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アルバラスト編
買い付けが開始
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太陽が天高く昇った頃、街の広場で買い付けが開始された。
この為に集結した商人、大学・研究関係者が我先にと買い求める。
ヒュドラの竜血は1リル15万ガル、ヒュドラの猛毒液は1リル10万ガル、ヒュドラの体液は1リル5万ガルで販売される事になった。
そんな高額で売れるのかと心配したが、街から聞こえる声からして飛ぶ様に売れているのだろう。
因みにエルベストには本当に6滴だけ、学園長には申し訳無いので隠れて10リル程を買って貰った。
悪事には使わないと固く約束してきたので取り敢えず信じるとしよう。
さて、現在ノアは何をしているかと言うと、北門の外で依頼の道路整備をやっている所である。
前日までノアが進めた所は既に石畳が敷かれており、左官や大工等がノアの進捗を今か今かと待ちわびている様だ。
「すまないねぇ、急かしてる訳じゃ無いんだけどね…」
担当の職員が申し訳無さそうにノアに言う。
ノアが下地を作っていく傍から次々と石畳を張り付けていっている。
「まぁ、早いに越した事は無いですから…
よし!これで終わりです!」
「お疲れ様、街に戻って買い付けを見てくると良い。中はお祭り騒ぎだぞ?」
「その様ですね。でも経験済みなので終わったら休憩がてら辺りを散策してます。」
「ほぅ、分かった。」
話を終えたノアはテクテクと歩き、近くの山道へ。
久しぶりに<薬草知識>を発動して周囲を探索。
木の影からヴァンディットが薬草の位置を教えたりしてくれるので非常に採取も捗った。
「あ、ノア様、そこに生えているのはメグミ草です。
それも採取お願いします。」
「メグミ草…初めて聞くな…」
「メグミ草は大地の栄養を根に蓄える事が出来、その栄養を使って根から芽を出してどんどんと増えます。
疲労の状態異常を治す薬品の材料にもなるので重宝されます。
1本あれば増やす事が出来るので、後で鉢を買っても宜しいでしょうか?」
「ああ、良いですよ。」
この調子で3山程越えて薬草を採取し続け、気付いたら3時間程経っていた。
薬草が60本、シビビが33本採取出来、一際高い山の頂上で切り株に座って現在休憩中である。
「けーっこう離れた所まで来ちゃったなぁ…
街がちょぴっとしか見えない。
まぁお陰で素材はしっかり集まったし、良しとするか。」
「そうですね…ですがノア様って本当に休まれませんね?」
「うっ…い、いや、休もうとはしてるよ?
ただ、後から後から色々起こる物でつい…」
「…そうですか…こうなったら実力行使に出させて貰います。」
そう言って近くの木の影から出てきたヴァンディットが、目を紅く輝かせてノアをじっと見つめ『魅惑の魔眼』を発動させる。
『魅惑の魔眼』…吸血鬼が持つ特性の1つ。
掛けられた者にとって発動者がこの上なく魅力的に見え、解除しない限りは死ぬまで従い続ける。
自分よりステータスが低かったり、知能が低かったり、精神力が弱かったりすると直ぐに相手の術中に嵌まってしまう。
ただ、両親の訓練によって精神力が尋常じゃなく強いノアにとっては「目が合ったなー」程度の事でしかなかった。
「ノア君?『魅惑の魔眼』が効いているのなら私の事を"お嬢様"とお呼びなさい?」
「はいお嬢様。」
掛かってはいないがその辺り抵抗の無いノアは素直に答える。
「うーむ…初めて『魅惑の魔眼』を使いましたが効果はあるようですね…
で、では、私を褒めなさい!」
(褒め?)
「どの様にでしょうか?」
「ぬぐっ!?具体的に言わないといけないのですね…
そうですね…髪がくしゃくしゃになっても良いので、頭を撫でながら褒めて欲しいです。
子犬を抱き抱えてこうわしゃわしゃーって。」
具体的な内容を聞いたノアは少し考えた後、理由を聞いてみる事に。
「申し訳ありません。理由をお聞きしても?」
「ぬ?理由も必要なのですね、『魅惑の魔眼』と言っても便利では無いって事でしょうか…まぁ良いでしょう。
私が商会にいた時は戦争奴隷でもあり、子供達の母親みたいな役目も果たしてました。
あの子らには頼れる人がいないから当然です。
最近は保育士の方がいらっしゃるのでその役目も必要失くなりました。
そんな時です、ジョーさんからとある方の専属で付いてみないかとお話があったのは。」
「ほう?」
「実はノア様の事は時折やって来るジョーさんから何度かお聞きしていました。
"とても強い子だが非常に危なっかしくてヒヤヒヤする"、と。
"トラブルに巻き込まれるし、怪我もする。
それも洒落になら無い程の大怪我が主だ"、ってね。
それにジョーさんが仰られてました。
"僕から万能薬勧めたら常用薬みたいに使うもんだから体に良くない"、って。」
「あー言われた言われた。」
ごく自然に喋っているノアに違和感を感じるヴァンディットだったが話は続く。
「"君には豊富な錬金術の知識と医療の心構えがある。それを将来有望な者に付いて支えてやってくれないか"、とね。」
「そうだったんですね…」
「私は悠久を生きる身、数十年誰かといる位訳無いわ。
そうなる様ならお引き受けします、と返事を返したの。」
(通りで少し強引にジョーさんが話をしてきた訳か…)
「そして実際に会ってみたら何とノア様の中に"あの方"がいらっしゃったり、話に聞いていた以上に強かったり…
"支えてやってくれ"と言われたのに早速私が原因でノア様のお手を煩わせたり…
まだ1日しか経ってませんが、私はノア様に頼られる存在となれるのでしょうか…」
当初は理由を聞くだけのつもりだったが途中から人生相談みたくなってしまった。
「頼る頼られるかどうかなんてそんな事、一朝一夕で決められる事じゃありません。
取り敢えずは、お互いの得手不得手を補っていけば良いと思いますよ。」
「得手不得手…ですか…」
「ジョーさんからは錬金術と医療の面を買われて勧められたのでしょう?
であればその方面に打ち込んで頂ければ構いません。
商会では子供達の母親として、全ての面で頑張らないといけなかったのでしょうが、今はお嬢様自身で頑張れる事に努めて下さい。」
「私自身で…ですか。ざっくりとですが理解しました。」
「申し訳ありません、学があんまりな物で上手く伝えられなくて…」
「あ、いえいえ…あ、そうだ、『魅惑の魔眼』を解除しないと…」
「まぁ、でもお嬢様の願いは叶えないといけませんかね。」
「え?」
そう言ってノアはヴァンディットの腕を引いて抱き寄せると頭をわしゃわしゃと撫でる。
「よしよーし、お嬢様は偉いですねぇ、僕に本音を話してくれてくれて偉い偉い。」
突然撫でられたヴァンディットは驚きつつも、顔を恍惚とさせている。
「ふぉおおっ…豪快な中にも優しさを感じるこの感じ…堪りません…」
「この様な感じで宜しいでしょうか?」
「あぁ…はい…商会ではこの様に褒めて撫でてくれる人なんておりませんでしたから…」
ヴァンディットの反応を見る限り、わしゃり方はこんな感じで良いらしい。
ただノアは、髪をくしゃくしゃにしたままは気が引けるので、右手でわしゃりつつ左手で髪を梳かす。
「いやぁ、ヴァンディットさんが何か発動したみたいですが、そんな事しなくとも言ってくれればいつでもやりますよ。」
そう言った直後、ヴァンディットの動きがピタリと止まる。
錆び付いた歯車の様にぎこちなく首を動かしてノアに向き直る。
「あ、あれ…?お嬢様呼びじゃなくなってる…?
も、もしかして『魅惑の魔眼』が切れて…」
抱き寄せているヴァンディットの体がガタガタと震え出し、目から徐々に光が失われていく。
「あ、ごめん、最初っから掛かってない。」
「いやぁああああああああああああああ!?」
ヴァンディットの悲鳴が山頂に木霊する。
その後街に着くまでの間、ヴァンディットが影から出てくる事は無かった。
この為に集結した商人、大学・研究関係者が我先にと買い求める。
ヒュドラの竜血は1リル15万ガル、ヒュドラの猛毒液は1リル10万ガル、ヒュドラの体液は1リル5万ガルで販売される事になった。
そんな高額で売れるのかと心配したが、街から聞こえる声からして飛ぶ様に売れているのだろう。
因みにエルベストには本当に6滴だけ、学園長には申し訳無いので隠れて10リル程を買って貰った。
悪事には使わないと固く約束してきたので取り敢えず信じるとしよう。
さて、現在ノアは何をしているかと言うと、北門の外で依頼の道路整備をやっている所である。
前日までノアが進めた所は既に石畳が敷かれており、左官や大工等がノアの進捗を今か今かと待ちわびている様だ。
「すまないねぇ、急かしてる訳じゃ無いんだけどね…」
担当の職員が申し訳無さそうにノアに言う。
ノアが下地を作っていく傍から次々と石畳を張り付けていっている。
「まぁ、早いに越した事は無いですから…
よし!これで終わりです!」
「お疲れ様、街に戻って買い付けを見てくると良い。中はお祭り騒ぎだぞ?」
「その様ですね。でも経験済みなので終わったら休憩がてら辺りを散策してます。」
「ほぅ、分かった。」
話を終えたノアはテクテクと歩き、近くの山道へ。
久しぶりに<薬草知識>を発動して周囲を探索。
木の影からヴァンディットが薬草の位置を教えたりしてくれるので非常に採取も捗った。
「あ、ノア様、そこに生えているのはメグミ草です。
それも採取お願いします。」
「メグミ草…初めて聞くな…」
「メグミ草は大地の栄養を根に蓄える事が出来、その栄養を使って根から芽を出してどんどんと増えます。
疲労の状態異常を治す薬品の材料にもなるので重宝されます。
1本あれば増やす事が出来るので、後で鉢を買っても宜しいでしょうか?」
「ああ、良いですよ。」
この調子で3山程越えて薬草を採取し続け、気付いたら3時間程経っていた。
薬草が60本、シビビが33本採取出来、一際高い山の頂上で切り株に座って現在休憩中である。
「けーっこう離れた所まで来ちゃったなぁ…
街がちょぴっとしか見えない。
まぁお陰で素材はしっかり集まったし、良しとするか。」
「そうですね…ですがノア様って本当に休まれませんね?」
「うっ…い、いや、休もうとはしてるよ?
ただ、後から後から色々起こる物でつい…」
「…そうですか…こうなったら実力行使に出させて貰います。」
そう言って近くの木の影から出てきたヴァンディットが、目を紅く輝かせてノアをじっと見つめ『魅惑の魔眼』を発動させる。
『魅惑の魔眼』…吸血鬼が持つ特性の1つ。
掛けられた者にとって発動者がこの上なく魅力的に見え、解除しない限りは死ぬまで従い続ける。
自分よりステータスが低かったり、知能が低かったり、精神力が弱かったりすると直ぐに相手の術中に嵌まってしまう。
ただ、両親の訓練によって精神力が尋常じゃなく強いノアにとっては「目が合ったなー」程度の事でしかなかった。
「ノア君?『魅惑の魔眼』が効いているのなら私の事を"お嬢様"とお呼びなさい?」
「はいお嬢様。」
掛かってはいないがその辺り抵抗の無いノアは素直に答える。
「うーむ…初めて『魅惑の魔眼』を使いましたが効果はあるようですね…
で、では、私を褒めなさい!」
(褒め?)
「どの様にでしょうか?」
「ぬぐっ!?具体的に言わないといけないのですね…
そうですね…髪がくしゃくしゃになっても良いので、頭を撫でながら褒めて欲しいです。
子犬を抱き抱えてこうわしゃわしゃーって。」
具体的な内容を聞いたノアは少し考えた後、理由を聞いてみる事に。
「申し訳ありません。理由をお聞きしても?」
「ぬ?理由も必要なのですね、『魅惑の魔眼』と言っても便利では無いって事でしょうか…まぁ良いでしょう。
私が商会にいた時は戦争奴隷でもあり、子供達の母親みたいな役目も果たしてました。
あの子らには頼れる人がいないから当然です。
最近は保育士の方がいらっしゃるのでその役目も必要失くなりました。
そんな時です、ジョーさんからとある方の専属で付いてみないかとお話があったのは。」
「ほう?」
「実はノア様の事は時折やって来るジョーさんから何度かお聞きしていました。
"とても強い子だが非常に危なっかしくてヒヤヒヤする"、と。
"トラブルに巻き込まれるし、怪我もする。
それも洒落になら無い程の大怪我が主だ"、ってね。
それにジョーさんが仰られてました。
"僕から万能薬勧めたら常用薬みたいに使うもんだから体に良くない"、って。」
「あー言われた言われた。」
ごく自然に喋っているノアに違和感を感じるヴァンディットだったが話は続く。
「"君には豊富な錬金術の知識と医療の心構えがある。それを将来有望な者に付いて支えてやってくれないか"、とね。」
「そうだったんですね…」
「私は悠久を生きる身、数十年誰かといる位訳無いわ。
そうなる様ならお引き受けします、と返事を返したの。」
(通りで少し強引にジョーさんが話をしてきた訳か…)
「そして実際に会ってみたら何とノア様の中に"あの方"がいらっしゃったり、話に聞いていた以上に強かったり…
"支えてやってくれ"と言われたのに早速私が原因でノア様のお手を煩わせたり…
まだ1日しか経ってませんが、私はノア様に頼られる存在となれるのでしょうか…」
当初は理由を聞くだけのつもりだったが途中から人生相談みたくなってしまった。
「頼る頼られるかどうかなんてそんな事、一朝一夕で決められる事じゃありません。
取り敢えずは、お互いの得手不得手を補っていけば良いと思いますよ。」
「得手不得手…ですか…」
「ジョーさんからは錬金術と医療の面を買われて勧められたのでしょう?
であればその方面に打ち込んで頂ければ構いません。
商会では子供達の母親として、全ての面で頑張らないといけなかったのでしょうが、今はお嬢様自身で頑張れる事に努めて下さい。」
「私自身で…ですか。ざっくりとですが理解しました。」
「申し訳ありません、学があんまりな物で上手く伝えられなくて…」
「あ、いえいえ…あ、そうだ、『魅惑の魔眼』を解除しないと…」
「まぁ、でもお嬢様の願いは叶えないといけませんかね。」
「え?」
そう言ってノアはヴァンディットの腕を引いて抱き寄せると頭をわしゃわしゃと撫でる。
「よしよーし、お嬢様は偉いですねぇ、僕に本音を話してくれてくれて偉い偉い。」
突然撫でられたヴァンディットは驚きつつも、顔を恍惚とさせている。
「ふぉおおっ…豪快な中にも優しさを感じるこの感じ…堪りません…」
「この様な感じで宜しいでしょうか?」
「あぁ…はい…商会ではこの様に褒めて撫でてくれる人なんておりませんでしたから…」
ヴァンディットの反応を見る限り、わしゃり方はこんな感じで良いらしい。
ただノアは、髪をくしゃくしゃにしたままは気が引けるので、右手でわしゃりつつ左手で髪を梳かす。
「いやぁ、ヴァンディットさんが何か発動したみたいですが、そんな事しなくとも言ってくれればいつでもやりますよ。」
そう言った直後、ヴァンディットの動きがピタリと止まる。
錆び付いた歯車の様にぎこちなく首を動かしてノアに向き直る。
「あ、あれ…?お嬢様呼びじゃなくなってる…?
も、もしかして『魅惑の魔眼』が切れて…」
抱き寄せているヴァンディットの体がガタガタと震え出し、目から徐々に光が失われていく。
「あ、ごめん、最初っから掛かってない。」
「いやぁああああああああああああああ!?」
ヴァンディットの悲鳴が山頂に木霊する。
その後街に着くまでの間、ヴァンディットが影から出てくる事は無かった。
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