504 / 1,171
獣人国編~【勇者】アーク・ダンジョン『時の迷宮』~
情報収集
しおりを挟む
アークを『犬姫』のハナに引き渡したノアは、残りのパーティメンバーが居る冒険者ギルドへ向かっていた。
その道中偶然商人のジョーに出会したので、情報収集に励んでいた。
「イグレージャ・オシデンタル?
…それって西方にある大国の事だね。」
「そうなんですか?」
「そうなんですか?って…名前は知ってるのにどう言った国かは知らないのかい?」
「えぇ、まぁ…何分昨日の夜知ったもので…」
「ふむ…まぁ良いか。
イグレージャ・オシデンタルは5年位前までは大国という程大きな国でも無かったんだが、3年前に【勇者】と【聖女】が国内から現れた事で、悪い意味で大国となってしまったんだ。」
「ん?悪い意味で?」
【勇者】アーク、【聖女】ミミシラの故郷であるイグレージャ・オシデンタルについてジョーに聞いてみた結果、以下の情報を得る事になった。
イグレージャ・オシデンタルは元々王都よりも小規模の街であった。
自然豊かで、街と言うよりも小規模の村が集まって出来た農村の様なモノだった。
農村の中央には小さな教会があり、【聖女】ミミシラはそこの神父の娘で、【勇者】アークは近隣に済む農家の息子だったと言う。
【聖女】判明直後、村外から支援を申し出る宗教団体とその信者等が多数到来。
それに合わせて教会→大聖堂へとレベルアップ。
【勇者】判明直後、村外から是非【勇者】パーティのメンバーにと、貴族達が多数訪れ、御機嫌取りの一環で街が徐々に肥大化。
それに合わせて"宜しくない連中"も集まり出す。
比較的信者の活動自体はまともで、【聖女】として旅立つのには十分な力量を得る事が出来た。
だが問題は【勇者】の方で、元は農家の息子であったアークや、その両親は貴族達と付き合い、持て囃されていく内に性格が変化。
"色々と"奔放になり過ぎてしまい、【勇者】として旅立つ際も一悶着あったとか。
何とか【勇者】パーティとして数名の冒険者(全て女性)を引き入れて旅立つも、奔放に振る舞ったアークは道中悉く手を出していったと言う。
尚、分かっているだけで、パーティは18回入れ替えがあったらしい。
その際に出た悪評は街中に入れる事は阻止したものの、周辺地域では『色欲魔王アーク』としてかなり知れ渡っている。
更に輪を掛けて問題となったのが、【勇者】として旅立ったのにも関わらず、大した実績も上げず、半ば遊び呆けているのである。
【勇者】故に、大して訓練せずともある程度の実力を持つ為、訓練がてら冒険者ギルドで依頼を請けるのも月に最大3つ程度。
金に困っていれば何がなんでも依頼を請けるものだが、自国から定期的に支援金が届く為、そこまで頑張る必要も無いのである。
パーティに入った冒険者に悉く手を出し、悪評を垂れ流し、大した実績も上げない為、自国での士気高揚も糞も無い。
貴族達が支援として出していた金だが、3年も音沙汰無ければ流石に一考の余地が生まれると言うもの。
最近では【聖女】側の信者も徐々に抜けていく者もチラホラ出てきているとか。
「…と言った感じかな。」
「ふむ…」
(暦さんのメモに書いてあった事と大体内容は合致しているな…)
「そういえば最近、自国の方でとある冒険者の戦績を【勇者】パーティの戦績として流布してるって聞いたんですが…」
「あぁそうさ。
約1ヶ月程前から頭角を現した冒険者の実績を大々的に流していたよ。
しかも吟遊詩人を雇って歌にする徹底振りさ。」
「へ~。」
「…おいおい…流石に今ので察して欲しかったんだけどな~…」
「んえ?」
呆れ顔のジョーはノアを見やる。
「その冒険者と言うのはノア君、君だよ?」
「え?僕?
