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第二章 新世界と神々

休息

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 オータムに戻り、ジークの事を伝える。と、言っても真実は言わない。
 「あの洞窟に行って来たけど、いなかった。周辺を探しても、証拠になるようなものも無かった。君たちだけで行った場所とかない」
 タスクが聞くと、思い当たる節があるようだ。
 「そうだ、キノコ取りに行ったことがある、そっちに行ってみよう。あ、そうだタスクさんも一緒に行きませんか」
 テムは明るく振る舞う。タスクは即答する。
 「ああ、あー俺も用事があって、三日後なら……———」
 タスクはとぼけたように言う。
 契約自体は終わっている。自分自身のようもある。これで良いんだ、これで。
 「それじゃあいいです。私たちだけで行てきます」
 テムは不満気に言う。
 「ああ、いってら…」
 タスクの言葉を振り払うかのように、旅立っていく。言葉はもう届かないのかもしれない。
 (休暇を取ろう。まずは屋根その後商業ギルドに行って、あの子の店を打診してみよう)
 タスクは大きく深呼吸なのか、深いため息どちらかわからない息を吐く。その後冒険者ギルドに向かい、受付を止めてもらい、休暇を取ることを伝える。
 「えぇー、冒険者さんの受け付けは山ほど来ているんですよ」
 「どうするんですか、冒険者さんを待たすんですか」
 「わかりましたけど、いつ頃帰って来るんですか」
 一斉に浴びされる言葉達がタスクを襲う。何も言わない、タスクに受付嬢はどんどん熱が増していく。
 タスクは強く床を蹴る。受付嬢は少し怯むが、言葉は止めない。
 「何、脅し」
 「信じられない」
 「ほんと最悪」
 タスクは口を挟もうとしたら、受付嬢達にまた火をつけてしまった。そのほとんどがタスクを気遣うものは無かった。
 タスクは受付の仕切られている壁を少し音が出るくらい蹴り、腕をテーブルに置き、顔をせりだす。
 「すいません、皆を助けるポーションを買わなくっちゃいけなかったり、武器だって手入れしなくちゃいけない…」
 タスクが言うと、受付嬢はしおらしくなるかと思えば、まだまだ反論する。
 「武器はいらないでしょ、運び屋なんだから…」
 「御信用です」
 「ポーションいらないでしょ…」
 「依頼を舐めすぎです。どんな時でも重症になることはあります」
 「あなたの言うことはわかったわ、だけど、何故そんなに準備がかかるの」
 (本当に分かっているのかな~)
 「武器を取っ替え引っ替えできれば、時間はかかりません。ですが、研ぐとなると順番待ちもあります。その日に出来ても、一日預ける事になります」
 タスクが言うと渋々、受け入れてくれた。

 
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