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前編
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「今、何してる?」
そうあいつからメッセージがきて、僕は
「何も」
と答える。
「あっ、ぅあっ……」
僕は淫らな嬌声をあげた。あいつは僕の体の上を這うように舌を動かし、そしてまた僕に口づけをする。
「気持ちいいか?」
あいつの声が聞こえる。
「うん」
僕は答えた。
「そっか、じゃあもっと気持ちよくしてやるよ」
そう言って拓真は僕の尻穴に指を入れた。その途端、電流が流れたような衝撃が全身を走り抜けた。
「あっ……んぁっ!」
拓真の指の動きに合わせて僕の体はびくびくと痙攣する。
「お前のケツの穴もすっかり開発できたみたいだな」
「んふぅっ……あっ……」
僕は体を反らせて喘ぐことしかできない。拓真はその反応を見て満足げに笑う。
「もう我慢できねえ!挿れるぞ!」
そう言うと、あいつはズボンを脱ぎ捨てて、いきり立ったそれを僕の中に突き入れた。
「ああああっ!!」
今まで経験したことのない快感が体中を支配する。拓真はそんな僕にはお構いなしに腰を動かし始めた。
「イクッ……イッちゃうっ!」
絶頂に達した瞬間、目の前が真っ白になった。
「ふぅ」
拓真も一緒に達したようだ。
いつの間にか僕たちの関係は「ただの幼馴染み」という関係ではなくなっていた。お互いを求め合うようになっていたのだ。
拓真との関係が変わったのは高校二年のある日の放課後だった。その日の昼休み、いつものように僕は一人で昼食をとっていた。すると突然誰かに後ろから肩を叩かれた。振り向くとそこには拓真がいた。
「よう、今日は一人なのか?」
「まあね」
そう返事をしたけれど、正直あまり嬉しくはなかった。なぜなら、この前友達と話していた時に、「お前ってホントつまんない奴だよな」と言われてしまったからだ。その時は特に気にしていなかったのだが、最近になって少し気になり始めていた。だからと言って特に何かが変わるわけでもないんだけど……。
「一緒に食べていいか?」
「別に構わないけど」
本当は全然構わなかったしむしろ大歓迎だった。でも恥ずかしくてつい素っ気なく言ってしまった。
「おう、サンキュー」
拓真は笑顔で礼を言うと、自分の席を持って来て僕の向かい側に座った。弁当を食べている間も会話はほとんどなかった。沈黙の時間が続く。なんだか居心地が悪い気がした。そこで思い切ってこちらから話しかけることにした。
「あのさ、なんで俺と一緒にいるんだ?他の人と食べた方が楽しいんじゃないか?」
すると拓真は笑って言った。
「俺はお前と一緒にいたいんだよ」
その言葉を聞いて顔が熱くなるのを感じた。多分今自分は赤くなっているだろう。
「そっか……」
それだけ言って黙々とご飯を食べることにした。それからというもの、僕は毎日のように拓真と過ごすようになった。二人で話すことも増えていった。そのうちにだんだんと惹かれていった。それはきっと向こうも同じだと思う。そうでなければあんなことを言い出さないはずだ。
「なぁ、俺最近勃たなくなってきたんだよ」
「ぶふぉっ」
僕は突然の話題に思わず口に含んでいて水を噴き出してしまった。
「大丈夫か!?」
「ああ、ごめん。ちょっとむせちゃって……」
そう言って僕はティッシュを取って飛び散った水を丁寧に拭いた。
「いきなり変なこと言うからびっくりしたじゃないか」
「わりぃ、わりぃ。で、どう思うよ?」
「いや、何がだよ……」
「だから、俺のチンコの話だよ。このまま使い物にならなくなったら困るだろ?」
「いや知らないよそんなこと!」
僕は呆れながらそう答えた。
「でさ、お願いがあるんだけど……手伝ってくんね?」
「えぇ……嫌だよそんなの……」
「頼む!一生のお願いだ!一回だけでいいから!」
「そう言われてもなぁ……。」
