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王都編
意見交換会
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試合の途中で待ったを掛けたノアは、5人を集め、意見交換会が開始された。
「えっと…まず【弓】の方々、開始直後に拘束技を放つのはいつもの事ですか?」
「え?ああ、敵を拘束して主戦力の2人が攻撃を仕掛ける。
それがいつもの自分達の流れだな。」
「うーん…それであれば同時では無く時間差を掛けるか、2人が攻撃を仕掛けて一拍置いてからの方が良いと思いますよ?
同時だと範囲は広いですが、避けられたら逆に2人の進行を妨害する形となります。
【斧】の女性の方が僅かに早かったので結果的に1対1の構図が出来ちゃいましたし…」
「「うっ…」」
「あと【斧】の方。」
「え?私?」
「今使ってた斧、少し重くないですか?
振り下ろしの直後、僅かに動きが止まってましたけど…」
と言った直後レドが【斧】の女性に
「ほら、武器屋の人からも言われたろ?
その斧使うには僅かに筋量足りないって…」
「いや、ほら、1発の威力を重視しようと…」
と言うやり取りが始まったので
「まぁ武器の買い換え何て簡単には出来ないでしょうから打開策を考えましょ。
<渾身>スキルはお持ちですか?」
「ええ、持ってるわ。ここぞって時に発動しようかと…」
「振り下ろしの直後に発動して動きを止めない様にしましょう。」
「振り下ろしの直後に?」
「一発の威力を重視するのも良いですが、何よりも手を止めない事、当たらなければ意味無いですからね?」
「が、頑張るわ…」
【斧】の女性にアドバイスをした後、大剣を担ぐレドに声を掛ける。
「レドさんは僕の攻撃を受け止め過ぎです。
<受け流し>は使わないのですか?」
「あの攻撃を<受け流し>?受け止めた方が確実だろう?」
「確かに確実ですが、反撃のチャンスが増えるのでオススメしますよ。
攻撃の兆候見て咄嗟に防御体勢を取れた事から、反応やそれを行うだけの力量はあると思うので、やろうと思えばいけるハズです。」
「あの時握り拳を握ってたのは、それを見る為だった訳か…恐ろしい奴だ…
ちなみに受け流したとして、君ならどう攻撃を繋げる?」
そう提案されたノアは少し考えた後、レドから大剣を借り、【斧】の女性に協力を仰ぐ。
「じゃあ先ずは、先程僕がやった殴り付けの代わりにその斧で薙ぎ払いを仕掛けて下さい。」
「い、行くわよ…?」
【斧】の女性は斧の柄の一番端と刃の根元を握り、凄まじい薙ぎ払いを仕掛ける。
「はぁああっ!」ブォンッ!
シュリィインッ!
斧の薙ぎ払いに合わせて大剣の刃を滑らせ、完全に受け流し、【斧】の女性の側面を通過したノアは滑らかな足捌きで反転しつつ女性の脇腹付近で大剣をピタリと止める。
「こんな感じです。
実際のミノタウロスであれば、足の腱か太腿を狙えますよ。」
「「「「おおー。」」」」
その後、突き、振り上げ、振り下ろし、に対しての繋げ技の一例を披露する。
「…とまぁ、こんな感じですかね。
ミノタウロスは人型ですから脇や脇腹等が狙い目です。」
「…よくそんなに色々思い付くな…」
「両親から色々訓練受けましたから。
さ、今の今で直ぐ取り入れるのは難しいでしょうが、今のを踏まえてもう一回やりましょうか。」
「「「「「お、おぅ…」」」」」
再び開始位置に着いた5人は、小声で作戦の様な物を話し合っている様だ。
「それじゃあ開始は皆さんに任せます。」
「よし、それでは行くぞ!」
ダンッ!
ズダンッ!
再び大剣を担いだレドの背後を【斧】の女性が追う形で同時に駆け出す。
ちなみに支援魔法の効果時間内の為、【神官】からは特に何も放って来ない。
ダダダダダダッ!ズダンッ!
更に加速した【斧】の女性は、レドが背中に背負った大剣を踏み台にして飛び上がる。
シュバッ!「おわっと!?」ガシッ!
【斧】の女性が飛び上がった直後レドの頭を掠める程の空間から矢が飛んで来る。
咄嗟に掴むノアだが
バシュッ!「うおっ!?」
矢から強烈な光が発され、諸に見てしまったノアは視界不良に陥る。
「はぁああっ!」ブォンッ!
【斧】の女性が飛来しながら<渾身>を発動して兜割りを仕掛けてくる。
シュリィインッ!ズムンッ!「あぐっ!?」
左腕の籠手を利用して<受け流し>を発動したノアは、女性の左側面に移動しつつ左脇腹に掌底を打ち込む。
追撃を恐れた女性は、<渾身>を発動し、苦し紛れに斧を盾の様に構える。
が、ノアは正面から迫るレドの対処に移る。
ちなみに未だノアは視界不良である。
ギュッ!
再び拳を握ったノアは正面からやって来るレドに向け、拳を振るう。
ボッ!「ふんっ!」ゴ、ガッ、ガ!
拙いながらも受け流しが決まったレドはノアの側面に移動。
「よし、何とか受け『ガゴンッ!』うおわっ!?」
受け流されたノアは勢いそのままに、側面へ移動したレドに向け裏拳を放つ。
受け流しが決まり、僅かに気が緩んだレドだが、ギリギリの所で防御に成功。
しかし
「気を緩めないで下さい!
今の裏拳も受け流せていれば、相手へ攻撃を繰り出す良いチャンスが生まれていたハズです!」
「くっそぉ…油断してたぜ!」
敢えて追撃はせず、指摘する箇所が合ったら即報告する。
ダンッ!
レドはノアに接近し大剣を振って薙ぎ払いを仕掛けると、その場で飛び上がって前宙したノアの踵落としが迫る。
ガガガッ!「ぬぎっ!」
これも何とかしゃがんだ体勢で受け流したレドは、再びノアの側面に移動しつつ反転して薙ぎ払いを繰り出す。
ダンッ!
が、レドの薙ぎ払いに合わせ再び飛び上がったノアは、体を回転させて加速させた蹴りをレドに放つ。
「<光の断界>!」
バシィッ!ガォンッ!「おおっ。」
【神官】が防御壁を展開し、レドへの蹴りは不発に終わる。
「はぁああっ!」ブォンッ!
「ぉああっ!」ブォンッ!
ガッ!ガシッ!ガッ!ガッ!
【斧】持ちの女性と体勢を立て直した大剣のレドが同時に攻撃を仕掛けるも、生成した腕も駆使して受け止める。
ズダダダダダダッ!
そんなノアの足元に矢が降り注ぎ、陣が形成される。
「<光鎖牢>!」
更に【神官】拘束魔法を発動させ、地面から光の鎖が出現し、ノアの体を縫い付ける。
「よし、上手くいったぞ!」
「やったわね!」
レドと【斧】持ちの女性が声を上げる。が
ボゴァッ!
『油断は禁物ですよ?』
【鎧袖一贖】を発動したノアは、体に縫い付けられた光の鎖ごと地面をひっぺがし<渾身>を発動して地面に叩き付ける。
「…嘘だ『ドガァアアッ!』
地面に巨大な岩塊が叩き付けられる直前、レドの諦めの声が聞こえた様な気がしたが、その直後の爆風と轟音でその声が掻き消えてしまい真偽は分からなくなってしまった。
「う…」
「ぐぐぐっ…」
「いやー、良い所まで行きましたね!
それに、先程よりも動きが良くなってると思います。
ですが油断は禁物ですよ。」
「な、何で拘束魔法3つも掛かってるのに動けるのよ…」
【神官】の女性が愚痴を言う。
他の4人も同じ意見の様で、地面に大の字に倒れしかめっ面をしている。
「…でも色々と発見が出来たな…」
「そうね…」
少しして立ち上がった5人は、ノアに礼をした後試合場を後にする。
どうやら上に行って各々練習を行うとの事だ。
今までの戦いを静かに見守っていた者達も取り入れるべき要素があったのか、各々話し込んだりしていた。
「さて、と…次はどなたですか?」
「わ、私達です…」
声のした方を見ると、3人の【忍】がノアの元までやって来た。
「了解です。
それでは床が直るまで今回の目的を聞きましょうか。」
【魔術】の方々が床を直してくれている間、2組目のパーティから話を聞く事に。
こうして最初に話を聞き、取り敢えず戦い、その後意見交換を行い、再戦。
と言う流れで、依頼してきたパーティらとの戦闘は続く事になった。
「えっと…まず【弓】の方々、開始直後に拘束技を放つのはいつもの事ですか?」
「え?ああ、敵を拘束して主戦力の2人が攻撃を仕掛ける。
それがいつもの自分達の流れだな。」
「うーん…それであれば同時では無く時間差を掛けるか、2人が攻撃を仕掛けて一拍置いてからの方が良いと思いますよ?
同時だと範囲は広いですが、避けられたら逆に2人の進行を妨害する形となります。
【斧】の女性の方が僅かに早かったので結果的に1対1の構図が出来ちゃいましたし…」
「「うっ…」」
「あと【斧】の方。」
「え?私?」
「今使ってた斧、少し重くないですか?
振り下ろしの直後、僅かに動きが止まってましたけど…」
と言った直後レドが【斧】の女性に
「ほら、武器屋の人からも言われたろ?
その斧使うには僅かに筋量足りないって…」
「いや、ほら、1発の威力を重視しようと…」
と言うやり取りが始まったので
「まぁ武器の買い換え何て簡単には出来ないでしょうから打開策を考えましょ。
<渾身>スキルはお持ちですか?」
「ええ、持ってるわ。ここぞって時に発動しようかと…」
「振り下ろしの直後に発動して動きを止めない様にしましょう。」
「振り下ろしの直後に?」
「一発の威力を重視するのも良いですが、何よりも手を止めない事、当たらなければ意味無いですからね?」
「が、頑張るわ…」
【斧】の女性にアドバイスをした後、大剣を担ぐレドに声を掛ける。
「レドさんは僕の攻撃を受け止め過ぎです。
<受け流し>は使わないのですか?」
「あの攻撃を<受け流し>?受け止めた方が確実だろう?」
「確かに確実ですが、反撃のチャンスが増えるのでオススメしますよ。
攻撃の兆候見て咄嗟に防御体勢を取れた事から、反応やそれを行うだけの力量はあると思うので、やろうと思えばいけるハズです。」
「あの時握り拳を握ってたのは、それを見る為だった訳か…恐ろしい奴だ…
ちなみに受け流したとして、君ならどう攻撃を繋げる?」
そう提案されたノアは少し考えた後、レドから大剣を借り、【斧】の女性に協力を仰ぐ。
「じゃあ先ずは、先程僕がやった殴り付けの代わりにその斧で薙ぎ払いを仕掛けて下さい。」
「い、行くわよ…?」
【斧】の女性は斧の柄の一番端と刃の根元を握り、凄まじい薙ぎ払いを仕掛ける。
「はぁああっ!」ブォンッ!
シュリィインッ!
斧の薙ぎ払いに合わせて大剣の刃を滑らせ、完全に受け流し、【斧】の女性の側面を通過したノアは滑らかな足捌きで反転しつつ女性の脇腹付近で大剣をピタリと止める。
「こんな感じです。
実際のミノタウロスであれば、足の腱か太腿を狙えますよ。」
「「「「おおー。」」」」
その後、突き、振り上げ、振り下ろし、に対しての繋げ技の一例を披露する。
「…とまぁ、こんな感じですかね。
ミノタウロスは人型ですから脇や脇腹等が狙い目です。」
「…よくそんなに色々思い付くな…」
「両親から色々訓練受けましたから。
さ、今の今で直ぐ取り入れるのは難しいでしょうが、今のを踏まえてもう一回やりましょうか。」
「「「「「お、おぅ…」」」」」
再び開始位置に着いた5人は、小声で作戦の様な物を話し合っている様だ。
「それじゃあ開始は皆さんに任せます。」
「よし、それでは行くぞ!」
ダンッ!
ズダンッ!
再び大剣を担いだレドの背後を【斧】の女性が追う形で同時に駆け出す。
ちなみに支援魔法の効果時間内の為、【神官】からは特に何も放って来ない。
ダダダダダダッ!ズダンッ!
更に加速した【斧】の女性は、レドが背中に背負った大剣を踏み台にして飛び上がる。
シュバッ!「おわっと!?」ガシッ!
【斧】の女性が飛び上がった直後レドの頭を掠める程の空間から矢が飛んで来る。
咄嗟に掴むノアだが
バシュッ!「うおっ!?」
矢から強烈な光が発され、諸に見てしまったノアは視界不良に陥る。
「はぁああっ!」ブォンッ!
【斧】の女性が飛来しながら<渾身>を発動して兜割りを仕掛けてくる。
シュリィインッ!ズムンッ!「あぐっ!?」
左腕の籠手を利用して<受け流し>を発動したノアは、女性の左側面に移動しつつ左脇腹に掌底を打ち込む。
追撃を恐れた女性は、<渾身>を発動し、苦し紛れに斧を盾の様に構える。
が、ノアは正面から迫るレドの対処に移る。
ちなみに未だノアは視界不良である。
ギュッ!
再び拳を握ったノアは正面からやって来るレドに向け、拳を振るう。
ボッ!「ふんっ!」ゴ、ガッ、ガ!
拙いながらも受け流しが決まったレドはノアの側面に移動。
「よし、何とか受け『ガゴンッ!』うおわっ!?」
受け流されたノアは勢いそのままに、側面へ移動したレドに向け裏拳を放つ。
受け流しが決まり、僅かに気が緩んだレドだが、ギリギリの所で防御に成功。
しかし
「気を緩めないで下さい!
今の裏拳も受け流せていれば、相手へ攻撃を繰り出す良いチャンスが生まれていたハズです!」
「くっそぉ…油断してたぜ!」
敢えて追撃はせず、指摘する箇所が合ったら即報告する。
ダンッ!
レドはノアに接近し大剣を振って薙ぎ払いを仕掛けると、その場で飛び上がって前宙したノアの踵落としが迫る。
ガガガッ!「ぬぎっ!」
これも何とかしゃがんだ体勢で受け流したレドは、再びノアの側面に移動しつつ反転して薙ぎ払いを繰り出す。
ダンッ!
が、レドの薙ぎ払いに合わせ再び飛び上がったノアは、体を回転させて加速させた蹴りをレドに放つ。
「<光の断界>!」
バシィッ!ガォンッ!「おおっ。」
【神官】が防御壁を展開し、レドへの蹴りは不発に終わる。
「はぁああっ!」ブォンッ!
「ぉああっ!」ブォンッ!
ガッ!ガシッ!ガッ!ガッ!
【斧】持ちの女性と体勢を立て直した大剣のレドが同時に攻撃を仕掛けるも、生成した腕も駆使して受け止める。
ズダダダダダダッ!
そんなノアの足元に矢が降り注ぎ、陣が形成される。
「<光鎖牢>!」
更に【神官】拘束魔法を発動させ、地面から光の鎖が出現し、ノアの体を縫い付ける。
「よし、上手くいったぞ!」
「やったわね!」
レドと【斧】持ちの女性が声を上げる。が
ボゴァッ!
『油断は禁物ですよ?』
【鎧袖一贖】を発動したノアは、体に縫い付けられた光の鎖ごと地面をひっぺがし<渾身>を発動して地面に叩き付ける。
「…嘘だ『ドガァアアッ!』
地面に巨大な岩塊が叩き付けられる直前、レドの諦めの声が聞こえた様な気がしたが、その直後の爆風と轟音でその声が掻き消えてしまい真偽は分からなくなってしまった。
「う…」
「ぐぐぐっ…」
「いやー、良い所まで行きましたね!
それに、先程よりも動きが良くなってると思います。
ですが油断は禁物ですよ。」
「な、何で拘束魔法3つも掛かってるのに動けるのよ…」
【神官】の女性が愚痴を言う。
他の4人も同じ意見の様で、地面に大の字に倒れしかめっ面をしている。
「…でも色々と発見が出来たな…」
「そうね…」
少しして立ち上がった5人は、ノアに礼をした後試合場を後にする。
どうやら上に行って各々練習を行うとの事だ。
今までの戦いを静かに見守っていた者達も取り入れるべき要素があったのか、各々話し込んだりしていた。
「さて、と…次はどなたですか?」
「わ、私達です…」
声のした方を見ると、3人の【忍】がノアの元までやって来た。
「了解です。
それでは床が直るまで今回の目的を聞きましょうか。」
【魔術】の方々が床を直してくれている間、2組目のパーティから話を聞く事に。
こうして最初に話を聞き、取り敢えず戦い、その後意見交換を行い、再戦。
と言う流れで、依頼してきたパーティらとの戦闘は続く事になった。
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