俺のハジメテ

番外編

デート？かも 後編

あの後、俺とあいつはスイーツをお腹いっぱいに食べてゲームセンターに行ったり買い物をしたりと楽しんだ。
帰る方向は同じなので、一緒に電車に乗りながら話す。
「今日はありがと」
あいつは照れくさそうに言った。
──何故だ？
「今日は俺の誕生日のために時間を作ってくれたんだろ」
「別に⋯！」
そっぽを向いて言う俺にくすくすと笑うあいつである。

電車を降りて、家まで歩いている途中で俺はあいつにあれを渡そうとする。
「こ、これ」
俺が渡したのは、ぷりんの形をした謎の生物のキーホルダーだ。
あいつはこのキャラが好きらしい。
──分からん
あいつの顔は ぱぁぁっと明るくなって「ありがとう」笑顔で言った。
今日一番の笑顔である。

──あいつの為に計画した誕生日、喜んでくれて嬉しいと思った俺であった。


♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢
「うわー、それまだ持ってるの」
「当たり前だろ！お前から貰った誕生日プレゼントなんだぞ！あの時のお前可愛かったな」
「うるさいっ！」
「あはは、今のお前も可愛いよ」
なんてことを平然と言うこいつに俺の中は甘ったるくていっぱいだ。