104 / 1,171
旅立ち~オードゥス出立まで
久しぶりの街の外
しおりを挟む
ノアは今久しぶりの街の外にいる。
正確には街の外にいる門番から少し離れた外壁の直ぐ近くでキッチンを展開していた。
「なぁ、少年よ。こんな所で料理かい?しかも何だこの設備は?」
「流石に街の中で料理するのは難しかったのでここでやる事にしようかと思うんですが、ここだと邪魔ですか?」
「いや、大丈夫だよ。」
門番からも了承を頂いたので早速調理を開始する。
「手にクリーンをお願いします。あと包丁を1本。」
「はい、どうぞ。」
ノアはアイテムボックスから玉ねぎ12個を取り出し根と頭を切り外側の皮を剥く。
半分に切り分け、縦横に切れ目を入れ、勢いよく切り刻む。
ジャッ!ジャッ!ジャッ!ジャッ!ジャッ!
あっという間に全ての玉ねぎを刻み終えたら更に細かくしていく。
ザザザザザザッ!ザザザザザザッ!
半分程刻み終わった所で次の準備を促す。
「フライパン2つ、1つは中火で温めといて。」
「分かりました。もう1つはどうしましょう。」
「8割位切り終わったら温め始めて…って流石にこれは難しいか…」
「了解しました。」
そんな事も出来るか少し不安だが作業を進める。
先に温めたフライパンにバターを一欠片、直ぐに刻んだ玉ねぎの山を投入し、フライパンを軽く振る。
玉ねぎを刻みつつ低温で炒め続けていると本当に8割過ぎた辺りで加熱が始まる。
「うわぁ~、流石高性能…」
「いえいえ、そんなそんな。」
玉ねぎを全て刻み終え、2つのフライパンで炒める。
「包丁とまな板にクリーンを掛けて。あとへらありますか?」
「クリーン掛けます。はい、へらどうぞ。」
焦げない様に小まめに混ぜつつ、すっかり忘れていた食材をアイテムボックスから取り出す。
「『喋るし歩く茸』のチャールズから貰った『無限キノコ』…いつの間にか235個に増えてたとは…これも混ぜて使ってみるか。」
掌サイズの無限キノコをとりあえず20個程取り出し、石突きは切り取ってそれ以外は全て小さく切り、飴色になり始めた玉ねぎに投入する。
もう片方のフライパンの玉ねぎも飴色になり体積も減ったので1つのフライパンに纏める。
「空いたフライパン、クリーンお願いします。」
「はい、了解しました。」
「あと大きめのボウルを出して。」
「はい、こちらに。」
収納棚の上にボウルが置かれ、よく炒められた玉ねぎとさっと炒めた無限キノコをボウルにあける。
「これ少し冷ませますか?」
「やってみます。」
「あとフライパンをクリーンに。」
「了解しました。」
冷ましてる間にアイテムボックスから鹿の肉5キロを取り出し、まずは粗く刻む。
ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!
続いてノアは粗く刻んだ肉を5つの塊に分け、凄まじい早さで叩いていく。
ダンッ!ダダッ!ダラララララララララッ!
叩いては纏め、また叩くを繰り返し、均等に刻んでいくと少し粘りが出た所でボウルに移す。
あっという間に全ての肉を刻み終えたら続いてアイテムボックスから卵10個を取り出し、次々投入。
パン粉を少量加え、塩胡椒で味付けしたら成形に入る。
「フライパン2つ中火で温めといて欲しいのと、まな板にクリーンを。どんどん成形したら並べたいので。」
「了解しました。」
フライパンが加熱され始めたのを横目に素早く掌サイズに成形していく。
コネッ!タパタパッ! ストン!
コネッ!タパタパッ! ストン!
