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南プロシアン王国編
南プロシアン軍出撃
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「タスタニアはこちらの要請を無視したのだな」
「左様。予想していた事ではございますが」
「ロマリア帝国の動きはどうなっている?」
「今のところ兵を動かず気配はございません。やはり五度も失敗しているせいか、ブラウゼン攻略には慎重になっているようですな」
「ここは自分たちで動くしかないという訳か。まあ良い、最初から他者の力などあてにしていない。アレッシオ、海軍を出撃準備させろ」
「承知致しました」
ナサレノは海軍に出動命令を下した。
(南プロシアンの海軍の強さは先代アルベルト一世の時代には最強を誇ったが、それはアルベルト一世の指揮力によるものであった。しかし先代亡き今、海軍の陣頭指揮を取れる将は反フロリアーナ派でナサレノの息が掛かっているエンリコ・ガーティニくらいだ。
現状は大佐なので、海軍を率いる将になると最低でも少将に昇格という事になる。
エンリコはアルベルト一世に付いて海賊退治をおこなってきた歴戦の強者ではあるが、大艦隊を率いるのは初めてで、上陸しての陸上戦となると未知数は否めない。
タスタニアがいかに急造で作った付け焼き刃の海軍だとしても、こちらも決して安心できる状態ではない)
アレッシオは将が未知数の海軍に不安を感じながらも指示通り海軍に出撃準備を進めていった。
タスタニアの首都オルジュではパトリシアとアンジェラの働きかけで、造船された船の漕ぎ手として市民と教会の信者を合わせて三千人もの人数を召集する事が出来た。
ティファはパトリシアが造船を、シャローラがロマリア帝国を封じ込めている間にこの市民たちに舟漕ぎの技術を習得させるのが手始めの仕事であった。
実際に戦う戦闘員としての兵士はブラウゼンから在中兵の半数にあたる二千五百人を借り受ける予定で、レオニードが何と言うかわからないが、国王直々の命令とあれば逆らう事はないだろうと見越しての事である。
残りの半数でブラウゼンを守らなくてはならないが、そこはシャローラが対応するので、ティファは南プロシアンの反乱を制圧する事に専念する。
フロリアーナが感じたようにこれが新興国タスタニアの強さでもあった。
パトリシア、ティファ、シャローラの三人が政治、軍事、補給を分担して対応出来るし、それを実行出来るレイラ、マリアたちがいる。
ロマリア帝国で首都ハーフェンが厭戦気分でセリア達がフェルデンで孤立しているのとは大きく異なっていた。
話しを戻すと、漕ぎ手たちの訓練はオルジュ湖を使って行われた。
簡易的なボートに各十人ずつ乗せてまずは目標地点まで少しでも早く到達するところから始め、次に旗の合図で左右旋回や後進(バック)の訓練へと進んでいった。
この訓練にはティファだけでなく、フロリアーナも一緒に参加した。
精強な海軍を保有している南プロシアンの訓練を知っているフロリアーナの監修もあって、最初は漕ぐだけで精一杯であった市民兵士たちが目に見えて上達していくのがわかった。
そんなある日、訓練後にティファは久しぶりにエリカのコーヒハウスに行きたくなり、フロリアーナも誘ってみた。
「フロリアーナ様はコーヒーハウスには行かれた事はありますか?」
「コーヒーハウスか。そのような場所に行きたいと思ってもこの身分ではなかなか許可も得られなくてな。是非行ってみたい」
「私の友人がこのオルジュ湖のほとりでお店を開いているんです。ご案内します」
ティファはフロリアーナを連れてエリカの店へと向かった。
もちろん護衛としてマリアも同行した。
「なかなかいい店だな。気に入ったぞ」
フロリアーナはエリカのコーヒーハウスが気に入ったようで、いつもティファが座るオルジュ湖が見渡せる窓際の席に座った。
