悪役令嬢女神が担当だが、神様からヨメを貰いました。

第二章 新世界と神々

そこはなんとスチームパンク-2-

　店を注意深く見ていると看板が置いてある。それを見ながら進んでいくと飲食店が見つかる。中に入ってみると。三人が大量の料理を頬張っていた。タスクは別の席に行く事にした。
　献立には山のものが多い。鹿、猪、鴨、山菜、野菜、果物がある。
　タスクは、３種の肉と野菜たっぷりすき焼きを頼んだ。かやのひめには水を渡した。料理が楽しみだ。
　店員達が活気付く。
　「おお、ラグサスか、今度は何捕まえて来たんだ」
　店主がガタイのいい、猟師に話しかける。猟師も気軽に言葉を返す。
　「ああ、裏に行ってドアを叩いたんだが誰も応えてくらなかったからな。裏開けてくれるか…すぐに向かうからさ」
　ラグサスは気さくに応える。
　テーブルを叩いて食器が揺れて音が店内に響く。音の方向を見ると、勇者が立ち上がっている。
　「ラグサス～。生きていたのか～良かったー」
　勇者はラグサスは近づいていく。
　「……おお、ベアーストンこっちに来れたのか」
　勇者は、ラグサスから気が抜けたと言うか、素っ気なく言われる。
　勇者はラグサスの前まで行く。
　「あ～あ、わからないか、わからないよな、こんなにこけてしまったのだから。本当に会えて良かった」
　ベアーストンはラグサスの肩を持ちながら、膝を着きながら首を傾げて、泣いている。ベアーストンはどうすればいいか悩んでいる。
　「ラグサス、裏開けたからよ…なんだこりゃ、泣いてるのか、ラグラスまた後で…」
　店主がベアーストンに声をかける。ベアーストンは店主の方に顔を向ける。
　「いや、先に食材を運んだほうがいい。傷んじまうからな」
　ベアーストンはそう言い、ラグラスに向き直る。そして跪き言う。
　「今、食材を店に収めないといけない。皆の所で待っててくれ、終わったら、すぐに行く」
　ベアーストンはそう言い、ラグラスの手を剥がし、店を出る。ラグラスはトボトボと皆のところに戻り、どかっと座り、腕を机に置き、頭をつける。次第に貧乏ゆすりが止まらなくなっていく。
　「はーいお待たせしました。魚介類のグラタンと、ピリ辛ジェノベーゼです」
　貝に魚にイカに本当に魚介類が具沢山に入っている。チーズのカリッとした部分を通過して、ホワイトソースをめくるとペンネも入っていている。なんて贅沢なグラタンなんだ。貝とペンネを一緒に食べる。チーズが強い主張してくるが、ホワイトソースが優しく包んでバランスが良くなっている。そこに、貝のぷりぷりの食感、ちょっと柔らかめなペンネすごく美味しい。
　お次は、ピリ辛ゼノベーゼ、バジルの味もするが他の葉野菜の味もする。なんとも複雑な味だ。それに加え、にんにく、鷹の爪、ペペロンチーノの材料も入っている。俺を惑わせていたのは、オリーブオイルか。