貸本屋七本三八の譚めぐり ~実井寧々子の墓標~

茶柱まちこ

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二章「月の陰と、月の裏」

その一

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この世界では今も昔も、『本』の発展こそが栄華を示す不動の証とされているのだが、我らこそが東の大国とばかりに胸を張るこの大陽本は、残念ながら本を軽視する傾向にある。富国強兵が急がれる昨今はその風潮も強く、産業や農業、医学などの技術について記された術本ばかりがもてはやされ、かたや譚本はぐうたら者の娯楽程度に留まっているのである。中途半端に術本ばかりを崇拝するものだから、外の国ではとっくの昔に認識されている特別な人間――『愛子まなご』という存在も、この国ではごく僅かな人間にしか認知されていない。
譚本の体系を成す根源たる譚を愛し、愛された子供――彼らが持つ譚たちからの恩恵は、時に物事の道理を覆しかねないほどに強大なものだ。
運命の導きなのか、去年の春に出会った菜摘芽唯助と七本三八は、まさにその愛子と呼ばれる存在であった。
七本三八が持つのは、譚を察知する特殊な『嗅覚』――それに、あらゆる事象をはね除けて実現される強い『言霊』。菜摘芽唯助が持つのは、嘘も秘密も全て見抜いてしまう『心眼』。
三八が激情を込めて「消えてしまえ」などと言えば、相手は有無を言わさずこの世から消えてしまうことになるし――唯助が本気で知りたいと思ったことは、たとえどれだけ厳重に隠された秘密だとしても見えてしまう。
そんな能力を無闇に使えば、秩序が大いに乱れるということを彼らは知っていた。ともすれば、人を害する兵器にもなりかねないし、戦争に発展する可能性だってある。ゆえに、彼らはその力をみだりに行使せぬよう封じていた。
……が。
今回に限っては心眼の使用を許可する。というのが三八からのお達しであった。
「譚の読み解きだけならともかく、追加課題のほうは愛子の力がないと無理だと思って。小生も多分愛子の嗅覚がなかったら永遠に解してなかっただろうし」
先日の会話にもあった通り、三八が唯助の心眼をあえて封じているのは、彼自身の能力を鍛えるためだ。唯助の反則的な能力を使わせてはその利便性に甘え、彼自身の観察力や推理力が十分に養われない。結果として、譚本作家として重大な欠陥を抱えることになってしまうのだ。
心眼はここぞという時にこそ使うべきだ、と三八は言っていたが、つまり、今がその時なのだろう。

「つっても、まずはある程度読み解きしないと使えないんだよなぁ。これ」
並外れた特殊能力は条件が揃わなければ使えない。そういうものだ。特殊能力がぽんぽん使えるなんて神様や妖怪じゃあるまいし、と分かってはいる。分かってはいるのだが。
(顔合わせづれぇ……)
やむを得なかったとはいえ、猛犬がグルグル唸るような態度を取ってしまった相手に、今から話を聞きに行かなくてはいけないのが非常に億劫だった。相手は大変心の広い人物で、唯助がとった失礼極まりない態度のことも気にしていないと言ってくれたらしい。相手の機嫌を損ねて仕事がしにくくなるよりはよほどマシだが、申し訳ないやら恥ずかしいやら、そんな後ろめたさが唯助の胸を占めていた。
先方から指定された喫茶店の前にたどり着く。すう、と息を吸ってから扉を押し開けると、珈琲の香りをまとった空気がすぐに鼻を掠めてきた。
チョコレイト色に塗りつぶされた木造建ての内装に、飴を溶かして作ったような窓ガラス。いかにも寡黙そうな店主の「いらっしゃい」という声に軽く会釈で返し、二階席へ続く階段に向かう。足音に合わせて床材の軋む音がした。
「……菅谷さん。遅くなりました」
いつの間にかきゅっと硬直していた喉を動かして、唯助は小太りの男に声をかける。
「貴方は――」
「先日はすみませんでした。あんな態度をとって」
「いいえ、いいえ。もうお気になさらないでください。不躾に話しかけた私の方に非があるのです」