「ほんと頼むよ!」
結局僕は拓真の頼みを聞き入れた。
これが拓真と距離を縮めるいいきっかけになると思ったからだ。
「じゃあ、今日の放課後俺ん家で」
そう言って迎えた放課後。
拓真の部屋には何度も来たことがあるはずなのに、今日はいつもより緊張した。
拓真の部屋には入って右側にベッド、左側に勉強机と本棚があった。そして部屋の真ん中には丸い小さなカーペットが敷かれていて、その上にテレビ、ゲーム機、DVDプレーヤーなどが置いてある。
「適当に座ってくれ」
そう言われたので僕はとりあえずベッドに腰掛けた。
「まず、京太がしてるところを見せてくれ。俺との違いがわかるかも」
「わ、わかった」
いきなりだと思いつつも、僕はズボンを脱いでパンツに手をかける。拓真がじっと見つめてくる。僕は顔を真っ赤にして目を逸らす。
恥ずかしい⋯⋯。
「ほら、早く見せてくれよ」
急かすように拓真が言う。仕方なく僕はゆっくりと下着を脱いだ。
「もっとちゃんと見えるようにしてくれないと比較にならないだろ」
「わかってるよ」
僕はさらに足をM字に開いて秘部がよく見えるようにする。もうこの時点で死にたいくらい恥ずかしい。
僕は自分のものに手をかける。
そして、それを上下に動かし始めた。最初はゆっくり動かしていたが次第に速くなっていく。
「んっ……ふぅっ……あっ……」
自分でも聞いたことのないような声が出てしまう。
「へぇ、結構気持ち良さそうだな。じゃあ次は俺がするから見ててくれ」
拓真は僕と同じように手を動かし始めた。
拓真のそれは大きく肥大する。
「あれ?勃たないんじゃ…?」
不思議そうな顔をしている僕に向かって拓真はこう言った。
「なんでだろうな?お前といるからかも」
それを聞いた途端、僕の心臓がドクンッと跳ね上がった。顔が熱くなって鼓動が激しくなる。
「どうした?顔赤いぞ?」
「べ、別になんでもないよ」
「ふーん、まあいいや。俺のも折角勃ったし、続きしようぜ」
「うん……」
それからしばらく僕たちは拓真とお互いのものを刺激し合っていた。
先の亀頭を少し合わせ、小さく動かす。
お互いに触れたり、離れたりと不規則に接する。
一人でしているときよりも興奮する。
「なぁ、キスしたい」
そう言って拓真は僕の肩を掴んで唇を重ねてきた。
ファーストキスだった。
「あ、あぁっ……」
その瞬間、僕の体はビクビクと痙攣したかのように震えた。
「お、イキそうなのか?」
「う、うん……」
「よし、じゃあ俺も一緒にイクから一緒にイッてみようぜ」
拓真はそう言うと、僕たちのものを一緒に掴み激しく手を上下させた。
「あぁっ!ダメっ!くるっ……」
僕の絶頂はすぐそこまで迫っていた。
「ああ、俺もっ!」
次の瞬間、二人は同時に果てた。
「はぁっはぁっはぁ……」
僕は呼吸を整える。
「すげぇ良かった……」
拓真は満足気な表情をしていた。
「僕も……」
僕は素直に感想を述べた。
「なんかさ、俺たち体の相性抜群じゃないか?」
「そ、そんなこと言わなくていいよ」
僕は照れて俯いた。
「今日はありがとな」
「どういたしまして……」
その後も何度か拓真と一緒に抜き合い、一線も超えた。
「今、何してる?」
「何も」
僕がそう答えると今日にする合図になる。
拓真との関係が進展してから半年後、僕は拓真の部屋にいた。
「なぁ、俺のこと好きか?」
拓真が唐突に聞いてきた。
「え、そりゃもちろん好きだけど……」
「俺は京太を愛してる。ずっと側にいて欲しいんだ」
拓真の顔はとても真剣でだった。
「それはどういう意味……?」
恐る恐る聞くと拓真は少し間をおいて答えた。
「俺と付き合ってくれ」
僕は言葉を失った。
まさか拓真の方から告白されるなんて夢にも思わなかったのだ。
でも、断る理由などなかった。
「ありがとう。嬉しいよ」
そう言って僕は拓真の手を握った。
「本当か!?やった!これで俺たち恋人同士だな!」
拓真は子供のように無邪気に喜んでいた。
しかし、その幸せも長くは続かなかった。
