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第二章 巣立ち編
モニカ着任
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ロマリア帝国の皇族は皇帝を除いては戦争や内乱の際には軍を率いて戦いに向かわなくてはならない掟があった。
これは初代ミカエルが定めたもので、フリードリヒ家は常に敵を求めて戦うという考えからであった
そのため、皇帝ルーファスの後継者候補である王子たちは帝国各地で防衛の任務に就いていた。
基本任務先は各自で決められるという点はモニカにとってもオスカーにとってもいい制度であった。
そしてバスティアンがルンベルク要塞に、パトリックは首都ハーフェンとその北部地方の防衛に当たっているため、オスカーは南のリスホルンを、モニカは自身が見つけたセリアを自分の目で確かめるために志願してフェルデンを選択した。
モニカは事前の情報からセリアのフリードリヒ家嫌いは知っていた。
しかしこの先帝国を新たな国に変えていくためにも彼女の力は必要であった。
互いに刃を向けるような状況からいかにして説き伏せて味方に付けるか。
モニカにとっても覚悟してのフェルデン着任であった。
セリアたちがフェルデンに着任した一ヶ月後、モニカがフェンデンの総指揮官として着任してきた。
モニカは着任の挨拶のためにフェルデン在中兵五百人の前で壇上に立った。
「あれがモニカか」
セリアたちは初めてモニカを謁見したが、キリッとした目と堂々たる姿は知性と武力を兼ね備えた雰囲気が漂っていた。
「さすがに雰囲気あるな」
ジュディが率直な感想を口に出したがセリアは口を閉ざしていた。
「本日よりこのフェルデンに着任となったモニカ・フォン・タンブレアだ。このフェルデンはお主たちも周知の通り、クーロンアイという国の各都市を結ぶ主要道路の起点となる重要な都市である。ここが敵の手に奪われるような事があれば、我が国は喉元にナイフを突きつけられたに等しい。
ゆえにここを守るお主たちの役割は重要だ。外ではタスタニアを始めとする外敵の侵入を防ぎ、内では内乱を未然に防ぎ、有事が起こればこれを制圧する。これが言うほど簡単でない事は私も十分に理解している。だが我が帝国には二十五万人もの民衆が暮らしている。
その人々の暮らしを守るために我々はここにいるのだ。国のためではない。自分のため、仲間や家族、愛する人のために私と共に戦おう。そして生き残れ。私は戦いの中で国に殉じるような行為は許さない。
どんな状況においても生きる事を最優先させろ。自己犠牲精神など私の軍には必要ない。そのような事を考えている者は今すぐこの場から立ち去るがいい」
この言葉にセリアたちは驚いた。
帝国の高官、それも皇帝一族の人間が国に殉じるな、国のためではなく自分のために戦えと言うのを初めて聞いたからである。
「何と言おうか、噂通りの型破りなお姫様だな」
ジュディの言葉にセリアがようやく口を開いた。
「言う事だけはご立派だが、言動に行動が伴わないならただの空想家でしかない。どれほどの事か出来るかお手並み拝見させてもらおうか」
「おいおい、セリア。ちょっと厳しいんじゃないのか」
ジュディが肩をすぼめてそう言うと、不思議そうな顔で見ているナディアにソレーヌが教授した。
「ナディアは初めてだったな。セリアのフリードリヒ家嫌いは今に始まった事じゃないんだよ。もう毎度の事だ」
「そうなんですか?でも皇女様はフリードリヒではなくタンブレアという名字でしたけど」
ナディアがそう聞くと近くにいた兵士がそっと小声で教えてくれた。
「タンブレアというのは彼女の亡くなった母君の旧姓でな。彼女も父親である皇帝ルーファスとは犬猿の仲らしい。政略結婚も拒否したという事だしな。ルーファスに対する抵抗としてフリードリヒの名を使用してないって話しだぜ」
それを聞いてセリアが微かに反応した。
「どうやら私たちが想像していたのとは随分違う人物のようだな」
ソレーヌがそう言うとセリアを除く他のメンバーも「ああ、そうだな」とうなづいた。
温室育ちで人気だけのお姫様。
それがソレーヌたちがイメージしていたモニカであったが、実物を見てそれが自分たちの勝手な想像であった事を本意、不本意は別にしても認めざるを得なかった。
「先帝は自ら先陣を切って戦いを行う人であったからな。皇帝一族に生まれて政略結婚が嫌なら、武力を身につけて戦わざるを得ない環境だったんだろうよ」
近くの兵士はそう言うとセリアたちに一礼して持ち場に戻って行った。
壇上から降りてきたモニカはそのままセリア達の元へ近づいてきた。
「セリア・フォン・フレーベル少尉。そしてその仲間たち。士官学校での評価は聞いている。お主たちをここに配属させたのは私だ」
「なにい?」
モニカの言葉にセリアだけでなく他のメンバーも驚いた。
「重要な拠点に優秀な人材を配置する。当然の布石だ。何も驚く事はあるまい。お主たちにはそれだけ期待しているのだ」
「権力で私たちを思い通りの場所へ配置させたという訳か」
「その通りだと言ったらどうするのだ?」
セリアは舌打ちした。
私たちはこいつの駒として動かされるのか。
兵士という立場上、それは当然の事であるし、そんな事くらいは承知の上で軍に配属したのだが、セリアは言葉に言い表せない怒りと悔しさとが混じり合わさったような気分になった。
「指揮官には責任があり、兵士には義務がある。私は私の責任を持って戦いを指揮するからお主たちは各自の義務を果たせ」
「お前に言われなくてもそうするさ」
「無礼者!モニカ様をお前呼ばわりするとは」
「イリーナ」
従者のイリーナがセリアの態度に我慢が出来なくなり剣を構えようとしたが、モニカが手で静止した
セリアとモニカはしばらく睨み合いが続き、緊張感が漂った。
流石にまずいと思ったソレーヌがセリアの肩を叩いてその場を収めた。
「ここでこれ以上睨み合いを続けてても何も進展しない。我々は兵士の立場な以上、命令に従うだけだ」
「ああ。。わかっている」
ソレーヌに促されてセリアは他のメンバーたちとその場を立ち去った。
「モニカ様、あのような態度を取られてよろしいのですか?」
「流石に一筋縄ではいかない人物だね。これは味方にするのに骨が折れそうだ」
「私はあの者たちを味方にするのは反対でございます」
「イリーナ、私のやる事に口を挟むな」
モニカがややきつい口調で言ったのでイリーナは恐縮してその場にひざまづいた。
「私如きが差し出がましい口を挟み申し訳ございませんでした」
「彼女たち。特にセリアがフリードリヒ家の人間を毛嫌いしていることくらい士官学校の時から報告を受けている。私は彼女たちの武力と頭脳を評価しているのだ。多少の時間は掛かっても味方にするさ」
「しかし、どうして彼女はそこまでフリードリヒ家を嫌うのでしょうか?」
「それがわかれば説得するのにも打つ手が見えて来るけど。士官学校時代の教員も事情はわからなかったらしい。イリーナ、その辺を探ってくれる?」
「御意」
これは初代ミカエルが定めたもので、フリードリヒ家は常に敵を求めて戦うという考えからであった
そのため、皇帝ルーファスの後継者候補である王子たちは帝国各地で防衛の任務に就いていた。
基本任務先は各自で決められるという点はモニカにとってもオスカーにとってもいい制度であった。
そしてバスティアンがルンベルク要塞に、パトリックは首都ハーフェンとその北部地方の防衛に当たっているため、オスカーは南のリスホルンを、モニカは自身が見つけたセリアを自分の目で確かめるために志願してフェルデンを選択した。
モニカは事前の情報からセリアのフリードリヒ家嫌いは知っていた。
しかしこの先帝国を新たな国に変えていくためにも彼女の力は必要であった。
互いに刃を向けるような状況からいかにして説き伏せて味方に付けるか。
モニカにとっても覚悟してのフェルデン着任であった。
セリアたちがフェルデンに着任した一ヶ月後、モニカがフェンデンの総指揮官として着任してきた。
モニカは着任の挨拶のためにフェルデン在中兵五百人の前で壇上に立った。
「あれがモニカか」
セリアたちは初めてモニカを謁見したが、キリッとした目と堂々たる姿は知性と武力を兼ね備えた雰囲気が漂っていた。
「さすがに雰囲気あるな」
ジュディが率直な感想を口に出したがセリアは口を閉ざしていた。
「本日よりこのフェルデンに着任となったモニカ・フォン・タンブレアだ。このフェルデンはお主たちも周知の通り、クーロンアイという国の各都市を結ぶ主要道路の起点となる重要な都市である。ここが敵の手に奪われるような事があれば、我が国は喉元にナイフを突きつけられたに等しい。
ゆえにここを守るお主たちの役割は重要だ。外ではタスタニアを始めとする外敵の侵入を防ぎ、内では内乱を未然に防ぎ、有事が起こればこれを制圧する。これが言うほど簡単でない事は私も十分に理解している。だが我が帝国には二十五万人もの民衆が暮らしている。
その人々の暮らしを守るために我々はここにいるのだ。国のためではない。自分のため、仲間や家族、愛する人のために私と共に戦おう。そして生き残れ。私は戦いの中で国に殉じるような行為は許さない。
どんな状況においても生きる事を最優先させろ。自己犠牲精神など私の軍には必要ない。そのような事を考えている者は今すぐこの場から立ち去るがいい」
この言葉にセリアたちは驚いた。
帝国の高官、それも皇帝一族の人間が国に殉じるな、国のためではなく自分のために戦えと言うのを初めて聞いたからである。
「何と言おうか、噂通りの型破りなお姫様だな」
ジュディの言葉にセリアがようやく口を開いた。
「言う事だけはご立派だが、言動に行動が伴わないならただの空想家でしかない。どれほどの事か出来るかお手並み拝見させてもらおうか」
「おいおい、セリア。ちょっと厳しいんじゃないのか」
ジュディが肩をすぼめてそう言うと、不思議そうな顔で見ているナディアにソレーヌが教授した。
「ナディアは初めてだったな。セリアのフリードリヒ家嫌いは今に始まった事じゃないんだよ。もう毎度の事だ」
「そうなんですか?でも皇女様はフリードリヒではなくタンブレアという名字でしたけど」
ナディアがそう聞くと近くにいた兵士がそっと小声で教えてくれた。
「タンブレアというのは彼女の亡くなった母君の旧姓でな。彼女も父親である皇帝ルーファスとは犬猿の仲らしい。政略結婚も拒否したという事だしな。ルーファスに対する抵抗としてフリードリヒの名を使用してないって話しだぜ」
それを聞いてセリアが微かに反応した。
「どうやら私たちが想像していたのとは随分違う人物のようだな」
ソレーヌがそう言うとセリアを除く他のメンバーも「ああ、そうだな」とうなづいた。
温室育ちで人気だけのお姫様。
それがソレーヌたちがイメージしていたモニカであったが、実物を見てそれが自分たちの勝手な想像であった事を本意、不本意は別にしても認めざるを得なかった。
「先帝は自ら先陣を切って戦いを行う人であったからな。皇帝一族に生まれて政略結婚が嫌なら、武力を身につけて戦わざるを得ない環境だったんだろうよ」
近くの兵士はそう言うとセリアたちに一礼して持ち場に戻って行った。
壇上から降りてきたモニカはそのままセリア達の元へ近づいてきた。
「セリア・フォン・フレーベル少尉。そしてその仲間たち。士官学校での評価は聞いている。お主たちをここに配属させたのは私だ」
「なにい?」
モニカの言葉にセリアだけでなく他のメンバーも驚いた。
「重要な拠点に優秀な人材を配置する。当然の布石だ。何も驚く事はあるまい。お主たちにはそれだけ期待しているのだ」
「権力で私たちを思い通りの場所へ配置させたという訳か」
「その通りだと言ったらどうするのだ?」
セリアは舌打ちした。
私たちはこいつの駒として動かされるのか。
兵士という立場上、それは当然の事であるし、そんな事くらいは承知の上で軍に配属したのだが、セリアは言葉に言い表せない怒りと悔しさとが混じり合わさったような気分になった。
「指揮官には責任があり、兵士には義務がある。私は私の責任を持って戦いを指揮するからお主たちは各自の義務を果たせ」
「お前に言われなくてもそうするさ」
「無礼者!モニカ様をお前呼ばわりするとは」
「イリーナ」
従者のイリーナがセリアの態度に我慢が出来なくなり剣を構えようとしたが、モニカが手で静止した
セリアとモニカはしばらく睨み合いが続き、緊張感が漂った。
流石にまずいと思ったソレーヌがセリアの肩を叩いてその場を収めた。
「ここでこれ以上睨み合いを続けてても何も進展しない。我々は兵士の立場な以上、命令に従うだけだ」
「ああ。。わかっている」
ソレーヌに促されてセリアは他のメンバーたちとその場を立ち去った。
「モニカ様、あのような態度を取られてよろしいのですか?」
「流石に一筋縄ではいかない人物だね。これは味方にするのに骨が折れそうだ」
「私はあの者たちを味方にするのは反対でございます」
「イリーナ、私のやる事に口を挟むな」
モニカがややきつい口調で言ったのでイリーナは恐縮してその場にひざまづいた。
「私如きが差し出がましい口を挟み申し訳ございませんでした」
「彼女たち。特にセリアがフリードリヒ家の人間を毛嫌いしていることくらい士官学校の時から報告を受けている。私は彼女たちの武力と頭脳を評価しているのだ。多少の時間は掛かっても味方にするさ」
「しかし、どうして彼女はそこまでフリードリヒ家を嫌うのでしょうか?」
「それがわかれば説得するのにも打つ手が見えて来るけど。士官学校時代の教員も事情はわからなかったらしい。イリーナ、その辺を探ってくれる?」
「御意」
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