「ティファ、どういう事?」
「ごめん。フロリアーナ様はコーヒーハウスに行ったことがないって言うから、それならエリカのお店が一番落ち着くし食事も美味しいからさ」
ティファにそう言われてエリカも困った表情を見せた。
「うちは庶民向けで王女様のお口に合うような食事が出せるかな」
「エリカと申したな。心配するな、この身で贅沢はいわん。口に入る物なら何でも構わんぞ」
フロリアーナにそう言われてエリカは困惑しながらも、普段お客さんやティファに出している物と同じ料理を作ってフロリアーナの座るテーブルに並べていった。
「じゃがいもとソーセージを炒めた物にライ麦のパン。オートミールと野菜のスープです。パンはオートミールや野菜のスープに浸して食べるのが庶民では一般的なため、固く作っております」
この当時のパンは一般庶民が食べる物は固く作られていたが、上級貴族やフロリアーナのような王族の食べるパンはフカフカの柔らかい物であったので、エリカは不安だったが、フロリアーナは珍しい物が好きであったので、文句一つ言わずに全て食べてしまった。
「これが庶民の味というものか。なかなか美味しい物だな」
フロリアーナから合格点をもらってエリカもホッと胸を撫で下ろした。
「ありがとうございます」
「それにこの景色。素晴らしいな。もし私が無事に帰る事が出来たなら、南プロシアンにもこんなコーヒーハウスを建てたいな」
「お気に召して頂いたなら光栄です」
フロリアーナはエリカの店がすっかり気に入ったようで、南プロシアンに戻った後日談になるが、海辺に近い場所にコーヒハウスを建設したのである。
王族用ではなく、一般庶民の憩いの場として作られ、フロリアーナはたまにお忍びで店に通い、護衛する兵士たちがその都度対応に困る事となった。
一方、ロマリア帝国の防衛線、ルンベルク要塞を守る皇太子バスティアンの元にフェンデンから使者が訪れていた。
「バスティアン様、フェルデンより使者が参っています」
「フェンデンと言うとセリアとか申す中尉か。中尉如きが俺に何の用だ?」
バスティアンは司令室の椅子から面倒くさそうに立ち上がると使者を追い返すために来客用の部屋まで赴いたが、部屋に入って使者の顔を見てイリーナだと気づくと少しばかり驚いた表情を見せた。
「バスティアン卿、イリーナです。お久しぶりでございます」
「まさかお前が使者とはな。という事はモニカの差し金か?」
「はい。モニカ様からの言伝でございます。タスタニアは今、南プロシアンのフロリアーナ王女に協力するために軍をこちらに動かせない状態です。今がブラウゼンを攻める絶好の機会。バスティアン卿が進撃したならば、我らフェンデンの在中兵士たちも出兵致します」
「待て。南プロシアンの件はわかっておるが、何故モニカがフェルデンに関連しているのだ」
「モニカ様はお気に入りの将はご自身の目で確認しないと気が済まないお方。フェンデン在中軍の将であるセリア・フォン・フレーベルを間近で見てその実力を確認するためにフェルデンの総指揮官として在中しているのです」
そう聞いてバスティアンも合点がいったようであった。
セリアたちとは前回レオニード撃退の際に顔を合わせてその実力はバスティアンも渋々ながら認めざるを得なかったからである。
「ふん。あのじゃじゃ馬に気に入られるのだから、それなりの実力はあるんだろうがな。まあよい。確かにお前の申す通りベンタインに攻め込む絶好の機会だ。すぐに出撃準備をさせるとしよう。それと、今回はお前たちの援軍は必要ない。我らだけで進撃するゆえ、モニカにはよろしく伝えてくれ」
「仰せの通りに」
「使者がお前でなかったら話しも聞かずに追い返すところであった。俺にとっても運が良かったと言えるな」
バスティアンはパトリックとの後継者争いを考えた時に、ブラウゼンを陥落させてタスタニアの首都オルジュまで攻め込んで行けたなら、後継者はほぼ自分に決まるであろうと思っていた。
「これは天が我に与えたチャンス。物にしないといかぬな」
バスティアンはそう言ってにやりと笑みを浮かべたが、この後急転直下の状況に陥るなど予想すらしていなかった。
「左様。予想していた事ではございますが」
「ロマリア帝国の動きはどうなっている?」
「今のところ兵を動かず気配はございません。やはり五度も失敗しているせいか、ブラウゼン攻略には慎重になっているようですな」
「ここは自分たちで動くしかないという訳か。まあ良い、最初から他者の力などあてにしていない。アレッシオ、海軍を出撃準備させろ」
「承知致しました」
ナサレノは海軍に出動命令を下した。
(南プロシアンの海軍の強さは先代アルベルト一世の時代には最強を誇ったが、それはアルベルト一世の指揮力によるものであった。しかし先代亡き今、海軍の陣頭指揮を取れる将は反フロリアーナ派でナサレノの息が掛かっているエンリコ・ガーティニくらいだ。
現状は大佐なので、海軍を率いる将になると最低でも少将に昇格という事になる。
エンリコはアルベルト一世に付いて海賊退治をおこなってきた歴戦の強者ではあるが、大艦隊を率いるのは初めてで、上陸しての陸上戦となると未知数は否めない。
タスタニアがいかに急造で作った付け焼き刃の海軍だとしても、こちらも決して安心できる状態ではない)
アレッシオは将が未知数の海軍に不安を感じながらも指示通り海軍に出撃準備を進めていった。
タスタニアの首都オルジュではパトリシアとアンジェラの働きかけで、造船された船の漕ぎ手として市民と教会の信者を合わせて三千人もの人数を召集する事が出来た。
ティファはパトリシアが造船を、シャローラがロマリア帝国を封じ込めている間にこの市民たちに舟漕ぎの技術を習得させるのが手始めの仕事であった。
実際に戦う戦闘員としての兵士はブラウゼンから在中兵の半数にあたる二千五百人を借り受ける予定で、レオニードが何と言うかわからないが、国王直々の命令とあれば逆らう事はないだろうと見越しての事である。
残りの半数でブラウゼンを守らなくてはならないが、そこはシャローラが対応するので、ティファは南プロシアンの反乱を制圧する事に専念する。
フロリアーナが感じたようにこれが新興国タスタニアの強さでもあった。
パトリシア、ティファ、シャローラの三人が政治、軍事、補給を分担して対応出来るし、それを実行出来るレイラ、マリアたちがいる。
ロマリア帝国で首都ハーフェンが厭戦気分でセリア達がフェルデンで孤立しているのとは大きく異なっていた。
話しを戻すと、漕ぎ手たちの訓練はオルジュ湖を使って行われた。
簡易的なボートに各十人ずつ乗せてまずは目標地点まで少しでも早く到達するところから始め、次に旗の合図で左右旋回や後進(バック)の訓練へと進んでいった。
この訓練にはティファだけでなく、フロリアーナも一緒に参加した。
精強な海軍を保有している南プロシアンの訓練を知っているフロリアーナの監修もあって、最初は漕ぐだけで精一杯であった市民兵士たちが目に見えて上達していくのがわかった。
そんなある日、訓練後にティファは久しぶりにエリカのコーヒハウスに行きたくなり、フロリアーナも誘ってみた。
「フロリアーナ様はコーヒーハウスには行かれた事はありますか?」
「コーヒーハウスか。そのような場所に行きたいと思ってもこの身分ではなかなか許可も得られなくてな。是非行ってみたい」
「私の友人がこのオルジュ湖のほとりでお店を開いているんです。ご案内します」
ティファはフロリアーナを連れてエリカの店へと向かった。
もちろん護衛としてマリアも同行した。
「なかなかいい店だな。気に入ったぞ」
フロリアーナはエリカのコーヒーハウスが気に入ったようで、いつもティファが座るオルジュ湖が見渡せる窓際の席に座った。
「ティファ、どういう事?」
「ごめん。フロリアーナ様はコーヒーハウスに行ったことがないって言うから、それならエリカのお店が一番落ち着くし食事も美味しいからさ」
ティファにそう言われてエリカも困った表情を見せた。
「うちは庶民向けで王女様のお口に合うような食事が出せるかな」
「エリカと申したな。心配するな、この身で贅沢はいわん。口に入る物なら何でも構わんぞ」
フロリアーナにそう言われてエリカは困惑しながらも、普段お客さんやティファに出している物と同じ料理を作ってフロリアーナの座るテーブルに並べていった。
「じゃがいもとソーセージを炒めた物にライ麦のパン。オートミールと野菜のスープです。パンはオートミールや野菜のスープに浸して食べるのが庶民では一般的なため、固く作っております」
この当時のパンは一般庶民が食べる物は固く作られていたが、上級貴族やフロリアーナのような王族の食べるパンはフカフカの柔らかい物であったので、エリカは不安だったが、フロリアーナは珍しい物が好きであったので、文句一つ言わずに全て食べてしまった。
「これが庶民の味というものか。なかなか美味しい物だな」
フロリアーナから合格点をもらってエリカもホッと胸を撫で下ろした。
「ありがとうございます」
「それにこの景色。素晴らしいな。もし私が無事に帰る事が出来たなら、南プロシアンにもこんなコーヒーハウスを建てたいな」
「お気に召して頂いたなら光栄です」
フロリアーナはエリカの店がすっかり気に入ったようで、南プロシアンに戻った後日談になるが、海辺に近い場所にコーヒハウスを建設したのである。
王族用ではなく、一般庶民の憩いの場として作られ、フロリアーナはたまにお忍びで店に通い、護衛する兵士たちがその都度対応に困る事となった。
一方、ロマリア帝国の防衛線、ルンベルク要塞を守る皇太子バスティアンの元にフェンデンから使者が訪れていた。
「バスティアン様、フェルデンより使者が参っています」
「フェンデンと言うとセリアとか申す中尉か。中尉如きが俺に何の用だ?」
バスティアンは司令室の椅子から面倒くさそうに立ち上がると使者を追い返すために来客用の部屋まで赴いたが、部屋に入って使者の顔を見てイリーナだと気づくと少しばかり驚いた表情を見せた。
「バスティアン卿、イリーナです。お久しぶりでございます」
「まさかお前が使者とはな。という事はモニカの差し金か?」
「はい。モニカ様からの言伝でございます。タスタニアは今、南プロシアンのフロリアーナ王女に協力するために軍をこちらに動かせない状態です。今がブラウゼンを攻める絶好の機会。バスティアン卿が進撃したならば、我らフェンデンの在中兵士たちも出兵致します」
「待て。南プロシアンの件はわかっておるが、何故モニカがフェルデンに関連しているのだ」
「モニカ様はお気に入りの将はご自身の目で確認しないと気が済まないお方。フェンデン在中軍の将であるセリア・フォン・フレーベルを間近で見てその実力を確認するためにフェルデンの総指揮官として在中しているのです」
そう聞いてバスティアンも合点がいったようであった。
セリアたちとは前回レオニード撃退の際に顔を合わせてその実力はバスティアンも渋々ながら認めざるを得なかったからである。
「ふん。あのじゃじゃ馬に気に入られるのだから、それなりの実力はあるんだろうがな。まあよい。確かにお前の申す通りベンタインに攻め込む絶好の機会だ。すぐに出撃準備をさせるとしよう。それと、今回はお前たちの援軍は必要ない。我らだけで進撃するゆえ、モニカにはよろしく伝えてくれ」
「仰せの通りに」
「使者がお前でなかったら話しも聞かずに追い返すところであった。俺にとっても運が良かったと言えるな」
バスティアンはパトリックとの後継者争いを考えた時に、ブラウゼンを陥落させてタスタニアの首都オルジュまで攻め込んで行けたなら、後継者はほぼ自分に決まるであろうと思っていた。
「これは天が我に与えたチャンス。物にしないといかぬな」
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