さあさこちらへどうぞと、わざわざ立ち上がって椅子を引く菅谷。一言礼を言って座ると、菅谷の席の前に置かれた珈琲のカップが目に入る。
「失礼、先に珈琲を頂いておりました」
「気にしないでください。これから話も長くなりますから、飲み物も必要でしょう。食事をとりながらでも構いません」
この声掛けは意外と重要だ。あまり親しくもない男から色々と尋ねられると、相手は緊張して喉がからからに乾いてくる。糊を飲み込んだように喉が張り付くと、どんどん会話もしにくくなってくる。だから飲み物は好きに飲めるよう促しておくのだ。さらに食事をとりながら話を進めると、人によってはこれがまたいい感じに緊張を取り除けたりする。
これは三八の助言だった。
「名前をまだ言ってなかったですよね。おれは菜摘芽唯助といいます。七本三八の助手として働かせてもらっています」
「ええ、ええ、彼から聞いております。よくできた自慢の弟子だと」
そんなことまで言ってたのかよ、と小さく呟く唯助。あんまり大層な褒められ方をするとむず痒くもなるものだ。今の心境は嬉しさが五割、照れくささが二割。自慢と言われたのなら、それに恥じない仕事をしなければという責任感が三割、といったところだろうか。
「改めて自己紹介を。私は菅谷謙純、藤京で洋琴調律師をしております」
菅谷はにこやかに、そして柔らかな声で名乗りながら、ご丁寧に頭を下げた。
「菜摘芽さんもなにか頼まれては」
「ええ、そうさせてもらいます」
以前唯助は藤京の喫茶店に入った時、品書きの料理が全くわからず同席していた三八に注文してもらうということがあったが、もう同じ轍は踏むまいと、少なくとも喫茶店によくある品書きの料理がどんなものかは予め調べておいた。
唯助は十九歳という半分大人な年齢でありつつも、味覚は子供であったので、苦い珈琲は避けてカルピスを頼むことにした。
「菅谷さんは珈琲が好きなんですか?」
「ええ、珈琲には目がないものでして。こちらのお店の珈琲は実に素晴らしい。藤京でもそうお目にかかれないほどの逸品でした。唯助さんは珈琲を飲まれるのですか」
「いえ、おれはまだその魅力が理解できる舌ではないようで。けれど、この町のお店が菅谷さんのお気に召されたのなら、住んでいる側の人間としては誇らしい限りです」
ある程度人柄を読み取るためにも、可能なら世間話と軽い機嫌取りを挟んでおけ――というのも三八の助言だ。
彼曰く、重要なのは会話の内容以上に、それ以外の何気ない仕草なのだという。菅谷は気遣いに若干の大仰さとぎこちなさがあり、お辞儀をする回数も人よりだいぶ多い。平身低頭というか、必要以上にこちらに気を遣いまくっている印象である。改めて接してみた彼の印象は『優しいけど気が弱い、苦労の多そうな人』であった。
(……まあ、半分はおれのせいかもしれないな)
先日のことに関しては押しかけた自分が悪いと思っているのに加えて、唯助に思い切り脅されたことも拍車をかけているのだろう。
「洋琴調律師っておれはあまり馴染みがないんですけど、どんなお仕事なんですか?」
「そうですね、ピアノの音色を整えると言えば分かりやすいでしょうか。演奏で調律がずれていくのもありますし、響板などの木でできた部品が温度や湿度の関係で変化することもあります。弦が伸びて音程が変わることもあります。それらを直して調整するのが主な仕事です。奏者によってはわざと音程をずらして調整するよう依頼される方もいらっしゃいますね」
「つまり、ピアノの修理屋ということですか?」
「ええ、その通りです」
七本屋に来るまで柔術漬けの毎日を送ってきた唯助は、当然ながら音楽のいろはも分からない。ピアノやヴァイオリンの演奏なんて上流階級の教養のようなものだし、あまつさえレコードなどで演奏を聞いたことすらない。かろうじて、西洋から伝わってきた楽器の絵を本で見たことがあるくらいだ。
