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獣人国編~救出作戦~
むんずっ!
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『むんずっ!』ドガガガガ『ガシッ!』ガガガッ!!
ブモォオオアアアアアアッ!
ビタッ!
「「「「「「「えぇえっ!?」」」」」」」
ノアは突進してきた『エレファント・バッファロー』の角を掴み5メル程押し込まれた後、停止した。
ブモッ!?ブモォオオアアッ!
「ちょっと、相手は僕じゃなくてアッチでしょ?
順番守んなきゃ駄目じゃない、かっ!」
ガッ!ガシッ!ぐりっ!
ブモァッ!?
『エレファント・バッファロー』は声を荒げて押し込もうとするが、1歩も動けずにいた。
そんな中ノアは角の持ち手を入れ替え、力任せに捻り出した。
ズズンッ!ぐぎぎ…
ブァッ!?ブモゴゴゴ…
「「「「「「うぉおお…」」」」」」
『エレファント・バッファロー』が倒れ、地面に顔をめり込ませてもノアの手は止まる事無く捻り続け
「あらよっと。」ぐりっ!
ボギンッ!ォゴッ!?
ノアは<渾身>を発動して一気に捻り、首をへし折ると、『エレファント・バッファロー』は短く一鳴きした後、体から力が抜け動かなくなった。
シュリィンッ!ガギッ!
「うおっ、硬っ。」
放血の為、太腿のカランビットナイフを抜いて首筋に破を突き立て様としたが、岩の様に硬い表皮に阻まれ、刺し込む事が敵わなかった。
なので
「フンッ!」
ドズッ!ズバッ!バシャァアッ!
<渾身>を発動して力任せに突き刺し、再び<渾身>を発動して問答無用でかっ捌く。
傷口からは大量に血液が吹き出し放血が開始された。
「うーむ…これは想像以上に硬いな…
一々首へし折る訳にいかないから、斬撃よりか、打撃で中から破壊する様にしよう。
狙うのは心臓辺りだな、下腹部だと肉が臭くなっちゃうしな…」
「「「あ、あの…君…」」」
ノアが放血の間『エレファント・バッファロー』の討伐方法を模索していると、先程この個体に仕掛けたパーティがノアの元に集まってきていた。
克ち上げられた【盾】の男性は、受け身を取れたのだろう、細かな擦り傷はあれど戦闘に支障は無さそうだ。
「あ、すいません。
僕の方に来たので勝手に処理しました。
もう4~5分放血すれば大丈夫でしょうから皆さんの方で持って行って下さい。」
「いや、しかし…」
「元々皆さんの獲物でしたし、横取りしたみたいで申し訳無いので受け取って貰えると助かります。」
「あ、あぁ…」
そう言いつつノアは倒した『エレファント・バッファロー』から離れ『滅びの森』方面やや南側へと歩き出した為、仕方無くと言った感じで5人組パーティが回収する流れとなった。
ブモォアアッ!ブァアアッ!
暫し南下していると2頭のエレファント・バッファローが進行方向に立ち塞がってノアに威嚇している。
ダガガッ!
その内の1頭が草土を巻き上げながらノアへと駆け出す。
バチンッ!
ノアは腰から荒鬼神を外して自然体で立つと、向かってくるエレファント・バッファローを待ち構える。
ブァアアッ!ドガガッ!
「よっと。」ゴロリ。ザッ!ゾバッ!
ブォオアアッ!?ドザザザザザッ!
突進をしてきたエレファント・バッファローと接敵する瞬間、真横に転がって回避したノアは<渾身>を発動しつつ荒鬼神を振って左脚を斬り飛ばす事に。
ブモ…『ドズッ!』ォゴォッ!?
堪らず悲鳴を上げつつ転倒したエレファント・バッファローの首元に<渾身>と<投擲術>を発動した荒鬼神が深々と突き刺さり、そのまま動かなくなった。
ブフッ…
ダガガッ!
残りのエレファント・バッファローは、恐れをなしたのか、森の方へと駆けて行く。
流石に逃げていく個体を追うつもりは無い。
と、今しがた倒した個体の放血を行おうとした所
「むっ!?」
バギバギバギッ!ビョルルルッ!
ブァッ!?ブモォオオオオオオッ!?
突如『滅びの森』の奥から高速で接近する反応を感知。
新たなモンスターの対敵を予感したノアが身構えていると、先程逃げ出したエレファント・バッファローに丸太の様な太さの触手が絡み付き、徐々に締め上げられていく。
ギュゥウウウウッ!
