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第17話
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「まさか、こんな形で決着することになるだなんて…」
「言っただろ?必ずあの王宮から助け出すって」
「ほんと、本当にその通りになっちゃった…」
オクトがかつて私に言った通り、彼はあの時の言葉をそのまま現実に達成してみせた。
本物のエリスの存在を見つけ出した彼は、そのまま隣国にあててメッセージを送った。
シュノードは今もなおいなくなったエリスの事を想っている、再び現れればもう一度金銭を王宮から引き抜くことができるであろう、と。
それを本気にしたエリスはまんまとシュノード様の前に現れた。
しかしそれが現実につながることはなかった。
なぜならすでに、シュノード様の心はすでにエリスの元にはなく、その身代わりを命じられていた私のもとにあったからだ。
「まさかあそこまでシュノード様がエリスの事を拒否するとは思ってもいなかったが…。ただおかげで、計画は大成功だ。国王様も現状のまずさを一発で理解してくれたし、話はかなりスムーズに進んでいった」
「それにしても……。まさかエリスが隣国王子の妹だったなんて…」
狙ってシュノードのもとまで近づいたのなら、それはそれはなかなかな策士だと思う。
…でも結局、彼女の裏に誰がいたのかまでは分からないままらしいけれど…。
「いずれにしても、もうこれ以上エリスの呪いに苦しめられることはない。セレーナ、君はこうして俺のところに帰ってきてくれた。俺はこの日のためにこれまで頑張り続けてきたんだから」
「オクト……」
いろいろと納得のいかないところは、シュノード様にもエリス様にもある。
ただ少なくとも、オクトが私に向けてくれているこの思いだけには、私は真正面からきちんと向き合おうと思ったのだった。
「言っただろ?必ずあの王宮から助け出すって」
「ほんと、本当にその通りになっちゃった…」
オクトがかつて私に言った通り、彼はあの時の言葉をそのまま現実に達成してみせた。
本物のエリスの存在を見つけ出した彼は、そのまま隣国にあててメッセージを送った。
シュノードは今もなおいなくなったエリスの事を想っている、再び現れればもう一度金銭を王宮から引き抜くことができるであろう、と。
それを本気にしたエリスはまんまとシュノード様の前に現れた。
しかしそれが現実につながることはなかった。
なぜならすでに、シュノード様の心はすでにエリスの元にはなく、その身代わりを命じられていた私のもとにあったからだ。
「まさかあそこまでシュノード様がエリスの事を拒否するとは思ってもいなかったが…。ただおかげで、計画は大成功だ。国王様も現状のまずさを一発で理解してくれたし、話はかなりスムーズに進んでいった」
「それにしても……。まさかエリスが隣国王子の妹だったなんて…」
狙ってシュノードのもとまで近づいたのなら、それはそれはなかなかな策士だと思う。
…でも結局、彼女の裏に誰がいたのかまでは分からないままらしいけれど…。
「いずれにしても、もうこれ以上エリスの呪いに苦しめられることはない。セレーナ、君はこうして俺のところに帰ってきてくれた。俺はこの日のためにこれまで頑張り続けてきたんだから」
「オクト……」
いろいろと納得のいかないところは、シュノード様にもエリス様にもある。
ただ少なくとも、オクトが私に向けてくれているこの思いだけには、私は真正面からきちんと向き合おうと思ったのだった。
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