6 / 6
第6話
しおりを挟む
「…なんでも聞いた話じゃ、あの二人は夜逃げしてしまったみたいですね」
「なんだ知ってたのかマリアちゃん、まぁ夜逃げと言うのは愛し合ってる二人の間で成立する言葉だから、今回もそう言えるかどうかは分からないがな…」
「ノレッジ様の方がセレスを一方的に連れて行ったんですって?溺愛していたのは事実だったようですけれど、愛されるというのもいい事ばかりじゃないですね」
「マリアちゃんが言うといろいろと深い意味になるが…。まぁあの二人においてはその意味で通るだろうな」
私とノレッジ様のあの時の言葉、結局どちらが正しかったかなんて、誰の目にも明らかな結末を迎えたことでしょう。
私の事を全力で否定してきたあの時のあなたに同じ言葉をそのままお返ししてあげたいけれど、どうやらそれももうできないみたいですね、残念です。
「なんだ知ってたのかマリアちゃん、まぁ夜逃げと言うのは愛し合ってる二人の間で成立する言葉だから、今回もそう言えるかどうかは分からないがな…」
「ノレッジ様の方がセレスを一方的に連れて行ったんですって?溺愛していたのは事実だったようですけれど、愛されるというのもいい事ばかりじゃないですね」
「マリアちゃんが言うといろいろと深い意味になるが…。まぁあの二人においてはその意味で通るだろうな」
私とノレッジ様のあの時の言葉、結局どちらが正しかったかなんて、誰の目にも明らかな結末を迎えたことでしょう。
私の事を全力で否定してきたあの時のあなたに同じ言葉をそのままお返ししてあげたいけれど、どうやらそれももうできないみたいですね、残念です。
377
お気に入りに追加
421
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説

こんな人とは頼まれても婚約したくありません!
Mayoi
恋愛
ダミアンからの辛辣な一言で始まった縁談は、いきなり終わりに向かって進み始めた。
最初から望んでいないような態度に無理に婚約する必要はないと考えたジュディスは狙い通りに破談となった。
しかし、どうしてか妹のユーニスがダミアンとの縁談を望んでしまった。
不幸な結末が予想できたが、それもユーニスの選んだこと。
ジュディスは妹の行く末を見守りつつ、自分の幸せを求めた。

【完結】真実の愛を見出した人と幸せになってください
紫崎 藍華
恋愛
婚約者の態度は最初からおかしかった。
それは婚約を疎ましく思う女性の悪意によって捻じ曲げられた好意の形。
何が真実の愛の形なのか、理解したときには全てが手遅れだった。

真実の愛かどうかの問題じゃない
ひおむし
恋愛
ある日、ソフィア・ウィルソン伯爵令嬢の元へ一組の男女が押しかけた。それは元婚約者と、その『真実の愛』の相手だった。婚約破棄も済んでもう縁が切れたはずの二人が押しかけてきた理由は「お前のせいで我々の婚約が認められないんだっ」……いや、何で?
よくある『真実の愛』からの『婚約破棄』の、その後のお話です。ざまぁと言えばざまぁなんですが、やったことの責任を果たせ、という話。「それはそれ。これはこれ」

自分勝手な側妃を見習えとおっしゃったのですから、わたくしの望む未来を手にすると決めました。
Mayoi
恋愛
国王キングズリーの寵愛を受ける側妃メラニー。
二人から見下される正妃クローディア。
正妃として国王に苦言を呈すれば嫉妬だと言われ、逆に側妃を見習うように言わる始末。
国王であるキングズリーがそう言ったのだからクローディアも決心する。
クローディアは自らの望む未来を手にすべく、密かに手を回す。

離婚したらどうなるのか理解していない夫に、笑顔で離婚を告げました。
Mayoi
恋愛
実家の財政事情が悪化したことでマティルダは夫のクレイグに相談を持ち掛けた。
ところがクレイグは過剰に反応し、利用価値がなくなったからと離婚すると言い出した。
なぜ財政事情が悪化していたのか、マティルダの実家を失うことが何を意味するのか、クレイグは何も知らなかった。

【完結】裏切ったあなたを許さない
紫崎 藍華
恋愛
ジョナスはスザンナの婚約者だ。
そのジョナスがスザンナの妹のセレナとの婚約を望んでいると親から告げられた。
それは決定事項であるため婚約は解消され、それだけなく二人の邪魔になるからと領地から追放すると告げられた。
そこにセレナの意向が働いていることは間違いなく、スザンナはセレナに人生を翻弄されるのだった。

【完結】私を処刑させようと王に取り入った義妹
横居花琉
恋愛
パトリシアは反乱を企てた罪により投獄された。
それはパトリシアの義妹のエミリーが王に訴え出たからだ。
事実無根を訴えるパトリシアを救うべく、婚約者のアレックス王子は無罪を証明しようと奔走する。

【完結】初恋の人も婚約者も妹に奪われました
紫崎 藍華
恋愛
ジュリアナは婚約者のマーキースから妹のマリアンことが好きだと打ち明けられた。
幼い頃、初恋の相手を妹に奪われ、そして今、婚約者まで奪われたのだ。
ジュリアナはマーキースからの婚約破棄を受け入れた。
奪うほうも奪われるほうも幸せになれるはずがないと考えれば未練なんてあるはずもなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
夜逃げじゃなくて衝動的にセレス殺して死体埋めて逃げたのが真相だったりして…