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第二章 新世界と神々
家具屋を目指して遠路遥々30秒-7-
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「あの、家具のことだがよ…」
店主が喋り出す。タスクは麺を啜る事をやめ、店主の言葉に耳を傾ける。
「お前なら見つけられる。俺が見つけられたぐらいだからな」
店主は想いに耽りながら語る。
「あれは…ウーメンの具になるものを探して、山に向かった———」
店主の話を聞き、金貨一枚を手の平の下に持ち、テーブルに着く。感謝を述べ、金貨を置き、店を出る。
(大豆加工商品の店と何もなければいいけど…)
タスクは門を出る。その後近くの山へと向かう。
【山の中腹から少し上ぐらいかそのあたりに違和感がある場所がある。最初は気づかなかったがあれは鏡みたいに反射してたんだよな】
タスクはその鏡の様に森を映し出す装置を見つけた。そこに枝を投げ込む。そうするとまっすぐ立っていた木々が左右に歪む。
(ここで間違いなさそうだ)
タスクは鏡の様なものに手の平を掲げ、る。すると鏡の様な物に、紋章が浮かびあげる。
(この転移装置を置いた者にバレない様に何重にも耕作して…よし)
切り抜かれた様に縦長の空間が生まれる。
転移の魔法の第二段階、侵食である。転移効果があるものに、自分魔力を注ぎ、一部を自分のものにする。そうする事で、入る時は、普通に入れて、出る時は、この侵食によって元の場所に戻れる。
タスクはまず空いた空間に手を入れてみる。違和感が無いことと、目視できることから、今立っている場所が一緒だという事を確認する。
(よし、穴を塞いで入ろう)
空間を閉めた後、手を入れてみる。今現在の場所は左からの風が強い。移転装置の先は右からの風が強い。
(違うところに繋がっているな、お邪魔しますと)
【俺が見た光景は、裾野が広がる雄大な大地だった。少し傾斜があって、ここならいい山菜があるんじゃねーかって、心躍らせれたな…】
店主の言っていた、雄大自然が目の前に現れる。
「わぁー」
タスクは小さな声が思わず出てしまった。
【山に行ったんだけどよ、山菜がなくって、元に戻ろうとしたら、なんか生き物に襲われて無我夢中で逃げた。それでよー、また同じところを通ったらまた裾野が広がるわけ、それで山の方に5歩進んだら、足がすくむんだよ。なんか恐怖心が芽生えてな。それを振りはらおうと、左に右にと歩いたものの、何も無かった。それで戻されてもいいとまた、足を入れてみたら、また戻された】
(親父さんはああ言っていたけど、どこの山かわからない。目の前にあるこの山から行くか…その前に、また戻れるか、確認)
タスクは後ろを振り向き、手のひらを転移装置に向ける。紋章も浮かび上がり、穴が開く。穴が空いたとこは木々が生い茂って、暗くなっている。
(よし成功している。元の場所に戻れなくっても、村がある場所ならいいかな)
タスクは希望的観測をする。
店主が喋り出す。タスクは麺を啜る事をやめ、店主の言葉に耳を傾ける。
「お前なら見つけられる。俺が見つけられたぐらいだからな」
店主は想いに耽りながら語る。
「あれは…ウーメンの具になるものを探して、山に向かった———」
店主の話を聞き、金貨一枚を手の平の下に持ち、テーブルに着く。感謝を述べ、金貨を置き、店を出る。
(大豆加工商品の店と何もなければいいけど…)
タスクは門を出る。その後近くの山へと向かう。
【山の中腹から少し上ぐらいかそのあたりに違和感がある場所がある。最初は気づかなかったがあれは鏡みたいに反射してたんだよな】
タスクはその鏡の様に森を映し出す装置を見つけた。そこに枝を投げ込む。そうするとまっすぐ立っていた木々が左右に歪む。
(ここで間違いなさそうだ)
タスクは鏡の様なものに手の平を掲げ、る。すると鏡の様な物に、紋章が浮かびあげる。
(この転移装置を置いた者にバレない様に何重にも耕作して…よし)
切り抜かれた様に縦長の空間が生まれる。
転移の魔法の第二段階、侵食である。転移効果があるものに、自分魔力を注ぎ、一部を自分のものにする。そうする事で、入る時は、普通に入れて、出る時は、この侵食によって元の場所に戻れる。
タスクはまず空いた空間に手を入れてみる。違和感が無いことと、目視できることから、今立っている場所が一緒だという事を確認する。
(よし、穴を塞いで入ろう)
空間を閉めた後、手を入れてみる。今現在の場所は左からの風が強い。移転装置の先は右からの風が強い。
(違うところに繋がっているな、お邪魔しますと)
【俺が見た光景は、裾野が広がる雄大な大地だった。少し傾斜があって、ここならいい山菜があるんじゃねーかって、心躍らせれたな…】
店主の言っていた、雄大自然が目の前に現れる。
「わぁー」
タスクは小さな声が思わず出てしまった。
【山に行ったんだけどよ、山菜がなくって、元に戻ろうとしたら、なんか生き物に襲われて無我夢中で逃げた。それでよー、また同じところを通ったらまた裾野が広がるわけ、それで山の方に5歩進んだら、足がすくむんだよ。なんか恐怖心が芽生えてな。それを振りはらおうと、左に右にと歩いたものの、何も無かった。それで戻されてもいいとまた、足を入れてみたら、また戻された】
(親父さんはああ言っていたけど、どこの山かわからない。目の前にあるこの山から行くか…その前に、また戻れるか、確認)
タスクは後ろを振り向き、手のひらを転移装置に向ける。紋章も浮かび上がり、穴が開く。穴が空いたとこは木々が生い茂って、暗くなっている。
(よし成功している。元の場所に戻れなくっても、村がある場所ならいいかな)
タスクは希望的観測をする。
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