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王都編
貴族・商人のご令嬢
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街の屋台街でムシャムシャと食事を摂っていたノアだが、何処からか居場所を嗅ぎ付けた貴族・商人のご令嬢が引っき切り無しに訪れていた。
デミ・キエフの様に何かしら疚しい思惑があるのだろうか、と身構えていたがそんな事は無く、将来有望な冒険者に対しては良く行われている様だ。
強行策として強引に婚姻を迫る者も中にはいるらしいが、宴の席で大商人であるジョーと親しくしている事が中々に影響があったらしく、そう言った行動を取るのは得策ではないと悟ったらしい。
そう言った事を教えてくれたのは、屋台街でたまたま出会したアルバラストの領主のアルバであった。
「まさか我が街を救ってくれた英雄が、フリアダビアまで奪還するとはね。」
「止して下さい、色んな方々の助けがあって成し得た事です。」
「ははは、誇らないのも相変わらずだな。
しかし君のお陰で街への商人や冒険者の流入は以前の4割増しだ。
物流も改善されて良い傾向にある。
誇れる事は時に誇っておいた方が良いぞ?」
「はは、善処します。
そういえば、別れの挨拶をしないまま出ていっちゃいましたけど、冒険者の皆さんは元気ですか?」
「ああ、ルディアはフリアダビアが奪還されたと聞いて直ぐに向かって行ったよ。
勿論パーティメンバーも一緒にね。
それと、事後処理がまだ片付いていない物もあるから皆忙しそうに日々を過ごしているよ。」
「そうですか、それは良かった。」
「だが、問題が残っててな。
君が倒した野盗300人の行き先が決まって無くて困っているそうだ。」
「まぁ数が数ですからね。」
「反乱起こさせる訳にもいかないから、分散させるのに手間取っているらしい。」
「へ~。」
その後も他愛も無い会話をしつつ食事を続ける。
(あ、<気配感知>の中にまた新たな貴族の影が…)
「さて、そろそろ私は場所を移すとしよう。
私が居ては他の者が君に挨拶出来ない様だからね。」
「え!?折角ゆっくり出来ると思っていたのに…」
「君も今後の事を考えたら、こう言った事に馴れておいた方が良いぞ?
ではな、御前試合頑張ってな。」
「はい、頑張ります。」
アルバがノアの元を離れた途端、ノアの背後から杖を付いた貴族の足音や、フリフリのドレスの衣擦れの音、キャイキャイとした話し声が近付いて来るのを感じ、ノアは心の中で溜め息をつくのだった。
「それでは【鬼神】殿、御前試合頑張って下さいね?」
「は、はい…」
12人連続の貴族や商人のご令嬢からの挨拶が一段落した所で、隙を見てノアは路地に飛び込む。
そこから壁を伝って屋根に上り、下から姿が見えない位置まで移動して腰を降ろす。
「ふぃ~…こんなのがあと3日位続くのかと思うと嫌になってくるなぁ…」
「はっはっは、大分参ってる様だね?」
「ええ、見ての通りです…」
いつの間にか接近していたジョーがノアの隣に立つ。
既に気付いていたのか、特に驚いた様子も無く普段通り会話を続けるノア。
「まだ野盗200人と戦ってた方がマシですよ…」
「そんなにか…まぁそう言わず多少は顔や名前を売っておいた方が良いぞ?」
「アルバさんも似た様な事言ってましたけど、やっぱりそう言うものなのですか?」
「まぁ、その貴族その貴族で違うだろうけど、治める街の中である程度融通が効いたりするし、直接指名依頼を受けられたりするよ。」
「へー。」
「でも注意しなければならないのは、ノア君の様に凄まじい武力を持つ者は誰しも手中に収め様としてくる。
中には強行手段に出る者も少なくない。
だからある意味今回の御前試合はチャンスと捉える事も出来る。」
「と言うと?」
「敢えて圧倒的なまでの武力を見せ付けて皆に思い知らせてやるんだ、搦め手は愚策、その方面は通用しない、割に合わないぞ、ってね。」
「なる程…正直見世物になるのは嫌でしたが、そう言う風に考えれば良いか…」
「御前試合の試合場はアルバラストみたいに色々と術式が付与されてるから、相手を殺すって事は無いから安心して良い。」
「…よーし、最近嫌な事があったから試合で発散してやろ。」
ノアの顔色が戻ってきたのを確認したジョーは別の話題を振る事にした。
「そう言えば、御前試合後に話があるって言ってたけど今じゃダメかな?」
「試合後の方が一段落付きそうかな、って思っただけなのですが、大丈夫ですか?」
「ああ、僕の場合寧ろ明後日以降の方が忙しくなるから出来れば今が良いかな。」
「…であれば…」
ノアは<気配感知>の反応を確認し、半径50メル以内に人が居ないのを確認する。
「実はとある国の方から王都と国交を結びたいと申し入れがありまして…」
「ん?国交?
はて、近隣の国で国交を結んでいない所なんかあったかな…」
「あ、いや、多分国所か、そこの種族とすら会った事すら無いと思います…」
「え?それはどういう…
あっ!?もしかしてあの素材って…」
「お察しの通りその種族の1人から頂きました。
ですが、頂いた素材の見返りで国交の事をお願いされた訳じゃ無いので悪しからず。」
「ああ、了解した。
…でもそんな国、何処にあるの?」
「えーっと、今からちょっとややこしい話しますよ?」
「あ、うん、分かった。」
そこからノアは鉱山での出来事を話す。
最初はウンウン頷きながら聞いていたジョーだが、徐々にうーんうーん唸り出し、最終的には固まってしまった。
~1時間後~
「…えーっと、要約すると、鉱山で昇降機爆破に巻き込まれたノア君は、結界を突き破って海洋種が防衛線として新造していた『レベル158』に落下してしまった。
その場所でエリアボスとして棲息していたクラーケンと戦闘。
海洋種の介入で事なきを得たけど、死にかけていたノア君は命を助けられ、助力もあって何とか爆破の犯人の捕縛に成功。
その後彼等の城に戻ったら褒美として例の素材を貰い、出来れば国交を結びたいと相談された、という事?」
「そう言う事です。」
「うむむ…」
ジョーが悩むのも無理はない。
話の内容が突拍子も無い事の連続で、1時間程掛けて漸く理解してくれた(?)。
鉱山を王都の所有している物とは知らずにダンジョンを拡張していた事。
それによって鉱山の最下層が『レベル26』ではなく『レベル158』まである事。
しかも『レベル158』にはお伽噺でしか聞いた事の無いモンスター、クラーケン(幼体)がいる事。
そのモンスターと共存する様に海洋種がいる事。
空間魔法の応用や深海と言う高圧下での築城等、技術面に秀でている事。
最近の調査で鉱山の下には海が広がっているというのは判明していたが、まさか国まであったとは思いもしなかった様だ。
「まぁ、現に未知の素材をノア君は持っている訳だし信用せざるを得ないけどね。
ちなみにこの話、他の者にはしたのかな?」
「いえ、全く。
王かジョーさん位にしか言うつもり無かったので。」
「その考えは正しい。
この手の話は大っぴらに言わない方が良い。
よし、私の方から王に話を通しておくとしよう。」
「お願いします。」
「うーん…でも、やはり1回はその国に訪れてから話を通すべきだな…
でも昇降機は落下してるから使えないし…」
「あ、それなら安心して下さい。
その国の方から、人を連れて来る場合を想定して転移符を頂きましたので、僕含めて3人までなら一緒に行けます。」
「おお、そうか。
で、あればあと1人は誰を連れていくか…」
「まぁ、その方からも気長に待つと言われたので、日を改めて考えませんか?」
「そうしよう、御前試合の準備やらで皆忙しいだろうしね。」
いつの間にか夕暮れ時になっていた為、ノアとジョーは屋根から降り、大通りを歩いて行った。
デミ・キエフの様に何かしら疚しい思惑があるのだろうか、と身構えていたがそんな事は無く、将来有望な冒険者に対しては良く行われている様だ。
強行策として強引に婚姻を迫る者も中にはいるらしいが、宴の席で大商人であるジョーと親しくしている事が中々に影響があったらしく、そう言った行動を取るのは得策ではないと悟ったらしい。
そう言った事を教えてくれたのは、屋台街でたまたま出会したアルバラストの領主のアルバであった。
「まさか我が街を救ってくれた英雄が、フリアダビアまで奪還するとはね。」
「止して下さい、色んな方々の助けがあって成し得た事です。」
「ははは、誇らないのも相変わらずだな。
しかし君のお陰で街への商人や冒険者の流入は以前の4割増しだ。
物流も改善されて良い傾向にある。
誇れる事は時に誇っておいた方が良いぞ?」
「はは、善処します。
そういえば、別れの挨拶をしないまま出ていっちゃいましたけど、冒険者の皆さんは元気ですか?」
「ああ、ルディアはフリアダビアが奪還されたと聞いて直ぐに向かって行ったよ。
勿論パーティメンバーも一緒にね。
それと、事後処理がまだ片付いていない物もあるから皆忙しそうに日々を過ごしているよ。」
「そうですか、それは良かった。」
「だが、問題が残っててな。
君が倒した野盗300人の行き先が決まって無くて困っているそうだ。」
「まぁ数が数ですからね。」
「反乱起こさせる訳にもいかないから、分散させるのに手間取っているらしい。」
「へ~。」
その後も他愛も無い会話をしつつ食事を続ける。
(あ、<気配感知>の中にまた新たな貴族の影が…)
「さて、そろそろ私は場所を移すとしよう。
私が居ては他の者が君に挨拶出来ない様だからね。」
「え!?折角ゆっくり出来ると思っていたのに…」
「君も今後の事を考えたら、こう言った事に馴れておいた方が良いぞ?
ではな、御前試合頑張ってな。」
「はい、頑張ります。」
アルバがノアの元を離れた途端、ノアの背後から杖を付いた貴族の足音や、フリフリのドレスの衣擦れの音、キャイキャイとした話し声が近付いて来るのを感じ、ノアは心の中で溜め息をつくのだった。
「それでは【鬼神】殿、御前試合頑張って下さいね?」
「は、はい…」
12人連続の貴族や商人のご令嬢からの挨拶が一段落した所で、隙を見てノアは路地に飛び込む。
そこから壁を伝って屋根に上り、下から姿が見えない位置まで移動して腰を降ろす。
「ふぃ~…こんなのがあと3日位続くのかと思うと嫌になってくるなぁ…」
「はっはっは、大分参ってる様だね?」
「ええ、見ての通りです…」
いつの間にか接近していたジョーがノアの隣に立つ。
既に気付いていたのか、特に驚いた様子も無く普段通り会話を続けるノア。
「まだ野盗200人と戦ってた方がマシですよ…」
「そんなにか…まぁそう言わず多少は顔や名前を売っておいた方が良いぞ?」
「アルバさんも似た様な事言ってましたけど、やっぱりそう言うものなのですか?」
「まぁ、その貴族その貴族で違うだろうけど、治める街の中である程度融通が効いたりするし、直接指名依頼を受けられたりするよ。」
「へー。」
「でも注意しなければならないのは、ノア君の様に凄まじい武力を持つ者は誰しも手中に収め様としてくる。
中には強行手段に出る者も少なくない。
だからある意味今回の御前試合はチャンスと捉える事も出来る。」
「と言うと?」
「敢えて圧倒的なまでの武力を見せ付けて皆に思い知らせてやるんだ、搦め手は愚策、その方面は通用しない、割に合わないぞ、ってね。」
「なる程…正直見世物になるのは嫌でしたが、そう言う風に考えれば良いか…」
「御前試合の試合場はアルバラストみたいに色々と術式が付与されてるから、相手を殺すって事は無いから安心して良い。」
「…よーし、最近嫌な事があったから試合で発散してやろ。」
ノアの顔色が戻ってきたのを確認したジョーは別の話題を振る事にした。
「そう言えば、御前試合後に話があるって言ってたけど今じゃダメかな?」
「試合後の方が一段落付きそうかな、って思っただけなのですが、大丈夫ですか?」
「ああ、僕の場合寧ろ明後日以降の方が忙しくなるから出来れば今が良いかな。」
「…であれば…」
ノアは<気配感知>の反応を確認し、半径50メル以内に人が居ないのを確認する。
「実はとある国の方から王都と国交を結びたいと申し入れがありまして…」
「ん?国交?
はて、近隣の国で国交を結んでいない所なんかあったかな…」
「あ、いや、多分国所か、そこの種族とすら会った事すら無いと思います…」
「え?それはどういう…
あっ!?もしかしてあの素材って…」
「お察しの通りその種族の1人から頂きました。
ですが、頂いた素材の見返りで国交の事をお願いされた訳じゃ無いので悪しからず。」
「ああ、了解した。
…でもそんな国、何処にあるの?」
「えーっと、今からちょっとややこしい話しますよ?」
「あ、うん、分かった。」
そこからノアは鉱山での出来事を話す。
最初はウンウン頷きながら聞いていたジョーだが、徐々にうーんうーん唸り出し、最終的には固まってしまった。
~1時間後~
「…えーっと、要約すると、鉱山で昇降機爆破に巻き込まれたノア君は、結界を突き破って海洋種が防衛線として新造していた『レベル158』に落下してしまった。
その場所でエリアボスとして棲息していたクラーケンと戦闘。
海洋種の介入で事なきを得たけど、死にかけていたノア君は命を助けられ、助力もあって何とか爆破の犯人の捕縛に成功。
その後彼等の城に戻ったら褒美として例の素材を貰い、出来れば国交を結びたいと相談された、という事?」
「そう言う事です。」
「うむむ…」
ジョーが悩むのも無理はない。
話の内容が突拍子も無い事の連続で、1時間程掛けて漸く理解してくれた(?)。
鉱山を王都の所有している物とは知らずにダンジョンを拡張していた事。
それによって鉱山の最下層が『レベル26』ではなく『レベル158』まである事。
しかも『レベル158』にはお伽噺でしか聞いた事の無いモンスター、クラーケン(幼体)がいる事。
そのモンスターと共存する様に海洋種がいる事。
空間魔法の応用や深海と言う高圧下での築城等、技術面に秀でている事。
最近の調査で鉱山の下には海が広がっているというのは判明していたが、まさか国まであったとは思いもしなかった様だ。
「まぁ、現に未知の素材をノア君は持っている訳だし信用せざるを得ないけどね。
ちなみにこの話、他の者にはしたのかな?」
「いえ、全く。
王かジョーさん位にしか言うつもり無かったので。」
「その考えは正しい。
この手の話は大っぴらに言わない方が良い。
よし、私の方から王に話を通しておくとしよう。」
「お願いします。」
「うーん…でも、やはり1回はその国に訪れてから話を通すべきだな…
でも昇降機は落下してるから使えないし…」
「あ、それなら安心して下さい。
その国の方から、人を連れて来る場合を想定して転移符を頂きましたので、僕含めて3人までなら一緒に行けます。」
「おお、そうか。
で、あればあと1人は誰を連れていくか…」
「まぁ、その方からも気長に待つと言われたので、日を改めて考えませんか?」
「そうしよう、御前試合の準備やらで皆忙しいだろうしね。」
いつの間にか夕暮れ時になっていた為、ノアとジョーは屋根から降り、大通りを歩いて行った。
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