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ロマリア帝国事件編
謎の女の正体
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ミリアムの処置が一段落したところにアンナがやって来た。
ミリアムを心配して声をかけようとしたが、セリアとソレーヌの表情が曇った。
「。。近寄るな」
ソレーヌは低く彼女にしては珍しくドスの効いた声でアンナを制した。
「ソレーヌさん、どうしたの?私はミリアムの心配を。。」
「お前が一番の悪玉なんだよ」
「何を言っているのですか?」
「アンナ・ジェラン。お前がファビアンの娘だったのか。ネープ民族という事で生贄を装っていたんだろうけど、父親譲りの薄汚い気配までは消せなかったようだな」
「私がファビアンの娘?何を馬鹿な事を。あの男のネープ民族嫌いは母親からの暴力で培われたのよ。そんな男がネープ民族の女性との間に子供なんて産む訳ないし、産んだとしても生かしておく訳ないでしょ」
「ここに来るまでに何も調べずに乗り込んで来たとでも思ったのか?私はファビアンの役人時代について調べあげている。ファビアンは二十歳の時に一度イアル民族の女性と結婚している。だが相手の女性はあまりに暴虐無人なファビアンについていけず逃げ出した。
二人の間には子供が一人生まれていた。その子が生きていれば現在十八歳。ファビアンは何人もの愛人がいたが、子供の存在は確認出来なかった。最初の相手の子ただ一人を除いてね」
「それと私が何の関係が?」
アンナはあくまでも潔白を訴えていたが、ソレーヌのひと言で表情が変わった。
「母親がネープ民族という事はファビアン自身もネープ民族の血筋を引く訳だから、その子供にネープ民族の血が流れていても不思議ではない。おそらくお前は母親に育てられていた。
そして捨てられた恨みを晴らすためにファビアンに近づいた。ファビアンはまさか自分の娘が生きているとは想像もつかなかったろう。
その後どんな取り引きがあったかは知らないが、お前とファビアンは共謀した。当たらずとも遠からずじゃないか?」
アンナにとってファビアンの血が流れていることは耐え難い汚点であった。
父の血が流れていると言われるのが彼女にとって怒りのスイッチが入る時でもあったのだ。
ソレーヌはそれを知っていたわけではなかったが、結果的にアンナの怒りのスイッチを入れたのだ。
「母親に育てられたんじゃないわ。母は私が五歳の時に流行り病で死んでしまって、それからずっと一人で生きてきた。私たちを捨てた父親を呪ってね」
アンナが本性を現した。
あたりを見渡し、セリアたちがギアラエの街から出てきたのを見てこの鉱山都市が壊滅したとわかっていたようだ。
「ファビアンも確保されたようね。ギアラエ鉱山都市もこれで壊滅。せっかく三年もかけて作り上げたの鉱山と街だったのにねえ」
「父親が捕まっても顔色ひとつ変えずか」
「あの男の能力じゃこの程度でしょう。あいつには罪をすべて被ってもらうつもりでいたのにまさかバレちゃうとはね。どこでわかったの?」
アンナの問いにミリアムが答える。
「最初に私があなたの部屋に行って話を聞いていた時から違和感を感じていた。最初に変だなと感じたのは、部屋の中に鏡がいくつも置いてあった事。でも、それだけなら気にする事もなかったかも知れない。それと微かに血の匂いがした。
私は普通の人より鼻が効くからわかったのかも知れないけど。何もない部屋から血の匂いがするなんておかしいと思ってね。でもそれだけなら疑惑に過ぎなかった。確信したのは私を台に張り付けにしたとき、横でファビアンたちに声をかけたのはあなたでしょ。
その声で確信したの。最初に部屋に行った時、私をあの場で生贄にしなかったのは何か理由があったのかしら?」
「ファビアンの命を狙う奴がいるって知って、面白いと思ったからさ。余興にちょうど良いと思ってね。お前を泳がせておけばファビアンといずれ衝突するだろう。だから少しばかりここの内情を教えてやったのさ。
だけどお前は逃げないって言い張るから一緒に逃げようと言ったのさ。途中で生贄にするためにね。まあ、どうせ逃げられないと思っていたからな。しかし消したつもりだったが、鏡と微かに残っていた血の匂いからバレるとはね。ミリアム、お前を少し見くびっていたようだ」
「ファビアンは金が目的だったが、お前の目的は何だ?ファビアンの財産か?それとも恨みか?」
「金儲け?あの男と一緒にしないでくれる。恨みなんてもう無いわ。むしろ感謝してる。私をこんなに美しく産んでくれて」
ソレーヌは怪訝な表情でアンナを見つめた。
(この女、何が言いたい)
「じゃあ何だ?何故多くのネープ民族女性の命を奪った」
「美の追求よ。永遠の若さを手に入れるためのね」
「美の追求?」
「美女揃いのネープ民族の女性の血は肌にいいっていうからね。身体を洗って血の風呂に浸かるのにちょうどよかったわ」
その言葉にソレーヌは一瞬思考が止まってしまう。
ソレーヌだけではない、ミリアムもナスターシャも不快な思いでアンナを見ていた。
(人の血に浸かる?こいつは何を言っているんだ?)
「私は今の十八歳という年齢のままでいたいんだけど、歳を取るのはどうしても止められない。それが私の悩みだった。それを少しでも遅らせられる方法があれば試してみたいと思わない?私はそれを見つけたのよ。
ネープ民族の若い女性の血を肌に付ければ若さを保てるってね。それも取ったばかりの暖かい血を。だから沢山の血をなるべく早く集めるために手足を切り取って木の杭で心臓をくり抜いて血を絞り出すのよ。
"絞りカス"は藁に巻いてこの鉱山に捨てるだけ。ここに立ち入り捜査が入らない限り遺体はまず見つかる事はないわ」
ソレーヌは怒りと同時にあまりのおぞましさに吐き気を覚えたが何とか堪えた。
ファシエルの言う生贄の儀式とは娘のために女性の血を集めるためだったとは。
「お前は自分の欲望を満たすために数多くの女性を殺したと言うのか?」
「欲望?女なら誰でもいつまでも若く美しくありたいと思うのが当然でしょ。それって欲望なのかしら?殺された人間の気持ちになってみろとでも言うつもり?虎が鹿を狩って食べるのにいちいち罪悪感を感じると思う?
それが生きるための手段だから当然の事。それと同じように私にとって美は生きるための手段。そのための糧として必要だから狩っただけ。何も言われる筋合いなんてないわ」
「人を動物世界と同じに考えるな。お前は壊れている。もはや正常に戻る余地が無い程にな」
ソレーヌは剣を手にした。
しかしアンナはまったく動じる様子がなかった。
「正常とは何を持って正常というのかしら?あなたがその剣で多くの敵兵を斬り捨てるのは許されて、私が木の杭で人を殺すのは許されないの?方法は違えどやっている事は同じじゃない。不公平だと思わない?」
「お前とはとことん気が合わなさそうだ。これ以上話していると怒りで我を忘れそうになるんでな。決着をつけさせてもらう」
これを聞いていたセリアたちも戦慄した。
さすがのセリアですら、想像も及ばないアンナの狂気に言葉を失っていた。
「覚悟しろ」
ソレーヌが剣を一閃するがアンナは後ろに飛んでこれを交わした。
「お前は剣術の心得があるのか?」
「私はずっと一人で生きてきたんだよ。そのために必要な力はつけているつもりさ。お前たちの仲間はみんなかなりの実力を持つらしいけど、そう簡単に斬れると思わない方がいいわ」
(こいつに比べたらファビアンなどまだ可愛げがあったという事か。とんだ狂人だ)
「ソレーヌ!」
セリアが声をかけるがソレーヌはそれを手で制した。
「手出し無用。この狂人は私が取り押さえる」
「やれるものならやってごらん」
ソレーヌとアンナの剣が激しくぶつかり合う金属音が鳴り響く。
県令親衛隊の隊長が忠告したようにアンナは我流の剣術であったが強かった。
ソレーヌとアンナは二十合近く打ち合うが、勝負は互角の展開であった。
ミリアムを心配して声をかけようとしたが、セリアとソレーヌの表情が曇った。
「。。近寄るな」
ソレーヌは低く彼女にしては珍しくドスの効いた声でアンナを制した。
「ソレーヌさん、どうしたの?私はミリアムの心配を。。」
「お前が一番の悪玉なんだよ」
「何を言っているのですか?」
「アンナ・ジェラン。お前がファビアンの娘だったのか。ネープ民族という事で生贄を装っていたんだろうけど、父親譲りの薄汚い気配までは消せなかったようだな」
「私がファビアンの娘?何を馬鹿な事を。あの男のネープ民族嫌いは母親からの暴力で培われたのよ。そんな男がネープ民族の女性との間に子供なんて産む訳ないし、産んだとしても生かしておく訳ないでしょ」
「ここに来るまでに何も調べずに乗り込んで来たとでも思ったのか?私はファビアンの役人時代について調べあげている。ファビアンは二十歳の時に一度イアル民族の女性と結婚している。だが相手の女性はあまりに暴虐無人なファビアンについていけず逃げ出した。
二人の間には子供が一人生まれていた。その子が生きていれば現在十八歳。ファビアンは何人もの愛人がいたが、子供の存在は確認出来なかった。最初の相手の子ただ一人を除いてね」
「それと私が何の関係が?」
アンナはあくまでも潔白を訴えていたが、ソレーヌのひと言で表情が変わった。
「母親がネープ民族という事はファビアン自身もネープ民族の血筋を引く訳だから、その子供にネープ民族の血が流れていても不思議ではない。おそらくお前は母親に育てられていた。
そして捨てられた恨みを晴らすためにファビアンに近づいた。ファビアンはまさか自分の娘が生きているとは想像もつかなかったろう。
その後どんな取り引きがあったかは知らないが、お前とファビアンは共謀した。当たらずとも遠からずじゃないか?」
アンナにとってファビアンの血が流れていることは耐え難い汚点であった。
父の血が流れていると言われるのが彼女にとって怒りのスイッチが入る時でもあったのだ。
ソレーヌはそれを知っていたわけではなかったが、結果的にアンナの怒りのスイッチを入れたのだ。
「母親に育てられたんじゃないわ。母は私が五歳の時に流行り病で死んでしまって、それからずっと一人で生きてきた。私たちを捨てた父親を呪ってね」
アンナが本性を現した。
あたりを見渡し、セリアたちがギアラエの街から出てきたのを見てこの鉱山都市が壊滅したとわかっていたようだ。
「ファビアンも確保されたようね。ギアラエ鉱山都市もこれで壊滅。せっかく三年もかけて作り上げたの鉱山と街だったのにねえ」
「父親が捕まっても顔色ひとつ変えずか」
「あの男の能力じゃこの程度でしょう。あいつには罪をすべて被ってもらうつもりでいたのにまさかバレちゃうとはね。どこでわかったの?」
アンナの問いにミリアムが答える。
「最初に私があなたの部屋に行って話を聞いていた時から違和感を感じていた。最初に変だなと感じたのは、部屋の中に鏡がいくつも置いてあった事。でも、それだけなら気にする事もなかったかも知れない。それと微かに血の匂いがした。
私は普通の人より鼻が効くからわかったのかも知れないけど。何もない部屋から血の匂いがするなんておかしいと思ってね。でもそれだけなら疑惑に過ぎなかった。確信したのは私を台に張り付けにしたとき、横でファビアンたちに声をかけたのはあなたでしょ。
その声で確信したの。最初に部屋に行った時、私をあの場で生贄にしなかったのは何か理由があったのかしら?」
「ファビアンの命を狙う奴がいるって知って、面白いと思ったからさ。余興にちょうど良いと思ってね。お前を泳がせておけばファビアンといずれ衝突するだろう。だから少しばかりここの内情を教えてやったのさ。
だけどお前は逃げないって言い張るから一緒に逃げようと言ったのさ。途中で生贄にするためにね。まあ、どうせ逃げられないと思っていたからな。しかし消したつもりだったが、鏡と微かに残っていた血の匂いからバレるとはね。ミリアム、お前を少し見くびっていたようだ」
「ファビアンは金が目的だったが、お前の目的は何だ?ファビアンの財産か?それとも恨みか?」
「金儲け?あの男と一緒にしないでくれる。恨みなんてもう無いわ。むしろ感謝してる。私をこんなに美しく産んでくれて」
ソレーヌは怪訝な表情でアンナを見つめた。
(この女、何が言いたい)
「じゃあ何だ?何故多くのネープ民族女性の命を奪った」
「美の追求よ。永遠の若さを手に入れるためのね」
「美の追求?」
「美女揃いのネープ民族の女性の血は肌にいいっていうからね。身体を洗って血の風呂に浸かるのにちょうどよかったわ」
その言葉にソレーヌは一瞬思考が止まってしまう。
ソレーヌだけではない、ミリアムもナスターシャも不快な思いでアンナを見ていた。
(人の血に浸かる?こいつは何を言っているんだ?)
「私は今の十八歳という年齢のままでいたいんだけど、歳を取るのはどうしても止められない。それが私の悩みだった。それを少しでも遅らせられる方法があれば試してみたいと思わない?私はそれを見つけたのよ。
ネープ民族の若い女性の血を肌に付ければ若さを保てるってね。それも取ったばかりの暖かい血を。だから沢山の血をなるべく早く集めるために手足を切り取って木の杭で心臓をくり抜いて血を絞り出すのよ。
"絞りカス"は藁に巻いてこの鉱山に捨てるだけ。ここに立ち入り捜査が入らない限り遺体はまず見つかる事はないわ」
ソレーヌは怒りと同時にあまりのおぞましさに吐き気を覚えたが何とか堪えた。
ファシエルの言う生贄の儀式とは娘のために女性の血を集めるためだったとは。
「お前は自分の欲望を満たすために数多くの女性を殺したと言うのか?」
「欲望?女なら誰でもいつまでも若く美しくありたいと思うのが当然でしょ。それって欲望なのかしら?殺された人間の気持ちになってみろとでも言うつもり?虎が鹿を狩って食べるのにいちいち罪悪感を感じると思う?
それが生きるための手段だから当然の事。それと同じように私にとって美は生きるための手段。そのための糧として必要だから狩っただけ。何も言われる筋合いなんてないわ」
「人を動物世界と同じに考えるな。お前は壊れている。もはや正常に戻る余地が無い程にな」
ソレーヌは剣を手にした。
しかしアンナはまったく動じる様子がなかった。
「正常とは何を持って正常というのかしら?あなたがその剣で多くの敵兵を斬り捨てるのは許されて、私が木の杭で人を殺すのは許されないの?方法は違えどやっている事は同じじゃない。不公平だと思わない?」
「お前とはとことん気が合わなさそうだ。これ以上話していると怒りで我を忘れそうになるんでな。決着をつけさせてもらう」
これを聞いていたセリアたちも戦慄した。
さすがのセリアですら、想像も及ばないアンナの狂気に言葉を失っていた。
「覚悟しろ」
ソレーヌが剣を一閃するがアンナは後ろに飛んでこれを交わした。
「お前は剣術の心得があるのか?」
「私はずっと一人で生きてきたんだよ。そのために必要な力はつけているつもりさ。お前たちの仲間はみんなかなりの実力を持つらしいけど、そう簡単に斬れると思わない方がいいわ」
(こいつに比べたらファビアンなどまだ可愛げがあったという事か。とんだ狂人だ)
「ソレーヌ!」
セリアが声をかけるがソレーヌはそれを手で制した。
「手出し無用。この狂人は私が取り押さえる」
「やれるものならやってごらん」
ソレーヌとアンナの剣が激しくぶつかり合う金属音が鳴り響く。
県令親衛隊の隊長が忠告したようにアンナは我流の剣術であったが強かった。
ソレーヌとアンナは二十合近く打ち合うが、勝負は互角の展開であった。
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