それじゃあ僕の戦績を国で流してるんですか?」
「あぁ。
君が今まで成し遂げた事は、大衆が食い付きそうな規模が大きい物ばかりだからねぇ。
まぁ少し調べれば分かる事だから、直ぐにバレて逆効果になっちゃったんだけどね。」
「みたいですねぇ。」
「…にしても、何でまたそんな事を…
まぁ、さっき色々と騒がしかったから、もしかしなくても厄介事かな?」
「お察しの通りです…」
期間としてはまだ2ヶ月程であるが、既に何度も大事に巻き込まれているノアを割と間近で見ているジョーは、ノアが既に次の厄介事に巻き込まれているの察知している様であった。
その後、色々と情報を得たノアはジョーと別れて冒険者ギルドへと向かう事にした。
ガチャ…
「失礼しまーす。」
「おぅ来たか【鬼神】の。
お前さんが手加減してくれたお陰か、操られていた冒険者達は全員無事だ。
だが、操られていた反動か全員疲労状態に陥っとるよ。」
「あれま。」
冒険者ギルドに入って早々ギルド長のガラパゴがカウンターから声を掛けてきた。
他の受付嬢等は、操られていた冒険者達の介抱をしていた。
「あの【勇者】の処遇はどうするつもりで?」
「他の地域でも色々と問題を起こしてたみたいだし、多額の罰金を支払わせた上で本国に連絡を取って送還して貰うかね。」
「なる程。
…それでそちらの3人は?」
ノアはカウンター内の一画に座る【勇者】パーティのメンバー、ミミシラとヴォルフスティ、アックスレイを見やる。
「そこの【聖女】は一旦置いとくとして、【紅武士】のアックスレイと【死陣操糸】のヴォルフスティは、2ヶ月程前に【勇者】パーティの一員として加入した様だ。」
「ほ~。」
【紅武士】…炎属性の魔法に長けた侍職。
【死陣操糸】…十指に嵌めた指輪から魔力の糸を出し、攻防一体の戦闘を得意とする。
「彼女らも度々【勇者】の被害を受けていたらしく、内容が内容なだけに周りに助けを言えていなかった様だ。」
「つくづく糞なんだな、アイツ…」
ノアはアークが行っていた事を聞き、嘆息しつつ2人に同情の眼差しを送る。
「それじゃあ何でミミシラさん…でしたっけ?
あなたは操られていなかったんですか?」
「あ、わ、私は【聖女】なので精神力が通常より高いので、不完全ながら掛かる事はあれど、完全に操られる事はありませんでした。」
「ふーむ…そう言う事か…」
ノアは顎に手を当てて思案する。
そんな中、3人はまじまじとノアを見詰めていた。
「…何か?」
「あ、いえ…」
「その、何と言いますか…」
「私達より年下だったのですね…
その、ずっと仮面を着けていましたので…」
「あ、しまった。
…まぁこの際もう良いか…」
ノアはアークと会ってきた段階から『ブレイカー』の仮面を外しており、今の今までその存在すら忘れていた。
「まぁ見ての通り僕はあなた達より年下で、今年冒険者になったノアと言います。」
「えぇ…それなのにあの強さだったの…」
「殺気も凄かったからてっきり上級冒険者かと…」
「私も…アークの精神干渉が一切通じて無かったので上級冒険者かそれに匹敵する方かと思ってました…うむむ…」
3人それぞれが驚きの反応を見せる中、【聖女】ミミシラが何やら思い詰めた表情をする。
「どうしました?」
「あ、あの…御迷惑をお掛けしてしまった上でこんなお願いをするのはどうかと思うかもしれませんが、お願い事を聞いて頂けませんでしょうか…?」
その道中偶然商人のジョーに出会したので、情報収集に励んでいた。
「イグレージャ・オシデンタル?
