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第三章 名無しのエトランゼ
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オルタリアとの間に和平はなった。
本来はエレオノーラとヘルフリートが直接の会談をすべきところではあるが、それを拒否したヘルフリートにより、お互いの使者による話し合いで事は進んでいった。
イシュトナルの出した条件は捕虜の解放と、奪取した二つの都市の返還。その代わりに同じく捕虜の解放と停戦、加えて双方の民間人によるフィノイ河の横断許可。
奪われた街が無傷で戻ってくることに加えて、捕虜とされた中には有力貴族も含まれており、幾らヘルフリートと言えどそれを突っぱねてまで戦いを継続することはなかった。
これにより彼の心の中には更なる淀みが生まれることになるのだが、それは今のエレオノーラの知るところではない。
「これで一段落、と言ったところですな」
エレオノーラの傍に仕える貴族の一人が、安堵の息と共にそう言った。
「……うむ」
それに対して静かに頷く。
「ですがこれで終わりではありませんぞ。ヘルフリート陛下はまた仕掛けてくるでしょうからな。それまでに戦力を整えるのか、それとも降伏するのかを考えなければ」
そう釘を刺す、もう一人の貴族。
「そうだ! 南方に助けを求めるのは如何でしょうか? そうでなければ海の向こうにでも……」
「諸侯」
ディッカーが少しばかり低い声で、話し合いを始めようとする彼等を諫める。
前線で戦うことのない彼等はこれからが本領の発揮と言うことは確かなのだが、今はその必要もないだろうと。
「今日はここまでと致しましょう。どちらにせよここ数日は、動向を見守る必要もありますからな」
「ふむ……。ディッカー卿がそう仰られるのでしたら」
一人がそう頷くと、他の者達も特に異論もないようだった。
「では今日のところはこれでお暇すると致しましょうか。いや実のところ新しくエトランゼのメイドを雇ったのですが、これが料理上手で……」
「そうですか! 私の娘もエトランゼと交流があるようで、いや彼等は話を聞けばなかなか、深く学問に通じている者が多く……」
すっかりイシュトナルの色に染まった彼等は、王族の前だというのにそんな世間話をしながら部屋から出ていった。
それに機嫌を害したわけではないが、エレオノーラの表情は晴れなかった。
「ディッカー。お前も下がっていいぞ」
「……姫様」
家臣の心配そうな声に、エレオノーラは必死で笑顔を作って答えた。
「大丈夫。妾は嬉しいのだ。あの貴族達が、少しずつではあるがエトランゼと融和している。……それこそが、目指すべき形であろう?」
「そうですな。その道を進まれるがいいでしょう。このディッカーは、何処までもお供致します」
そう言って、ディッカーも退出すべく扉へと向かって行く。
扉を押し開いたディッカーが、少し離れたところを見て一瞬固まったのだが、エレオノーラがそれに気が付くことはなかった。
彼が出ていき、部屋の中には再び静寂が訪れる。
エレオノーラは一人で泣こうかとも思ったが、それをする前にタイミング悪く、扉をノックする音が聞こえてきた。
「どうした、ディッカーか? 忘れ物でも……」
「エレオノーラ様。遅れて申し訳ございません。只今帰還いたしました。身勝手の罰に付いては何なりと……」
彼が跪こうとする。
それをエレオノーラは許さなかった。
椅子から飛び出して、その胸に飛び込んで顔を埋める。
戦場から間をおかずここに来たのだろう。泥と、血の匂いが酷い。エレオノーラの白いドレスもあっという間に汚れてしまった。
でも今は、そんなことは全く重要ではない。言わなければならないことがある。語ってもらうべき言葉が幾つもある。
「……ヨハン殿」
「……はい」
「そなたは全く、本当に……。大層な、馬鹿者だな。大馬鹿者だ」
「否定したいところですが、残念なことに事実のようです。作戦を失敗して、多くの被害を……」
「そこではない! 妾が言っているのは、その失敗の根底にあるものだ。己の身を顧みないその心が、多くの兵を危険に晒した。違うか?」
返答はなかった。
胸に顔を埋めたまま、涙声でエレオノーラは続ける。泣き顔を見られるのが嫌だと言うよりも、そうしているのが心地よかった。
「学べ、ヨハン殿。そして人の言葉を聞き、常に妾にとっての最善となるように選択しろ。そうでなければ、妾の第一の家臣としては力不足だ」
「どうやら、そのようですね。姫様の無茶な理想を叶えるには確かに、このままでは行けません」
「他にも言いたいことは沢山あるんだぞ。勝手に自分の部隊を作ったこともそうだし、ここに来てから妾のことを蔑ろにしている気もしてたし、それから……うぐ」
背中に手を回されて、エレオノーラは言葉を失った。
そうして少しの間至福の時間を過ごしてから、二人の身体は離れる。
その時にした名残惜しそうな表情は、残念ながら目の前の男には気付いてもらえなかったようだが。
「お互いのことを、より知る必要があるでしょう」
「ああ! うむ、その通りだ! ……ヨハン殿に語りたいことは沢山あるのだ、意見が聞きたいことも山ほどな! ……そして、できれば、ヨハン殿の話も聞かせてほしい」
目を伏せて懇願するエレオノーラに、ヨハンは優しく頷く。
それでまたエレオノーラの中で気持ちが高まってしまい、どさくさに紛れて今ならばもう一度ぐらい抱きついても大丈夫なのではないだろうかなどと邪なことを考えていた矢先。
ノックもせずに部屋に飛び込んできた誰かの所為で、その計画は泡と消えた。
「サアヤ?」
「ヨハンさん! お戻りになったんですね! よかったぁ」
ほっと胸を撫で下ろすエトランゼの少女に、エレオノーラは何か言ってやろうとも思ったが、彼女の気持ちも痛いほど判っているので寛大に見護ることにした。
「あの、それで……、大変なんです!」
だが、安堵の表情も束の間。
すぐにサアヤは緊迫した表情で、ヨハンとエレオノーラを見る。
「えっと、あれがあれで……その、だからとにかく大変で……!」
「いいから落ち着け。まずは深呼吸でもしたらどうだ?」
「は、はい! すー、はー。すー、はー」
胸に手を当ててそれを繰り返し、ようやくサアヤは落ち着きを取り戻したようだった。
そしてサアヤはゆっくりと、その言葉を告げた。
「カナタちゃんが……。ダンジョン攻略中に魔物の襲撃を受けて、行方不明に……!」
本来はエレオノーラとヘルフリートが直接の会談をすべきところではあるが、それを拒否したヘルフリートにより、お互いの使者による話し合いで事は進んでいった。
イシュトナルの出した条件は捕虜の解放と、奪取した二つの都市の返還。その代わりに同じく捕虜の解放と停戦、加えて双方の民間人によるフィノイ河の横断許可。
奪われた街が無傷で戻ってくることに加えて、捕虜とされた中には有力貴族も含まれており、幾らヘルフリートと言えどそれを突っぱねてまで戦いを継続することはなかった。
これにより彼の心の中には更なる淀みが生まれることになるのだが、それは今のエレオノーラの知るところではない。
「これで一段落、と言ったところですな」
エレオノーラの傍に仕える貴族の一人が、安堵の息と共にそう言った。
「……うむ」
それに対して静かに頷く。
「ですがこれで終わりではありませんぞ。ヘルフリート陛下はまた仕掛けてくるでしょうからな。それまでに戦力を整えるのか、それとも降伏するのかを考えなければ」
そう釘を刺す、もう一人の貴族。
「そうだ! 南方に助けを求めるのは如何でしょうか? そうでなければ海の向こうにでも……」
「諸侯」
ディッカーが少しばかり低い声で、話し合いを始めようとする彼等を諫める。
前線で戦うことのない彼等はこれからが本領の発揮と言うことは確かなのだが、今はその必要もないだろうと。
「今日はここまでと致しましょう。どちらにせよここ数日は、動向を見守る必要もありますからな」
「ふむ……。ディッカー卿がそう仰られるのでしたら」
一人がそう頷くと、他の者達も特に異論もないようだった。
「では今日のところはこれでお暇すると致しましょうか。いや実のところ新しくエトランゼのメイドを雇ったのですが、これが料理上手で……」
「そうですか! 私の娘もエトランゼと交流があるようで、いや彼等は話を聞けばなかなか、深く学問に通じている者が多く……」
