普通の勇者とハーレム勇者

リョウタ

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5章 明かされる真実と『狂』の襲撃者

相手を嫌な気分にさせる系勇者

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~ 二日前・ラクスール王国出発前夜~

「第二能力?なんだよ急に……今から教えてくれんのか?」

日付がもう少しで変わろうかという頃。
孝志が僅かな時間で掻き集めた道具や食料を広いベッドの上で整理していた時、アルマスは唐突に自身の能力について語り出していた。

「ええ……いっぺんに全ての能力を教えてしまうとマスターに負担を掛けてしまうので、本当は第一能力に慣れた頃に教えるつもりでした──ですが、冒険に出るのなら話は別です。護られているとは言え、何が起きるか解らないのが冒険です。なので、念の為に詳細を知っておいた方がいいでしょう」

孝志の隣で道具・食料整理を手伝っていたアルマスだったが、作業がひと段落ついたのを見計らって説明を始めようとする。

しかし、孝志はアルマスの言葉が引っ掛かるのだった。

「なんだとぉ?それはつまり、俺の頭が悪いから、いっぺんに言っても覚えきれないって遠回しにバカにしてんな?」

「え……?流石にその勘違いにはビックリ。そんなつもりは全く無かったんですけど?何でそんなに被害妄想激しいんですか?」

「ごめん……深夜テンションだったわ」

「………」

アルマスはわざとらしく咳払いをすると、これ以上の言及を避け、徐に自身の第二能力名を高らかに叫んだ。

「アルティメット・マスターズ・スペシャルの第二能力ッ!!その名も──『リミテッド・アクセル(限界加速)』ですっ!  (ドヤッ」

うわっ!?凄い近所迷惑……周りに誰も居ないのをいい事に、大声出しやがって……クソアマがっ。

「うるせぇな……つーか、ドヤ顔するなら普通能力を説明した後だろ?何でお前は能力名の段階で自身満々なんだよ」

「お前って……やーーーだーーーッッ!!お前って呼んじゃダメッ!!」

お前と言われたアルマスは、ベッドにうつ伏せで寝転がり、駄々っ子の様に脚をパタパタしながら孝志に抗議する。

そんなアルマスを孝志は冷めた目で見つめていた。

「……………深夜テンション?」

「いえ?普通の状態ですが?」

「普通でそれとかやべぇな!」

孝志はとっさに距離を置くが、アルマスはうつ伏せ状態のまま、開いた分以上に距離を詰めて来るので鬱陶しいと頭を押しやる。

本当は頭を叩きたい所だったが、女に手を挙げない主義の孝志はグッと堪えた。

そんな孝志の考えとは裏腹、アルマスはうつ伏せ状態から起き上がり、何事も無かったかの様に自身の能力の説明を始めた。

「マスターの所為で話が脱線しましたが、これよりリミテッド・アクセルの詳細を説明したいと思います」

え?俺が悪いみたいになってんの?
いや、ここで突っ込んだらまた話が逸れる。ここは黙って聞く事にしよう。

「リミテッド・アクセルとは、マスターの身体能力を大幅に上昇させる能力です──そして、能力の上がり幅は2~99倍となってます」

「最大で99倍!?チートにも程があんだろ!?」

これを聞いてアルマスのドヤ顔は更に続く。

「そして、この能力の持続時間はなんと10分っ!それに対して次の発動までのクールタイムは僅か3分と実に使い勝手の良い能力となっています!」

これ来たわ……明日からチートライフの異世界無双だわ。
魔王とかどんな奴か知らないけど、もう瞬殺確定っしょ。
あばよ、俺のクソ雑魚ライフ……もうお前と会う事は二度とないだろう。

孝志はかつてないほど上機嫌だった。

「しかし、いくつか制限があります」

「……え?制限?」

すげぇ嫌な予感がするんだが……

孝志はかつてないほどの不安を抱くのだった。

そして、孝志の喜びようを間近に見ていたので、アルマスは実に申し訳なさそうに口を開いた。

「このスキルは、使用するマスターが強くなるほど上昇倍率が上がる能力です……なので……大変申し上げにくいのですが、今のマスターの能力では最大で3倍の数値までしか上昇倍率を上げる事が出来ません」

まさに正真正銘のぬか喜びであった。
孝志は腕を組み、アルマスを睨みつける。

「………チッ」

「無言の舌打ちは嫌です。直接罵って下さい」

「……このクズがッ!」

「………ウフ♡」

「何がおかしい?」

「だってマスターがクズって……うふふ」

「……お前は何になりたいの?」

ころころキャラが変わってるけど、こいつは一体どんなキャラを目指してるんだろうか?

