大神様のお気に入り

茶柱まちこ

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一章『大神屋敷』

(三)

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「ひゃー! さみい、さみい」

 白い湯気に包まれた早朝の風呂場は、ひんやりとしていた。湯浴み着の上から肌を擦りつつ、すずはかけ湯をして、急ぐように風呂の中へ体を沈めた。
 全身が温もりに包まれると、寒さで張り詰めていた全身の筋肉が、途端にひゅるんと緩んだ。思わずほっと息が出る。
 
「すずちゃん、おゆかげんは?」「あつくない?」「さむくない?」

 鬼火たちが聞いてくる。かまどの中で密集した彼らは、薪に掴まって体の炎をめらめらと燃やし、風呂のお湯を温めていた。

「大丈夫、ちょうどいいがよ。ありがとうね、鬼火さん」

 すずがお湯をちゃぷちゃぷ揺らしながら言うと、鬼火たちは声を揃えて「はあい」と返事をする。
 とろりとした肌触りの湯を肩や顔にもかけていくと、変わったにおいを鼻で感じる。祖母が使っていた膏薬こうやくのにおいにも似ていて、すずはなんだか懐かしい気分になった。

「ごめんね、おすずちゃん。本当は私がお世話できればよかったんだけど、雪女はお風呂がだめなのよねえ」
「大丈夫ですよ。体を洗うくらい、一人でできます」
「しっかり温まってね。鉈切山って、人間にとってはものすごく寒い場所だから」
「分かりました」

 お銀の言う通り、鉈切山の寒さはふもとの村の比ではない。ここへやってきて一週間ほど経ち、すずは実感していた。
 たとえば、この湯を打ち水のように外へ投げれば、一瞬で凍ってしまうほどだ。濡れたままのこの体で外へ出ようものなら、たちまちカチコチになることだろう。それくらいには寒い。

「そいにしても、あやかしさんの作ったお薬ってやっぱすげえんだなあ」

 すずが浸かっているのは、鉈切山の清らかな湧き水に薊が調合してくれた薬草を混ぜた、薬湯だった。彼いわく、霊峰の水と薬草を使った薬湯に繰り返し体を浸し、数日かけて浸透させていくことで、体を清めると共に寒さへの耐性も得ていくのだという。
 すずは大神屋敷にやって来てから、一日に一回必ず薬湯に浸かっているのだが、入る度に体がぽかぽかと温まっていく感じがする。風呂を出てしばらく経っても、常に温かい膜に包まれているようだった。

「あざみせんせい、なんでもつくれる」「びょうきもけがも、なんでもなおす」「なたぎりやまの、おいしゃさん」
 
 確かに、薊先生は間違いなく名医だな、とすずは頷く。
 飢餓状態かつ凍死寸前だったすずが一命を取り留め、こうして動けるまで回復したのは、ほとんど薊のおかげなのだという。彼が調合した秘薬を飲ませるのが少しでも遅れていたら、すずは落命していてもおかしくなかった。助かっても、後遺症が残っていた可能性もあったのだと、大神が教えてくれた。

「極楽だなあ……こんげ幸せでいいんろっかねえ」

 すずは相変わらず悩んでいたが、心身の調子を整えていくのも仕事のうち、という大神の言葉を言い聞かせていた。


 湯からあがり、襦袢に袖を通すと、お銀が何かを持って脱衣所に入ってくる。
 神社の巫女がよく身につけている緋袴ひばかまだった。

「今日から大神様の使用人として働くからね。それらしい格好のほうがいいかと思って、持ってきたの」

 神様にお仕えするならぴったりでしょう、とお銀は言う。しかし、すずは困ったことに、袴を身につけたことがない。袴の形状もよく分かっていないので、どこに足を通して、どの紐をどう結べばいいのか分からなかった。
 すずがそのことを恥をしのんで打ち明けると、

「あら、そうなの? なら、着付けてあげましょうか」

 と、お銀は提案してくれる。しかし、すずは首を横に振って断った。
 
「一度、着方を教えていただけませんか。自分で着られるようになりたいんです」
「確かに、その方が今後のためよね。じゃあ、おすずちゃんの手を動かして教えればいいのかしら」
「はい、お願いします」
「わかった。じゃあ、まず白い着物を普通に着て。袴の前後はこうね、ひだが多い方が前になるから――」
 
 お銀はすずの手に袴を持たせながら説明する。すずもこくこく頷きながら、指の感触を頼りに覚える。
 驚いたことに、すずは一度の説明で全て覚えると、もう一度最初から、自力で装束を身につけていった。
 
