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王都編
『レベル8』
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昇降機で下層に下りている間、魔力の節約にとランタンを消していたのが災いし、『レベル8』に到着した瞬間目の前には闇が広がっていた。
「いやいや…暗いにも程が」
ギギャァアッ! ガシッ!ボギンッ!
「あるでしょ。」
「待って待ってノア君!今何が起こったの!?何を殺したの!?」
「あれ?あれれ?」
皆大慌てでランタンに魔力を注いで灯りを点けようとするが、思うようにいかない様だ。
「『ジュエルゴブリン』だな。」ポゥッ
「その様ですね。」
種族的に元々<夜目>みたいなスキルでも持っているのだろう、ドゥが冷静にランタンを点けつつモンスター名を告げる。
ノアは護衛依頼に書かれていた出現モンスターの欄にあったな、と思い出していた。
「『ジュエルゴブリン』は扱う武器や防具に魔石を嵌め込んで戦う割と頭の良いゴブリンだ。
だから冒険者は柔軟に戦える者じゃないと『レベル5』以降は難しいだろうな。」
「なるほど…今こいつが持っていた武器は、出来は悪いですが斧で、窪みに赤い魔石が嵌め込まれてますね…」
「つまり火属性を纏った攻撃を仕掛けてくる所だったみたいだな。」
「魔石の色で属性が分かるのか…」
出来の悪い斧をまじまじと見詰めていたノアはある事が気になった。
「…ねぇドゥさん、もしかしてこの斧…」
「お、気付いたか。
お察しの通り、このダンジョンには『鍛冶ゴブリン』なんてのも居るぞ、『レベル10』からだが、恐らく下の奴が持ち込んだのだろうな。」
(『レベル8』で鍛冶出来る奴が居るとなると、下層に行けば、より強力な武器を作れる奴も出てくるだろう…)
その後、『ジュエルゴブリン』は通常のゴブリン同様、片耳を削ぎ落とし武器と共に一旦体ごと回収。
後で見えない所でグリードに『処分』して貰う事にした。
回収の際に気付いた事だが、暗所にいるゴブリンだからか異様に耳が発達していた。
全員がランタンを点け終わった所で、一度『レベル8』をぐるりと見渡してみる。
ノアは採掘関係は全くの素人の為、山等で見られる洞窟と何ら変わり無い光景が広がっている。
ただ、壁の至る所に穴が掘られており、恐らくそこが採掘箇所なのであろう。
だが
「ドゥさんが掘るにしては狭すぎません?」
壁の穴は縦横3メル程の大きさで、【彫金加工】ギルドの面々が掘るには丁度良い大きさであろうが、獅子型獣人のドゥが掘るとなると屈んだ状態でないと厳しいだろう。
「ああ、実は私は掘らないんだ。
意外かもしれないが私は【技士】でね。
魔力量も少ないから『ゴーレム』に掘って貰う予定だ。」
「ドゥさんが【技士】…確かに意外だ…
どちらかと言えば技術より体力だ、を地で行く人だと思ってました。」
「まぁ、体力にも自信はあるが物作り系は割と得意で、ジョーさんからは商品開発何か請け負う事もある。
何か作って欲しい物があったら相談に乗るよ?」
ドゥの意外な一面を垣間見ている間に、続々と周囲でも準備が進む。
【彫金加工】ギルドのクリスを筆頭にアイテムボックスからツルハシや杭、筒状の何か、ハンマーを取り出し、革鎧の様な装備を装着していく。
筒状の何かは、『エクスプロージョン』の術式を<付与>した小型の魔石を木で出来た円柱の箱に入れた物らしい。
硬い岩を砕いたり、鉱脈に当たった際に採掘速度を上げたい時に使うらしい。
1班3人で3班で採掘を実施、荷物持ちが金属鉱石とそれ以外の石や砂利等を回収するという流れらしい。
「石や砂利も回収するんですね。」
「微量ではあるが金属を含んでいるのでね、回収して抽出、残った砂何かも一応使い道あるしね。」
荷物持ちのドリーが説明してくれた。
「砂は後々私の所で大量に仕入れる予定だよ。
例の『コンクリ』で石灰岩と共に大量に注文来ているからね。」
ドゥがアイテムボックスから『ゴーレム』の手足、胴体パーツ、 太い鉄製の杭の束を取り出しつつそう説明する。
そんな光景を見ていると、ノアの足元からヴァンディットの声が掛かる。
「ノ、ノア様、影から出ても宜しいでしょうか?」
「ん?良いですよ。」
了承するや否や影から飛び出したヴァンディットはトコトコとドゥの元へと歩み寄り、『ゴーレム』のパーツを眺める。
「凄いですね、こんな『ゴーレム』初めて見ました。
まるでお人形さんみたい。」
「これは採掘用で簡易的な造りだが、実際【人形師】からも製作依頼は来るよ。
貴女がノア君に仕える吸血鬼のお嬢さんだね。よろしく、ドゥと言う。
話に聞いていたが、噂通り可愛らしいお嬢さんだな。」
「まぁお世辞が上手ですのね。
挨拶もせず突然申し訳ありません、ヴァンディットと申します。
どうぞお見知り置きを。」
ドレスの裾を持って会釈するヴァンディット。
どうやらドゥの『ゴーレム』に興味があるらしいので、邪魔にならない様にさえしていれば出てても良いと許可を出した。
その間もガチャガチャとパーツを組み立てていき、首無しの人形が3体出来上がる。
1体の胴体部分に太い鉄製の杭を装填
「頭はどうするのですか?」
「実は頭作ってないんだ。
あくまで採掘用の『ゴーレム』だから頭は不要、その代わりにこの魔石を取り付ける。
これがこの『ゴーレム』の動力源になる。」
ドゥは3体の『ゴーレム』の頭の位置に拳大の魔石を置いていく。
「変に期待させてしまったかな?」
「いえ、そんな事ありません、実用性を重視するとなると自然と頭は不要ですからね。
私も薬品製作をよく行っていますから装置の外観より実用性を考える事がよくあります。」
「ほほぅ、もしお困りの事があれば相談に乗りますよ?」
「宜しいですか?」
意外な事にヴァンディットとドゥの話が合う様で、その後も器具製作依頼の話やら製作の時の具体的な金額の話をしていた。
物作り同士で共感する所があったのだろう。
「さて、俺達も準備に取り掛かろう。」
【料理人】ギルドのクックが声を上げる。
正直な所、料理人が鉱山で何をするのだろう、と言う気持ちはある。
どうやら地底湖が同じ層にあるらしいので魚が目当てか、と思っていたがそれだけでは無いらしい。
<気配感知>の反応を見ると確かに未確認のモンスターの気配がゴロゴロといる。
「すまないノア君、今回俺達は比較的大人しい魚とか貝を獲るつもりでいるが、狂暴な『蟹』とか『タコ』が出たら対処して貰っても良いか?」
「『タコ』…あの天井の穴にいる奴ですか?」
「何!?」
『レベル8』の天井には幾つかの穴が空いているのだが、その内の1つにさっきから妙な反応が引っ掛かっていた。
穴の奥は真っ暗で一見しただけじゃ何が居るんだか皆目見当がつかないが<夜目>を発動したノアが見てみると、中に『タコ』が『詰まって』いた。
「取り敢えず襲われる前に処理しときましょう。
皆さん少し離れて下さい。」
ノアはスタスタと穴の下へ移動。
背中から弓を取り出し、誘き寄せる為弱めに矢を発射。
ドチュッ!
という湿っぽい音がすると、穴の中に『詰まって』いた者達が姿を現した。
「いやいや…暗いにも程が」
ギギャァアッ! ガシッ!ボギンッ!
「あるでしょ。」
「待って待ってノア君!今何が起こったの!?何を殺したの!?」
「あれ?あれれ?」
皆大慌てでランタンに魔力を注いで灯りを点けようとするが、思うようにいかない様だ。
「『ジュエルゴブリン』だな。」ポゥッ
「その様ですね。」
種族的に元々<夜目>みたいなスキルでも持っているのだろう、ドゥが冷静にランタンを点けつつモンスター名を告げる。
ノアは護衛依頼に書かれていた出現モンスターの欄にあったな、と思い出していた。
「『ジュエルゴブリン』は扱う武器や防具に魔石を嵌め込んで戦う割と頭の良いゴブリンだ。
だから冒険者は柔軟に戦える者じゃないと『レベル5』以降は難しいだろうな。」
「なるほど…今こいつが持っていた武器は、出来は悪いですが斧で、窪みに赤い魔石が嵌め込まれてますね…」
「つまり火属性を纏った攻撃を仕掛けてくる所だったみたいだな。」
「魔石の色で属性が分かるのか…」
出来の悪い斧をまじまじと見詰めていたノアはある事が気になった。
「…ねぇドゥさん、もしかしてこの斧…」
「お、気付いたか。
お察しの通り、このダンジョンには『鍛冶ゴブリン』なんてのも居るぞ、『レベル10』からだが、恐らく下の奴が持ち込んだのだろうな。」
(『レベル8』で鍛冶出来る奴が居るとなると、下層に行けば、より強力な武器を作れる奴も出てくるだろう…)
その後、『ジュエルゴブリン』は通常のゴブリン同様、片耳を削ぎ落とし武器と共に一旦体ごと回収。
後で見えない所でグリードに『処分』して貰う事にした。
回収の際に気付いた事だが、暗所にいるゴブリンだからか異様に耳が発達していた。
全員がランタンを点け終わった所で、一度『レベル8』をぐるりと見渡してみる。
ノアは採掘関係は全くの素人の為、山等で見られる洞窟と何ら変わり無い光景が広がっている。
ただ、壁の至る所に穴が掘られており、恐らくそこが採掘箇所なのであろう。
だが
「ドゥさんが掘るにしては狭すぎません?」
壁の穴は縦横3メル程の大きさで、【彫金加工】ギルドの面々が掘るには丁度良い大きさであろうが、獅子型獣人のドゥが掘るとなると屈んだ状態でないと厳しいだろう。
「ああ、実は私は掘らないんだ。
意外かもしれないが私は【技士】でね。
魔力量も少ないから『ゴーレム』に掘って貰う予定だ。」
「ドゥさんが【技士】…確かに意外だ…
どちらかと言えば技術より体力だ、を地で行く人だと思ってました。」
「まぁ、体力にも自信はあるが物作り系は割と得意で、ジョーさんからは商品開発何か請け負う事もある。
何か作って欲しい物があったら相談に乗るよ?」
ドゥの意外な一面を垣間見ている間に、続々と周囲でも準備が進む。
【彫金加工】ギルドのクリスを筆頭にアイテムボックスからツルハシや杭、筒状の何か、ハンマーを取り出し、革鎧の様な装備を装着していく。
筒状の何かは、『エクスプロージョン』の術式を<付与>した小型の魔石を木で出来た円柱の箱に入れた物らしい。
硬い岩を砕いたり、鉱脈に当たった際に採掘速度を上げたい時に使うらしい。
1班3人で3班で採掘を実施、荷物持ちが金属鉱石とそれ以外の石や砂利等を回収するという流れらしい。
「石や砂利も回収するんですね。」
「微量ではあるが金属を含んでいるのでね、回収して抽出、残った砂何かも一応使い道あるしね。」
荷物持ちのドリーが説明してくれた。
「砂は後々私の所で大量に仕入れる予定だよ。
例の『コンクリ』で石灰岩と共に大量に注文来ているからね。」
ドゥがアイテムボックスから『ゴーレム』の手足、胴体パーツ、 太い鉄製の杭の束を取り出しつつそう説明する。
そんな光景を見ていると、ノアの足元からヴァンディットの声が掛かる。
「ノ、ノア様、影から出ても宜しいでしょうか?」
「ん?良いですよ。」
了承するや否や影から飛び出したヴァンディットはトコトコとドゥの元へと歩み寄り、『ゴーレム』のパーツを眺める。
「凄いですね、こんな『ゴーレム』初めて見ました。
まるでお人形さんみたい。」
「これは採掘用で簡易的な造りだが、実際【人形師】からも製作依頼は来るよ。
貴女がノア君に仕える吸血鬼のお嬢さんだね。よろしく、ドゥと言う。
話に聞いていたが、噂通り可愛らしいお嬢さんだな。」
「まぁお世辞が上手ですのね。
挨拶もせず突然申し訳ありません、ヴァンディットと申します。
どうぞお見知り置きを。」
ドレスの裾を持って会釈するヴァンディット。
どうやらドゥの『ゴーレム』に興味があるらしいので、邪魔にならない様にさえしていれば出てても良いと許可を出した。
その間もガチャガチャとパーツを組み立てていき、首無しの人形が3体出来上がる。
1体の胴体部分に太い鉄製の杭を装填
「頭はどうするのですか?」
「実は頭作ってないんだ。
あくまで採掘用の『ゴーレム』だから頭は不要、その代わりにこの魔石を取り付ける。
これがこの『ゴーレム』の動力源になる。」
ドゥは3体の『ゴーレム』の頭の位置に拳大の魔石を置いていく。
「変に期待させてしまったかな?」
「いえ、そんな事ありません、実用性を重視するとなると自然と頭は不要ですからね。
私も薬品製作をよく行っていますから装置の外観より実用性を考える事がよくあります。」
「ほほぅ、もしお困りの事があれば相談に乗りますよ?」
「宜しいですか?」
意外な事にヴァンディットとドゥの話が合う様で、その後も器具製作依頼の話やら製作の時の具体的な金額の話をしていた。
物作り同士で共感する所があったのだろう。
「さて、俺達も準備に取り掛かろう。」
【料理人】ギルドのクックが声を上げる。
正直な所、料理人が鉱山で何をするのだろう、と言う気持ちはある。
どうやら地底湖が同じ層にあるらしいので魚が目当てか、と思っていたがそれだけでは無いらしい。
<気配感知>の反応を見ると確かに未確認のモンスターの気配がゴロゴロといる。
「すまないノア君、今回俺達は比較的大人しい魚とか貝を獲るつもりでいるが、狂暴な『蟹』とか『タコ』が出たら対処して貰っても良いか?」
「『タコ』…あの天井の穴にいる奴ですか?」
「何!?」
『レベル8』の天井には幾つかの穴が空いているのだが、その内の1つにさっきから妙な反応が引っ掛かっていた。
穴の奥は真っ暗で一見しただけじゃ何が居るんだか皆目見当がつかないが<夜目>を発動したノアが見てみると、中に『タコ』が『詰まって』いた。
「取り敢えず襲われる前に処理しときましょう。
皆さん少し離れて下さい。」
ノアはスタスタと穴の下へ移動。
背中から弓を取り出し、誘き寄せる為弱めに矢を発射。
ドチュッ!
という湿っぽい音がすると、穴の中に『詰まって』いた者達が姿を現した。
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