……まぁ良い、変態の事は放っておこう。

孝志は明かされた制限付きのリミテッドアクセルと真剣に向き合う事にした。

「う~ん……でも3倍かぁ~。俺の能力値で3倍になっても大したこと無いんだよな」

ユリウスさんやアリアンさん辺りが使うなら、恐ろしい程の力を発揮すると思うけど。

「…………すいません」

孝志の愚痴の様な呟きを聞いてアルマスは申し訳なさそうに顔を伏した。

「いや、そんな落ち込むなし。これって俺自身の能力が上がれば上昇倍率も上がるんだよな?」

この孝志の問いにアルマスは俯いていた顔を勢いよく上げて大きく頷く。

「はい、それは勿論です。あっ!それと一つ喜ばしいお知らせがあります。昨日たった一日修行しただけで、マスターの腕力や速度は大きく上昇しましたよ!勿論、勇者補正があっての事ですが、このペースで同じ様な修練を行えば、間違いなく腕力・速度共に数日足らずでEランクとなる事でしょう」

アルマスは孝志を励まそうと必死で説明した。
そして、今言った事は真実である。
昨日行った1日の訓練だけで、孝志の目覚しい成長をアルマスは感じていたのだ。

例え勇者補正があっても、これ程までの成長スピードはあり得ない。
恐らく、孝志の初期能力値が他の勇者と比べて極端に低いのは、こうして成長速度が速い為だろう……アルマスは喜びと共にそう結論付けた。

──しかし、孝志の表情は底なし闇の様に暗かった。

「……昨日と同じ訓練を……繰り返す?」

「ええ。確か、指導者はアリアンと言いましたっけ?ふふ、良い指導者に恵まれましたね?」

もちろん、アルマスに悪気など一切なし。
純粋に孝志の能力値を引き上げ、生存率を上げているアリアンに心から感謝をしていた。

……だが、昨日の訓練内容を思い出して、孝志は青い顔でぼそりと呟く。

「……あれを繰り返す?……何日も?………だったら弱いままでいいよ……」

そう呟いた孝志は、数百体の巨大な魔物に囲まれたかの様な絶望の表情を浮かべていた。

「そんな事を言わずに……お辛いかも知れませが、彼女との訓練は間違いなく大きな成長に繋がりますから」

「や、やめろっ!アリアンさんの話をこれ以上するんじゃねーよッ!思い出すじゃんかよっ!」

「え…?たった1日でそんなトラウマになってるの?」

昨日の訓練を思い出し、目の焦点が合わない程に怯える孝志に対して、アルマスは思わず首を傾げる。

正直言ってアリアンの訓練内容は、アルマスから見て高く評価できるものだ。
確かに、見たこともないほど厳しい指導内容ではあった。
孝志を限界まで追い詰めて潜在能力を引き出す……これの繰り返しがアリアンの指導方法。
だが、孝志が限界を越えそうだと分かったら、それ以上の追撃をはせず、しっかりと休ませてくれていた。

加えて、本当に孝志を殺そうとしているのではと錯覚させる様な殺気だった攻撃は、実戦経験を積ませるのが目的だろう。
アルマスから見れば、実に見事な指導方法だった。

孝志を死ぬほど愛してる自分が、彼の指導を行なっても、非情な訓練を行う事は絶対に出来ない。
故に変わりに育ててくれているアリアンには感謝していたのだ。

むしろアルマスは、2日前に行ったユリウスの訓練の方が納得いかなかった。
初日だから気を使ってくれたと言えばそれまでだが、意図的に孝志を成長させない様にしているのか……と、文句が言いたくなる程に手緩い内容だったのだ。

故に、孝志にとってはユリウスの様な緩い修行こそが良いのかも知れないが、アルマスからすると、いつ戦いが起こるか分からない現状ではアリアンの指導こそが適任だと思っている。

「次からは、ユリウスさんに指導を受けるから。だから数日で強くなるとは考えずに気長に行こうぜ!」

「ダメですっ!彼では気長に待ち過ぎる事になります!指導は絶対にアリアンで行くべきです!」


この後、日付が変わるまでユリウス派とアリアン派の言い争いが続くのだった。


──因みに、このアリアンへ対する好評価も、後にアルマスが彼女を女神だと勘違いする要因になったのは言うまでも無いだろう。


────────


アルマスと言い争って言た孝志だったが、明日に備えて早く休みたかった事もあり、明日からの事について打ち合わせを再開した。

「俺は基本、ユリウスさんかオーティスさんにくっ付いて行動すると思うから、道中危険な目には合わないと思う」

孝志のこの意見にアルマスはうんうんと頷く。

「それが良いです。変なプライドを発揮して、自分から相手に向かって行く必要は皆無ですよ。折角チート親父が二人も着いて来てくれるのですから、戦いは彼らに任せましょう」

「やっぱそうだよな?──ただ、世の中には万が一というモノがある。何かの拍子や不運でユリウスさん達と離れるタイミングが出て来るかも知れない……だからさ、そうなった時にユリウスさん達が駆け付けて来るまでの間、時間稼ぎ位は出来る様になりたいと思う」

「そうですね。ただ離れる事があったとしても、余程の事でもない限り、せいぜい数百メートル程度の距離になるでしょうし……二人の実力を考えれば数秒程度の時間が稼げれば充分でしょう……ですが策は有るのですか?」

これに孝志は誇らしげに頷いた。

「そうだな。戦略としては、この第二能力のリミテッド・アクセル……確か持続時間は10分だったか?この能力と危険察知を合わせれば、それなりに時間は稼げる筈だ。それも回避に徹底する訳だし」

「なるほど。加えて危機的状況なら【逆転の秘策】も発動するでしょうし、回避に徹底するなら相手が化け物でもない限り、数分は粘れると思いますよ」

「逆転の秘策か……確か追い込まれると能力が上昇するんだっけか?」

「はい。上昇値も中々高いので、同格以上を相手にするならかなり有用なスキルです」

同格以上ね~……わざわざそんな奴らと戦おうとは思わないけど。
ってか良く考えたら、俺のスキルってヤバイ時に発動するモノが多くない?俺は常に安全に行きたいんだが?

いや、与えられたスキルにとやかく言っても仕方ないな。
俺は虚しい事を考えるのは辞めて、荷物の仕分け作業を開始する事にした。

「じゃ、明日から始まる旅では戦闘を極力避けて、どうしようもない時は助けが来るまでの時間稼ぎ。こんな感じで行くか」

「了解です。では明日からはその様に──!!マスター、誰か来たみたいです」

「……へ?」

誰が来たのか確認するよりも速く、アルマスは孝志の中へと消えて行った。
そして彼女が消えたと同時に、何者かに部屋の扉をノックされる。

……こんな真夜中に誰がいったい何の様だ……?

しかし、疑問も束の間、ノックした者は孝志の返事を待たずに扉を開けるのだった。

……そう言えば鍵掛けて無かったっけ?
孝志は少し用心したが、訪れた者の顔を見ると安心して警戒を解いた。

「……お前、いつまで起きてんだよ……流石に寝ろよ……」

「入って来るなりなんすかユリウスさん」

そう……夜中に訪れて来たのは寝巻き姿のユリウスさんだった。
こんな時間に出歩いてるって……暇人にも程があるだろ。将来、俺も剣帝になりたいわ。

俺が内心小馬鹿にしていると、ユリウスさんはジト目でこちらを見た。

「いま馬鹿にしたろ?」

「はい」

「アリアン」

「すいません!以後気を付けます!」

なんだその恐怖の4文字は?!

内心震えてると、ユリウスさんは自身が気になっている事を俺に問い掛けて来た。

「いま誰か居なかったか?声が聞こえたけど?」

う~ん……ユリウスさんは信頼出来るから、アルマスの事を教えても問題ない気がするけど……アルマスには口止めされてるんだよな~。

孝志は少し悩んだが、アルマスの事は話さない事にした。

「いえ?誰も居ませんよ?」


「………………そっか」

因みに本人は無意識なのだが、普段簡単に嘘を見破られる孝志も、こう言うどうしても隠したい嘘を吐く時は意外と表情に出さない。
故にユリウスもこの言葉を信じるのだった。

「もう遅いし早く寝ろよ?……子守唄でも歌ってやろうか?」

「永遠に眠らせんぞ!?」

「王国最強に対して強気すぎるっ!…………まぁ良いや。とりあえず、マジで睡眠は取っとけよ?おやすみ」

「おやすみなさい。王国No. 1、剣帝ユリウス・ギアードさん」

「……なんか腹立つな」

ユリウスさんはボソッと呟きながらも、静かに扉を閉めて部屋から出て行くのだった。

一瞬、監視でもされてるんじゃないかとビビったが、よく考えたら見廻りしてたんだろうな。
だとすると剣帝も案外楽じゃないかも知れん。

孝志は剣帝という職に対する考えを改めるのだった。


──それよりも、さっさと片付けて早いとこ寝るか!