ブモッ、ォオォッ『メキメキメキメキッ!』…ボァッ…
恐ろしい程の力で締め上げられたエレファント・バッファローは体中の骨が砕け散り、直ぐに動かなくなった。
バギバギバギッ…キュロロロロロロロロッ!
森を破砕しつつ、独特な啼き声を上げながら8本脚の巨大な蛸が姿を現す。
「おい!少年逃げろ!『魔蛸』だ!
流石に1人じゃ無理だ!」
遠くに居た別のパーティが声を上げて退避を促すも、既に遅い。
キュロロロロロロロロッ!ブォンッ!
「うおっと!?」ズドォオオオッ!!
『魔蛸』は、今しがた仕留めたエレファント・バッファローをノアへと投げ付け、瑠璃色の大きな眼球をノアへ向け威嚇の咆哮を上げている。
バチンッ!バシュッ!パシッ!
(『はっはー!小っちゃいクラーケンみたいなものか!やってやろうぜ主!今夜はタコ焼きだぜ!』)
「はいよー。」
タコ焼きがどんな物か知らないノアだが、確かに小っちゃいクラーケンみたいな見た目の『魔蛸』に、大して驚異は感じない為、ノアは手元に荒鬼神を戻し、腰から追加の荒鬼神を持って真っ正面から迎え撃つ事に。
「ちょっ、ちょっとリーダー!あの子1人でやる気だよ!?」
「あんな巨体を1人では無理だ!流石に介入するぞ!」
『『『ザザザッ!』』』
と、周囲のパーティがノアの元に向かい出す。
キュロロロロッ!ボヒュッ!
が、『魔蛸』は人の都合等知った事では無いとばかりに攻撃を開始。
伸縮性のある触手を凄まじい速度で伸ばして一直線にノアへ向かう。
ズズンッ!ぞぶぶぶぶぶっ…
ノアは荒鬼神の刃を『魔蛸』へと向けた状態で地面に突き刺して待ちの体勢に入る。
直後やって来た触手が突っ込んできて、触手が二股に分かれながらも尚も進行してくる。
ビョルルルン!ビョルルァッ!
ゾバッ!
二股に分かれた触手が左右から迫る。
斬り裂かれたとは言え、暫くは動く触手の様だ。
咄嗟に突き刺していた荒鬼神を引き抜きつつ触手の一方を断ち斬り、その場から離脱。
ニュルラッ!ズドドドドドドッ!
ダダダダダダダッ!
逃れたノアへ追撃を掛けるかの様に8本の触手を次々と放ち、突き刺し攻撃を仕掛けてくるので、ノアはその全てを悉く回避していく。
と
ドズッ!ギュルルルルルルルッ!
「お?」
突如触手の1本を地面に突き刺したかと思うと、自身の体に触手を纏わり付かせつつ螺旋状に体を絞り上げ出した。
丁度絞ってる最中の雑巾の様だ。
「あ、ヤバそう。」クルッ!
ノアは荒鬼神の柄を回し、刃の側面を自身の側面に構え、盾代わりとした。
「皆さん!多分攻撃が来ますので防御を!」
「「「「え?」」」」
と、ノアの元に向かってきてる他の冒険者パーティの皆々方に注意喚起した直後
ビュゥォンッ!バシュッ!
螺旋状に締め上げていた体を元に戻すかの様に、回転しながら触手を広げ、更に触手の先端から高圧の水鉄砲を発射。
猛烈な速度の水の刃と伸縮性のある触手の同時範囲攻撃が繰り出された。
『『『『ゾンッ!』』』』バギバギバギッ…
バジュッ!ドゴゴゴゴゴゴッ!
発射された水刃と触手の範囲内にあった樹木はいとも簡単に両断され、触手によって木の葉の様に弾き飛ばされていった。
勿論後方の冒険者パーティもその余波を食らっており
ズガガガガガガガガッ!
「きゃぁああああああっ!何て攻撃よこれぇっ!?」
「絶対に俺の後ろから動くなよっ!少しでも体を出したら下半身とお去らばだぞっ!」
「防ぐので精一杯だ!畜生め!」
「あ、あの子は大丈夫っ!?」
「馬鹿!顔出すな!」
と、味方が全力で構えている盾の隙間から僅かに見えた前線の光景は、未だ水刃を撒き散らしながら地面に突き刺した触手を軸に回転している『魔蛸』と、その触手目掛けて凄まじい速度で滑り込んでいるノアの姿があった。
ブモォオオアアアアアアッ!