「すごい……一回しかやっていないのに、すぐ覚えちゃった」

 すずの見事な記憶力に、お銀は感嘆する。
 慣れていないせいでやや不格好な箇所はあるものの、手順はすべて合っている。次に着る時は完璧に着付けることができるだろう。
 
「何度も説明させて、ご迷惑をかけるわけにはいきませんので」
「迷惑だなんて、とんでもないわ! 小さな頃から、そうやって覚えてきたの?」
「ええ、まあ」

 偉いのねえ、とお銀は感心するが、すずにしてみればなんのことはない――一度言われたことは一度で覚えなさい、と祖母に教えられてきたから、そうするようにつとめてきたのだ。
 ただでさえ忙しい相手に、二度手間を取らせてはならない。自分のことはすぐに自分でできるようにならなければならない、という教えが、すずには浸透しているのである。

「じゃあ、次はお化粧ね」

 すずは化粧もしたことがなかったので、その響きに胸をときめかせる。同時に、鏡も見られない自分にそんなことができるだろうか……という緊張もあって、しゅっと背筋を伸ばしてしまう。
 
「やっぱりここで働く方は、みんなお化粧をするもんですか?」
「化粧をするかしないかは、その人の自由よ。でも、貴方にするお化粧は身だしなみのためというより、魔除けの意味合いが強いわね」
「魔除け?」
「呪いの痣をそのまま剥き出しにしておくのは、あまりよくないのよ。呪いのにおいに引き寄せられた物の怪が、ますます貴方に集っちゃうから。だから、お化粧で隠して誤魔化しちゃうの」
「なるほど……」

 つまり、これも身を守る術の一つということだ。これ以上、盲目の呪いを悪化させたくないすずにとっては、ぜひとも覚えておきたい技術といえる。
 すずがやや前のめりになっているのを見て、お銀はくすりと笑いつつ、
 
「もしよければ、化粧のしかたも教えましょうか? これも毎日することになるでしょうしね」

 と言う。すずはすかさず、「はい、是非とも!」と返事をした。
 女中部屋に場所を移すと、お銀は部屋の葛龍からある物を取り出し、すずに差し出す。

「私が娘時代に使っていた手鏡だけど、貴方にあげるわ」
「? 鏡なんて、おらには必要ありませんよ?」

 盲目という性質は意外と忘れられがちだ。目が明るい人は自然にやっている動作でも、盲目であればできないことも多い。
 けれど、お銀は「いいから、いいから」と言って、もう一度すずに手鏡を渡してくる。

「今はそうかもしれないわ。でも、おすずちゃんがいずれ目を取り戻したら、きっと役に立つはずよ。それまではおまじないってことで、前に立てておきましょ」

 すずは受け取った手鏡を、色んな方向に回してみる。円盤状で手のひらに収まる大きさだ。よくよく探ると、爪を引っ掛ける部分がある。そこに爪をかけて開くと、はまぐりの貝のように開いた。

「そうそう、その蓋をくるりと回して立てるのよ。さ、始めていきましょうか」
  
 お銀は手際よく手を動かし、すずの顔に化粧水をのせていく。お銀の手はやっぱりひんやりとしていて、すずは両側から頬を包まれながら、「ひゃ」と声を上げる。
 額の痣を塗りつぶすように何かをぺたぺた塗られ、顔全体に軽く白粉をはたかれる。その後は細い筆で唇の線をなぞられ、あとから銀のひんやりとした指がとんとん触れる。

「今のは、口紅ですか?」
「そうよ。鉈切山で採れる梅の実から作ったものなの。魔除けには最適ね」
烏梅うばい、でしたっけ? 梅の実をいぶしたやつですよね。お薬にもなるんだって、ばあばが言ってました」
「まあ、よく知ってるわね」

 すずはふもとの村での暮らしを思い返す。
 ここ鉈切山は、北国島の象徴とも言える霊峰だ。村では山麓に実る梅の実を霊薬として使い、森で採れたキノコや山菜は料理に使い、神様からの贈り物だと有難がって食べていた。
 隠世に住むあやかしたちも、湧き水で体を清めたり、薬草で体調を整えたり、梅の実を魔除けの口紅にしたりと、人間同様に鉈切山の恩恵を受けながら生きている。
 人間もあやかしも、見目は違えど本質的には変わらないのかもしれない、とすずは思った。
 