あれから直ぐに作業を開始するが、孝志が床に着いたのは30分後。
時刻が深夜1時に差し掛かる直前になった。



──そして次の日の朝、新たにティファレトの加護が発覚し、孝志の立案した時間稼ぎ作戦は更に盤石なものとなるのだった。


♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


~現在・アッシュ視点~

既にアッシュの怒りは爆発していた。

なんせ散々煽られた挙句、最終的には騙し討ちをされたのだ。
彼が今抱いている怒りは、今まで感じた事がない程に大きいものとなった。


クソ野郎が……ぶっ殺してやるッ!

アッシュは孝志が剣を構えるのを確認してから、攻撃を仕掛けた。

10メートル以上離れた距離だが、アッシュがこの距離を縮めるのは一歩の踏み込みで充分。

敵の目の前へ移動したアッシュは、剣を孝志の首へ目掛けて横から斬りつけた。


──よしッ!全く反応出来てないなコイツ。マジで口だけの奴だったぜ。
そういえば、名前もまだ聞いてなかったか……まぁ良い、覚える価値もないッ!

自分の斬撃を一切目で追えてない孝志を見て、アッシュは自らの勝ちを確信するのだった。


だが、アッシュの目論見はアッサリ外れてしまう事となる。


──ッ!?なっ!コイツ、紙一重で躱しやがった!?

孝志のあまりにお粗末な立ち振る舞いから、アッシュはこの一撃で決着を確信していた為、次の攻撃を畳み掛ける事が出来ず後ろへと引き下がった。


一瞬で先ほどの間合いと同じ程の距離を開けたアッシュは、今の一撃へ対する対応だけで孝志から気味の悪い何かを感じ取っていた。

この気持ち悪さの正体は分からない。
だが、生半可で挑んで良い相手では無いと、孝志へ対する評価を改める事にした。

今度は油断無しだっ!本気で行くぜっ!

もう一度踏み込むアッシュ。
今度も先程と同じ様に正面へ立つが、攻撃はさっきの様に単調なものでは無い。

上から斬り伏せると見せかけ、孝志の顔面目掛けて膝蹴りを繰り出した。

──が、この一撃を、まるで膝蹴りが来るのを予め知って居たかの様に軽々と躱されてしまうのだった。

「ッチィ!!」

アッシュは横へ身を翻した孝志へ目掛けて剣を突き刺した。
突きによる攻撃は軌道が読みづらい。実力差がある相手からの攻撃だと尚更、躱すのは難しい。


──こんな程度の奴に、この突きが躱される訳がないッ!!


と、自信を持って繰り出したが……

「クソッッ!!!」

この一撃も、当然の様に躱されてしまうのだった。

堪らずアッシュは後ろへ飛び引き、再び距離を開けた。
今度は相手に対して膨れ上がった得体の知れなさから、さっき以上に距離を開ける。


最初の踏み込みに加えて今の二回攻撃。
この三度の攻撃で、アッシュは三つの違和感を抱いた。


──まずは一つ目。
間違いなく自分の攻撃を読まれているという事。

これは孝志の危険察知によるものだが実はこのスキル、所有者は極稀なので人間の間でも、魔族の間でもあまり知られていない。

アリアンに敗れたザイスが危険察知に詳しかったのは、このスキルが自らの天敵になるという事で、個別に調べ上げていたのだ。


──そして二つ目。
攻撃を繰り出した時、自らの力が大幅に弱体化してしまう事。

しかも、半減する程度の次元では無い。
能力は1割以下になり、それも繰り出す攻撃が鋭ければ弱体化も増して行く。
これはティファレトの加護によるものだが、アッシュは知るよしもない。

このティファレトの加護も、危険察知のスキルも、アッシュにとっては未知なるものだ。

──最後に三つ目。
三度の攻撃を躱された時、アッシュには大きな隙が三回出来た事になる。

にも関わらず、その隙を突いた反撃が一度も無かったことがアッシュには理解出来なかった。

反撃する余裕が無かったのか……それとも隙を突かなくても、自分程度ならいつでも倒せる思っているのか……

アッシュは後者と捉え、舐められてると勘違いし、更に怒気を高めるのだった。

もはや今相手をしている、アッシュにとって名も知れない勇者は、戦闘スタイル的に戦っても気持ち悪いだけで何一つ面白みがない。

アッシュがそんな戦いづらさ感じ攻めあぐねていると、相手の躊躇いを悟ったのか、孝志は得意顔でアッシュを見据える。

「なんだぁ?喧嘩でも売ってんのかテメェ?」

余計なこと言ったらマジでぶっ殺してやるッ!!

すると、孝志はアッシュに人差し指を突き付け、一言告げるのだった。

「ハッキリ言うぜ!お前弱いだろ!」

………………?


…………?


……?





ぶっ殺すッッッ!!!!!














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