──
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そうあいつからメッセージがきて、僕は
「何も」
と答える。
「あっ、ぅあっ……」
僕は淫らな嬌声をあげた。あいつは僕の体の上を這うように舌を動かし、そしてまた僕に口づけをする。
「気持ちいいか?」
あいつの声が聞こえる。
「うん」
僕は答えた。
「そっか、じゃあもっと気持ちよくしてやるよ」
そう言って拓真は僕の尻穴に指を入れた。その途端、電流が流れたような衝撃が全身を走り抜けた。
「あっ……んぁっ!」
拓真の指の動きに合わせて僕の体はびくびくと痙攣する。
「お前のケツの穴もすっかり開発できたみたいだな」
「んふぅっ……あっ……」
僕は体を反らせて喘ぐことしかできない。拓真はその反応を見て満足げに笑う。
「もう我慢できねえ!挿れるぞ!」
そう言うと、あいつはズボンを脱ぎ捨てて、いきり立ったそれを僕の中に突き入れた。
「ああああっ!!」
今まで経験したことのない快感が体中を支配する。拓真はそんな僕にはお構いなしに腰を動かし始めた。
「イクッ……イッちゃうっ!」
絶頂に達した瞬間、目の前が真っ白になった。
「ふぅ」
拓真も一緒に達したようだ。
いつの間にか僕たちの関係は「ただの幼馴染み」という関係ではなくなっていた。お互いを求め合うようになっていたのだ。
拓真との関係が変わったのは高校二年のある日の放課後だった。その日の昼休み、いつものように僕は一人で昼食をとっていた。すると突然誰かに後ろから肩を叩かれた。振り向くとそこには拓真がいた。
「よう、今日は一人なのか?」
「まあね」
そう返事をしたけれど、正直あまり嬉しくはなかった。なぜなら、この前友達と話していた時に、「お前ってホントつまんない奴だよな」と言われてしまったからだ。その時は特に気にしていなかったのだが、最近になって少し気になり始めていた。だからと言って特に何かが変わるわけでもないんだけど……。
「一緒に食べていいか?」
「別に構わないけど」
本当は全然構わなかったしむしろ大歓迎だった。でも恥ずかしくてつい素っ気なく言ってしまった。
「おう、サンキュー」
拓真は笑顔で礼を言うと、自分の席を持って来て僕の向かい側に座った。弁当を食べている間も会話はほとんどなかった。沈黙の時間が続く。なんだか居心地が悪い気がした。そこで思い切ってこちらから話しかけることにした。
「あのさ、なんで俺と一緒にいるんだ?他の人と食べた方が楽しいんじゃないか?」
すると拓真は笑って言った。
「俺はお前と一緒にいたいんだよ」
その言葉を聞いて顔が熱くなるのを感じた。多分今自分は赤くなっているだろう。
「そっか……」
それだけ言って黙々とご飯を食べることにした。それからというもの、僕は毎日のように拓真と過ごすようになった。二人で話すことも増えていった。そのうちにだんだんと惹かれていった。それはきっと向こうも同じだと思う。そうでなければあんなことを言い出さないはずだ。
「なぁ、俺最近勃たなくなってきたんだよ」
「ぶふぉっ」
僕は突然の話題に思わず口に含んでいて水を噴き出してしまった。
「大丈夫か!?」
「ああ、ごめん。ちょっとむせちゃって……」
そう言って僕はティッシュを取って飛び散った水を丁寧に拭いた。
「いきなり変なこと言うからびっくりしたじゃないか」
「わりぃ、わりぃ。で、どう思うよ?」
「いや、何がだよ……」
「だから、俺のチンコの話だよ。このまま使い物にならなくなったら困るだろ?」
「いや知らないよそんなこと!」
僕は呆れながらそう答えた。
「でさ、お願いがあるんだけど……手伝ってくんね?」
「えぇ……嫌だよそんなの……」
「頼む!一生のお願いだ!一回だけでいいから!」
「そう言われてもなぁ……。」
「ほんと頼むよ!」
結局僕は拓真の頼みを聞き入れた。
これが拓真と距離を縮めるいいきっかけになると思ったからだ。
