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第二章 巣立ち編
山賊二人と新たなリーダー
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「二人を連れてきました」
「ご苦労様」
ロビーとソフィアは初めてティファと対面した。
「え?」
二人はあまりに若い女性の少尉に驚きを隠せなかった。
「あんたがここの隊長?」
「ええ、ここの兵を率いる隊長の任に就いているティファニーと言います」
「今回の策はみんなあんたが考えたのか?」
「ええ、まあ。」
ロビーとソフィアはてっきり老練な中年層の将を想像していたが、あまりに想像とかけ離れたティファを見て思わず笑いが込み上げた
「これはいい。老練な中年男をイメージしてたのにまさかオレらと対して歳の違わない女の子にここまでやられたとはな」
「こら、口を慎め」
「いい、構わないよ」
ティファは兵がロビーたちを叱責するのを手で止めた。
「いい冥土の土産が出来た。さ、覚悟は出来ている。いつでも処刑するがいい」
ロビーがそういうとティファが合図をし、二人の手と足に繋がれていた錠が外された。
「どういうことだ?」
「お願いがある。二人とも、私と一緒にこのベンタインを守ってくれないかな?」
いきなりティファに頭を下げられてロビーとソフィアは一瞬何事か理解が出来なかった。
「は?何言ってるんだ?オレらは山賊だぞ。今までお前たちの食料や武器を奪ってきた相手にここを守れだと?」
「あなたたちは軍は襲ったけど、一般の人たちは襲わなかった。それに加えて二人は武芸達者だし、独自の情報網も持っている。将来必ず力を借りる時が来ると思って命を取らず拿捕するよう兵士に命じておいたんだ」
「将来?」
「帝国のルンベルク要塞都市を攻める時に備えてね」
「ルンベルク要塞を。。あの要害を本気で落とせると思ってるのか?」
「いくら要塞が強固でもそれを管理するのは人間だよ、人間相手なら奇策や陽動で要塞ごと奪い取る事も不可能じゃない。そのためにも二人の力が必要なんだ」
「甘いな、オレたちがここを脱出してまた山賊に戻ったらどうするんだ?」
「もし二人が逃げてまた山賊に戻ったらそれは私が見る目がなかったということ。その程度の人間なら逃げられても惜しくもなんともない、次に襲ってきたときは容赦なく討ち取る」
ティファはこの点においては本気であった、もし二人が逃走して再度補給部隊に襲いかかってきたら今度は討ち取るつもりであった。
だがティファは味方になってくれると信じていた、理由はこの二人が軍以外の民間人を襲わない信念を持っていたからである。
誰かれ構わず襲うなら最初から討ち取っている、民間人を襲わないという信念のあるリーダーなら説得すれば味方になってくれる。
ティファはそう考えて命を取らず捕らえるよう命じたのだ。
それが遠回りなやり方だとわかっていても。
「こりゃいい」
ロビーとソフィアは再び笑いが込み上げた。
「買い被りすぎだな、オレたちはそこまで出来た人間じゃないぜ」
「ならいつでも逃げるといい。追いはしない」
ロビーなソフィアに耳打ちした。
(おい、こいつは余程の大物かバカかどちらかだな)
(ああ、大バカだな)
(だが面白い。オレはこいつに興味を持った)
(ロビーもか。私もこいつに付いてれば退屈しなさそうな気がする)
(面白くなりそうだな)
二人の腹は決まった。
「決めたよ、オレたちはあんたについて行く。あんたに付いてけば面白い人生送れそうな気がするしな」
「ありがとう」
「本来なら討ち取られるか処刑されているところを助けられた上に力を貸して欲しいと頭を下げられたんだ。いくら山賊の私らでも恩を返すくらいの心はあるぞ」
ロビーとソフィアは助けられた恩というだけでなくティファニーという人物に興味を抱いた。
(こいつについていけばこの先面白い生涯を送れそうな気がする)
ティファにはそんな不思議な魅力があったのだ。
「ティファニーって言ったな。早速で悪いんだが一つ頼みがあるんだ」
「ティファでいいよ。何かな?」
「じゃあ、これからはティファと呼ぶよ。ティファ、オレたちはティファについていくと決めたからには山賊を解散する。それで子分たちに別れを言いたいんだ」
「そうか。。いいよ。行っておいで」
ティファの許可を得てロビーとソフィアは子分たちに別れを告げに向かった。
「よろしいんですか?このまま戻ってこなったらどうするんですか?」
警備隊長は危惧したがティファはにこりと笑って答えた。
「さっきも言ったけど、これで戻って来なかったら私の見る目がなかったと言う事。その時はそれ見た事かと大笑いすればいいよ」
「はあ。。」
警備隊長もロビーたちと同じく、この人は余程の大物なのか何も考えていないのかと思うしかなかった。
ティファは戦闘以外で無闇に人を殺したり部下を処刑したりしない人物であった。
クレメンティアと呼ばれる寛容さがあったが、それはティファの長所でもあり短所でもあった。
それを補ったのがシャローラであった。
シャローラはティファ同様、普段はとても温厚であるが、敵に対してはティファにはない非情さがあった。
シャローラとパトリシアがいなければ、敵にとどめを刺さないティファは暗殺されていた可能性が高かったであろうと後世の歴史家たちは分析している。
ティファの作戦により捕獲された山賊たちはロビーたちを含めて死者は出ず、子分たちもティファの計らいにより全員釈放されていた。
ロビーとソフィアは山のアジトへと向かうと子分たちから驚きと喜びの声で迎えられた。
「お頭たち、処刑されずに生きれ戻れたんですか」
「ああ。だが、一つ条件があってな。このベンタインの責任者であるティファニーという人物に仕えるという事なんだ」
「え?役人になるんですかい?」
子分たちは一様に驚いた。
役人嫌いのロビーとソフィアが役人になるなどと彼らには想像もつかなかったからである。
「ティファはオレとソフィアが探し求めていた人物だと直感したんでな。こいつの下なら面白い人生が送れる。そう予感させるだけの物がある人物だ。勝手で申し訳ないがこの山賊は今日限りで解散する」
ロビーの言葉に一瞬鎮まりかえったが、すぐに一人の子分が声を上げた。
「お頭。あっしたちこそ今までありがとうございました。お頭たちがついていきたいと言うのであれば余程のお方なんでしょう。あっしたちは心配いりません。お頭たちもどうかお元気で」
「みんな。。」
ロビーとソフィアは子分たちの言葉に胸が熱くなった。
そして餞別として自分たちの財産を均等に分け与えた。
それはティファが士官のための支度金として支給した十ミゼルであった。
ロビーとソフィア合わせて二十ミゼルを二十人の子分たちに一人一ミゼルずつ渡したのだ。
これは一般人の三ヶ月分の給与にあたる。
これ以外にも今まで奪い取った食糧や武具を各自に分け与えた。
これで少なくとも一年以上は暮らせるであろう。
「こんな事くらいしかしてやれないけど、お前たちも元気でな」
ソフィアがそう言うと子分たちは全員頭を下げてお礼をして、故郷に帰る者、新しい仕事を探しに行く者と別れて旅立って行った。
「ロビー、これで良かったんだよな。。本来山賊なんていない方がいいんだ。ティファがここに配属になって治安も交通も少しずつだが良くなっている。今後は山賊や盗賊に身を落とす者も減っていくだろう」
「ああ。オレもそう願いたいぜ。いや、オレたちでそうしていこう」
ロビーとソフィアは子分たちを別れを済ませると、新たな主人ティファの元へと向かった。
「ただいま戻ったぜ」
「ロビー、ソフィア。お帰り。別れは済ませてきた?」
「ああ。山賊は解散したぜ。もうオレたちの仲間がここを襲う事はないだろう」
「そうか。良かった。ロビー、ソフィア。あらためてよろしくね」
「こちらこそ」
「よろしくな」
これを見ていた警備隊長や兵士たちは「本当に戻ってきた」と驚きの目で見ていた。
こうしてロビーことロズヴィータとソフィアがティファの配下に加わった。
ロビーとソフィアを仲間に加えたティファ。
ティファを上司に選んだロビーとソフィア。
三人はこの後、生涯を通じて固い絆と信頼関係を持つ仲間として共に過ごす事となる。
「ご苦労様」
ロビーとソフィアは初めてティファと対面した。
「え?」
二人はあまりに若い女性の少尉に驚きを隠せなかった。
「あんたがここの隊長?」
「ええ、ここの兵を率いる隊長の任に就いているティファニーと言います」
「今回の策はみんなあんたが考えたのか?」
「ええ、まあ。」
ロビーとソフィアはてっきり老練な中年層の将を想像していたが、あまりに想像とかけ離れたティファを見て思わず笑いが込み上げた
「これはいい。老練な中年男をイメージしてたのにまさかオレらと対して歳の違わない女の子にここまでやられたとはな」
「こら、口を慎め」
「いい、構わないよ」
ティファは兵がロビーたちを叱責するのを手で止めた。
「いい冥土の土産が出来た。さ、覚悟は出来ている。いつでも処刑するがいい」
ロビーがそういうとティファが合図をし、二人の手と足に繋がれていた錠が外された。
「どういうことだ?」
「お願いがある。二人とも、私と一緒にこのベンタインを守ってくれないかな?」
いきなりティファに頭を下げられてロビーとソフィアは一瞬何事か理解が出来なかった。
「は?何言ってるんだ?オレらは山賊だぞ。今までお前たちの食料や武器を奪ってきた相手にここを守れだと?」
「あなたたちは軍は襲ったけど、一般の人たちは襲わなかった。それに加えて二人は武芸達者だし、独自の情報網も持っている。将来必ず力を借りる時が来ると思って命を取らず拿捕するよう兵士に命じておいたんだ」
「将来?」
「帝国のルンベルク要塞都市を攻める時に備えてね」
「ルンベルク要塞を。。あの要害を本気で落とせると思ってるのか?」
「いくら要塞が強固でもそれを管理するのは人間だよ、人間相手なら奇策や陽動で要塞ごと奪い取る事も不可能じゃない。そのためにも二人の力が必要なんだ」
「甘いな、オレたちがここを脱出してまた山賊に戻ったらどうするんだ?」
「もし二人が逃げてまた山賊に戻ったらそれは私が見る目がなかったということ。その程度の人間なら逃げられても惜しくもなんともない、次に襲ってきたときは容赦なく討ち取る」
ティファはこの点においては本気であった、もし二人が逃走して再度補給部隊に襲いかかってきたら今度は討ち取るつもりであった。
だがティファは味方になってくれると信じていた、理由はこの二人が軍以外の民間人を襲わない信念を持っていたからである。
誰かれ構わず襲うなら最初から討ち取っている、民間人を襲わないという信念のあるリーダーなら説得すれば味方になってくれる。
ティファはそう考えて命を取らず捕らえるよう命じたのだ。
それが遠回りなやり方だとわかっていても。
「こりゃいい」
ロビーとソフィアは再び笑いが込み上げた。
「買い被りすぎだな、オレたちはそこまで出来た人間じゃないぜ」
「ならいつでも逃げるといい。追いはしない」
ロビーなソフィアに耳打ちした。
(おい、こいつは余程の大物かバカかどちらかだな)
(ああ、大バカだな)
(だが面白い。オレはこいつに興味を持った)
(ロビーもか。私もこいつに付いてれば退屈しなさそうな気がする)
(面白くなりそうだな)
二人の腹は決まった。
「決めたよ、オレたちはあんたについて行く。あんたに付いてけば面白い人生送れそうな気がするしな」
「ありがとう」
「本来なら討ち取られるか処刑されているところを助けられた上に力を貸して欲しいと頭を下げられたんだ。いくら山賊の私らでも恩を返すくらいの心はあるぞ」
ロビーとソフィアは助けられた恩というだけでなくティファニーという人物に興味を抱いた。
(こいつについていけばこの先面白い生涯を送れそうな気がする)
ティファにはそんな不思議な魅力があったのだ。
「ティファニーって言ったな。早速で悪いんだが一つ頼みがあるんだ」
「ティファでいいよ。何かな?」
「じゃあ、これからはティファと呼ぶよ。ティファ、オレたちはティファについていくと決めたからには山賊を解散する。それで子分たちに別れを言いたいんだ」
「そうか。。いいよ。行っておいで」
ティファの許可を得てロビーとソフィアは子分たちに別れを告げに向かった。
「よろしいんですか?このまま戻ってこなったらどうするんですか?」
警備隊長は危惧したがティファはにこりと笑って答えた。
「さっきも言ったけど、これで戻って来なかったら私の見る目がなかったと言う事。その時はそれ見た事かと大笑いすればいいよ」
「はあ。。」
警備隊長もロビーたちと同じく、この人は余程の大物なのか何も考えていないのかと思うしかなかった。
ティファは戦闘以外で無闇に人を殺したり部下を処刑したりしない人物であった。
クレメンティアと呼ばれる寛容さがあったが、それはティファの長所でもあり短所でもあった。
それを補ったのがシャローラであった。
シャローラはティファ同様、普段はとても温厚であるが、敵に対してはティファにはない非情さがあった。
シャローラとパトリシアがいなければ、敵にとどめを刺さないティファは暗殺されていた可能性が高かったであろうと後世の歴史家たちは分析している。
ティファの作戦により捕獲された山賊たちはロビーたちを含めて死者は出ず、子分たちもティファの計らいにより全員釈放されていた。
ロビーとソフィアは山のアジトへと向かうと子分たちから驚きと喜びの声で迎えられた。
「お頭たち、処刑されずに生きれ戻れたんですか」
「ああ。だが、一つ条件があってな。このベンタインの責任者であるティファニーという人物に仕えるという事なんだ」
「え?役人になるんですかい?」
子分たちは一様に驚いた。
役人嫌いのロビーとソフィアが役人になるなどと彼らには想像もつかなかったからである。
「ティファはオレとソフィアが探し求めていた人物だと直感したんでな。こいつの下なら面白い人生が送れる。そう予感させるだけの物がある人物だ。勝手で申し訳ないがこの山賊は今日限りで解散する」
ロビーの言葉に一瞬鎮まりかえったが、すぐに一人の子分が声を上げた。
「お頭。あっしたちこそ今までありがとうございました。お頭たちがついていきたいと言うのであれば余程のお方なんでしょう。あっしたちは心配いりません。お頭たちもどうかお元気で」
「みんな。。」
ロビーとソフィアは子分たちの言葉に胸が熱くなった。
そして餞別として自分たちの財産を均等に分け与えた。
それはティファが士官のための支度金として支給した十ミゼルであった。
ロビーとソフィア合わせて二十ミゼルを二十人の子分たちに一人一ミゼルずつ渡したのだ。
これは一般人の三ヶ月分の給与にあたる。
これ以外にも今まで奪い取った食糧や武具を各自に分け与えた。
これで少なくとも一年以上は暮らせるであろう。
「こんな事くらいしかしてやれないけど、お前たちも元気でな」
ソフィアがそう言うと子分たちは全員頭を下げてお礼をして、故郷に帰る者、新しい仕事を探しに行く者と別れて旅立って行った。
「ロビー、これで良かったんだよな。。本来山賊なんていない方がいいんだ。ティファがここに配属になって治安も交通も少しずつだが良くなっている。今後は山賊や盗賊に身を落とす者も減っていくだろう」
「ああ。オレもそう願いたいぜ。いや、オレたちでそうしていこう」
ロビーとソフィアは子分たちを別れを済ませると、新たな主人ティファの元へと向かった。
「ただいま戻ったぜ」
「ロビー、ソフィア。お帰り。別れは済ませてきた?」
「ああ。山賊は解散したぜ。もうオレたちの仲間がここを襲う事はないだろう」
「そうか。良かった。ロビー、ソフィア。あらためてよろしくね」
「こちらこそ」
「よろしくな」
これを見ていた警備隊長や兵士たちは「本当に戻ってきた」と驚きの目で見ていた。
こうしてロビーことロズヴィータとソフィアがティファの配下に加わった。
ロビーとソフィアを仲間に加えたティファ。
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