「私が以前仕えていた家は、名だたる音楽家のご夫妻でして。特に、奥様のピアノの音色はこの世のものとは思えないほど美しいものでした。あれほど清廉な音を私は聞いたことがない、まるで天使が歌うような――」
……どうしよう、早くもつらくなってきた。
菅谷は適当に相槌を返している唯助のことをどう見たのか分からないが、とにかくよく喋った。おそらくピアノのことが好きでたまらないのだろう。好きなものについて、滝のようにドバドバと語りたくなる気持ちは分かる。分かるが、あまりに一方的だ。唯助がその話題にあまり乗り気でないことは読み取ってくれないらしい。とはいえ、話を振ったのは自分だし、切り上げるのも如何なものか。
そう考えているうちに、菅谷の話はいよいよ唯助の理解の範囲を超えてくる。奥様のピアノは特にナントカという曲のどの部分が素晴らしいだの、音の深みが他の奏者とは段違いだの言われても、ど素人の唯助には「はあ、それはすごいですね」以外にどんな返し方をすればいいかも分からない。
相手が思わず引いてしまうほどの熱弁という意味では三八も似たような部分はあるが、そんな彼でもここまで一方的に話すことはない。
仕方ない、どこか適当なところで止めようか、と考えたところで、折りよく注文していたカルピスが届いた。
届けに来た店員が、この時ばかりは救世主に見えた。
「さて、本題に入りましょうか」
菅谷の熱弁がようやく途切れたところで、続きを語り出さないうちに切り出す。少し濃いめに作られたカルピスで喉を潤すと、菅谷もそれに釣られるように珈琲に手を伸ばした。あれだけ喋りまくれば喉も乾いて当然だろう。
「事前に説明があったかと思いますが、菅谷さんから伺った情報は手帳に記録させてもらいます。依頼が完了、もしくは解除となった時点で破棄しますが、よろしいですか」
「ええ、構いません」
「ではまず、改めて依頼内容と、ここに来るまでの経緯を教えてください」
すると、菅谷は着ていた背広の胸ポケットから、一枚の紙を取り出した。
「この方を探しているのです。もう十年以上前のものですが……」
それはある父娘の写真だった。父親はいかにも上等な背広に蝶ネクタイを結んでおり、その隣には椅子に座って静かにこちらを見つめている少女がいる。長い髪を編み、ワンピースに身を包む彼女の姿は、まさにお嬢様という言葉が相応しい。
あまり画質が良くないので顔ははっきりとしないが、静謐な佇まいといい、表情といい、――なにより、口元にうっすら見えるほくろといい、音音と酷似していた。
「この女性の方に、どうしてもお返ししたいものがあるのです」
「返したいもの?」
菅谷の表情に翳りが見える。
「ピアノです。今は藤京で私が管理しているのですが」
「返す、ということは、以前はこの人の持ち物だったんですか」
「ええ。正確には、こちらの御一家のお持ち物だったのですが……」
「その御一家が、以前仕えていたところなんですか」
菅谷は頷く。
少し語るのがつらい内容なのかもしれない。彼の顔の翳りがますます濃くなった。
しかし、そうだとしても、ここで気を遣って話題を切り替えることはできない。譚の読み解きをするには詳細まで情報を得なくてはならない。それを隅々まで、正確に引き出すのが譚本作家の手腕の見せどころでもある。
「それがなぜ、貴方の手元にあるんです」
「……私が買い戻したのです。
この女性のお母様にあたる方は、とても優れた才能をお持ちの洋琴奏者でした。ですがこれを撮影する数年前、病で亡くなられてしまいました。奥様が愛用しておられたピアノを、彼女が亡くなったのを嘆いた旦那様が思い出すのもつらいからと売ってしまわれて……」
「それを、貴方が買い戻した。どうしてですか」
「……彼女の音色が、もう一度聞きたかったのです。勿論、叶わぬ願いだと分かってはいます。だから、彼女が愛用していたピアノの音色だけでも聞けないかと、その一心で」
唯助はピアノの値段を詳しく調べたことはなかったが、上流階級の、それも限られた家にしかないものだから、目が飛び出るほどの高額であることくらいは予想がつく。そんな大金を支払ってまで買い戻したということは、よほどその音色に執着していたのだろう。
亡くなった奏者に弾いてもらうことが叶わないなら、せめてその楽器だけでも、と考えたのかもしれない。
「けれどどうして、買い戻したピアノを娘さんに返したいんですか」
「……そのピアノを、あるべきところへ帰してあげたいのです」
菅谷は、真剣な眼差しで唯助を見つめてくる。
「これは哀れな中年の妄想と思って聞いて頂きたいのですが、私にはピアノの声のようなものが聞こえるのです。心地よい演奏をしてもらって喜んでいたり、ぞんざいに扱われて嘆き悲しんでいたり。
あのピアノは、元あった場所へ帰りたがっている。それに、また奥様に弾いてもらいたいと願っていると。けれど、それは叶わぬ願いです。ならばせめて、ピアノをあるべきところへ帰してあげたいのです。この写真に写っているお嬢様のもとでしたら、きっとピアノも喜ぶ」
「……お嬢さんはピアノを弾くんですか」
「多少はお弾きになっておられました。ですが、彼女自身はあまり音楽の道を考えておられなかったようで、人前で演奏することも苦手なご様子でした」
……なら、随分と手前勝手な願いだ。
ピアノを弾かない娘にただ渡してどうするのか。こう言ったら悪いが、あんなでかい代物をあげると渡されても困るというものだ。演奏しない楽器はただの置物だし、無駄に場所を取られるだけではないか。有り体に言って、いい迷惑である。
「ですが、お嬢様は約束してくださったのです。いつか上達したら、私にも演奏を見せてくださると」
「それは奥様が亡くなった後の話ですか」
「いいえ。確か……四、五歳頃の話かと」
そりゃあんた、幼児の戯言の類だろ。そこまで本気にするなよ。
思わず白目を剥きたくなる唯助だが、そんな態度はお首にも出さない。彼にしてみればなりふり構わず必死になるほど大事なことなのだから、それを言って彼の機嫌を損ねては、情報を十分に引き出せなくなってしまう。
「それで、そのお嬢様によく似た音音さんに声を掛けたということですね」
「ええ。……あの」
ここで、菅谷は非常に言いづらそうにしつつも言った。
「彼女は本当に、お嬢様とは別人なのでしょうか」
「少なくともおれは、音音さんが昔お嬢様だったなんて話は聞かされていませんね」
さらりと嘘をついた。唯助は音音の過去について深くは知らないが、彼女の生まれが藤京の上流階級であったことくらいは知っている。
「このお嬢様はなんて名前なんです」
実井さねい寧々子ねねこ様です。実井正蔵様と小夜子様の間にお生まれになった一人娘です」
「実井、寧々子……」
「おかしいと思われたことでしょう」
菅谷がまるで唯助の思考を見破ったかのように言ってくる。実際のところ、唯助は『おかしい』などと思う以前に、その名前に対してなんの感想も抱いていなかったのだが、菅谷はなぜかそのはずだと断定して続けた。
「六年前、火災に巻き込まれて行方不明になっている方を、無謀にも追い続けているのですから」
「火災……?」
「世間は、実井寧々子は死んだのだと思っていることでしょう。それでも、私だけは信じたいのです。彼女がどこかで生きていることを」
よく分からないが、実井寧々子という女性の名前は世間的に有名らしい。ということは、六年前の新聞にその名前が載っていたりするのだろうか。
それらは後から調べるとして、唯助は少し、この男が気の毒になった。
ピアノを返すために彼女を必死に探しているのも、幼少期の彼女と交わした戯れのような約束に執着しているのも、実井寧々子の生存を強く願っているからこそなのだ。
世間全体が彼女の生存を絶望視している中、それでも彼は一縷の望みにかけて探している――そう考えれば、彼の一連の行動も腑に落ちはした。
「なるほど、事情は分かりました。
――では次に、貴方と寧々子さんの関係について詳しくお聞きしますが、よろしいですか」
唯助は持っていたペンを置いて、居住まいを正した。
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