「じゃあ、今日の放課後俺ん家で」
そう言って迎えた放課後。
拓真の部屋には何度も来たことがあるはずなのに、今日はいつもより緊張した。
拓真の部屋には入って右側にベッド、左側に勉強机と本棚があった。そして部屋の真ん中には丸い小さなカーペットが敷かれていて、その上にテレビ、ゲーム機、DVDプレーヤーなどが置いてある。
「適当に座ってくれ」
そう言われたので僕はとりあえずベッドに腰掛けた。
「まず、京太がしてるところを見せてくれ。俺との違いがわかるかも」
「わ、わかった」
いきなりだと思いつつも、僕はズボンを脱いでパンツに手をかける。拓真がじっと見つめてくる。僕は顔を真っ赤にして目を逸らす。
恥ずかしい⋯⋯。
「ほら、早く見せてくれよ」
急かすように拓真が言う。仕方なく僕はゆっくりと下着を脱いだ。
「もっとちゃんと見えるようにしてくれないと比較にならないだろ」
「わかってるよ」
僕はさらに足をM字に開いて秘部がよく見えるようにする。もうこの時点で死にたいくらい恥ずかしい。
僕は自分のものに手をかける。
そして、それを上下に動かし始めた。最初はゆっくり動かしていたが次第に速くなっていく。
「んっ……ふぅっ……あっ……」
自分でも聞いたことのないような声が出てしまう。
「へぇ、結構気持ち良さそうだな。じゃあ次は俺がするから見ててくれ」
拓真は僕と同じように手を動かし始めた。
拓真のそれは大きく肥大する。
「あれ?勃たないんじゃ…?」
不思議そうな顔をしている僕に向かって拓真はこう言った。
「なんでだろうな?お前といるからかも」
それを聞いた途端、僕の心臓がドクンッと跳ね上がった。顔が熱くなって鼓動が激しくなる。
「どうした?顔赤いぞ?」
「べ、別になんでもないよ」
「ふーん、まあいいや。俺のも折角勃ったし、続きしようぜ」
「うん……」
それからしばらく僕たちは拓真とお互いのものを刺激し合っていた。
先の亀頭を少し合わせ、小さく動かす。
お互いに触れたり、離れたりと不規則に接する。
一人でしているときよりも興奮する。
「なぁ、キスしたい」
そう言って拓真は僕の肩を掴んで唇を重ねてきた。
ファーストキスだった。
「あ、あぁっ……」
その瞬間、僕の体はビクビクと痙攣したかのように震えた。
「お、イキそうなのか?」
「う、うん……」
「よし、じゃあ俺も一緒にイクから一緒にイッてみようぜ」
拓真はそう言うと、僕たちのものを一緒に掴み激しく手を上下させた。
「あぁっ!ダメっ!くるっ……」
僕の絶頂はすぐそこまで迫っていた。
「ああ、俺もっ!」
次の瞬間、二人は同時に果てた。
「はぁっはぁっはぁ……」
僕は呼吸を整える。
「すげぇ良かった……」
拓真は満足気な表情をしていた。
「僕も……」
僕は素直に感想を述べた。
「なんかさ、俺たち体の相性抜群じゃないか?」
「そ、そんなこと言わなくていいよ」
僕は照れて俯いた。
「今日はありがとな」
「どういたしまして……」
その後も何度か拓真と一緒に抜き合い、一線も超えた。
「今、何してる?」
「何も」
僕がそう答えると今日にする合図になる。
拓真との関係が進展してから半年後、僕は拓真の部屋にいた。
「なぁ、俺のこと好きか?」
拓真が唐突に聞いてきた。
「え、そりゃもちろん好きだけど……」
「俺は京太を愛してる。ずっと側にいて欲しいんだ」
拓真の顔はとても真剣でだった。
「それはどういう意味……?」
恐る恐る聞くと拓真は少し間をおいて答えた。
「俺と付き合ってくれ」
僕は言葉を失った。
まさか拓真の方から告白されるなんて夢にも思わなかったのだ。
でも、断る理由などなかった。
「ありがとう。嬉しいよ」
そう言って僕は拓真の手を握った。
「本当か!?やった!これで俺たち恋人同士だな!」
拓真は子供のように無邪気に喜んでいた。
しかし、その幸せも長くは続かなかった。
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