「ノア様、フライパン2つ共適温になりました。」
「はーい。」
成形が完了した物を次々フライパンに乗せ、焼いていく。
ジジジ…ジュワァァァッ…
「パッド出して貰って良いですか?」
「はい、こちらに。」
台上にパッドが2つ並べられる、ここでノアが<調理時間短縮>を発動、見る見るうちに焼かれていく。
「フライ返しはありますか?」
「申し訳ございません、在庫が無く用意出来ておりません。」
「なら仕方無いですね。」
ノアはアイテムボックスから鉄串を2本取り出し、それを使ってひっくり返す。
「器用ですね。」
「んー?こんなの慣れですよ。慣れ。」
反対側も焼きつつ鉄串を各々刺して焼き具合を確認していく。
十分火が通っていたらパッドに上げ、焼いては上げを繰り返す。
フライパン2つ共焼き終わったらアイテムボックスからトマトの水煮を2瓶取り出し、それぞれのフライパンに開ける。
ジュゴワワワワ…
トマトの水煮が温まり出した所でバターを一欠片ずつとウスターソースをドボン、乾燥出汁をザラっと投入、塩コショウをパラッパラと入れて味を見る。
「うん、こんなもんでしょう。」
「えらく大雑把ですね…」
「そうでも無いよ、味をみてみると分かるだろうけどどちらも高評価出てると思いますよ?」
すると台の下から表面が少し窪んだガラス板が2枚出て来た。
「ここに1滴ずつ垂らして下さい。」
「もう何でもありだね…」
言われるまま1滴ずつ垂らし、ガラス板は姿を消す。
「あ、確かにどちらも高評価です。
レベルは8で、食事効果も3つ付いてます。」
「うん、そうだろうね。
今回はダンジョン探索用のご飯だから敢えて酒類や香辛料は入れない様にしたんだ。」
「酒類は分かりますが、何故香辛料は入れないのですか?」
「香辛料の中には匂いが強いものもあるでしょ?
不意を突こうと隠れても匂いでバレる事もあるからその可能性を潰したんです。」
「なるほど…(カキカキ)」
何故か音声の向こうでメモを取る様な音が聞こえたがとりあえずここはスルーする事にした。
「大鍋を用意して下さい。」
「ん?あ、はい、了解です。」
フライパン2つで作ったソースを大鍋に移し、パッドに上げたハンバーグを次々投入していく。
「フライパン2つをクリーンでお願いします。」
指示を出した後、台上に次々と皿を並べていく。
(一先ずここに煮込んだハンバーグを移してアイテムボックスに仕舞っておこう…)
5分程煮込んだ後、火を止め大鍋から皿に移し、アイテムボックスに仕舞って行く。
「あ、しまった!結構大きめに作ったハズなのに8個余っちゃった…」
どうしたもんかと考えていると、いつの間にか立っていたジョー、ドゥ、カサグリア、ルーシー姉妹、それと門番2人が大鍋のハンバーグを凝視していた。
(門番はここにいて良いのだろうか…)
「…どうしました?皆さん。」
「ノア君、どうやら作り過ぎた様だねぇ…」
皆の目付きで分かる、『食わせて』とそう物語っている。
「まぁ元々意見聞くつもりでしたしどうぞ。
ただ皿は無いので何かで代用を…」
「たまたま皆皿持ってるから大丈夫!」
(うわぁ…用意周到…)
皆から皿を受け取りハンバーグを皿によそい、皆に行き渡らせる。
「「う、うめぇ!?」」
「うん、旨い!」
「お、うめぇ!」
「あ、美味しい!」
「「お、美味ひぃ…」」
門番2人とジョー達の反応は上々の様だ。
残りの1つはノアが朝食変わりにその場で一気食いする。
使用した調理器具にクリーンを掛け、キッチンを仕舞う。
「いやぁ美味しかった、ありがとうね、ノア君。」
「こちらこそ良い買い物させて貰いました。」
「またなにか何か欲しい物あったら相談に乗るよ?」
「その時はまたお願いします。」
そのままノアは腹を満たした門番に声を掛けて街へ戻って行った。
正確には街の外にいる門番から少し離れた外壁の直ぐ近くでキッチンを展開していた。
「なぁ、少年よ。こんな所で料理かい?しかも何だこの設備は?」
「流石に街の中で料理するのは難しかったのでここでやる事にしようかと思うんですが、ここだと邪魔ですか?」
「いや、大丈夫だよ。」
門番からも了承を頂いたので早速調理を開始する。
「手にクリーンをお願いします。あと包丁を1本。」
「はい、どうぞ。」
ノアはアイテムボックスから玉ねぎ12個を取り出し根と頭を切り外側の皮を剥く。
半分に切り分け、縦横に切れ目を入れ、勢いよく切り刻む。
ジャッ!ジャッ!ジャッ!ジャッ!ジャッ!
あっという間に全ての玉ねぎを刻み終えたら更に細かくしていく。
ザザザザザザッ!ザザザザザザッ!
半分程刻み終わった所で次の準備を促す。
「フライパン2つ、1つは中火で温めといて。」
「分かりました。もう1つはどうしましょう。」
「8割位切り終わったら温め始めて…って流石にこれは難しいか…」
「了解しました。」
そんな事も出来るか少し不安だが作業を進める。
先に温めたフライパンにバターを一欠片、直ぐに刻んだ玉ねぎの山を投入し、フライパンを軽く振る。
玉ねぎを刻みつつ低温で炒め続けていると本当に8割過ぎた辺りで加熱が始まる。
「うわぁ~、流石高性能…」
「いえいえ、そんなそんな。」
玉ねぎを全て刻み終え、2つのフライパンで炒める。
「包丁とまな板にクリーンを掛けて。あとへらありますか?」
「クリーン掛けます。はい、へらどうぞ。」
焦げない様に小まめに混ぜつつ、すっかり忘れていた食材をアイテムボックスから取り出す。
「『喋るし歩く茸』のチャールズから貰った『無限キノコ』…いつの間にか235個に増えてたとは…これも混ぜて使ってみるか。」
掌サイズの無限キノコをとりあえず20個程取り出し、石突きは切り取ってそれ以外は全て小さく切り、飴色になり始めた玉ねぎに投入する。
もう片方のフライパンの玉ねぎも飴色になり体積も減ったので1つのフライパンに纏める。
「空いたフライパン、クリーンお願いします。」
「はい、了解しました。」
「あと大きめのボウルを出して。」
「はい、こちらに。」
収納棚の上にボウルが置かれ、よく炒められた玉ねぎとさっと炒めた無限キノコをボウルにあける。
「これ少し冷ませますか?」
「やってみます。」
「あとフライパンをクリーンに。」
「了解しました。」
冷ましてる間にアイテムボックスから鹿の肉5キロを取り出し、まずは粗く刻む。
ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!
続いてノアは粗く刻んだ肉を5つの塊に分け、凄まじい早さで叩いていく。
ダンッ!ダダッ!ダラララララララララッ!
叩いては纏め、また叩くを繰り返し、均等に刻んでいくと少し粘りが出た所でボウルに移す。
あっという間に全ての肉を刻み終えたら続いてアイテムボックスから卵10個を取り出し、次々投入。
パン粉を少量加え、塩胡椒で味付けしたら成形に入る。
「フライパン2つ中火で温めといて欲しいのと、まな板にクリーンを。どんどん成形したら並べたいので。」
「了解しました。」
フライパンが加熱され始めたのを横目に素早く掌サイズに成形していく。
コネッ!タパタパッ! ストン!
コネッ!タパタパッ! ストン!
「ノア様、フライパン2つ共適温になりました。」
「はーい。」
成形が完了した物を次々フライパンに乗せ、焼いていく。
ジジジ…ジュワァァァッ…
「パッド出して貰って良いですか?」
「はい、こちらに。」
台上にパッドが2つ並べられる、ここでノアが<調理時間短縮>を発動、見る見るうちに焼かれていく。
「フライ返しはありますか?」
「申し訳ございません、在庫が無く用意出来ておりません。」
「なら仕方無いですね。」
ノアはアイテムボックスから鉄串を2本取り出し、それを使ってひっくり返す。
「器用ですね。」
「んー?こんなの慣れですよ。慣れ。」
反対側も焼きつつ鉄串を各々刺して焼き具合を確認していく。
十分火が通っていたらパッドに上げ、焼いては上げを繰り返す。
フライパン2つ共焼き終わったらアイテムボックスからトマトの水煮を2瓶取り出し、それぞれのフライパンに開ける。
ジュゴワワワワ…
トマトの水煮が温まり出した所でバターを一欠片ずつとウスターソースをドボン、乾燥出汁をザラっと投入、塩コショウをパラッパラと入れて味を見る。
「うん、こんなもんでしょう。」
「えらく大雑把ですね…」
「そうでも無いよ、味をみてみると分かるだろうけどどちらも高評価出てると思いますよ?」
すると台の下から表面が少し窪んだガラス板が2枚出て来た。
「ここに1滴ずつ垂らして下さい。」
「もう何でもありだね…」
言われるまま1滴ずつ垂らし、ガラス板は姿を消す。
「あ、確かにどちらも高評価です。
レベルは8で、食事効果も3つ付いてます。」
「うん、そうだろうね。
今回はダンジョン探索用のご飯だから敢えて酒類や香辛料は入れない様にしたんだ。」
「酒類は分かりますが、何故香辛料は入れないのですか?」
「香辛料の中には匂いが強いものもあるでしょ?
不意を突こうと隠れても匂いでバレる事もあるからその可能性を潰したんです。」
「なるほど…(カキカキ)」
何故か音声の向こうでメモを取る様な音が聞こえたがとりあえずここはスルーする事にした。
「大鍋を用意して下さい。」
「ん?あ、はい、了解です。」
フライパン2つで作ったソースを大鍋に移し、パッドに上げたハンバーグを次々投入していく。
「フライパン2つをクリーンでお願いします。」
指示を出した後、台上に次々と皿を並べていく。
(一先ずここに煮込んだハンバーグを移してアイテムボックスに仕舞っておこう…)
5分程煮込んだ後、火を止め大鍋から皿に移し、アイテムボックスに仕舞って行く。
「あ、しまった!結構大きめに作ったハズなのに8個余っちゃった…」
どうしたもんかと考えていると、いつの間にか立っていたジョー、ドゥ、カサグリア、ルーシー姉妹、それと門番2人が大鍋のハンバーグを凝視していた。
(門番はここにいて良いのだろうか…)
「…どうしました?皆さん。」
「ノア君、どうやら作り過ぎた様だねぇ…」
皆の目付きで分かる、『食わせて』とそう物語っている。
「まぁ元々意見聞くつもりでしたしどうぞ。
ただ皿は無いので何かで代用を…」
「たまたま皆皿持ってるから大丈夫!」
(うわぁ…用意周到…)
皆から皿を受け取りハンバーグを皿によそい、皆に行き渡らせる。
「「う、うめぇ!?」」
「うん、旨い!」
「お、うめぇ!」
「あ、美味しい!」
「「お、美味ひぃ…」」
門番2人とジョー達の反応は上々の様だ。
残りの1つはノアが朝食変わりにその場で一気食いする。
使用した調理器具にクリーンを掛け、キッチンを仕舞う。
「いやぁ美味しかった、ありがとうね、ノア君。」
「こちらこそ良い買い物させて貰いました。」
「またなにか何か欲しい物あったら相談に乗るよ?」
「その時はまたお願いします。」
そのままノアは腹を満たした門番に声を掛けて街へ戻って行った。
118
お気に入りに追加
1,967
あなたにおすすめの小説

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
魔境育ちの全能冒険者は異世界で好き勝手生きる‼︎ 追い出したクセに戻ってこいだと?そんなの知るか‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
15歳になり成人を迎えたリュカは、念願の冒険者ギルドに登録して冒険者になった。
そこで、そこそこ名の知れた冒険者Dランクのチームの【烈火の羽ばたき】に誘われる。
そこでの生活は主に雑用ばかりで、冒険に行く時でも荷物持ちと管理しかさせて貰えなかった。
それに雑用だけならと給料も安く、何度申請しても値段が上がる事はなかった。
ある時、お前より役に立つ奴が加入すると言われて、チームを追い出される事になった。
散々こき使われたにも関わらず、退職金さえ貰えなかった。
そしてリュカは、ギルドの依頼をこなして行き…
【烈火の羽ばたき】より早くランクを上げる事になるのだが…?
このリュカという少年は、チームで戦わせてもらえなかったけど…
魔女の祖母から魔法を習っていて、全属性の魔法が使え…
剣聖の祖父から剣術を習い、同時に鍛治を学んで武具が作れ…
研究者の父親から錬金術を学び、薬学や回復薬など自作出来て…
元料理人の母親から、全ての料理のレシピを叩き込まれ…
更に、母方の祖父がトレジャーハンターでダンジョンの知識を習い…
母方の祖母が魔道具製作者で魔道具製作を伝授された。
努力の先に掴んだチート能力…
リュカは自らのに能力を駆使して冒険に旅立つ!
リュカの活躍を乞うご期待!
HOTランキングで1位になりました!
更に【ファンタジー・SF】でも1位です!
皆様の応援のお陰です!
本当にありがとうございます!
HOTランキングに入った作品は幾つか有りましたが、いつも2桁で1桁は今回初です。
しかも…1位になれるなんて…夢じゃ無いかな?…と信じられない気持ちでいっぱいです。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

力も魔法も半人前、なら二つ合わせれば一人前ですよね?
カタナヅキ
ファンタジー
エルフと人間の間から生まれたハーフエルフの子供の「レノ」は幼少期に母親が死亡し、エルフが暮らしている里から追放される。人間を見下しているエルフにとっては彼は汚らわしい人間の血筋を継いでいるというだけで子供の彼を山奥へと放置した。エルフの血を継ぐレノは魔法を使う事が出来たが、純粋なエルフと比べるとその力は半分程度しか持ち合わせていなかった。
偶然にもレノは山奥に暮らしていたドワーフの老人に育てられるが、彼が元剣士だとしってレノは自分に剣を教えて欲しい事を伝える。しかし、ハーフエルフのレノの肉体は並の人間よりは少し高い程度でしかなく、ドワーフと比べたら非力な存在だった。
腕力も魔法の力も半人前、何の取柄もないと落ちこぼれとエルフ達から虐げられてきた彼だったが、ここでレノは気付いた。腕力も魔法の力も半人前ならば二つを合わせれば一人前になるのではないかと――
――これは世界で初めての「付与魔術」と呼ばれる技術を生み出した少年の物語である。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる