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第2話 お酒の席
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「今日はずいぶんと飲むねぇ」
「飲まなきゃやってられねぇよ。まったく、時間通りに来ないわ当日になって急に予定変えるわ絶対謝らないわ、勘弁してくれって話だぜ…」
僕は今、大学の同期である財部《たからべ》はやとと二人で居酒屋に酒を飲みに来ている。はやとは大学卒業後、日本屈指の大手銀行に就職を決めた。話を聞くにかなり高い倍率だったらしいが、はやとはそんな狭き門を突破して見事に内定を勝ち取った。…とはいっても、はやとは学生時代から要領がよく勉強もできたため、まぁ大丈夫だろうと思われはいた。
…が、今や仕事に忙殺されそうになる勢いで働かされる毎日を送っているようで、その様子はもはや人々の同情さえ誘うレベルであった…。
「あああぁぁぁ、いつになったら定年してくれるんだよあの支店長…。偉そうな態度で上から目線で、行員たちから嫌われてるって気づけよなぁ…」
そう言葉を吐き捨てながら、はやとは乱暴にビールジョッキを片手に取ると、グビグビグビと喉を鳴らしながら体に酒を流し込む。
僕はそんなはやとの様子をやれやれといった感情で見つめながら、同じく手に取ったジョッキを口まで運び、喉を鳴らして酒を流し込んだ。
「…で、お前の方はどうなんだよ。相変わらず研究、続けてるんだろ?」
「あぁ、もちろんだ。僕がいるのは化学薬品メーカーだから、新薬開発に必要な研究設備は充実しているからね」
僕の回答を聞いたのち、皿の上の枝豆を口にしながら、はやとは質問を続けた。
「にしても、本当にそれでよかったのか?薬を作りたいっていうんなら、普通は製薬会社に入ろうと思うだろう。なのになぜ化学メーカーに入ったんだ?」
はやとの言う通り、僕は大学卒業後は製薬会社ではなく化学薬品メーカーに就職した。さらに彼は、僕がさやかの耳を治す薬を作ることを夢にしていることを以前から知っている。だからこそその疑問は至極まっとうなもので、はやと以外の人たちもまた同じことを疑問に思うことだろう。僕はありのまま思っていることをはやとに話す。
「結論から言えば、製薬会社に入ったとしても、自分の作りたい薬を作れるわけじゃないって話さ」
「ん?」
「なぁはやと、製薬会社が新薬をどうやって開発するか知ってるか?」
「さぁな…。融資の打ち合わせの時に、簡単な話は少し聞いた気がするが…」
うーんという表情を浮かべるはやとに対し、僕はやや得意げに説明を始める。
「化合物ライブラリーっていう、化学物質の百科事典みたいなものがあるんだ。そこからなんらかの薬効を示しそうな物質をしらみつぶしに探して、見つかればそこから新薬の開発はスタートする。今多くの製薬会社はこのやり方で新薬の開発にあたってる」
「ふむふむ。それで?」
「……気づかないか?」
「なんだよ、もったいぶらずに教えてくれよ」
やや口をとがらせるはやとに、僕は説明を続ける。
「つまり、薬効は後からってわけだよ。薬になりそうな化学物質を百科事典から探して、それが何の薬効を示すかを後から調べていく。それは血圧を下げるでも、血糖値を下げるでも、痛みを和らげるでも何でもいい」
「…分かったような、分からないような…」
「逆に言えば、薬効を先にして新薬を開発することはかなり難しいという事だよ。僕の場合、耳を治す新薬の開発を目指すわけだけど、今の製薬会社のやり方じゃ僕の望む薬を開発することは困難なんだ」
「うーむ…。製薬会社をあきらめた理由は分かったが、それでなんで化学メーカーがでてくるんだ?」
僕は再びビールを口から流し込み、喉の渇きをいやしてから言葉を返した。
「実は今のメーカーに就職するとき、ある決め事をしたのさ。僕が仕事をするうえで十分な結果を出している場合に限り、研究所の一室を個人の自由に使って良いとね」
「な、なんじゃそりゃ!?研究所を私物化してるってことか!?」
はやとは僕の言葉を聞いて、自身の酔いが吹っ飛ぶかのような反応を見せてくれる。
「人聞きの悪いことを言わないでくれよ…。僕が個人的に研究した結果は、いずれ会社にもきちんと還元される。化学メーカーは、製薬会社に負けないくらいの研究設備を持っているから、実験はそこでもできるのさ」
「まぁそうでなきゃ好き勝手使わせてなんてもらえないよなぁ。で、そこでなにしてるんだ?」
「さやかの耳から取った細胞とあらゆる化学物質を反応させて、有効な効力を示しそうな組み合わせや条件を試しているよ。製薬会社に入って自分が作りたくもない薬を作るより、よっぽど近道だとは思わないか?」
「そういうもんかねぇ…」
皿の上に乗ったピーナッツをかじりながら、どこか理解をあきらめたかのような
表情ではやとはそう言った。
「まぁ大学で主席だったお前が言うんなら、そうなんだろうさ」
「やめてくれ、恥ずかしい」
これははやとの決まり文句。なにかことあるごとにこれを口にしては、僕の反応を困らせる。
「僕の事ばかり言ってくるが、そういう君こそ彼女の一人でもできたのか?」
「う」
…僕の言葉に対し、分かりやすく体を硬直させるはやと。社会人になると別人のように人が変わったなんて話も聞くけれど、少なくともはやとに関しては在学中から全く変わっていないようで安心だ。
はやとは僕の質問をごまかすかのように枝豆を自身の口に運ぶと、ある質問を僕に投げかけた。
「…で?お前が理想にする薬は一体いつになったらできそうなんだ?」
僕は「よくぞ聞いてくれた」、と言わんばかりの表情を浮かべ、自分でもわかるほどの気持ちの悪いどや顔を見せつけながらこう答えた。
「めどが立ってなきゃ、こんなに酒なんて飲めないさ♪」
「っ!?!?」
「飲まなきゃやってられねぇよ。まったく、時間通りに来ないわ当日になって急に予定変えるわ絶対謝らないわ、勘弁してくれって話だぜ…」
僕は今、大学の同期である財部《たからべ》はやとと二人で居酒屋に酒を飲みに来ている。はやとは大学卒業後、日本屈指の大手銀行に就職を決めた。話を聞くにかなり高い倍率だったらしいが、はやとはそんな狭き門を突破して見事に内定を勝ち取った。…とはいっても、はやとは学生時代から要領がよく勉強もできたため、まぁ大丈夫だろうと思われはいた。
…が、今や仕事に忙殺されそうになる勢いで働かされる毎日を送っているようで、その様子はもはや人々の同情さえ誘うレベルであった…。
「あああぁぁぁ、いつになったら定年してくれるんだよあの支店長…。偉そうな態度で上から目線で、行員たちから嫌われてるって気づけよなぁ…」
そう言葉を吐き捨てながら、はやとは乱暴にビールジョッキを片手に取ると、グビグビグビと喉を鳴らしながら体に酒を流し込む。
僕はそんなはやとの様子をやれやれといった感情で見つめながら、同じく手に取ったジョッキを口まで運び、喉を鳴らして酒を流し込んだ。
「…で、お前の方はどうなんだよ。相変わらず研究、続けてるんだろ?」
「あぁ、もちろんだ。僕がいるのは化学薬品メーカーだから、新薬開発に必要な研究設備は充実しているからね」
僕の回答を聞いたのち、皿の上の枝豆を口にしながら、はやとは質問を続けた。
「にしても、本当にそれでよかったのか?薬を作りたいっていうんなら、普通は製薬会社に入ろうと思うだろう。なのになぜ化学メーカーに入ったんだ?」
はやとの言う通り、僕は大学卒業後は製薬会社ではなく化学薬品メーカーに就職した。さらに彼は、僕がさやかの耳を治す薬を作ることを夢にしていることを以前から知っている。だからこそその疑問は至極まっとうなもので、はやと以外の人たちもまた同じことを疑問に思うことだろう。僕はありのまま思っていることをはやとに話す。
「結論から言えば、製薬会社に入ったとしても、自分の作りたい薬を作れるわけじゃないって話さ」
「ん?」
「なぁはやと、製薬会社が新薬をどうやって開発するか知ってるか?」
「さぁな…。融資の打ち合わせの時に、簡単な話は少し聞いた気がするが…」
うーんという表情を浮かべるはやとに対し、僕はやや得意げに説明を始める。
「化合物ライブラリーっていう、化学物質の百科事典みたいなものがあるんだ。そこからなんらかの薬効を示しそうな物質をしらみつぶしに探して、見つかればそこから新薬の開発はスタートする。今多くの製薬会社はこのやり方で新薬の開発にあたってる」
「ふむふむ。それで?」
「……気づかないか?」
「なんだよ、もったいぶらずに教えてくれよ」
やや口をとがらせるはやとに、僕は説明を続ける。
「つまり、薬効は後からってわけだよ。薬になりそうな化学物質を百科事典から探して、それが何の薬効を示すかを後から調べていく。それは血圧を下げるでも、血糖値を下げるでも、痛みを和らげるでも何でもいい」
「…分かったような、分からないような…」
「逆に言えば、薬効を先にして新薬を開発することはかなり難しいという事だよ。僕の場合、耳を治す新薬の開発を目指すわけだけど、今の製薬会社のやり方じゃ僕の望む薬を開発することは困難なんだ」
「うーむ…。製薬会社をあきらめた理由は分かったが、それでなんで化学メーカーがでてくるんだ?」
僕は再びビールを口から流し込み、喉の渇きをいやしてから言葉を返した。
「実は今のメーカーに就職するとき、ある決め事をしたのさ。僕が仕事をするうえで十分な結果を出している場合に限り、研究所の一室を個人の自由に使って良いとね」
「な、なんじゃそりゃ!?研究所を私物化してるってことか!?」
はやとは僕の言葉を聞いて、自身の酔いが吹っ飛ぶかのような反応を見せてくれる。
「人聞きの悪いことを言わないでくれよ…。僕が個人的に研究した結果は、いずれ会社にもきちんと還元される。化学メーカーは、製薬会社に負けないくらいの研究設備を持っているから、実験はそこでもできるのさ」
「まぁそうでなきゃ好き勝手使わせてなんてもらえないよなぁ。で、そこでなにしてるんだ?」
「さやかの耳から取った細胞とあらゆる化学物質を反応させて、有効な効力を示しそうな組み合わせや条件を試しているよ。製薬会社に入って自分が作りたくもない薬を作るより、よっぽど近道だとは思わないか?」
「そういうもんかねぇ…」
皿の上に乗ったピーナッツをかじりながら、どこか理解をあきらめたかのような
表情ではやとはそう言った。
「まぁ大学で主席だったお前が言うんなら、そうなんだろうさ」
「やめてくれ、恥ずかしい」
これははやとの決まり文句。なにかことあるごとにこれを口にしては、僕の反応を困らせる。
「僕の事ばかり言ってくるが、そういう君こそ彼女の一人でもできたのか?」
「う」
…僕の言葉に対し、分かりやすく体を硬直させるはやと。社会人になると別人のように人が変わったなんて話も聞くけれど、少なくともはやとに関しては在学中から全く変わっていないようで安心だ。
はやとは僕の質問をごまかすかのように枝豆を自身の口に運ぶと、ある質問を僕に投げかけた。
「…で?お前が理想にする薬は一体いつになったらできそうなんだ?」
僕は「よくぞ聞いてくれた」、と言わんばかりの表情を浮かべ、自分でもわかるほどの気持ちの悪いどや顔を見せつけながらこう答えた。
「めどが立ってなきゃ、こんなに酒なんて飲めないさ♪」
「っ!?!?」
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