ビタッ!
「「「「「「「えぇえっ!?」」」」」」」
ノアは突進してきた『エレファント・バッファロー』の角を掴み5メル程押し込まれた後、停止した。
ブモッ!?ブモォオオアアッ!
「ちょっと、相手は僕じゃなくてアッチでしょ?
順番守んなきゃ駄目じゃない、かっ!」
ガッ!ガシッ!ぐりっ!
ブモァッ!?
『エレファント・バッファロー』は声を荒げて押し込もうとするが、1歩も動けずにいた。
そんな中ノアは角の持ち手を入れ替え、力任せに捻り出した。
ズズンッ!ぐぎぎ…
ブァッ!?ブモゴゴゴ…
「「「「「「うぉおお…」」」」」」
『エレファント・バッファロー』が倒れ、地面に顔をめり込ませてもノアの手は止まる事無く捻り続け
「あらよっと。」ぐりっ!
ボギンッ!ォゴッ!?
ノアは<渾身>を発動して一気に捻り、首をへし折ると、『エレファント・バッファロー』は短く一鳴きした後、体から力が抜け動かなくなった。
シュリィンッ!ガギッ!
「うおっ、硬っ。」
放血の為、太腿のカランビットナイフを抜いて首筋に破を突き立て様としたが、岩の様に硬い表皮に阻まれ、刺し込む事が敵わなかった。
なので
「フンッ!」
ドズッ!ズバッ!バシャァアッ!
<渾身>を発動して力任せに突き刺し、再び<渾身>を発動して問答無用でかっ捌く。
傷口からは大量に血液が吹き出し放血が開始された。
「うーむ…これは想像以上に硬いな…
一々首へし折る訳にいかないから、斬撃よりか、打撃で中から破壊する様にしよう。
狙うのは心臓辺りだな、下腹部だと肉が臭くなっちゃうしな…」
「「「あ、あの…君…」」」
ノアが放血の間『エレファント・バッファロー』の討伐方法を模索していると、先程この個体に仕掛けたパーティがノアの元に集まってきていた。
克ち上げられた【盾】の男性は、受け身を取れたのだろう、細かな擦り傷はあれど戦闘に支障は無さそうだ。
「あ、すいません。
僕の方に来たので勝手に処理しました。
もう4~5分放血すれば大丈夫でしょうから皆さんの方で持って行って下さい。」
「いや、しかし…」
「元々皆さんの獲物でしたし、横取りしたみたいで申し訳無いので受け取って貰えると助かります。」
「あ、あぁ…」
そう言いつつノアは倒した『エレファント・バッファロー』から離れ『滅びの森』方面やや南側へと歩き出した為、仕方無くと言った感じで5人組パーティが回収する流れとなった。
ブモォアアッ!ブァアアッ!
暫し南下していると2頭のエレファント・バッファローが進行方向に立ち塞がってノアに威嚇している。
ダガガッ!
その内の1頭が草土を巻き上げながらノアへと駆け出す。
バチンッ!
ノアは腰から荒鬼神を外して自然体で立つと、向かってくるエレファント・バッファローを待ち構える。
ブァアアッ!ドガガッ!
「よっと。」ゴロリ。ザッ!ゾバッ!
ブォオアアッ!?ドザザザザザッ!
突進をしてきたエレファント・バッファローと接敵する瞬間、真横に転がって回避したノアは<渾身>を発動しつつ荒鬼神を振って左脚を斬り飛ばす事に。
ブモ…『ドズッ!』ォゴォッ!?
堪らず悲鳴を上げつつ転倒したエレファント・バッファローの首元に<渾身>と<投擲術>を発動した荒鬼神が深々と突き刺さり、そのまま動かなくなった。
ブフッ…
ダガガッ!
残りのエレファント・バッファローは、恐れをなしたのか、森の方へと駆けて行く。
流石に逃げていく個体を追うつもりは無い。
と、今しがた倒した個体の放血を行おうとした所
「むっ!?」
バギバギバギッ!ビョルルルッ!
ブァッ!?ブモォオオオオオオッ!?
突如『滅びの森』の奥から高速で接近する反応を感知。
新たなモンスターの対敵を予感したノアが身構えていると、先程逃げ出したエレファント・バッファローに丸太の様な太さの触手が絡み付き、徐々に締め上げられていく。
ギュゥウウウウッ!
ブモッ、ォオォッ『メキメキメキメキッ!』…ボァッ…
恐ろしい程の力で締め上げられたエレファント・バッファローは体中の骨が砕け散り、直ぐに動かなくなった。
バギバギバギッ…キュロロロロロロロロッ!
森を破砕しつつ、独特な啼き声を上げながら8本脚の巨大な蛸が姿を現す。
「おい!少年逃げろ!『魔蛸』だ!
流石に1人じゃ無理だ!」
遠くに居た別のパーティが声を上げて退避を促すも、既に遅い。
キュロロロロロロロロッ!ブォンッ!
「うおっと!?」ズドォオオオッ!!
『魔蛸』は、今しがた仕留めたエレファント・バッファローをノアへと投げ付け、瑠璃色の大きな眼球をノアへ向け威嚇の咆哮を上げている。
バチンッ!バシュッ!パシッ!
(『はっはー!小っちゃいクラーケンみたいなものか!やってやろうぜ主!今夜はタコ焼きだぜ!』)
「はいよー。」
タコ焼きがどんな物か知らないノアだが、確かに小っちゃいクラーケンみたいな見た目の『魔蛸』に、大して驚異は感じない為、ノアは手元に荒鬼神を戻し、腰から追加の荒鬼神を持って真っ正面から迎え撃つ事に。
「ちょっ、ちょっとリーダー!あの子1人でやる気だよ!?」
「あんな巨体を1人では無理だ!流石に介入するぞ!」
『『『ザザザッ!』』』
と、周囲のパーティがノアの元に向かい出す。
キュロロロロッ!ボヒュッ!
が、『魔蛸』は人の都合等知った事では無いとばかりに攻撃を開始。
伸縮性のある触手を凄まじい速度で伸ばして一直線にノアへ向かう。
ズズンッ!ぞぶぶぶぶぶっ…
ノアは荒鬼神の刃を『魔蛸』へと向けた状態で地面に突き刺して待ちの体勢に入る。
直後やって来た触手が突っ込んできて、触手が二股に分かれながらも尚も進行してくる。
ビョルルルン!ビョルルァッ!
ゾバッ!
二股に分かれた触手が左右から迫る。
斬り裂かれたとは言え、暫くは動く触手の様だ。
咄嗟に突き刺していた荒鬼神を引き抜きつつ触手の一方を断ち斬り、その場から離脱。
ニュルラッ!ズドドドドドドッ!
ダダダダダダダッ!
逃れたノアへ追撃を掛けるかの様に8本の触手を次々と放ち、突き刺し攻撃を仕掛けてくるので、ノアはその全てを悉く回避していく。
と
ドズッ!ギュルルルルルルルッ!
「お?」
突如触手の1本を地面に突き刺したかと思うと、自身の体に触手を纏わり付かせつつ螺旋状に体を絞り上げ出した。
丁度絞ってる最中の雑巾の様だ。
「あ、ヤバそう。」クルッ!
ノアは荒鬼神の柄を回し、刃の側面を自身の側面に構え、盾代わりとした。
「皆さん!多分攻撃が来ますので防御を!」
「「「「え?」」」」
と、ノアの元に向かってきてる他の冒険者パーティの皆々方に注意喚起した直後
ビュゥォンッ!バシュッ!
螺旋状に締め上げていた体を元に戻すかの様に、回転しながら触手を広げ、更に触手の先端から高圧の水鉄砲を発射。
猛烈な速度の水の刃と伸縮性のある触手の同時範囲攻撃が繰り出された。
『『『『ゾンッ!』』』』バギバギバギッ…
バジュッ!ドゴゴゴゴゴゴッ!
発射された水刃と触手の範囲内にあった樹木はいとも簡単に両断され、触手によって木の葉の様に弾き飛ばされていった。
勿論後方の冒険者パーティもその余波を食らっており
ズガガガガガガガガッ!
「きゃぁああああああっ!何て攻撃よこれぇっ!?」
「絶対に俺の後ろから動くなよっ!少しでも体を出したら下半身とお去らばだぞっ!」
「防ぐので精一杯だ!畜生め!」
「あ、あの子は大丈夫っ!?」
「馬鹿!顔出すな!」
と、味方が全力で構えている盾の隙間から僅かに見えた前線の光景は、未だ水刃を撒き散らしながら地面に突き刺した触手を軸に回転している『魔蛸』と、その触手目掛けて凄まじい速度で滑り込んでいるノアの姿があった。
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