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両雄激突編
再会 前編
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ティファはロビー、ソフィアと共にブラウゼンへの道中であった。
ベンタインからは馬で一日の行程であるが、三人は徒歩で三日かけて来た。
馬を使わなかったのはロビー、ソフィアと初めて組んで戦いに出るため、話す時間が欲しかったからである。
ここでティファは自分の考え方、やり方をロビーとソフィアに話し込み、二人はそれに納得してくれたようだった。
ティファに興味を持ってついて来てくれた二人だったので、一度築いた絆はそう簡単に崩れないとわかってティファにとっても有意義な三日間であった。
「二人はレイラとマリアに会うのは初めてだよね。とっても頼りになる味方だから安心して。まあ、マリアは少しぶっきらぼうだけどね」
「妹さんはどんな感じなんだ?」
「そうね、私と正反対って言っていいかも。顔つきも精悍だし背も高い。私は剣の才能がないから、そっちはレイラに任せっぱなしでね」
そんな会話をしているうちにブラウゼンに到着した。
「ベンタインよりレオニード少将の応援として参りしたティファニーです。ここにいるのは同じく応援として参りましたロズヴィータとソフィアです」
ティファが門番にそう伝えると、すでに周知済みのようで、門番はすぐに対応してくれた。
「お伺いしています。お役目ご苦労様です。どうぞお入り下さい」
門をくぐったと同時にティファたち三人は驚いた。
「これは。。」
ブラウゼンは東西に四、五キロ、南北に四、八キロとほぼ四角形の中に上からみると碁盤の目のように道と街が整然と並んでいるような作りになっている。
「凄いな、首都オルジュよりはるかに大きな都市だ」
ティファが驚いていると門番の兵士が簡単に街の説明をしてくれた。
「この街は帝国首都ハーフェンを手本にして作られた都市だと聞いております」
「ハーフェンを基盤にしてるんだ。何か理由があるの?」
「私には守るにこの作りが一番効果的だということしかわかりませんが、ここは千年以上前からの要害ですからね。その当時からある要塞都市はみんなこのような形状という事ですよ。城の城壁は三重にしてありますし、万一敵に侵入されてもこの碁盤の目のような通路が相手の目くらましになるそうです」
「なるほど、さすがに要害というだけあるね」
ロビーとソフィアがブラウゼンの威容に驚いていると前からよく知っている顔がこちらに向かってきた。
「ティファ!」
「レイラ!」
「久しぶり。逢いたかったよ」
「私もだよ。元気にしてるようで嬉しいよ」
ティファとレイラの姉妹は久しぶりの再会にお互い抱き合って喜んだ。
「みんな、私の妹のレイラだよ。よろしくね」
「姉がいつもお世話になっています」
「へえ、聞いてはいたけど、確かに姉妹で全然雰囲気違うや。ティファはいかにも役人って感じなのに妹さんは颯爽とした騎士だね」
ロビーとソフィアが初めて会うレイラを見て姉妹で全然雰囲気違うのに驚いた。
「私は剣術が苦手だったから兵法を学んだんだけど、レイラは剣術の才能あったからね」
「私は自分に剣術の才能があるかなんてわからないけど、ミュラー将軍の教えに恥じないように日々努力しているだけだよ」
「ティファ、久しぶり」
「あ、マリア。マリアに逢うのはオルジュで盗賊の一件があった時以来だね。いつもレイラがお世話になってます」
「とんでもない、私の方こそ色々と助けてもらっていますよ」
「この人も強そうだな」
「レイラさんとマリアさんはこのブラウゼンでも最強の剣士ですからね」
門番がそう言うとロビーは感心しきりだった。
「そうなのか?さすがに雰囲気あるよ」
「私たちだってまだ山賊の雰囲気のカケラくらいあるかもよ」
ソフィアがそう言うとレイラが思わず「山賊?例の水鉄砲で退治されたって言う?」と言ってしまいティファにたしなめられた
「レイラ、そんなにはっきり言う物じゃないよ」
「あ。。ごめんなさいね」
「まあ、本当の事だしな。その点に関しては返す言葉もないや」
「みんな、過去や経歴は色々違うけどこれからは一緒に過ごす仲間だからね」
「そうだね。ロビーさんにソフィアさん、あらためてよろしくね」
「あ、こちらこそよろしくな。。じゃなくてよろしくお願いします。。」
レイラとマリアにかしこまって挨拶されて、またも恐縮したロビーにティファは可笑しくなった。
「とりあえずここじゃなんですから司令部のある建物に移動しましょう。ティファ、ここからは私が案内するよ」
「レイラありがとう」
門番はティファたちにお辞儀をすると持ち場に戻り、ここからはレイラに案内役が変わった。
ティファたちはレイラの先導で司令部があるという街の最深部に移動した。
ベンタインからは馬で一日の行程であるが、三人は徒歩で三日かけて来た。
馬を使わなかったのはロビー、ソフィアと初めて組んで戦いに出るため、話す時間が欲しかったからである。
ここでティファは自分の考え方、やり方をロビーとソフィアに話し込み、二人はそれに納得してくれたようだった。
ティファに興味を持ってついて来てくれた二人だったので、一度築いた絆はそう簡単に崩れないとわかってティファにとっても有意義な三日間であった。
「二人はレイラとマリアに会うのは初めてだよね。とっても頼りになる味方だから安心して。まあ、マリアは少しぶっきらぼうだけどね」
「妹さんはどんな感じなんだ?」
「そうね、私と正反対って言っていいかも。顔つきも精悍だし背も高い。私は剣の才能がないから、そっちはレイラに任せっぱなしでね」
そんな会話をしているうちにブラウゼンに到着した。
「ベンタインよりレオニード少将の応援として参りしたティファニーです。ここにいるのは同じく応援として参りましたロズヴィータとソフィアです」
ティファが門番にそう伝えると、すでに周知済みのようで、門番はすぐに対応してくれた。
「お伺いしています。お役目ご苦労様です。どうぞお入り下さい」
門をくぐったと同時にティファたち三人は驚いた。
「これは。。」
ブラウゼンは東西に四、五キロ、南北に四、八キロとほぼ四角形の中に上からみると碁盤の目のように道と街が整然と並んでいるような作りになっている。
「凄いな、首都オルジュよりはるかに大きな都市だ」
ティファが驚いていると門番の兵士が簡単に街の説明をしてくれた。
「この街は帝国首都ハーフェンを手本にして作られた都市だと聞いております」
「ハーフェンを基盤にしてるんだ。何か理由があるの?」
「私には守るにこの作りが一番効果的だということしかわかりませんが、ここは千年以上前からの要害ですからね。その当時からある要塞都市はみんなこのような形状という事ですよ。城の城壁は三重にしてありますし、万一敵に侵入されてもこの碁盤の目のような通路が相手の目くらましになるそうです」
「なるほど、さすがに要害というだけあるね」
ロビーとソフィアがブラウゼンの威容に驚いていると前からよく知っている顔がこちらに向かってきた。
「ティファ!」
「レイラ!」
「久しぶり。逢いたかったよ」
「私もだよ。元気にしてるようで嬉しいよ」
ティファとレイラの姉妹は久しぶりの再会にお互い抱き合って喜んだ。
「みんな、私の妹のレイラだよ。よろしくね」
「姉がいつもお世話になっています」
「へえ、聞いてはいたけど、確かに姉妹で全然雰囲気違うや。ティファはいかにも役人って感じなのに妹さんは颯爽とした騎士だね」
ロビーとソフィアが初めて会うレイラを見て姉妹で全然雰囲気違うのに驚いた。
「私は剣術が苦手だったから兵法を学んだんだけど、レイラは剣術の才能あったからね」
「私は自分に剣術の才能があるかなんてわからないけど、ミュラー将軍の教えに恥じないように日々努力しているだけだよ」
「ティファ、久しぶり」
「あ、マリア。マリアに逢うのはオルジュで盗賊の一件があった時以来だね。いつもレイラがお世話になってます」
「とんでもない、私の方こそ色々と助けてもらっていますよ」
「この人も強そうだな」
「レイラさんとマリアさんはこのブラウゼンでも最強の剣士ですからね」
門番がそう言うとロビーは感心しきりだった。
「そうなのか?さすがに雰囲気あるよ」
「私たちだってまだ山賊の雰囲気のカケラくらいあるかもよ」
ソフィアがそう言うとレイラが思わず「山賊?例の水鉄砲で退治されたって言う?」と言ってしまいティファにたしなめられた
「レイラ、そんなにはっきり言う物じゃないよ」
「あ。。ごめんなさいね」
「まあ、本当の事だしな。その点に関しては返す言葉もないや」
「みんな、過去や経歴は色々違うけどこれからは一緒に過ごす仲間だからね」
「そうだね。ロビーさんにソフィアさん、あらためてよろしくね」
「あ、こちらこそよろしくな。。じゃなくてよろしくお願いします。。」
レイラとマリアにかしこまって挨拶されて、またも恐縮したロビーにティファは可笑しくなった。
「とりあえずここじゃなんですから司令部のある建物に移動しましょう。ティファ、ここからは私が案内するよ」
「レイラありがとう」
門番はティファたちにお辞儀をすると持ち場に戻り、ここからはレイラに案内役が変わった。
ティファたちはレイラの先導で司令部があるという街の最深部に移動した。
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