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第7話

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「びっくりしました…。まさかそんな手があっただなんて…」
「クリティス様は、第一王子でありながら正室以外に女性との関係を持っていない。それくらい一途で家族思いの方なんだよ。そんなお方が一番嫌うものは、誰の目にも明らかだろう?」

それが、彼らが私に話してくれたアイディアだった。
事情を知ったクリティス様は完全に私たちの味方となってくれ、トリガー様の事を断罪することに協力してくれた。

「トリガーはその後も、マリンとの関係を期待していたらしい。しかし、トリガーが騎士としての立場を失うことになったのを知るやいなや、一方的にその関係を切り捨てたらしい。所詮は、その程度の関係だったというわけだな」
「えぇ、本当にあっけない最期です…」

マリンはトリガー様の事になど興味はなく、彼の持つ立場だけを見ていたのだろう。
だから、彼がその立場を失ってしまった今、もはや彼にこだわる理由はどこにもなくなってしまったというわけだ。

「…にしても、まさか今になってフローラル様に泣きついてくるとは…。どうするんですか?」
「あら、今度は私が彼を料理する番だという事でしょう?今までの憎しみを全部お返ししてあげないとね♪」

全てを失ったトリガー様は、他に行く当てもないのか私の事を頼ってメッセージを送ってきた。
正直、この手紙が送られてきて私はうれしかった。
だってこのおかげで、きちんと今までのおかえしができるのですから♪
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みんなの感想(1件)

こいぬ
2024.10.21 こいぬ

ごめんなさい、ドアマットだと思いませんでした。なんで婚約者の不貞を親に相談しないのか不思議です。どMで虐げられたいのだろうか。

解除

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