「うん、お化粧はこんなものかしら。色を差しただけでぐっと華やかになるわねえ」

 すずは元々の顔の造形がいいので、さほど手を入れる必要がない。白粉と紅を簡単に施しただけで、目を閉じた市松人形のような可愛らしさになるのだ。
 お銀は羨ましいわ、とすずを褒めちぎる。
 
「あと、髪にも椿油を塗っておきましょうね。せっかく綺麗な髪色なんだもの」

 栄養状態がよくなり、本来の美しさを取り戻しつつあるすずの髪は、ほんの少し赤みがかった黒檀色こくたんいろをしていた。お銀が椿油をつけた櫛で梳いていくと、次第に髪につやが出てくる。

「いい匂いですねえ」
「でしょう。花の香りを少しつけてあるのよ」

 油につけられた甘い香りがすずの鼻を優しくくすぐってくる。まるでお姫様のようだ、と心が躍るのと同時に、身分不相応な扱われ方がやはり落ち着かない。

「おら、こんげごーぎな扱いを受けてもいんでしょうかね……?」
「いいの、いいの。それに、私たちは神様に仕える身だからね。身なりを美しく整えるのは大事だし、きちんとしないとお館様の評判にも関わるしね」
「うっ、確かに……気をつけねえと……」
「あと、その言葉使いも外では出さない方がいいわね。お館様は気にしないでしょうけど、他の島の神様から見たら、なんというか……ちょっと野暮ったいかも?」
「うぐっ! しょ、精進します……」

 お銀の丁寧な言葉遣いに比べ、自分の口調のなんと粗野なこと。こんな田舎娘丸出しの振る舞いでは、恩人(恩神)の大神様に恥をかかせてしまう。
 どうやら、お銀から教わらなければならないことも多いようだ、とすずは気を引きしめる。
 そんな生真面目すぎるすずを見て、お銀は思わず笑いだした。

「まあまあ、気負い過ぎずにやっていきましょ。お館様は優しい方だし、真面目なおすずちゃんならきっと大丈夫よ」
「そ、そうですかね……」
 
 すずが緊張と期待でそわそわしていると、不意にお銀がぽつりと漏らした。

「私の娘も、生きてたら貴方みたいな子だったのかしらねえ」
「え?」
「いえね、あたしも昔、お母さんだったのよ。生まれてすぐに亡くなってしまったから、ほんの僅かな時間だったけどね。だから、貴方と接していると、娘と話している気分になるの」

 すずは少し意外に思う。お銀の声は若々しくてハリがあるので、子供がいたとは想像もつかなかった。まあ、長い時を生きるあやかしを、人間の物差しで測るのがそもそもの間違いなのかもしれないが。
 髪を梳いているお銀の手つきが、まるで何かを手繰り寄せているかのように、すずには感じられた。

「子供が少し大きくなったら、こんなふうに髪を梳いたり、お化粧してあげたりしたいなって、楽しみにしてたのよ。結果は残念だったけど……娘にしてあげられなかったことが、今、貴方にできているから。なんていうのかしら、この縁が本当に奇跡みたいだなって思うの」
「縁、ですか」

 命懸けで生んだ子供をすぐに亡くしてしまうなんて、どれほど悲しかっただろうか。
 すずは人の事情にわざわざ首を突っ込んだりはしないが、お銀も自分と同じで、苦労を重ねた末にここへたどり着いたのだろうかと想像する。
 空気がしんみりとしたところで、お銀は明るい声で取り繕う。
 
「あはは、ごめんなさいね。こんな身の上話を聞かされても、困るわよね」
「……おらも」
「ん?」

 彼女が常に明るく笑うのも、誰かを悲しませないようにつとめている、お銀の優しさなのだろう。
 
「おらも……お母さんがいたら、お銀さんみたいな人だったのかなって、思います」

 温かい心と、優しい手を持っていて、よく笑う。早くに母を亡くし、ただ想像するしかできなかった母親像。お銀はまさに、すずが思う『母親』そのものだった。
 お銀はしばらく、ぐっと何かをこらえるような顔をしてから、
 
「ありがとう。嬉しい褒め言葉だわ」

 と、静かに言った。
 髪を梳き終わると、お銀は「さあ、行ってらっしゃい」とすずの肩をとんとん叩いて送り出す。

「おてつだい、すずちゃんのおしごと、おてつだい」「すずちゃんのおめめにならないと」

 風呂場からふよふよとついてきていた鬼火たちも、すずの両肩にちょこんとのっかってくる。
 ――いよいよ初仕事だ。失礼のないようにしなければ、とすずは深く息を吸った。
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