があるのだろう、責める事は出来んさ。(我矛修羅(ガムシュラ))」
(…で、その後は″「さて報酬の話だが…」″だろ?(ガラパゴ))
「「「………」」」
「………あれ?…(ガラパゴ)」
次に出てくるであろう決まり台詞が出てこなかった為、ギルドマスターのガラパゴは数秒間固まってしまった。
そんな空気をぶち壊すかの様に
バンッ!
「おぅ!防衛戦に参加しに来たど!(バド)」
「なぁんが、先越されてしまった様じゃな!(ルド)」
「ってかこんだけか?やる気あんのが他は!(ロイ )」
「あれれ?上級冒険者って他にわんさかと居たハズよね?(エスメラルダ)」
ドワーフ3人組と強制参加エルフの女性エスメラルダ。
その後ろから
「ギルマス!『超犀野人2』も参加すっぜ!(ゴフゥ)」
「うわ、予想はしてたがやっぱ少ねぇなぁ!
こりゃ覚悟が必要だな…(ゴファン)」
『超犀野人2(スーパー○イヤジン2)』のゴフゥとゴファンも合流。
更に更に
バンッ!
「彼、居「「うーっす!【鬼神】居っかー?(【無手】の傭兵、【強奪剣士】ダン)」」」
「どうせ、今日みたいなお祝いの日に突発依頼なんか受ける奴は居ないだろうから、謝罪のついでに請けに来てやったわよぉ!【男色家】ゲイリー)」」
「俺等も居るぞ!(通りの方からギュラドスカル)」
先日の傭兵部隊の一味と、クラン『灰塵』フルメンバーが冒険者ギルドに到着。
ザッ!
「バド殿、ルド殿、ロイ殿!
はははっ!まさかここで会えるとはなぁ!(エルグランド)」
「「あん?」」
「んお…?
だははっ!エルグランド!なぁんがここに!
フリアダビアに居るんじゃねぇんが?(ロイ)」
「早期解決したから休みを貰ったんだ。
そしたらこれだ、ある意味そういう運命なのかも知れんな。(エルグランド)」
フリアダビア以来、約2ヶ月振りにドワーフ達と再会となったエルグランドも合流となった。
続々と有志が集まってくる中、やはりと言うべきか、例外も存在する。
バァンッ!
「あ、あの!ボクらも参加させて貰えませんでしょうか!(ヴァモス)」
「にゃにゃ!(ベレーザ)」
「私達のパーティに入れば中級冒険者位の戦力になるかと思いますが…!(クロラ)」
コクコク!(ポーラ)
「気概は認めるが、冒険者ギルドマスターとしては認める訳にはいかん。
申し訳無いが街、若しくはダンジョンに残ってくれ。(ガラパゴ)」
本心から防衛戦に参加したいと申し出たヴァモスやクロラ達だが、戦力としては不十分過ぎる。
この様に新人~中級冒険者の中からも挙手して来る者も何人、何組か居たが、ギルドマスターは了承しなかった。
「あれ?そういや、坊は何処に居るだや?(バド)」
「【鬼神】ならとっくに向かったよ。(ガラパゴ)」
「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」
ノアは上空からの確認を終え、影の者達『影狼』に報告を済ませた直後から単騎で突っ込んで行ったと言う。
~イロモノ枠~
シタタタタタタタタタッ!
バァンッ!
「私をお忘れではないですかなノア殿!
あれ?ノア殿!?(クリストフ)」
「「「「「「「「キノコ!?」」」」」」」」
ザワザワ…ガヤガヤ…
「あれ?『深遠(クラン名)』の。
お前ん所は有志として参加すると思ったが…」
「…そう言う『正義の御旗(クラン名)』だって参加しないでダンジョンに直行してんじゃねぇか。」
「…仕方無いだろう?○○子爵ん所の依頼受けちまったんだから、破棄したらトンデモ無い違約金支払わされるんだぜ?」
「…こっちは✕✕伯だ。
そっちは違約金で済めば良いが、こっちは下手すりゃ表で活動出来なくなっちまう。」
「は!?よりにもよって何で✕✕伯ん所で…
金払いは良いが、裏では後ろ暗い事を仕出かしてるって…」
「同じクラン持ちなら分かるだろ?
クランを維持する為には莫大な金が掛かる。
周りに居る他の上級冒険者やクラン何かも多かれ少なかれ同じ理由でここに居るハズだぜ。」
「……っ…」
とあるクランに所属する上級冒険者が周りを見渡してみると、名の知れた他のクランや上級冒険者パーティがポータル前を彷徨いていた。
ダンジョン突入前とは思えない程、全員が全員渋い顔をしており、心の内では葛藤している様子である。
「これから起こる事が国にとって危機的状況であるのは百も承知だが、貴族連中の依頼を突っぱねりゃ俺達が危機的状況に陥っちまう。
″強制参加″と言わない辺り、獣人国も何かしら手があるんだろう…じゃあな…」
ヴォン!
「……」
ヴォン!
一時の正義感で防衛戦に参加しようものなら追々どうなるかを考えたとあるクランの上級冒険者は、何も言い返せないままポータルを通ってダンジョン内へと侵入したのだった。
~冒険者ギルド~
ザワザワ…ザワザワ…
「『プレッシャーパンダ』『エグリゴリラ』『燦体崩壊・土石竜』『ギガンティック・ダックス憤怒』『アースイーター』…
これらが確認されただけでも各50体ずつか…(ガラパゴ)」
「こちら側の滅びの森のモンスター群を追い出しながらそれらのモンスターが向かってきていますな…」
「なる程な…
所で、そろそろ期限の10分に達するが有志の方は集まったか?(ガラパゴ)」
「ギルドマスターのガラパゴさんなら知ってると思いますが、上級冒険者の殆どが貴族連中からの指名依頼を受けてるもんで、芳しくありませんな。」
「あぁ…例え他国の危機だとしても知らん顔な奴等ばかりだからなぁ…
かといって下手に出たら親子2代に渡って集られる事になっからな。(ガラパゴ)」
冒険者ギルドマスターである身長5メルもある巨大な亀人のガラパゴは頭を抱えていた。
上級冒険者クラスの参加が芳しくないのはある程度分かりきっていたが、それらを加味しても集まりが悪かった。
今回の様な大氾濫は前例が無い。
15年以上前に獣人国側の滅びの森で小規模の氾濫が起こった事があったが、防御結界と防壁が僅かに破壊された程度で特に被害は無く、2日程で森へと帰っていった。
だが今回はそれとは訳が違う。
モンスターの強さも、規模も、そして住み処となる森が消失してしまった。
防御結界と防衛設備だけで凌ぐのは不可能に等しく、全頭討伐が必要とされる事態なのである。
本音を言えば貴族連中に交渉して幾人かの上級冒険者を融通して貰いたい所ではあるが、それを行う様な時間も無かった。
と
ガチャッ!
「失礼するぞ。(??)」
「人に聞きながら来たので遅れてしまった。(????)」
「冒険者ギルドはこちらで良かったかな?(?????)」
「えぇ、こちらが冒険者ギルドですが、貴族様方はこんな所へ如何なされましたかな?(ガラパゴ)」
冒険者ギルドマスターのガラパゴは、突然ギルド内に入ってきた貴族3人に少しウンザリした声音で応対した。
この後の展開としてよくあるモノは、″我々の安全保障について″の話、又は″手伝ってやらんでも無いが、報酬云々~″の話のどちらかである。
長年の職務でそういう体験がよくあった為、嫌でもウンザリ顔になってしまったのである。
そんな冒険者ギルドマスターの心情とは裏腹に
「我々は防衛戦の有志として参った。(ワン)」
「いやはや…ここに来るまでに大した人数は居ないと思っていたがここまでか…(ルルイエ)」
「まぁ各々思う所があるのだろう、責める事は出来んさ。(我矛修羅(ガムシュラ))」
(…で、その後は″「さて報酬の話だが…」″だろ?(ガラパゴ))
「「「………」」」
「………あれ?…(ガラパゴ)」
次に出てくるであろう決まり台詞が出てこなかった為、ギルドマスターのガラパゴは数秒間固まってしまった。
そんな空気をぶち壊すかの様に
バンッ!
「おぅ!防衛戦に参加しに来たど!(バド)」
「なぁんが、先越されてしまった様じゃな!(ルド)」
「ってかこんだけか?やる気あんのが他は!(ロイ )」
「あれれ?上級冒険者って他にわんさかと居たハズよね?(エスメラルダ)」
ドワーフ3人組と強制参加エルフの女性エスメラルダ。
その後ろから
「ギルマス!『超犀野人2』も参加すっぜ!(ゴフゥ)」
「うわ、予想はしてたがやっぱ少ねぇなぁ!
こりゃ覚悟が必要だな…(ゴファン)」
『超犀野人2(スーパー○イヤジン2)』のゴフゥとゴファンも合流。
更に更に
バンッ!
「彼、居「「うーっす!【鬼神】居っかー?(【無手】の傭兵、【強奪剣士】ダン)」」」
「どうせ、今日みたいなお祝いの日に突発依頼なんか受ける奴は居ないだろうから、謝罪のついでに請けに来てやったわよぉ!【男色家】ゲイリー)」」
「俺等も居るぞ!(通りの方からギュラドスカル)」
先日の傭兵部隊の一味と、クラン『灰塵』フルメンバーが冒険者ギルドに到着。
ザッ!
「バド殿、ルド殿、ロイ殿!
はははっ!まさかここで会えるとはなぁ!(エルグランド)」
「「あん?」」
「んお…?
だははっ!エルグランド!なぁんがここに!
フリアダビアに居るんじゃねぇんが?(ロイ)」
「早期解決したから休みを貰ったんだ。
そしたらこれだ、ある意味そういう運命なのかも知れんな。(エルグランド)」
フリアダビア以来、約2ヶ月振りにドワーフ達と再会となったエルグランドも合流となった。
続々と有志が集まってくる中、やはりと言うべきか、例外も存在する。
バァンッ!
「あ、あの!ボクらも参加させて貰えませんでしょうか!(ヴァモス)」
「にゃにゃ!(ベレーザ)」
「私達のパーティに入れば中級冒険者位の戦力になるかと思いますが…!(クロラ)」
コクコク!(ポーラ)
「気概は認めるが、冒険者ギルドマスターとしては認める訳にはいかん。
申し訳無いが街、若しくはダンジョンに残ってくれ。(ガラパゴ)」
本心から防衛戦に参加したいと申し出たヴァモスやクロラ達だが、戦力としては不十分過ぎる。
この様に新人~中級冒険者の中からも挙手して来る者も何人、何組か居たが、ギルドマスターは了承しなかった。
「あれ?そういや、坊は何処に居るだや?(バド)」
「【鬼神】ならとっくに向かったよ。(ガラパゴ)」
「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」
ノアは上空からの確認を終え、影の者達『影狼』に報告を済ませた直後から単騎で突っ込んで行ったと言う。
~イロモノ枠~
シタタタタタタタタタッ!
バァンッ!
「私をお忘れではないですかなノア殿!
あれ?ノア殿!?(クリストフ)」
「「「「「「「「キノコ!?」」」」」」」」
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