悪役令嬢女神が担当だが、神様からヨメを貰いました。

parip Nocturne

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第二章 新世界と神々

これが味噌ですね。醬油こと-3-

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 タスクはお会計を済ませて店を出る。扉から一歩踏み出すと、気持ちいい挨拶が聞こえる。近くのベンチで豆腐をかっ食らう。
 (醤油しょっっっぱいし、にがっ)
 醤油の完成度に驚きつつ、醤油ラーメンの醤油と違うことに気づく。食後軽く放心状態になってから、周りを見て回る。
 (あそこ以外には和食関連の物は見当たらなかったな)
 時間がいい感じになってきたので。ラーメン店に向かう。
 「いらっしゃーいませ、おお、お客さん」
 店主が気付いて声をかけてくる。まだまだ、お客さんはいる繁盛店だ。
 「今のお客さんが終わったら、行きましょうか」
 店主は元気に答えてくれる。それにつられタスクも大きい声で返事を返す、店主はそれを聞き笑う。
  「…かかか、それだけ期待してくれるっつぁ、嬉しいね~」
 店主の動きが早くなったような気がする。ここで立ちっぱなしだと迷惑なのでカウンターに座る。
 「待ってもらうのは申し訳ないから、なんか食うか」
 店主なりのやさしさがでる。
 「…それでは、ス-プを」
 タスクが言うと少し驚きつつ応えてくれる。
 「おい、そんなもんでいいのかよ…それで、塩、しょうゆどっちにする」
 店主に聞かれ、タスクは即答する。
 「醤油で」
 スープをもらい、ちびちびと飲む。
 (なんだこのスープ、鳥、魚、野菜は感じられる…だけどなんでこんなに口の中で味が広がるんだ。舌上とふわっと味の香りが広がる物が多い。マンションでいうと一階と三階に入居者が居て、二階に居ない空洞感があるけど、ここのスープは五階まで満員だ)
 タスクは一杯のスープに思いを馳せる。
 「ごちそうさまでした」
 「ありがとうございます」
 最後の一人が店から出て行く。
 「ちょっと、着替えて来るからまっててな」
 店主は声をかけた後、忙しそうに戻って行く。
 タスクは立ち上がり、スープを返却口に戻す。
 「待たせたな…それじゃあ行くか」
 店主は歩く速度が速い。ついて行くのが大変だ。
 「…よしっと…それじゃあこっちだ」
 店主は鍵を締め、タスクが散策した逆方向に行く。
 しばらくすると、レンガの倉庫が見えて来る。
 「ここで作っているんだ、まぁ中に入ろう」
 中に入ると、樽が置いてある。いくつもだ。
 「こっちが醤油だ。それで隣が、味噌だ」
 店主は樽を指差し言う。その後、斜め後ろを指して言う。隣にも同じ形の建物があったからそれのことだろう。
 「醤油、舐めてみるか」
 店主は確認しながら、既に醤油の樽の木の栓を抜いて、皿に入れている。タスクはかけ寄り、皿を受け取る。
 「いただきます」
 タスクは指をつけ舐める。
 
 
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