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両雄激突編
出撃
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一方のルンベルク要塞ではティファが指摘したように、要塞を守る皇帝ルーファスの次男、バスティアンは攻めてくるのを待つより待ち伏せして撃滅させる事を考えていた。
「我が軍の半数の兵力でこのルンベルク要塞に攻め込もうなど我らを侮るにも程がある。何もここで待ち構えている事もあるまい。待ち伏せしてこれを叩き己の無力を徹底的にわからせてやる」
バスティアンは兵士たちに出撃命令を出そうとしたが、応援部隊として派兵されたセリアが無駄とは思いつつ助言した。
「お待ち下さい。何も出て戦う必要はございません。このルンベルク要塞の防御力を持ってすれば、敵は攻め込む事は出来ません。こちらは機を見て一撃離脱攻撃を繰り返し行い兵力を削り取っていけば、敵は退却せざるを得なくなるでしょう」
「敵が退却だと?それにはどれくらいの期間がかかるのだ?三ヶ月後か?半年後か?」
「期間よりも自軍の兵力の消耗を気にすべきです」
「敵に対して倍近い兵力を保持しておきながら、殻に閉じこもっていたなどと皇帝陛下に知れたらどうなるか帝国兵士なら言わずともわかるであろう」
セリアは内心舌打ちした。
「では皇帝の考えは無意味に兵を動かして犠牲を出してまで敵に勝つ事を要請するという事なのですね」
「黙れ!汝如きが皇帝陛下に対して無礼であろう。モニカの顔を立てて今のは聞かなかった事にしてやるから早々に立ち去れい」
バスティアンに一喝されてセリアは今回は自分たちはあくまで応援部隊なのもあるが、敗れる要素も少ないのでここは大人しく引いた。
「セリア、どうだった?」
ソレーヌが戻ってきたセリアに聞いたが顔を見て返事を聞くまでもないとわかった。
「学生時代にも何度も言ったが、貴族や皇族というものはとにかく気位が高い生き物のようだな」
セリアが諦め顔でそう言うとジュディもため息混じりに話す。
「何も出て戦わなくてもここで守っていれば相手はなす術なく撤退するだろう。こちらは犠牲者も出ず労せずして相手を撃退出来るのにな」
「バスティアン卿に限らず帝国の貴族出身の騎士はだいたいこんなものだよ。まあ、今回は相手は我が軍の半数。私たちが危惧する事もないだろうけど」
エミリアがそう言うとジュディが珍しく投げやりな言葉を出した。
「バスティアン卿は皇族とは言え、帝国でも猛将で知られている騎士だからな。ま、今回はボクたちは遠巻きに見物でもしていればいいか」
セリアたちは応援部隊として来てはいたが、よもや相手が半分の兵力で攻めてくるとは思ってなかったのだ。
「レオニードというのはよほどの無能者か、そうでなければ気代の戦略家という事になるな。もっともそれほど優れた将がタスタニアにいるなら、このルンベルク要塞はとっくに敵の手に落ちているだろうから無能な方であろうが」
セリアは皮肉のつもりであったが、実際のレオニード評としてはほぼ当たっていた。
情報は筒抜け、半分の兵力で出来ますと言い張る根拠のない自信。
セリアは相手に優れた将がいないお陰で帝国も助かっているのだなと思う一方で、もし自分と同じ位の能力を有した将がタスタニアにいたら帝国は危機にさらされるとも考えていた。
「ユリア、どうしたんだ?」
浮かない表情をしているユリアにジュディが声をかけた。
「私も多少なりとも高貴な貴族の出身だから帝国貴族の気質と言うものをよくわかっているつもりではあるけど。私がバスティアン卿の立場なら城に篭って守る方を選択する。
でも父ならバスティアン卿と同じやり方をすると思う。そう考えると複雑でね。帝国の高貴貴族出身の騎士がみんなこうでないと言いたいけど、現実はこの通りだからね」
「あ。。そうだったな。少し言い過ぎたな、すまない」
「ううん。事実は事実だから仕方ないよ。私が少しでもその印象を変えていければと思ってるよ」
セリアがユリアに謝罪したが、ユリアは複雑ではあったが別に気にする事もなく自分の代で変えていけばいいと考えていた。
そしてキルス歴一〇九六年三月十五日。
レオニードによってブラウゼン要塞の兵士たちが集められ出撃前の訓示を聞かされていた。
「諸君、いよいよ我がタスタニア王国の命運を賭ける戦いが始まろうとしている。今回の進撃は普通に考えれば成功しないものであるかも知れぬ。しかし我々には帝国軍を凌駕する不屈の精神力がある。
矢の一本、二本が当たろうが、剣や槍で少々斬られ突かれようが意に介さず相手に突進すれば相手はその気迫に押されて敗走するであろう。兵力差はわずか二倍、一人が二人倒せは良いのだ」
その言葉を聞いてティファは呆れた表情でレイラに話しかけた。
「ねえ、レイラ。あの人本気であんな事思っているのかな?私には本心を疑うとしか言いようがないけど」
「本人にしてみたら至ってまともな事を言っていると思っているだろうね。都合の良い事しか考えていないし自身の言葉に酔いしれている。これで勝てたらよほど相手が無能無策としか言いようがない」
レイラも呆れ顔であったが、レオニードはさらに続ける。
「よいか、我々の作戦に失敗はない。成功あるのみだ。天運も我らに味方してくれよう。いざ出陣」
レオニードの号令と共に第一陣二千人がブラウゼンから出撃した。
「失敗はない。ねぇ。。成功はない。ならわかるけど」
ティファはそんな愚痴をこぼしていても仕方ないと切り替えて第一陣の後に付いて出陣した。
「シャローラ、昨夜も話したけど相手が待ち伏せしているとすればストラナ平野が一番危ないね。いつでも対応出来る様に注意しよう」
「了解だよ」
ティファはレイラとマリアに依頼して昨夜のうちに自分に割り当てられた五百人の兵士たちに指示を出していた。
ストラナ平原で戦闘が起きる可能性も含めて、ティファ配下の兵士たちは敵の攻撃がいつどこであっても対応出来るよう指揮系統が行き渡っていたのだ。
一方のロマリア帝国でもティファの予想通りストラナ平原で待ち伏せしてタスタニア軍を撃滅せんとバスティアンは意気揚々と兵を出撃させた。
ここにも乗り気でないセリアたちが後陣に控えていた。
「今回は私たちの出番はなさそうだな」
セリアがそう言うとジュディが少し残念そうな顔をしていた。
「腕が鈍るから丁度いい戦いが出来ると思ってたんだけどな。まあ戦いは楽に勝てた方がいい。ボクたちの出番がないに越した事はないからな」
セリアも今回はルンベルク要塞に篭って守る方が楽に勝てたと考えていたが、それでも帝国軍は相手の倍の兵力。
多少の犠牲者は覚悟しても敗れる可能性はほぼなかったので、応援部隊として従う事に徹するようにしたのだ。
しかし戦況はセリアたちの予想しなかった展開になっていったのである。
「我が軍の半数の兵力でこのルンベルク要塞に攻め込もうなど我らを侮るにも程がある。何もここで待ち構えている事もあるまい。待ち伏せしてこれを叩き己の無力を徹底的にわからせてやる」
バスティアンは兵士たちに出撃命令を出そうとしたが、応援部隊として派兵されたセリアが無駄とは思いつつ助言した。
「お待ち下さい。何も出て戦う必要はございません。このルンベルク要塞の防御力を持ってすれば、敵は攻め込む事は出来ません。こちらは機を見て一撃離脱攻撃を繰り返し行い兵力を削り取っていけば、敵は退却せざるを得なくなるでしょう」
「敵が退却だと?それにはどれくらいの期間がかかるのだ?三ヶ月後か?半年後か?」
「期間よりも自軍の兵力の消耗を気にすべきです」
「敵に対して倍近い兵力を保持しておきながら、殻に閉じこもっていたなどと皇帝陛下に知れたらどうなるか帝国兵士なら言わずともわかるであろう」
セリアは内心舌打ちした。
「では皇帝の考えは無意味に兵を動かして犠牲を出してまで敵に勝つ事を要請するという事なのですね」
「黙れ!汝如きが皇帝陛下に対して無礼であろう。モニカの顔を立てて今のは聞かなかった事にしてやるから早々に立ち去れい」
バスティアンに一喝されてセリアは今回は自分たちはあくまで応援部隊なのもあるが、敗れる要素も少ないのでここは大人しく引いた。
「セリア、どうだった?」
ソレーヌが戻ってきたセリアに聞いたが顔を見て返事を聞くまでもないとわかった。
「学生時代にも何度も言ったが、貴族や皇族というものはとにかく気位が高い生き物のようだな」
セリアが諦め顔でそう言うとジュディもため息混じりに話す。
「何も出て戦わなくてもここで守っていれば相手はなす術なく撤退するだろう。こちらは犠牲者も出ず労せずして相手を撃退出来るのにな」
「バスティアン卿に限らず帝国の貴族出身の騎士はだいたいこんなものだよ。まあ、今回は相手は我が軍の半数。私たちが危惧する事もないだろうけど」
エミリアがそう言うとジュディが珍しく投げやりな言葉を出した。
「バスティアン卿は皇族とは言え、帝国でも猛将で知られている騎士だからな。ま、今回はボクたちは遠巻きに見物でもしていればいいか」
セリアたちは応援部隊として来てはいたが、よもや相手が半分の兵力で攻めてくるとは思ってなかったのだ。
「レオニードというのはよほどの無能者か、そうでなければ気代の戦略家という事になるな。もっともそれほど優れた将がタスタニアにいるなら、このルンベルク要塞はとっくに敵の手に落ちているだろうから無能な方であろうが」
セリアは皮肉のつもりであったが、実際のレオニード評としてはほぼ当たっていた。
情報は筒抜け、半分の兵力で出来ますと言い張る根拠のない自信。
セリアは相手に優れた将がいないお陰で帝国も助かっているのだなと思う一方で、もし自分と同じ位の能力を有した将がタスタニアにいたら帝国は危機にさらされるとも考えていた。
「ユリア、どうしたんだ?」
浮かない表情をしているユリアにジュディが声をかけた。
「私も多少なりとも高貴な貴族の出身だから帝国貴族の気質と言うものをよくわかっているつもりではあるけど。私がバスティアン卿の立場なら城に篭って守る方を選択する。
でも父ならバスティアン卿と同じやり方をすると思う。そう考えると複雑でね。帝国の高貴貴族出身の騎士がみんなこうでないと言いたいけど、現実はこの通りだからね」
「あ。。そうだったな。少し言い過ぎたな、すまない」
「ううん。事実は事実だから仕方ないよ。私が少しでもその印象を変えていければと思ってるよ」
セリアがユリアに謝罪したが、ユリアは複雑ではあったが別に気にする事もなく自分の代で変えていけばいいと考えていた。
そしてキルス歴一〇九六年三月十五日。
レオニードによってブラウゼン要塞の兵士たちが集められ出撃前の訓示を聞かされていた。
「諸君、いよいよ我がタスタニア王国の命運を賭ける戦いが始まろうとしている。今回の進撃は普通に考えれば成功しないものであるかも知れぬ。しかし我々には帝国軍を凌駕する不屈の精神力がある。
矢の一本、二本が当たろうが、剣や槍で少々斬られ突かれようが意に介さず相手に突進すれば相手はその気迫に押されて敗走するであろう。兵力差はわずか二倍、一人が二人倒せは良いのだ」
その言葉を聞いてティファは呆れた表情でレイラに話しかけた。
「ねえ、レイラ。あの人本気であんな事思っているのかな?私には本心を疑うとしか言いようがないけど」
「本人にしてみたら至ってまともな事を言っていると思っているだろうね。都合の良い事しか考えていないし自身の言葉に酔いしれている。これで勝てたらよほど相手が無能無策としか言いようがない」
レイラも呆れ顔であったが、レオニードはさらに続ける。
「よいか、我々の作戦に失敗はない。成功あるのみだ。天運も我らに味方してくれよう。いざ出陣」
レオニードの号令と共に第一陣二千人がブラウゼンから出撃した。
「失敗はない。ねぇ。。成功はない。ならわかるけど」
ティファはそんな愚痴をこぼしていても仕方ないと切り替えて第一陣の後に付いて出陣した。
「シャローラ、昨夜も話したけど相手が待ち伏せしているとすればストラナ平野が一番危ないね。いつでも対応出来る様に注意しよう」
「了解だよ」
ティファはレイラとマリアに依頼して昨夜のうちに自分に割り当てられた五百人の兵士たちに指示を出していた。
ストラナ平原で戦闘が起きる可能性も含めて、ティファ配下の兵士たちは敵の攻撃がいつどこであっても対応出来るよう指揮系統が行き渡っていたのだ。
一方のロマリア帝国でもティファの予想通りストラナ平原で待ち伏せしてタスタニア軍を撃滅せんとバスティアンは意気揚々と兵を出撃させた。
ここにも乗り気でないセリアたちが後陣に控えていた。
「今回は私たちの出番はなさそうだな」
セリアがそう言うとジュディが少し残念そうな顔をしていた。
「腕が鈍るから丁度いい戦いが出来ると思ってたんだけどな。まあ戦いは楽に勝てた方がいい。ボクたちの出番がないに越した事はないからな」
セリアも今回はルンベルク要塞に篭って守る方が楽に勝てたと考えていたが、それでも帝国軍は相手の倍の兵力。
多少の犠牲者は覚悟しても敗れる可能性はほぼなかったので、応援部隊として従う事に徹するようにしたのだ。
しかし戦況はセリアたちの予想しなかった展開になっていったのである。
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