…それって西方にある大国の事だね。」
「そうなんですか?」
「そうなんですか?って…名前は知ってるのにどう言った国かは知らないのかい?」
「えぇ、まぁ…何分昨日の夜知ったもので…」
「ふむ…まぁ良いか。
イグレージャ・オシデンタルは5年位前までは大国という程大きな国でも無かったんだが、3年前に【勇者】と【聖女】が国内から現れた事で、悪い意味で大国となってしまったんだ。」
「ん?悪い意味で?」
【勇者】アーク、【聖女】ミミシラの故郷であるイグレージャ・オシデンタルについてジョーに聞いてみた結果、以下の情報を得る事になった。
イグレージャ・オシデンタルは元々王都よりも小規模の街であった。
自然豊かで、街と言うよりも小規模の村が集まって出来た農村の様なモノだった。
農村の中央には小さな教会があり、【聖女】ミミシラはそこの神父の娘で、【勇者】アークは近隣に済む農家の息子だったと言う。
【聖女】判明直後、村外から支援を申し出る宗教団体とその信者等が多数到来。
それに合わせて教会→大聖堂へとレベルアップ。
【勇者】判明直後、村外から是非【勇者】パーティのメンバーにと、貴族達が多数訪れ、御機嫌取りの一環で街が徐々に肥大化。
それに合わせて"宜しくない連中"も集まり出す。
比較的信者の活動自体はまともで、【聖女】として旅立つのには十分な力量を得る事が出来た。
だが問題は【勇者】の方で、元は農家の息子であったアークや、その両親は貴族達と付き合い、持て囃されていく内に性格が変化。
"色々と"奔放になり過ぎてしまい、【勇者】として旅立つ際も一悶着あったとか。
何とか【勇者】パーティとして数名の冒険者(全て女性)を引き入れて旅立つも、奔放に振る舞ったアークは道中悉く手を出していったと言う。
尚、分かっているだけで、パーティは18回入れ替えがあったらしい。
その際に出た悪評は街中に入れる事は阻止したものの、周辺地域では『色欲魔王アーク』としてかなり知れ渡っている。
更に輪を掛けて問題となったのが、【勇者】として旅立ったのにも関わらず、大した実績も上げず、半ば遊び呆けているのである。
【勇者】故に、大して訓練せずともある程度の実力を持つ為、訓練がてら冒険者ギルドで依頼を請けるのも月に最大3つ程度。
金に困っていれば何がなんでも依頼を請けるものだが、自国から定期的に支援金が届く為、そこまで頑張る必要も無いのである。
パーティに入った冒険者に悉く手を出し、悪評を垂れ流し、大した実績も上げない為、自国での士気高揚も糞も無い。
貴族達が支援として出していた金だが、3年も音沙汰無ければ流石に一考の余地が生まれると言うもの。
最近では【聖女】側の信者も徐々に抜けていく者もチラホラ出てきているとか。
「…と言った感じかな。」
「ふむ…」
(暦さんのメモに書いてあった事と大体内容は合致しているな…)
「そういえば最近、自国の方でとある冒険者の戦績を【勇者】パーティの戦績として流布してるって聞いたんですが…」
「あぁそうさ。
約1ヶ月程前から頭角を現した冒険者の実績を大々的に流していたよ。
しかも吟遊詩人を雇って歌にする徹底振りさ。」
「へ~。」
「…おいおい…流石に今ので察して欲しかったんだけどな~…」
「んえ?」
呆れ顔のジョーはノアを見やる。
「その冒険者と言うのはノア君、君だよ?」
「え?僕?
それじゃあ僕の戦績を国で流してるんですか?」
「あぁ。
君が今まで成し遂げた事は、大衆が食い付きそうな規模が大きい物ばかりだからねぇ。
まぁ少し調べれば分かる事だから、直ぐにバレて逆効果になっちゃったんだけどね。」
「みたいですねぇ。」
「…にしても、何でまたそんな事を…
まぁ、さっき色々と騒がしかったから、もしかしなくても厄介事かな?」
「お察しの通りです…」
期間としてはまだ2ヶ月程であるが、既に何度も大事に巻き込まれているノアを割と間近で見ているジョーは、ノアが既に次の厄介事に巻き込まれているの察知している様であった。
その後、色々と情報を得たノアはジョーと別れて冒険者ギルドへと向かう事にした。
ガチャ…
「失礼しまーす。」
「おぅ来たか【鬼神】の。
お前さんが手加減してくれたお陰か、操られていた冒険者達は全員無事だ。
だが、操られていた反動か全員疲労状態に陥っとるよ。」
「あれま。」
冒険者ギルドに入って早々ギルド長のガラパゴがカウンターから声を掛けてきた。
他の受付嬢等は、操られていた冒険者達の介抱をしていた。
「あの【勇者】の処遇はどうするつもりで?」
「他の地域でも色々と問題を起こしてたみたいだし、多額の罰金を支払わせた上で本国に連絡を取って送還して貰うかね。」
「なる程。
…それでそちらの3人は?」
ノアはカウンター内の一画に座る【勇者】パーティのメンバー、ミミシラとヴォルフスティ、アックスレイを見やる。
「そこの【聖女】は一旦置いとくとして、【紅武士】のアックスレイと【死陣操糸】のヴォルフスティは、2ヶ月程前に【勇者】パーティの一員として加入した様だ。」
「ほ~。」
【紅武士】…炎属性の魔法に長けた侍職。
【死陣操糸】…十指に嵌めた指輪から魔力の糸を出し、攻防一体の戦闘を得意とする。
「彼女らも度々【勇者】の被害を受けていたらしく、内容が内容なだけに周りに助けを言えていなかった様だ。」
「つくづく糞なんだな、アイツ…」
ノアはアークが行っていた事を聞き、嘆息しつつ2人に同情の眼差しを送る。
「それじゃあ何でミミシラさん…でしたっけ?
あなたは操られていなかったんですか?」
「あ、わ、私は【聖女】なので精神力が通常より高いので、不完全ながら掛かる事はあれど、完全に操られる事はありませんでした。」
「ふーむ…そう言う事か…」
ノアは顎に手を当てて思案する。
そんな中、3人はまじまじとノアを見詰めていた。
「…何か?」
「あ、いえ…」
「その、何と言いますか…」
「私達より年下だったのですね…
その、ずっと仮面を着けていましたので…」
「あ、しまった。
…まぁこの際もう良いか…」
ノアはアークと会ってきた段階から『ブレイカー』の仮面を外しており、今の今までその存在すら忘れていた。
「まぁ見ての通り僕はあなた達より年下で、今年冒険者になったノアと言います。」
「えぇ…それなのにあの強さだったの…」
「殺気も凄かったからてっきり上級冒険者かと…」
「私も…アークの精神干渉が一切通じて無かったので上級冒険者かそれに匹敵する方かと思ってました…うむむ…」
3人それぞれが驚きの反応を見せる中、【聖女】ミミシラが何やら思い詰めた表情をする。
「どうしました?」
「あ、あの…御迷惑をお掛けしてしまった上でこんなお願いをするのはどうかと思うかもしれませんが、お願い事を聞いて頂けませんでしょうか…?」
69
お気に入りに追加
1,968
あなたにおすすめの小説

異端の紅赤マギ
みどりのたぬき
ファンタジー
【なろう83000PV超え】
---------------------------------------------
その日、瀧田暖はいつもの様にコンビニへ夕食の調達に出掛けた。
いつもの街並みは、何故か真上から視線を感じて見上げた天上で暖を見る巨大な『眼』と視線を交わした瞬間激変した。
それまで見ていたいた街並みは巨大な『眼』を見た瞬間、全くの別物へと変貌を遂げていた。
「ここは異世界だ!!」
退屈な日常から解き放たれ、悠々自適の冒険者生活を期待した暖に襲いかかる絶望。
「冒険者なんて職業は存在しない!?」
「俺には魔力が無い!?」
これは自身の『能力』を使えばイージーモードなのに何故か超絶ヘルモードへと突き進む一人の人ならざる者の物語・・・
---------------------------------------------------------------------------
「初投稿作品」で色々と至らない点、文章も稚拙だったりするかもしれませんが、一生懸命書いていきます。
また、時間があれば表現等見直しを行っていきたいと思っています。※特に1章辺りは大幅に表現等変更予定です、時間があれば・・・
★次章執筆大幅に遅れています。
★なんやかんやありまして...

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

黄金の魔導書使い -でも、騒動は来ないで欲しいー
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。
そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。
‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!!
これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。
「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる