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王都編
ノアとクロラ
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ここは王都の屋台街の一角、テーブル席には8人前の食事が並ぶ。
ノアとクロラは隣合わせで座り、食事を摂っているのだが表情は優れない。
なぜなら
「あぁノア君、僕らの事は気にしないでくれ。」
「そうそう、元々僕らは飯を食べに来たんだ。
そしたらポーラちゃんが『イチャコラの波動を感じる』って言いながら通りを走っていたから心配になってね…」
「ほら、2人って普段はそこまでイチャらないけど、たまに堰を切った様にイチャり出すじゃない?
私はその予兆を感じ取る事が出来るのさ。」
「くそぅ…今の所全部現場を見られているから、認めざるを得ないのが腹立たしい…
…と言うかどこから見てたんだ?」
「フォルクちゃんの従者?の人に求婚されてる所から。」
「全部じゃないか!?
であれば僕がああいう行動に出たのも分かってくれるだろう?」
理解を求めるかの様にクリス、クックの2人に問うノア。
「いやぁ、でも君の性格的には穏便に解決するものかと思ったけど…」
「まさか強目の口調で『俺はクロラにしか興味が無い』とは…
いやはや、俺もそんな風に言ってみたいよ…」
ポーラはともかく、相手の兄2人に見られた事でかなり慌てているのか、ノアにしては珍しくあたふたとしている。
そして隣に座るクロラは、ノアの言葉に照れたり、顔を赤らめたり、黙ったりと忙しい限りである。
「確かに僕の本音でもあるのですが、あの時は少ーし中の人格もあって気が大きくなっていたと言いますか…」
「いやいや、貴族相手に誤魔化さないのは兄貴として評価するぞ。」
「でもノア君は昨日の御前試合で多くの者に実力を見せ付けたからね、ああ言ったお誘いは今後も増えるだろうね。」
「まぁお誘いが掛かりそうになったら早々に離脱しますからそこら辺はご心配無く。
それよりもポーラさんはここに居て良いのですか?
クロラさんの話だと宿にジェイルとロゼさんを待たせてるんでしょ?」
「ふっふっふ、あの2人も少年とクロラに当てられて最近良い雰囲気なのよ。
わざわざ部屋割りをあの2人を同室にする様宿のおばちゃんと裏で手を組んだり…
ふふ、楽しいわぁ…」
「「うわぁ…怖ぁ…(ノア・クロラ)」」
「…でもそろそろ帰るとするわ。
これ以上ここに留まってたら流石にクロラに怒られちゃうかも知れないし…」
「そうだな、俺らもここら辺で帰るとしよう。
行くぞクック。」
「あいよ。」
示し合わせたかの様に3人同時に席を立つ。
「「「じゃあ後は若い者同士で!」」」
3人共にノア、クロラに手を振りつつ屋台街を後にする。
「ポ、ポーラちゃんだって若いでしょー!
もー親戚のおばちゃんみたいな事言って…」
「今ので分かったけど、お兄さん2人も完全にポーラ寄りだね…」
「うん…すっごい楽しそうな顔してたね…」
「…取り敢えず冷める前にご飯食べちゃいますか…」
「そだね。」
それから2人は注文した屋台料理を食べ進める。
ちなみに今回2人が頼んだ料理は、油をたっぷりと使った"コロッケ"とか言うじゃがいもを使った料理だ。
痩せた土地でも比較的楽に栽培出来て、纏まった量を確保出来るとかで各村々で栽培が本格化しているとか。
試験的に育てた物が大量に手に入ったとかでこの料理が出来たと言う。
毎回思うが、こういった料理は一体誰が考えているのだろう。
ザクッ!ザクッ!
「「うーん、美味しい~。」」
「この甘口だけど、どろっとしたソースも美味しいね。」
「うん。
この表面のサクサクは何だろ、パンかな…?」
「ふもん…おいひい…」
「お、久しぶりのふももさんだ。」
「へ?あ、やだもぅ…そんなまじまじと見ないでよ…
ノア君って私が何か食べてる時の顔、よく見るよね?」
「うん。幸せそうに食べてる姿可愛いですよ?
…それに、昔僕が病気してて寝たきりだったって話してましたよね?」
「うん…」
「実はその時って両親は冒険者として度々指名依頼が舞い込んで来てて、よく家を空ける事があったんです。
何日か空ける時は近所の人が料理を作ってくれて僕が寝込んでる部屋まで持って来てくれるんですが、消化に良い様に、ってお粥とかスープを1人で部屋で食べてるんですけど、スープに自分のガリガリに痩せこけた顔が映り込んで泣きたくなるんですよね。」
ノアは目を瞑りつつ当時の事を思い出しつつ話を続ける。
「終いには食事を摂るのも嫌になってきて、更に痩せ細っていきました。
そんな時、気分転換という事で両親と一緒に近くのアルデイアって言う村で行われていたバザーに行ったんです。」
「あ、アルデイアって私も行った事ある!
たまに歌劇とかやってたり、大食い大会とか変わった催し物やってて、私も参加したなぁ…」
「そうなんですよ。
僕が連れられて行った時も大食い大会やっててね、正直「何やってるんだろ」って少しやさぐれてました。
でもその参加者の中に僕より少し年上の女の子が居ましてね、パンとスープ片手に美味しそうにパクパク食べてたんです。
他の参加者は苦しそうな表情したりする中、その子だけ終始笑顔でした。
その時の女の子の顔が忘れられなくてね、嫌だった食事も目を瞑ってその時の女の子の表情を思い出したら食べれる様になりました。」
「へ~そんな事「その時の女の子は、クロラさんと同じ赤みがかった髪の子だったんです。」
目を開いたノアは、クロラの方を見やる。
「…え、それって…」
「まぁ、今となっては確認のしようがありませんがね…
ただ、クロラさんと初めて会った日の翌あ…」
と、そこまで話していたノアが突然話を中断して周囲を見る。
「どうしたの?ノアく「シッ!静かに!」
周囲を睨め回したノアは、テーブル上に置かれた食事を集め、クロラに持たせる。
「ヴァンディットさん、申し訳無いですがクロラさんを影の中へ!」
「ふぇ…?あ、はい!分かりました。」
寝ていたのだろうか、ヴァンディットはあくび混じりの声を上げつつノアの要望に応えてくれた。
「何が起こってるか分からないとは思いますが、詳しい事は後で説明します。」
「う、うん、分かった…」
ズズ…
テーブル下の影からクロラに手招きするヴァンディットが姿を現す。
状況が理解出来ていないクロラだが、素直に影の中へと入ってくれた。
ノアは落ち着いた様子で席に座り直す。
少しすると通りの向こうからよろよろと歩く子供の獣人2人が姿を現す。
首には首輪が嵌められ、目は虚ろで痩せ細り、着ている服はボロボロ、裸足の足には幾つもの傷が出来ている。
通りを歩く市民は、その子供の獣人を見るやギョッとした表情をしその後ろを歩く2人の姿を見て嫌悪感を露にした顔をしている。
子供の獣人2人と後ろを歩く白銀の鎧を着込んだ男性2人は、ノアが座るテーブル席へとやって来る。
「ふむ、黒い二刀の新人冒険者…情報の通りだな。」
「貴様か?ノアとか言う冒険者は。」
「これはこれは、ヒュマノ聖王国の者が僕に何の用ですか?」
ノアはテーブル席の前に立つ男性2人を静かに睨み付けた。
ノアとクロラは隣合わせで座り、食事を摂っているのだが表情は優れない。
なぜなら
「あぁノア君、僕らの事は気にしないでくれ。」
「そうそう、元々僕らは飯を食べに来たんだ。
そしたらポーラちゃんが『イチャコラの波動を感じる』って言いながら通りを走っていたから心配になってね…」
「ほら、2人って普段はそこまでイチャらないけど、たまに堰を切った様にイチャり出すじゃない?
私はその予兆を感じ取る事が出来るのさ。」
「くそぅ…今の所全部現場を見られているから、認めざるを得ないのが腹立たしい…
…と言うかどこから見てたんだ?」
「フォルクちゃんの従者?の人に求婚されてる所から。」
「全部じゃないか!?
であれば僕がああいう行動に出たのも分かってくれるだろう?」
理解を求めるかの様にクリス、クックの2人に問うノア。
「いやぁ、でも君の性格的には穏便に解決するものかと思ったけど…」
「まさか強目の口調で『俺はクロラにしか興味が無い』とは…
いやはや、俺もそんな風に言ってみたいよ…」
ポーラはともかく、相手の兄2人に見られた事でかなり慌てているのか、ノアにしては珍しくあたふたとしている。
そして隣に座るクロラは、ノアの言葉に照れたり、顔を赤らめたり、黙ったりと忙しい限りである。
「確かに僕の本音でもあるのですが、あの時は少ーし中の人格もあって気が大きくなっていたと言いますか…」
「いやいや、貴族相手に誤魔化さないのは兄貴として評価するぞ。」
「でもノア君は昨日の御前試合で多くの者に実力を見せ付けたからね、ああ言ったお誘いは今後も増えるだろうね。」
「まぁお誘いが掛かりそうになったら早々に離脱しますからそこら辺はご心配無く。
それよりもポーラさんはここに居て良いのですか?
クロラさんの話だと宿にジェイルとロゼさんを待たせてるんでしょ?」
「ふっふっふ、あの2人も少年とクロラに当てられて最近良い雰囲気なのよ。
わざわざ部屋割りをあの2人を同室にする様宿のおばちゃんと裏で手を組んだり…
ふふ、楽しいわぁ…」
「「うわぁ…怖ぁ…(ノア・クロラ)」」
「…でもそろそろ帰るとするわ。
これ以上ここに留まってたら流石にクロラに怒られちゃうかも知れないし…」
「そうだな、俺らもここら辺で帰るとしよう。
行くぞクック。」
「あいよ。」
示し合わせたかの様に3人同時に席を立つ。
「「「じゃあ後は若い者同士で!」」」
3人共にノア、クロラに手を振りつつ屋台街を後にする。
「ポ、ポーラちゃんだって若いでしょー!
もー親戚のおばちゃんみたいな事言って…」
「今ので分かったけど、お兄さん2人も完全にポーラ寄りだね…」
「うん…すっごい楽しそうな顔してたね…」
「…取り敢えず冷める前にご飯食べちゃいますか…」
「そだね。」
それから2人は注文した屋台料理を食べ進める。
ちなみに今回2人が頼んだ料理は、油をたっぷりと使った"コロッケ"とか言うじゃがいもを使った料理だ。
痩せた土地でも比較的楽に栽培出来て、纏まった量を確保出来るとかで各村々で栽培が本格化しているとか。
試験的に育てた物が大量に手に入ったとかでこの料理が出来たと言う。
毎回思うが、こういった料理は一体誰が考えているのだろう。
ザクッ!ザクッ!
「「うーん、美味しい~。」」
「この甘口だけど、どろっとしたソースも美味しいね。」
「うん。
この表面のサクサクは何だろ、パンかな…?」
「ふもん…おいひい…」
「お、久しぶりのふももさんだ。」
「へ?あ、やだもぅ…そんなまじまじと見ないでよ…
ノア君って私が何か食べてる時の顔、よく見るよね?」
「うん。幸せそうに食べてる姿可愛いですよ?
…それに、昔僕が病気してて寝たきりだったって話してましたよね?」
「うん…」
「実はその時って両親は冒険者として度々指名依頼が舞い込んで来てて、よく家を空ける事があったんです。
何日か空ける時は近所の人が料理を作ってくれて僕が寝込んでる部屋まで持って来てくれるんですが、消化に良い様に、ってお粥とかスープを1人で部屋で食べてるんですけど、スープに自分のガリガリに痩せこけた顔が映り込んで泣きたくなるんですよね。」
ノアは目を瞑りつつ当時の事を思い出しつつ話を続ける。
「終いには食事を摂るのも嫌になってきて、更に痩せ細っていきました。
そんな時、気分転換という事で両親と一緒に近くのアルデイアって言う村で行われていたバザーに行ったんです。」
「あ、アルデイアって私も行った事ある!
たまに歌劇とかやってたり、大食い大会とか変わった催し物やってて、私も参加したなぁ…」
「そうなんですよ。
僕が連れられて行った時も大食い大会やっててね、正直「何やってるんだろ」って少しやさぐれてました。
でもその参加者の中に僕より少し年上の女の子が居ましてね、パンとスープ片手に美味しそうにパクパク食べてたんです。
他の参加者は苦しそうな表情したりする中、その子だけ終始笑顔でした。
その時の女の子の顔が忘れられなくてね、嫌だった食事も目を瞑ってその時の女の子の表情を思い出したら食べれる様になりました。」
「へ~そんな事「その時の女の子は、クロラさんと同じ赤みがかった髪の子だったんです。」
目を開いたノアは、クロラの方を見やる。
「…え、それって…」
「まぁ、今となっては確認のしようがありませんがね…
ただ、クロラさんと初めて会った日の翌あ…」
と、そこまで話していたノアが突然話を中断して周囲を見る。
「どうしたの?ノアく「シッ!静かに!」
周囲を睨め回したノアは、テーブル上に置かれた食事を集め、クロラに持たせる。
「ヴァンディットさん、申し訳無いですがクロラさんを影の中へ!」
「ふぇ…?あ、はい!分かりました。」
寝ていたのだろうか、ヴァンディットはあくび混じりの声を上げつつノアの要望に応えてくれた。
「何が起こってるか分からないとは思いますが、詳しい事は後で説明します。」
「う、うん、分かった…」
ズズ…
テーブル下の影からクロラに手招きするヴァンディットが姿を現す。
状況が理解出来ていないクロラだが、素直に影の中へと入ってくれた。
ノアは落ち着いた様子で席に座り直す。
少しすると通りの向こうからよろよろと歩く子供の獣人2人が姿を現す。
首には首輪が嵌められ、目は虚ろで痩せ細り、着ている服はボロボロ、裸足の足には幾つもの傷が出来ている。
通りを歩く市民は、その子供の獣人を見るやギョッとした表情をしその後ろを歩く2人の姿を見て嫌悪感を露にした顔をしている。
子供の獣人2人と後ろを歩く白銀の鎧を着込んだ男性2人は、ノアが座るテーブル席へとやって来る。
「ふむ、黒い二刀の新人冒険者…情報の通りだな。」
「貴様か?ノアとか言う冒険者は。」
「これはこれは、ヒュマノ聖王国の者が僕に何の用ですか?」
ノアはテーブル席の前に立つ男性2人を静かに睨み付けた。
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