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恋とは意外と傍に落ちてるらしい
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「蒼太は?今誰に恋してるかとか、元カノの話でもいいよ」
「はぁ、元カノは彼女出来たことないんで話無いっすね」
「は??じゃあ放課後あんたが取っかえ引っ変えに女替えてデートしてるのは…」
「あれは、最後の思い出にデートしてくれってやつですね」
「え、そーいうのって抱き締めてくれとかじゃないの?」
「なにそれ?」
「嵐が言ってた」
うちの学年一のモテ男が言ってたと言うと、学校1のモテ男は、「古寺先輩、潔癖って言うか…聖域って言うか…」とブツブツと何か呟いている
「古寺先輩も相変わらずモテるわよねぇ」
「なんか、好きな人居るって断ってるけど」
「えっ!先輩好きな人居るんだ!今度聞いてみよ」
「一途なんすよ、俺も古谷先輩も」
「おっ?って事はお前も好きな子居るんだ?」
「えぇ、そうですね?」
ニンマリと形のいい唇が楽しそうに歪み、千夏を見る
…あっなるほど?おれそこまで鈍感じゃないから察したよ??
「え?え?なんで2人してこっち見るの?」
「意外です、先輩が気付くなんて」
「もしかして馬鹿にしてる?
いやいや、あの視線はさすがに誰でも気付くって
おれも馬に蹴られたくないし?」
「なに?なんの話ししてるの??」
分かってない鈍感な従姉妹を生暖かい目で見てしまう
頑張れ、多分蒼太みたいなタイプは何処までも追ってくるタイプだ
逃げる前に負けてるやつ…
「俺、吉田さんに片思いしてるんですよ」
「は?え、は?!」
「いや、おれ居るのにふつー告る?」
「これは告白じゃないんで」
「違うの?」
「意識してもらう為の策なんで」
「わぁ、お前も策士だねぇ」
目を白黒させて混乱している千夏を眺めながら手持ち無沙汰に持っていた文庫本をパラパラとめくる
どーなんのかな、時間オーバーで逃げ切るかその前に捕まえるか
まぁ、終わりは確定してるからENDなんてBAD一択のクソゲーなんだけど
「ば、わ、は?え、う、う」
「う?」
「う、」
「はい」
「うそだばかー!!」
「あっこら強く扉を閉めんな!」
「逃げられちゃいました」
「お前ねぇ…」
えへっと笑う後輩にため息を着く
この確信犯め…後で叔父さんにチクってやろ
「先輩的にはどうです?俺は」
「んー?優良物件?まぁ叔父さんには報告するけど」
「いいですよ、今月中に捕まえて挨拶しに行くつもりなので」
「わぁこわぁい…
無理強いはダメだよ…」
「しませんよ、流石に
先輩も気を付けてくださいね」
「なにに??
…ねぇ、ちょっと黙んないでよ、ねぇ蒼太くん?!」
にっこりと笑って口を噤む後輩の方をガタガタと揺らすと「2人して鈍感なんで、俺も先輩も苦労するんです」とだけ言って手を外された
「いやマジで何の話…???」
「はぁ、元カノは彼女出来たことないんで話無いっすね」
「は??じゃあ放課後あんたが取っかえ引っ変えに女替えてデートしてるのは…」
「あれは、最後の思い出にデートしてくれってやつですね」
「え、そーいうのって抱き締めてくれとかじゃないの?」
「なにそれ?」
「嵐が言ってた」
うちの学年一のモテ男が言ってたと言うと、学校1のモテ男は、「古寺先輩、潔癖って言うか…聖域って言うか…」とブツブツと何か呟いている
「古寺先輩も相変わらずモテるわよねぇ」
「なんか、好きな人居るって断ってるけど」
「えっ!先輩好きな人居るんだ!今度聞いてみよ」
「一途なんすよ、俺も古谷先輩も」
「おっ?って事はお前も好きな子居るんだ?」
「えぇ、そうですね?」
ニンマリと形のいい唇が楽しそうに歪み、千夏を見る
…あっなるほど?おれそこまで鈍感じゃないから察したよ??
「え?え?なんで2人してこっち見るの?」
「意外です、先輩が気付くなんて」
「もしかして馬鹿にしてる?
いやいや、あの視線はさすがに誰でも気付くって
おれも馬に蹴られたくないし?」
「なに?なんの話ししてるの??」
分かってない鈍感な従姉妹を生暖かい目で見てしまう
頑張れ、多分蒼太みたいなタイプは何処までも追ってくるタイプだ
逃げる前に負けてるやつ…
「俺、吉田さんに片思いしてるんですよ」
「は?え、は?!」
「いや、おれ居るのにふつー告る?」
「これは告白じゃないんで」
「違うの?」
「意識してもらう為の策なんで」
「わぁ、お前も策士だねぇ」
目を白黒させて混乱している千夏を眺めながら手持ち無沙汰に持っていた文庫本をパラパラとめくる
どーなんのかな、時間オーバーで逃げ切るかその前に捕まえるか
まぁ、終わりは確定してるからENDなんてBAD一択のクソゲーなんだけど
「ば、わ、は?え、う、う」
「う?」
「う、」
「はい」
「うそだばかー!!」
「あっこら強く扉を閉めんな!」
「逃げられちゃいました」
「お前ねぇ…」
えへっと笑う後輩にため息を着く
この確信犯め…後で叔父さんにチクってやろ
「先輩的にはどうです?俺は」
「んー?優良物件?まぁ叔父さんには報告するけど」
「いいですよ、今月中に捕まえて挨拶しに行くつもりなので」
「わぁこわぁい…
無理強いはダメだよ…」
「しませんよ、流石に
先輩も気を付けてくださいね」
「なにに??
…ねぇ、ちょっと黙んないでよ、ねぇ蒼太くん?!」
にっこりと笑って口を噤む後輩の方をガタガタと揺らすと「2人して鈍感なんで、俺も先輩も苦労するんです」とだけ言って手を外された
「いやマジで何の話…???」
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