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2章 約束と忘れた思い出
38.治療法と絶滅した妖精?
しおりを挟む「あ、来た」
「え?」
来客と紅茶を飲みながら談笑していると急にタージルは急に立ち上がり窓に駆け寄った
フレールにはもう既に見慣れた、プロムスには物珍し小鳥がピチピチと鳴き差し出された指に止まる
「…さすが母上だ。
仕事が早い…」
「っ…!!?という事は…!!!」
「うん、まぁ…なんというか、薬じゃなくて物理的な治療法だけど…」
物理的…?とフレールは首を傾げていると「ほら、」とテーブルに手紙が広げられる
「…洗い流すか、排出するか…?
薬品で全部洗い流す…???」
「え、いや…でもさすがに…」
「うん、わかる。
でも投薬治療とかになると多分薬が手に入らないんじゃないかって。
私もこれが一番お手軽で、確実なものだとは思う。」
なんとも言えなさそうな微妙な表情で内容を固定したタージルにプロムスは頭を抱えた
「…これ、どうやって伝えればいいんです?」
「そのままじゃだめなの?毒素を排出させて、鉛を体内に入れないようにするって」
「あんまり…信憑性が感じられないので…どうなんでしょう…?」
「魔女の言う通り、でゴリ押しできないの?」と不満げに声を上げるタージルにプロムスは首を振った
「…王弟殿下は魔女をあまり…その、信用しておりません。
昔酷い目にあったそうなのでそんな騙し文句は通用しないかと…」
「騙し文句?いや本当に魔女が言ってることなんだけど…」
「え???」
「わかる。わかります。僕もそうなりました。」
サラリと告げられた事にプロムスは口をポカーンと開け、それにフレールはブンブンと首を振りながら同意する。
タージルは「えー?」と2人を呆れながら考える
「…私が目の前で魔法使えば信じない?ダメ??」
「え?!魔法使えるんですか!???」
「プロムスさん、僕ら仲良くなれますよ…」
「えー何でそこ意気投合しちゃってるの…
てかどうするのさ、結局」
「…本当に…どうしましょう…
その魔女さま本人がこちらに来ていただく事は無理なのでしょうか?」
「母上本人…んー…多分屋敷から出られないからなぁ…」
「屋敷から出られない…?」
フレールが難しいそうな顔で言葉を繰り返し、聞き返すとタージルは「うーん、なんて言うか…」と言葉を続けた
「あれは契約…かな。
空間は母上の魔力で構築されてるけど組み立てたのはあれ全く別のモノらしくてね。
でもじいや…あぁ、うちに仕えてる妖精の血を引いたハーフが見るに何らかの条件をクリアすると解放されるっぽい…んだけ、ど…?
あれ、2人ともどしたの?」
ピタリと石像のように固まり、こちらを凝視するフレールとプロムスにタージルは首を傾げた
すると2人はわなわなと震えだし、口を魚のようにパクパクと動かして声を捻り出した
「妖精…?」
「はー、ふ…??」
「?うん。」
震えながらそう問いかけてくる2人によく分からないと思いながらぬるくなり始めた紅茶カップを持ち上げながら頷いた
「タージルさん、妖精って、御伽噺じゃ…」
「ハーフ…?妖精の…??何年物…??」
「あれ、フレールの妹さん夫婦は普通に受け入れてたらしいけど…
なんかヤバいの…?」
「妖精はずっと昔に絶滅したと聞きましたが…?
魔法使いは皆その子孫の先祖返りと言われているんですよ…??
僕がこんなに驚いているのは授業でとって詳しく知っているからです…」
「へぇ、じいやってレア中のレアなんだねぇ
でも妖精って結構そこら辺にいたりしない?」
「「え??」」
「あれ妖精じゃないのかなぁ」と疑問符を浮かべたタージルにフレールとプロムスはとうとう声にならない悲鳴をあげた
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