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獣人国編~御前試合の代表決め~
冒険者はロマンを求めて果物を買う。
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「あ、ここですここです。」
暫し通りを歩いていると、露店や雑貨屋等の建物の間に真新しい建物を見付けた。
周りにある建物と少し違い、1階部分の正面はガラス張りで、2階建ての建物が3軒並んでいた。
「え?こんな所に建物何てあったか…?」
「いや、確か午前中まで空き地だったぞ…」
「えっと″アルマ(武器屋)″、″アルマドゥーラス(防具屋)″は分かるが″トロカジ・マテリアル(交換所)″ってのは何だ…?」
どうやらいつの間にか3軒の建物が建っていた様で、冒険者達はそれぞれ首を傾げていた。
すると、建物の外で十数人の冒険者達が集まっていたからだろうか、1番手前の建物『アルマ(武器屋)』から1人の男性が姿を現した。
ガチャ…
「…あれ?何でここに人が…?
一応開店は明日のハズ…あ。(″殻族″の男性)」
「え?…あ。」
「「あ。(ヤンとラビッツ)」」
『アルマ(武器屋)』から出て来た″殻族(甲殻系)″の男性は、ノアの姿を見ると動きを止めて固まった。
ヤンとラビッツも、見覚えのある男性の姿に思わず固まる。
何故なら建物から出て来た″殻族″の男性とは、先程まで視察に行っていたダンジョン内にある街、オセアノの商業エリア・武器屋店主の男性であったからだ。
「おぅ、まさかまた会う事になるとはな。
俺ぁここの『アルマ(武器屋)』も任されてて、ダンジョンの視察が終わったってんで本来の持ち場に戻ってきたんだ。(″殻族″店主)」
「あ、こことあそこを兼業してるんですね。」
ガチャ…
「ゴア~、開店は明日からじゃ…って、あらノア君さっきぶり。(″魚族″店主)」
「あ、さっきの魚族の人だ。(ヤン)」
『アルマ(武器屋)』の隣に建つ『アルマドゥーラス(防具屋)』から<人化>状態の人魚の様な見た目の女性が姿を現す。
だが指の間に水掻きが残っていたり、肌の所々に鱗が残っていたりと、<人化>の精度としては少し劣るらしい。
どうやらオセアノでの武器・防具店の店主コンビがそのまま獣人国でも武器・防具屋を兼業する様だ。
取り敢えずノアは、ここにやって来た経緯を2人に話し始めたのだった。
~『アルマ(武器屋)』店内~
外で立ち話するのもアレだったので、全員では無いがノア含めた冒険者達が店内に通された。
開店は明日から、と言っていた様に店内や陳列棚に武器等は置かれておらず、中央に円形の台座がある位であった。
2階建てではあるが中央部が吹き抜けになっており、獣人達や店主である″殻族″のゴア自身も巨体である為それに合わせたのだと思われる。
「なーる程な。やっぱりさっきの轟音は″雷槍ポセイドン″の物だったか。
…にしても、実装前の装備を公衆の面前で晒すからこうなるんだぞ?(″殻族″店主ゴア)」
しゅん…
「言い返す言葉も御座いません…」
輩共をビビらせる為だけであれば他にやり様があったな、と今更ながら反省するノア。
「…で、断言して悪いが、この槍の様に派手な性能を持つ武器は″海中″エリア以降の素材で作った物でないと無い。(ゴア)」
「「「「ですよね…(冒険者一同)」」」」
皆何処と無く分かってはいたが、雷槍ポセイドンの様な性能を持つ武器は(現段階では)無いとの事で、冒険者達は露骨に肩を落としていた。
「まぁあんなエフェクト、普通の武器じゃ無理だわな…」
「あんな感じで得物を出して戦闘開始したら高揚するし、相手への威圧にもなるしね…」
「あと普通にカッコいいしな。」
「カッコイイよなぁ…」
「うんカッコいい…」
と、冒険者達が口々に言い合っていると
「あれ?皆″武器自体の性能″じゃなくて″武器出し時のエフェクトの話″してる?
雷槍ポセイドンみたいなエフェクト位なら手軽に武器にセット出来るわよ。
ねぇ、ゴア。(″魚族″店主マーミー)」
「あぁ。(ゴア)」
ピタッ。
「「「「「「え?(冒険者一同)」」」」」」
両店主の言葉に肩を落として店を出ようとしていた冒険者達がピタリと動きを止める。
どうやら両店主は当初、『雷槍ポセイドンと似た性能の武器が無いか』と相談に来たと思っていた。
だが実際冒険者達が求めていたのが『″武器出し時のエフェクト″が雷槍ポセイドンに似ている武器』の事だと知り、それならばセットが可能だと言う。
「ショートソード。(ゴア)」
ガションッ!パシッ!
「「え?ど、何処から武器が…?」」
「ただの床下収納だ。悪いがちょっと静かにしといてくれよ?
″コンセッサオ・ジ・イルーザォ・チェイム(幻影″炎″付与)″。」
ヒュォオオ…
ゴアは武器種を発したかと思うと、床下から鞘に納まったショートソードが1本飛び出してきた。
そして徐に呪文の様な物を唱えた後、「見てろ?」と言わんばかりに冒険者達の眼前でショートソードを構え
キンッ!『ボボフォッ!』ヒュパッ!ヒュラッ!『バフォフォッ!』
「「「「「おおおーっ!(冒険者一同)」」」」」
鞘からショートソードを引き抜くと同時に炎が立ち昇り、剣の軌道に沿って数秒炎が帯を引く。
「これはあくまで炎の幻影が見えてるだけで本物の炎ではなく、あくまで見た目だけだ。
このショートソードに炎属性が付与された訳でも無いから刃を傷める心配もない。
こんなので良ければチャチャっと付与してやるが…(ゴア)」
「そそそ、それって炎以外でも出来ますかっ!?」
「炎・雷・水・氷・風・光・闇何でも出来るし、そこまで凝ったヤツでなければある程度エフェクトの出し方の要望は聞くぞ?(ゴア)」
「「「「うひょひょおっほい!(冒険者一同)」」」」
派手な武器出しエフェクトが容易に付けられると知り、先程とは打って変わって沸く冒険者達は、早速交渉に入る。
が
「あ、あの!それは一体幾ら位で「そこなんだが、俺達海洋種は長い事深い海の底でひっそりと暮らしてきたから″金″っつー概念がそもそも無い。
暫くは物々交換になるだろうが、ウチや他の施設で毎回毎回物々交換ってのも面倒だろ?
だから隣接してる″トロカジ・マテリアル(交換所)″っつー施設で″種族内通貨『鱗銀』″に交換してきてくれるか?エフェクトを装備に付与する位なら『鱗銀』1枚でサービスを請け負ってやるぜ。(ゴア)」
オセアノでも同様の説明があったが、海洋種には″金″の概念は無い。
ダンジョン内での素材と物々交換で商業エリアでポーションや武器、装備等のサービスが出来た。
それは獣人国内でも同様の様だ。
「一応私は″トロカジ・マテリアル(交換所)″と兼業でやってるから、指定の素材を持ってきてくれれば″種族内通貨『鱗銀』″に交換してあげるわよ。(マーミー)」
(((((((『鱗銀』…!(冒険者一同))))))))
″魚族″マーミーからの提案を受けた時冒険者達は考えた。
派手な武器出しエフェクトは欲しいが、それを得る為、本物と見間違う炎の幻影を作り出す技術に必要な″種族内通貨『鱗銀』″は一体何を対価に得られるのだろうかと。
「取り敢えずコレが交換品の一覧よ。目を通して確認してみて。(マーミー)」ペラッ。
「「「「「「…っ!?(冒険者一同)」」」」」」
今更冷静になった冒険者達が考えていると、マーミーが交換品の一覧表を出してきた。
その内容を見て冒険者達は目を見張りつつ、一様に同じ言葉を叫ぶのであった。
『鱗銀1枚=果物1個
※小振りなバナナナナナナの場合2本。』
「「「「「「「嘘だろおいっ!?(冒険者一同)」」」」」」」
冒険者達は即行で深夜営業の果物店に走ったと言う。
暫し通りを歩いていると、露店や雑貨屋等の建物の間に真新しい建物を見付けた。
周りにある建物と少し違い、1階部分の正面はガラス張りで、2階建ての建物が3軒並んでいた。
「え?こんな所に建物何てあったか…?」
「いや、確か午前中まで空き地だったぞ…」
「えっと″アルマ(武器屋)″、″アルマドゥーラス(防具屋)″は分かるが″トロカジ・マテリアル(交換所)″ってのは何だ…?」
どうやらいつの間にか3軒の建物が建っていた様で、冒険者達はそれぞれ首を傾げていた。
すると、建物の外で十数人の冒険者達が集まっていたからだろうか、1番手前の建物『アルマ(武器屋)』から1人の男性が姿を現した。
ガチャ…
「…あれ?何でここに人が…?
一応開店は明日のハズ…あ。(″殻族″の男性)」
「え?…あ。」
「「あ。(ヤンとラビッツ)」」
『アルマ(武器屋)』から出て来た″殻族(甲殻系)″の男性は、ノアの姿を見ると動きを止めて固まった。
ヤンとラビッツも、見覚えのある男性の姿に思わず固まる。
何故なら建物から出て来た″殻族″の男性とは、先程まで視察に行っていたダンジョン内にある街、オセアノの商業エリア・武器屋店主の男性であったからだ。
「おぅ、まさかまた会う事になるとはな。
俺ぁここの『アルマ(武器屋)』も任されてて、ダンジョンの視察が終わったってんで本来の持ち場に戻ってきたんだ。(″殻族″店主)」
「あ、こことあそこを兼業してるんですね。」
ガチャ…
「ゴア~、開店は明日からじゃ…って、あらノア君さっきぶり。(″魚族″店主)」
「あ、さっきの魚族の人だ。(ヤン)」
『アルマ(武器屋)』の隣に建つ『アルマドゥーラス(防具屋)』から<人化>状態の人魚の様な見た目の女性が姿を現す。
だが指の間に水掻きが残っていたり、肌の所々に鱗が残っていたりと、<人化>の精度としては少し劣るらしい。
どうやらオセアノでの武器・防具店の店主コンビがそのまま獣人国でも武器・防具屋を兼業する様だ。
取り敢えずノアは、ここにやって来た経緯を2人に話し始めたのだった。
~『アルマ(武器屋)』店内~
外で立ち話するのもアレだったので、全員では無いがノア含めた冒険者達が店内に通された。
開店は明日から、と言っていた様に店内や陳列棚に武器等は置かれておらず、中央に円形の台座がある位であった。
2階建てではあるが中央部が吹き抜けになっており、獣人達や店主である″殻族″のゴア自身も巨体である為それに合わせたのだと思われる。
「なーる程な。やっぱりさっきの轟音は″雷槍ポセイドン″の物だったか。
…にしても、実装前の装備を公衆の面前で晒すからこうなるんだぞ?(″殻族″店主ゴア)」
しゅん…
「言い返す言葉も御座いません…」
輩共をビビらせる為だけであれば他にやり様があったな、と今更ながら反省するノア。
「…で、断言して悪いが、この槍の様に派手な性能を持つ武器は″海中″エリア以降の素材で作った物でないと無い。(ゴア)」
「「「「ですよね…(冒険者一同)」」」」
皆何処と無く分かってはいたが、雷槍ポセイドンの様な性能を持つ武器は(現段階では)無いとの事で、冒険者達は露骨に肩を落としていた。
「まぁあんなエフェクト、普通の武器じゃ無理だわな…」
「あんな感じで得物を出して戦闘開始したら高揚するし、相手への威圧にもなるしね…」
「あと普通にカッコいいしな。」
「カッコイイよなぁ…」
「うんカッコいい…」
と、冒険者達が口々に言い合っていると
「あれ?皆″武器自体の性能″じゃなくて″武器出し時のエフェクトの話″してる?
雷槍ポセイドンみたいなエフェクト位なら手軽に武器にセット出来るわよ。
ねぇ、ゴア。(″魚族″店主マーミー)」
「あぁ。(ゴア)」
ピタッ。
「「「「「「え?(冒険者一同)」」」」」」
両店主の言葉に肩を落として店を出ようとしていた冒険者達がピタリと動きを止める。
どうやら両店主は当初、『雷槍ポセイドンと似た性能の武器が無いか』と相談に来たと思っていた。
だが実際冒険者達が求めていたのが『″武器出し時のエフェクト″が雷槍ポセイドンに似ている武器』の事だと知り、それならばセットが可能だと言う。
「ショートソード。(ゴア)」
ガションッ!パシッ!
「「え?ど、何処から武器が…?」」
「ただの床下収納だ。悪いがちょっと静かにしといてくれよ?
″コンセッサオ・ジ・イルーザォ・チェイム(幻影″炎″付与)″。」
ヒュォオオ…
ゴアは武器種を発したかと思うと、床下から鞘に納まったショートソードが1本飛び出してきた。
そして徐に呪文の様な物を唱えた後、「見てろ?」と言わんばかりに冒険者達の眼前でショートソードを構え
キンッ!『ボボフォッ!』ヒュパッ!ヒュラッ!『バフォフォッ!』
「「「「「おおおーっ!(冒険者一同)」」」」」
鞘からショートソードを引き抜くと同時に炎が立ち昇り、剣の軌道に沿って数秒炎が帯を引く。
「これはあくまで炎の幻影が見えてるだけで本物の炎ではなく、あくまで見た目だけだ。
このショートソードに炎属性が付与された訳でも無いから刃を傷める心配もない。
こんなので良ければチャチャっと付与してやるが…(ゴア)」
「そそそ、それって炎以外でも出来ますかっ!?」
「炎・雷・水・氷・風・光・闇何でも出来るし、そこまで凝ったヤツでなければある程度エフェクトの出し方の要望は聞くぞ?(ゴア)」
「「「「うひょひょおっほい!(冒険者一同)」」」」
派手な武器出しエフェクトが容易に付けられると知り、先程とは打って変わって沸く冒険者達は、早速交渉に入る。
が
「あ、あの!それは一体幾ら位で「そこなんだが、俺達海洋種は長い事深い海の底でひっそりと暮らしてきたから″金″っつー概念がそもそも無い。
暫くは物々交換になるだろうが、ウチや他の施設で毎回毎回物々交換ってのも面倒だろ?
だから隣接してる″トロカジ・マテリアル(交換所)″っつー施設で″種族内通貨『鱗銀』″に交換してきてくれるか?エフェクトを装備に付与する位なら『鱗銀』1枚でサービスを請け負ってやるぜ。(ゴア)」
オセアノでも同様の説明があったが、海洋種には″金″の概念は無い。
ダンジョン内での素材と物々交換で商業エリアでポーションや武器、装備等のサービスが出来た。
それは獣人国内でも同様の様だ。
「一応私は″トロカジ・マテリアル(交換所)″と兼業でやってるから、指定の素材を持ってきてくれれば″種族内通貨『鱗銀』″に交換してあげるわよ。(マーミー)」
(((((((『鱗銀』…!(冒険者一同))))))))
″魚族″マーミーからの提案を受けた時冒険者達は考えた。
派手な武器出しエフェクトは欲しいが、それを得る為、本物と見間違う炎の幻影を作り出す技術に必要な″種族内通貨『鱗銀』″は一体何を対価に得られるのだろうかと。
「取り敢えずコレが交換品の一覧よ。目を通して確認してみて。(マーミー)」ペラッ。
「「「「「「…っ!?(冒険者一同)」」」」」」
今更冷静になった冒険者達が考えていると、マーミーが交換品の一覧表を出してきた。
その内容を見て冒険者達は目を見張りつつ、一様に同じ言葉を叫ぶのであった。
『鱗銀1枚=果物1個
※小振りなバナナナナナナの場合2本。』
「「「「「「「嘘だろおいっ!?(冒険者一同)」」」」」」」
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