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学内対抗戦
宿主、イラっとする。
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そしていよいよ、僕らの試合が始まった。
「Aパート、1回戦最終試合!チーム織田VSチーム中田!」
1回戦も最後だというのに、観客たちは大盛り上がりだ。僕ら3人はその声援に圧倒されながら、闘技場へと向かった。
僕らの対戦相手の、男3人衆は、3クラスのTop3らしく、その中の一人が僕に向かって話しかけてきた。
「君のことはよく知ってるよ、運よく1クラスにいる魔力もない落ちこぼれだってね。」
鼻で笑いながら、その汚い口か放たれた胸糞悪い言葉に、殺意が湧いた。
一瞬で、僕ら3人の緊張はほぐれ、臨戦態勢になり、この3人を全力で倒すことが決定した。
「ふたりとも、こいつらは僕一人でやっていいよな?」
「うん、いいよ。」
「なめられたまま終われないわよね。」
康太も、初戦の心配をずっとしていた春も、僕の言葉にうなずいた。
「それでは・・・・。初め!」
< 黄魔法 雷装 >
審判のコールと共に闘技場に雷が走る。
ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!!
魔法で帯電して加速した弘太は瞬く間に3人の鳩尾を突いて気絶させた。
「弘太はやっぱりいいね、面白い発想がいっぱいある!」
瞬は観客席から満面の笑みで試合を見ていた。
「そんなすごいこと、なにかしてたのー?」
秋は、頭に?を浮かべながら瞬に聞いた。
「あいつ、魔力を体内で高速で動かして、最低限の魔力で戦ってやがった。」
伊達は、動揺した面持ちで真っすぐと闘技場の織田を見ていた。
「そうなんだよ!自分の魔力が少ないなら、体内を駆け巡らせて節約すればいいなんて誰が思いつくよ!最高じゃないか!」
(あの時見た、不思議な魔法と言い、君は見ているだけで楽しい!!!)
瞬は興奮気味に弘太を褒めちぎり、伊達と秋は動揺していた。
その日は、3回戦まで行われたのだが、特に苦戦することもなく順当に勝ち上がっていった。
順当に勝ち上がり、緊張がほぐれた弘太を尿意が襲ってきた。
「弘太君、今日は疲れたね、もう帰ろう!」
「あぁ、ちょっと待っててくれ、トイレ行ってくる!」
「うん、待ってるね。」
トイレで用を達し、トイレを出ると、小柄な少年とぶつかった。
その小柄な少年は自分が吹っ飛びながら織田のことを心配していた。
「あ、すみません!大丈夫ですか?」
「こっちは大丈夫だよ。君こそ大丈夫?怪我とかしてない?」
「はい!大丈夫です。あの、もしかしてトーナメントにまだ残ってる織田さんですか?」
「うん、そうだけど、君は?」
「自分、風馬翔といいます!4クラスの最下位でチーム作ってるんですけど、まだ勝ち残っているんです!今日の試合が終わったから、緊張が途切れちゃって、トイレしたくなっちゃいました。Aパートなんで、もしかしたら当たるかもしれませんね!」
風馬のあまりの満面の笑みに少し驚いてしまう。
「実は僕も試合が終ったらトイレがしたくなったんだ。僕ら、似合者同士かもな。」
ふたりは、トイレで笑いあった。
「明日、戦えるといいな。お互い頑張ろう。」
そう言って、二人はそれぞれ帰った。
「Aパート、1回戦最終試合!チーム織田VSチーム中田!」
1回戦も最後だというのに、観客たちは大盛り上がりだ。僕ら3人はその声援に圧倒されながら、闘技場へと向かった。
僕らの対戦相手の、男3人衆は、3クラスのTop3らしく、その中の一人が僕に向かって話しかけてきた。
「君のことはよく知ってるよ、運よく1クラスにいる魔力もない落ちこぼれだってね。」
鼻で笑いながら、その汚い口か放たれた胸糞悪い言葉に、殺意が湧いた。
一瞬で、僕ら3人の緊張はほぐれ、臨戦態勢になり、この3人を全力で倒すことが決定した。
「ふたりとも、こいつらは僕一人でやっていいよな?」
「うん、いいよ。」
「なめられたまま終われないわよね。」
康太も、初戦の心配をずっとしていた春も、僕の言葉にうなずいた。
「それでは・・・・。初め!」
< 黄魔法 雷装 >
審判のコールと共に闘技場に雷が走る。
ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!!
魔法で帯電して加速した弘太は瞬く間に3人の鳩尾を突いて気絶させた。
「弘太はやっぱりいいね、面白い発想がいっぱいある!」
瞬は観客席から満面の笑みで試合を見ていた。
「そんなすごいこと、なにかしてたのー?」
秋は、頭に?を浮かべながら瞬に聞いた。
「あいつ、魔力を体内で高速で動かして、最低限の魔力で戦ってやがった。」
伊達は、動揺した面持ちで真っすぐと闘技場の織田を見ていた。
「そうなんだよ!自分の魔力が少ないなら、体内を駆け巡らせて節約すればいいなんて誰が思いつくよ!最高じゃないか!」
(あの時見た、不思議な魔法と言い、君は見ているだけで楽しい!!!)
瞬は興奮気味に弘太を褒めちぎり、伊達と秋は動揺していた。
その日は、3回戦まで行われたのだが、特に苦戦することもなく順当に勝ち上がっていった。
順当に勝ち上がり、緊張がほぐれた弘太を尿意が襲ってきた。
「弘太君、今日は疲れたね、もう帰ろう!」
「あぁ、ちょっと待っててくれ、トイレ行ってくる!」
「うん、待ってるね。」
トイレで用を達し、トイレを出ると、小柄な少年とぶつかった。
その小柄な少年は自分が吹っ飛びながら織田のことを心配していた。
「あ、すみません!大丈夫ですか?」
「こっちは大丈夫だよ。君こそ大丈夫?怪我とかしてない?」
「はい!大丈夫です。あの、もしかしてトーナメントにまだ残ってる織田さんですか?」
「うん、そうだけど、君は?」
「自分、風馬翔といいます!4クラスの最下位でチーム作ってるんですけど、まだ勝ち残っているんです!今日の試合が終わったから、緊張が途切れちゃって、トイレしたくなっちゃいました。Aパートなんで、もしかしたら当たるかもしれませんね!」
風馬のあまりの満面の笑みに少し驚いてしまう。
「実は僕も試合が終ったらトイレがしたくなったんだ。僕ら、似合者同士かもな。」
ふたりは、トイレで笑いあった。
「明日、戦えるといいな。お互い頑張ろう。」
そう言って、二人はそれぞれ帰った。
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