101 / 147
第二章 新世界と神々
王と王子
しおりを挟む
タスクが山に行っている間、王国では、王と第二王子の会談が行われていた。
「王よ、あの図書館はどうなっている。話は聞かず、融通も効かず、何より私を愚弄してくる———」
スパキュラはまだまだ不満が止まらない。王は口を開く。
「…それで君は何しに来たのかね」
スパキュラは面を食らう。
「何しに……ですから、図書館の事をどう…」
スパキュラは憎しみを滲ませながら喋る。王は涼しげに返す。
「…そう言うのは、私ではなく、ギルドに行くべきだ。それに我が国には図書館なんぞない」
王は顔を変えず言う。スパキュラは口を半開きにし少し威圧感を感じる。すぐに不敵な笑みを浮かべ、ヘラヘラとしながらまた、饒舌に喋り出す。
「王よ…何を、仰っているんですか…。広場があり、カフェがありそこに大きな、建物があるではないですか。毎日、毎日行列を作り、入るのも困難。王よ、貴方はあの場所を知らないと言うのですか」
スパキュラは、最初は王を哀れみ、小馬鹿にしていたが次第に熱が入り、心酔していく。
王は表情を変えず、スパキュラに言う。
「あそこにあるのは修道院だ。決して、図書館ではない。賛美歌や懺悔に訪れる人が並んでいたのだろう」
スパキュラは何を言っているのか理解ができない。王は続ける。
「行ってみるといい、今の君には今一番必要な場所だろう。案内してあげなさい」
王は、最後まで表情を変えない。
隊長がスパキュラを連れて、図書館の場所にまで着いていく。
建物の前は行列ができている。
「すまない、ここを通してくれないか」
隊長がそう言うと真ん中に道ができる。
「すまんな、それでは王子行きましょう」
建物の中に入ると、目の前に大きな十字架あり、後光がさしているような、装飾がついている。その前に床から一段高くなっているステージがあり、賛美歌を歌っている。歌を聴きに来ている人は椅子に座り、静かに聞いている。懺悔室には行列ができている。
(ど、どうなっている。ここは、図書館だった……そうか、俺を騙そうとしているのだな。そうだな、俺が帰っている間にここを変えたんだ………そういえば———)
スパキュラは不敵に笑い出す。
(そうだ、司書の格好は修道女だった。そうゆうことか)
スパキュラはシスターに不躾に質問をして回る。
人の列に割り込み、案内する者に。賛美歌を歌っている、場所に乗り込み聞いたり、見て居る者に聞いたりする。
(何故だ、何故俺の話お聞いてくれない)
スパキュラは教会にいる人に、追い出されるようにして、教会を出される。
騎士を連れ、帰る途中見かけたことがある者が門から出て来る。
(あの者なら知っているはず)
冒険者の中に入っていく姿を見た、スパキュラは追おとする。
「スパキュラ王子そちらの冒険者にようがあるのですか」
騎士は王子を止める。これ以上、王国に迷惑をかければ王国間で、問題になるかもしれない。
「ああ、ある」
スパキュラは王国中に聞こえるぐらいに声を荒げる。
「いない、いない、いない。お前のせいで見失ったじゃないか。クソがーーーーー」
冒険者をかき分け、跳ね除け、見て回るがタスクの姿はない。
「王よ、あの図書館はどうなっている。話は聞かず、融通も効かず、何より私を愚弄してくる———」
スパキュラはまだまだ不満が止まらない。王は口を開く。
「…それで君は何しに来たのかね」
スパキュラは面を食らう。
「何しに……ですから、図書館の事をどう…」
スパキュラは憎しみを滲ませながら喋る。王は涼しげに返す。
「…そう言うのは、私ではなく、ギルドに行くべきだ。それに我が国には図書館なんぞない」
王は顔を変えず言う。スパキュラは口を半開きにし少し威圧感を感じる。すぐに不敵な笑みを浮かべ、ヘラヘラとしながらまた、饒舌に喋り出す。
「王よ…何を、仰っているんですか…。広場があり、カフェがありそこに大きな、建物があるではないですか。毎日、毎日行列を作り、入るのも困難。王よ、貴方はあの場所を知らないと言うのですか」
スパキュラは、最初は王を哀れみ、小馬鹿にしていたが次第に熱が入り、心酔していく。
王は表情を変えず、スパキュラに言う。
「あそこにあるのは修道院だ。決して、図書館ではない。賛美歌や懺悔に訪れる人が並んでいたのだろう」
スパキュラは何を言っているのか理解ができない。王は続ける。
「行ってみるといい、今の君には今一番必要な場所だろう。案内してあげなさい」
王は、最後まで表情を変えない。
隊長がスパキュラを連れて、図書館の場所にまで着いていく。
建物の前は行列ができている。
「すまない、ここを通してくれないか」
隊長がそう言うと真ん中に道ができる。
「すまんな、それでは王子行きましょう」
建物の中に入ると、目の前に大きな十字架あり、後光がさしているような、装飾がついている。その前に床から一段高くなっているステージがあり、賛美歌を歌っている。歌を聴きに来ている人は椅子に座り、静かに聞いている。懺悔室には行列ができている。
(ど、どうなっている。ここは、図書館だった……そうか、俺を騙そうとしているのだな。そうだな、俺が帰っている間にここを変えたんだ………そういえば———)
スパキュラは不敵に笑い出す。
(そうだ、司書の格好は修道女だった。そうゆうことか)
スパキュラはシスターに不躾に質問をして回る。
人の列に割り込み、案内する者に。賛美歌を歌っている、場所に乗り込み聞いたり、見て居る者に聞いたりする。
(何故だ、何故俺の話お聞いてくれない)
スパキュラは教会にいる人に、追い出されるようにして、教会を出される。
騎士を連れ、帰る途中見かけたことがある者が門から出て来る。
(あの者なら知っているはず)
冒険者の中に入っていく姿を見た、スパキュラは追おとする。
「スパキュラ王子そちらの冒険者にようがあるのですか」
騎士は王子を止める。これ以上、王国に迷惑をかければ王国間で、問題になるかもしれない。
「ああ、ある」
スパキュラは王国中に聞こえるぐらいに声を荒げる。
「いない、いない、いない。お前のせいで見失ったじゃないか。クソがーーーーー」
冒険者をかき分け、跳ね除け、見て回るがタスクの姿はない。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。
SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。
サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
よろしくお願いいたします。
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜
青空ばらみ
ファンタジー
一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。
小説家になろう様でも投稿をしております。
転生してもノージョブでした!!
山本桐生
ファンタジー
八名信夫40歳、職歴無し実家暮らしの無職は運命により死去。
そして運命により異世界へと転生するのであった……新たな可愛い女の子の姿を得て。
ちなみに前世は無職だった為、転生後の目標は就職。
このおじさんのバナナの中身は90%位は優しさで出来ています。
MJ
エッセイ・ノンフィクション
何となく忘れてしまいそうで忘れたくないような出来事があったら書いておこうと気軽に書き始めました。
その内こうだっらいいなあと思うことも書く事にしました。
今まで生きてきた中でみんなが知ってたら得しそうなこともできるだけ思い出して書いておこうと思ってます。
痴呆症を発症しつつある義父がバナナを欲しがる
娘の事故
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる