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ハザマ真理教編
ハザマ真理教編 最終話
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それから一時間が経過したであろうか。
警察と救急車が駆けつけて龍二が目が覚めた時、すでに息を引き取っていた美里が担架に乗せられて運ばれていくところであった。
「美里!」
担架に近づいて必死に体を揺すり、呼び起こそうとするが、すでに冷たくなっている美里を見て龍二は絶叫した。
「うわあああ」
怒りと絶望で突然走り出し、壁に拳を打ちつける龍二を周りの刑事と警察官が数人かかりで押さえつけて落ち着かせようとする。
「鈴村、落ち着け!」
「抑えろ! 手錠を掛けても構わん」
龍二は手を後ろに回され手錠を掛けられて落ち着くまで四人かかりで押さえつけられた後、パトカーに乗せられた。
雪乃は大怪我を負い、凛と共に救急車で病院へ運ばれていき、二人はその後治療のために数ヶ月入院を余儀なくされた。
そして蓮香は舞美を連れて警察が来る前にこの場から離れた。
「美里さんが命がけで法元を結界に閉じ込めてくれたお陰で私たちは助かった。。でも他に方法は無かったの? こんなの嫌だよ」
蓮香は舞美にしがみ付いてひたすら泣いていた。
舞美はいつか結界を破って出てくるであろう法元に備えてこのまま幼虫を身体の中に入れて置くつもりであった。
だが、警察が来る前に雪乃を介抱していた時、それは無理だと言われたのだ。
幼虫は寄生している身体をいつか食い破ってしまうだろう。
それがいつというところまではわからないが、十数年も幼虫を身体に寄生させたまま今の力が持続出来る保証がない。
「法元の身体も幼虫が食い尽くしてくれればいいんだけど」
蓮香の淡い期待は雪乃によって砕かれた。
「それも無理。。ハザマ幼虫は寄生した本体が完全に死んだのならば蓮香の言うように身体を食い破って外に出てくるけど、仮死状態になったままだと冬眠のように眠りに入るという特性を持っている。
美里さんの結界に閉じ込められた法元が眠っている間は幼虫も眠りにつく。結局は結界が破られた時に再び私たちが倒さなくてはならないという事よ」
「雪乃さん、それ以上話してはダメです。救急車が来るまで休んでいて下さい」
「いや、私にはもう一つやらなければならない事が。。蓮香、すまないが私のズボンのポケットからスマホを取り出してくれ」
雪乃は苦しそうに呼吸をしながら蓮香が取ってくれたスマホで実家に電話をかける。
「雪乃様からご連絡でございます」
藤村家に長く使える執事の佳代子は当主である藤村謙三に携帯電話を手渡す。
謙三は用件を聞くと「そうか、わかった。後の手配はこっちで何とかする。お前はまず怪我を治す事に専念しろ」とだけ言って電話を切った。
「お姉様に何かあったの?」
桐子は雪乃の妹で、藤村家の次女であった。
歳の離れた後妻の子であったが、雪乃は桐子を可愛がっていたので、桐子は雪乃を慕って尊敬していた。
「大丈夫ですよ、桐子様。雪乃様は任務を終えて今は休養されているそうです」
「そう。ならよかった」
まだ九歳だった桐子は佳代子の言葉にひと安心した。
その様子を少し離れた場所から黒澤真美が見ていた。
「狭間法元が倒されたのね。良かった。。」
だが、自分を助けてくれた陽神美夕が藤村雪乃であった事。
この戦いで大怪我を負った事、刀祢美里という霊媒巫女が命を落とした事を知ると犠牲の大きさに頭を抱える事となる。
「私は助けられただけで何も出来なかった。せめて助けてくれた人たちに何か恩を返したい」
真美はその思いが日に日に強くなり、雪乃の怪我が回復次第、何か力になりたいと雪乃について修行する決意を固めた。
⭐︎⭐︎⭐︎
その後、龍二は自身が所属する南警察所で取り調べを受けたが何があったのかを話したところで誰も信用してくれないだろう。
美里と太蔵を知っている刑事課長にのみ真実を打ち明け、地元の有力者である藤村家の介入もあって美里は事故死という事で捜査打ち切りとなった。
警察としては不可解な箇所がいくつもあったが、物証が何一つあがらないのでは仕方がない。
この一連の騒動で教祖狭間法元が行方不明となったハザマ真理教はそのまま解散に追い込まれると思われたが、一人の人物がそれに待ったをかけた。
草刈愛梨である。
愛梨は教祖代行として教団と信者を率いる事を決めたのだ。
いつの日か復活するであろう法元のために。
「教祖様。。おいたわしや。私が必ずやお助け致します」
⭐︎⭐︎⭐︎
「雪乃さん」
「凛か。。」
肋骨が全て折れている雪乃は全治六ヶ月の重症であった。
凛は左足の骨折と数ヶ所の打撲で全治二ヶ月。
二人は同じ病院に運ばれていたので、先に立ち上がれるようになった凛が雪乃の病室を訪れた。
二人は病室でしばらく黙ったまま言葉を発しない。
ようやく雪乃が口を開く。
「他の連中は無事なのか? 美里さんは? 蓮香と舞美はどうした?」
「蓮香は舞美を連れて恐山に行くそうだ。そこで修行するって言ってた」
「そうか。。美里さんはどうした?」
雪乃は蓮香から美里の結界に法元が封じ込められた事は聞いていたが、その後どうなったかを聞かされていなかったので、知らなかったのだ。
だが、雪乃の問いに下を向いて拳を握りしめている凛を見て察してしまった。
それでもあえて凛に問いかける。その言葉を聞くまでは信じたくなかった。
「どうした凛。美里さんはどこにいるんだ? 答えてくれよ」
雪乃の再度の問いに意を決したように凛が答える。
「法元を結界に閉じ込めて。。力尽きてそのまま息を引き取ったそうだ」
雪乃はぐっと拳を握りしめた。
再び沈黙が続いたが、雪乃が凛に今後の事について話を切り出した。
「凛、今回の件で私は自分の無力さを思い知らされた。美里さんが命がけで法元を結界に封じてくれてなければここでこうして凛と話している事もなかっただろう。蓮香たちと同じく私も修行し直す。再び法元が復活した時のために備えてね」
「私も修行し直すよ。雪乃さん、一緒に連れて行ってくれ」
「七星剣」
「え?」
凛が雪乃の言葉を聞いて驚く。
「私たちが持っている聖剣は全部で七つあると聞いた事がある。つまり美里さんの神楽、凛の雷神剣、私の霧氷剣の三本以外にあと四本あるという事だ。その四本を持っているのはおそらく私たちと同じ家系か能力を持っている人物。その四人を探し出して七星剣が全て揃えは法元を倒せるかも知れない」
「私たち以外に聖剣を持っている人物。。その人たちを探し出して味方につけられれば法元を倒せるんだな」
「あくまでも可能性があるというだけだ。現実にはやってみないとわからない。だけど、探し出してみる価値はあるんじゃないのかな」
絶望の淵にいた凛たちに希望が出てきた。
「凛、美里さんが法元を封じた結界はもってせいぜい十数年って言ってたんだな」
「ああ。蓮香からそう聞いたよ」
「その十数年が長いか短いかはこれからの私たち次第。修行をし直して七星剣の持ち主を探す事を考えたら決して長くはない。だけど、やるしかない」
雪乃と凛は互いに目を合わせてうなずき合った。
その時、病室に一人の少女が入って来た。
「その修行に私も一緒に連れて行って下さい」
「君は黒澤真美」
「陽神先生。。いえ、雪乃さんでしたね。私は皆さんに助けられたのに何も恩返しが出来ていません。もう学園に戻るつもりもないですし、このまま雪乃さんについて力になりたいんです」
「しかし。。君は私たちと違って普通の人間だ」
「私は確かにハザマ幼虫の支配に勝てませんでした。でもこうして生きている。自分でもなぜなのかわかりませんが、私の体は普通の女性よりも頑丈に出来ているのかも知れません。どんな修行でも耐えて見せます。お願いします、一緒に連れて行って下さい」
頭を下げて頼み込む真美を見て先に口を開いたのは凛であった。
「雪乃さん、仲間は一人でも多い方がいいんじゃないか。私はこの真美さんがどれくらい出来るかはわからないけど、もしかしたら修行する事で力が開花するかも知れない。とりあえずは一緒に連れて行って、修行について来れないようなら帰せばいいじゃない」
凛にそう言われてしまうとこれ以上反対する理由が見つからなかった。
「わかった。一緒に連れて行く。だけど、修行について来れないと思ったらすぐに帰すからな」
「ありがとうございます」
その後、黒澤真美は藤村家の内弟子という形で藤村家に住み込みで働く事となり、雪乃の配下としての役割を任される事も決まった。
半年後、雪乃の退院を待って雪乃と凛は黒澤真美と合流して先に蓮香たちが行った恐山へと向かった。
そして、十五年の歳月が流れた。
警察と救急車が駆けつけて龍二が目が覚めた時、すでに息を引き取っていた美里が担架に乗せられて運ばれていくところであった。
「美里!」
担架に近づいて必死に体を揺すり、呼び起こそうとするが、すでに冷たくなっている美里を見て龍二は絶叫した。
「うわあああ」
怒りと絶望で突然走り出し、壁に拳を打ちつける龍二を周りの刑事と警察官が数人かかりで押さえつけて落ち着かせようとする。
「鈴村、落ち着け!」
「抑えろ! 手錠を掛けても構わん」
龍二は手を後ろに回され手錠を掛けられて落ち着くまで四人かかりで押さえつけられた後、パトカーに乗せられた。
雪乃は大怪我を負い、凛と共に救急車で病院へ運ばれていき、二人はその後治療のために数ヶ月入院を余儀なくされた。
そして蓮香は舞美を連れて警察が来る前にこの場から離れた。
「美里さんが命がけで法元を結界に閉じ込めてくれたお陰で私たちは助かった。。でも他に方法は無かったの? こんなの嫌だよ」
蓮香は舞美にしがみ付いてひたすら泣いていた。
舞美はいつか結界を破って出てくるであろう法元に備えてこのまま幼虫を身体の中に入れて置くつもりであった。
だが、警察が来る前に雪乃を介抱していた時、それは無理だと言われたのだ。
幼虫は寄生している身体をいつか食い破ってしまうだろう。
それがいつというところまではわからないが、十数年も幼虫を身体に寄生させたまま今の力が持続出来る保証がない。
「法元の身体も幼虫が食い尽くしてくれればいいんだけど」
蓮香の淡い期待は雪乃によって砕かれた。
「それも無理。。ハザマ幼虫は寄生した本体が完全に死んだのならば蓮香の言うように身体を食い破って外に出てくるけど、仮死状態になったままだと冬眠のように眠りに入るという特性を持っている。
美里さんの結界に閉じ込められた法元が眠っている間は幼虫も眠りにつく。結局は結界が破られた時に再び私たちが倒さなくてはならないという事よ」
「雪乃さん、それ以上話してはダメです。救急車が来るまで休んでいて下さい」
「いや、私にはもう一つやらなければならない事が。。蓮香、すまないが私のズボンのポケットからスマホを取り出してくれ」
雪乃は苦しそうに呼吸をしながら蓮香が取ってくれたスマホで実家に電話をかける。
「雪乃様からご連絡でございます」
藤村家に長く使える執事の佳代子は当主である藤村謙三に携帯電話を手渡す。
謙三は用件を聞くと「そうか、わかった。後の手配はこっちで何とかする。お前はまず怪我を治す事に専念しろ」とだけ言って電話を切った。
「お姉様に何かあったの?」
桐子は雪乃の妹で、藤村家の次女であった。
歳の離れた後妻の子であったが、雪乃は桐子を可愛がっていたので、桐子は雪乃を慕って尊敬していた。
「大丈夫ですよ、桐子様。雪乃様は任務を終えて今は休養されているそうです」
「そう。ならよかった」
まだ九歳だった桐子は佳代子の言葉にひと安心した。
その様子を少し離れた場所から黒澤真美が見ていた。
「狭間法元が倒されたのね。良かった。。」
だが、自分を助けてくれた陽神美夕が藤村雪乃であった事。
この戦いで大怪我を負った事、刀祢美里という霊媒巫女が命を落とした事を知ると犠牲の大きさに頭を抱える事となる。
「私は助けられただけで何も出来なかった。せめて助けてくれた人たちに何か恩を返したい」
真美はその思いが日に日に強くなり、雪乃の怪我が回復次第、何か力になりたいと雪乃について修行する決意を固めた。
⭐︎⭐︎⭐︎
その後、龍二は自身が所属する南警察所で取り調べを受けたが何があったのかを話したところで誰も信用してくれないだろう。
美里と太蔵を知っている刑事課長にのみ真実を打ち明け、地元の有力者である藤村家の介入もあって美里は事故死という事で捜査打ち切りとなった。
警察としては不可解な箇所がいくつもあったが、物証が何一つあがらないのでは仕方がない。
この一連の騒動で教祖狭間法元が行方不明となったハザマ真理教はそのまま解散に追い込まれると思われたが、一人の人物がそれに待ったをかけた。
草刈愛梨である。
愛梨は教祖代行として教団と信者を率いる事を決めたのだ。
いつの日か復活するであろう法元のために。
「教祖様。。おいたわしや。私が必ずやお助け致します」
⭐︎⭐︎⭐︎
「雪乃さん」
「凛か。。」
肋骨が全て折れている雪乃は全治六ヶ月の重症であった。
凛は左足の骨折と数ヶ所の打撲で全治二ヶ月。
二人は同じ病院に運ばれていたので、先に立ち上がれるようになった凛が雪乃の病室を訪れた。
二人は病室でしばらく黙ったまま言葉を発しない。
ようやく雪乃が口を開く。
「他の連中は無事なのか? 美里さんは? 蓮香と舞美はどうした?」
「蓮香は舞美を連れて恐山に行くそうだ。そこで修行するって言ってた」
「そうか。。美里さんはどうした?」
雪乃は蓮香から美里の結界に法元が封じ込められた事は聞いていたが、その後どうなったかを聞かされていなかったので、知らなかったのだ。
だが、雪乃の問いに下を向いて拳を握りしめている凛を見て察してしまった。
それでもあえて凛に問いかける。その言葉を聞くまでは信じたくなかった。
「どうした凛。美里さんはどこにいるんだ? 答えてくれよ」
雪乃の再度の問いに意を決したように凛が答える。
「法元を結界に閉じ込めて。。力尽きてそのまま息を引き取ったそうだ」
雪乃はぐっと拳を握りしめた。
再び沈黙が続いたが、雪乃が凛に今後の事について話を切り出した。
「凛、今回の件で私は自分の無力さを思い知らされた。美里さんが命がけで法元を結界に封じてくれてなければここでこうして凛と話している事もなかっただろう。蓮香たちと同じく私も修行し直す。再び法元が復活した時のために備えてね」
「私も修行し直すよ。雪乃さん、一緒に連れて行ってくれ」
「七星剣」
「え?」
凛が雪乃の言葉を聞いて驚く。
「私たちが持っている聖剣は全部で七つあると聞いた事がある。つまり美里さんの神楽、凛の雷神剣、私の霧氷剣の三本以外にあと四本あるという事だ。その四本を持っているのはおそらく私たちと同じ家系か能力を持っている人物。その四人を探し出して七星剣が全て揃えは法元を倒せるかも知れない」
「私たち以外に聖剣を持っている人物。。その人たちを探し出して味方につけられれば法元を倒せるんだな」
「あくまでも可能性があるというだけだ。現実にはやってみないとわからない。だけど、探し出してみる価値はあるんじゃないのかな」
絶望の淵にいた凛たちに希望が出てきた。
「凛、美里さんが法元を封じた結界はもってせいぜい十数年って言ってたんだな」
「ああ。蓮香からそう聞いたよ」
「その十数年が長いか短いかはこれからの私たち次第。修行をし直して七星剣の持ち主を探す事を考えたら決して長くはない。だけど、やるしかない」
雪乃と凛は互いに目を合わせてうなずき合った。
その時、病室に一人の少女が入って来た。
「その修行に私も一緒に連れて行って下さい」
「君は黒澤真美」
「陽神先生。。いえ、雪乃さんでしたね。私は皆さんに助けられたのに何も恩返しが出来ていません。もう学園に戻るつもりもないですし、このまま雪乃さんについて力になりたいんです」
「しかし。。君は私たちと違って普通の人間だ」
「私は確かにハザマ幼虫の支配に勝てませんでした。でもこうして生きている。自分でもなぜなのかわかりませんが、私の体は普通の女性よりも頑丈に出来ているのかも知れません。どんな修行でも耐えて見せます。お願いします、一緒に連れて行って下さい」
頭を下げて頼み込む真美を見て先に口を開いたのは凛であった。
「雪乃さん、仲間は一人でも多い方がいいんじゃないか。私はこの真美さんがどれくらい出来るかはわからないけど、もしかしたら修行する事で力が開花するかも知れない。とりあえずは一緒に連れて行って、修行について来れないようなら帰せばいいじゃない」
凛にそう言われてしまうとこれ以上反対する理由が見つからなかった。
「わかった。一緒に連れて行く。だけど、修行について来れないと思ったらすぐに帰すからな」
「ありがとうございます」
その後、黒澤真美は藤村家の内弟子という形で藤村家に住み込みで働く事となり、雪乃の配下としての役割を任される事も決まった。
半年後、雪乃の退院を待って雪乃と凛は黒澤真美と合流して先に蓮香たちが行った恐山へと向かった。
そして、十五年の歳月が流れた。
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