すっかりイシュトナルの色に染まった彼等は、王族の前だというのにそんな世間話をしながら部屋から出ていった。
それに機嫌を害したわけではないが、エレオノーラの表情は晴れなかった。
「ディッカー。お前も下がっていいぞ」
「……姫様」
家臣の心配そうな声に、エレオノーラは必死で笑顔を作って答えた。
「大丈夫。妾は嬉しいのだ。あの貴族達が、少しずつではあるがエトランゼと融和している。……それこそが、目指すべき形であろう?」
「そうですな。その道を進まれるがいいでしょう。このディッカーは、何処までもお供致します」
そう言って、ディッカーも退出すべく扉へと向かって行く。
扉を押し開いたディッカーが、少し離れたところを見て一瞬固まったのだが、エレオノーラがそれに気が付くことはなかった。
彼が出ていき、部屋の中には再び静寂が訪れる。
エレオノーラは一人で泣こうかとも思ったが、それをする前にタイミング悪く、扉をノックする音が聞こえてきた。
「どうした、ディッカーか? 忘れ物でも……」
「エレオノーラ様。遅れて申し訳ございません。只今帰還いたしました。身勝手の罰に付いては何なりと……」
彼が跪こうとする。
それをエレオノーラは許さなかった。
椅子から飛び出して、その胸に飛び込んで顔を埋める。
戦場から間をおかずここに来たのだろう。泥と、血の匂いが酷い。エレオノーラの白いドレスもあっという間に汚れてしまった。
でも今は、そんなことは全く重要ではない。言わなければならないことがある。語ってもらうべき言葉が幾つもある。
「……ヨハン殿」
「……はい」
「そなたは全く、本当に……。大層な、馬鹿者だな。大馬鹿者だ」
「否定したいところですが、残念なことに事実のようです。作戦を失敗して、多くの被害を……」
「そこではない! 妾が言っているのは、その失敗の根底にあるものだ。己の身を顧みないその心が、多くの兵を危険に晒した。違うか?」
返答はなかった。
胸に顔を埋めたまま、涙声でエレオノーラは続ける。泣き顔を見られるのが嫌だと言うよりも、そうしているのが心地よかった。
「学べ、ヨハン殿。そして人の言葉を聞き、常に妾にとっての最善となるように選択しろ。そうでなければ、妾の第一の家臣としては力不足だ」
「どうやら、そのようですね。姫様の無茶な理想を叶えるには確かに、このままでは行けません」
「他にも言いたいことは沢山あるんだぞ。勝手に自分の部隊を作ったこともそうだし、ここに来てから妾のことを蔑ろにしている気もしてたし、それから……うぐ」
背中に手を回されて、エレオノーラは言葉を失った。
そうして少しの間至福の時間を過ごしてから、二人の身体は離れる。
その時にした名残惜しそうな表情は、残念ながら目の前の男には気付いてもらえなかったようだが。
「お互いのことを、より知る必要があるでしょう」
「ああ! うむ、その通りだ! ……ヨハン殿に語りたいことは沢山あるのだ、意見が聞きたいことも山ほどな! ……そして、できれば、ヨハン殿の話も聞かせてほしい」
目を伏せて懇願するエレオノーラに、ヨハンは優しく頷く。
それでまたエレオノーラの中で気持ちが高まってしまい、どさくさに紛れて今ならばもう一度ぐらい抱きついても大丈夫なのではないだろうかなどと邪なことを考えていた矢先。
ノックもせずに部屋に飛び込んできた誰かの所為で、その計画は泡と消えた。
「サアヤ?」
「ヨハンさん! お戻りになったんですね! よかったぁ」
ほっと胸を撫で下ろすエトランゼの少女に、エレオノーラは何か言ってやろうとも思ったが、彼女の気持ちも痛いほど判っているので寛大に見護ることにした。
「あの、それで……、大変なんです!」
だが、安堵の表情も束の間。
すぐにサアヤは緊迫した表情で、ヨハンとエレオノーラを見る。
「えっと、あれがあれで……その、だからとにかく大変で……!」
「いいから落ち着け。まずは深呼吸でもしたらどうだ?」
「は、はい! すー、はー。すー、はー」
胸に手を当ててそれを繰り返し、ようやくサアヤは落ち着きを取り戻したようだった。
そしてサアヤはゆっくりと、その言葉を告げた。
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