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第二章 新世界と神々
叛乱-3-
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骨を煮て出汁を取ろうとしたら、こちらもとろみがある。煮出してみる事にした。トロトロ、ノリ状にはなっているが、不純物が多い。不純物を取るため布が欲しい。多分ノリも少ないから、鹿とかも欲しい。
(戻らなくちゃいけないのか…)
タスクはスレッジの家に戻る。
家のドアを開け外の様子を見る。普段通りの光景が広がる。一応、風魔法を使いながら出る。
何もなく、ギルドに着く。受付に行くと、受付嬢がタスクを見つけ、先に声をかけられる。
「タスクさん大変だったんですよ、王子がタスクさんを探し回っていて…ここにはいないっと言っても信じないで机とかひっくり返したりして受付に来てる人を脅したり恐喝したり邪魔したり…本当、無茶苦茶」
タスクはいたたまれない気待ちになり、「ごめん」と言う。
「本当ですよもう」
受付嬢はまだ怒っている。
タスク的には、「あなたのせいじゃないです」とか言ってくれると思っていた。軽く流してくれるような反応で良かったが責任は自分にあるのかと思う。
ここにいてもやな気になるので早々に立ち去ろうとすると、受付嬢が話しかけてくる。
「そういえば…タスクさんと一緒に害獣駆除に行った、少年が移行不明になっているらしいんですよ。タスクさんは知りませんか」
受付嬢はいつも通りに話した。タスクは眉を顰め、答える。
「いや…知らないよ。初めて聞いた。団の皆はなんて言ってるの」
タスクが言い終わると、受付嬢が喋り出す。
「皆揃って知らないって…すごく戸惑っていて、タスクさんのところに行ったんじゃないかってゆう子もいて…」
受付嬢は心配そうに言う。タスクは気になることがあったから聞き返す。
「その…少年というのは誰ですか」
タスクはあえて真剣な顔で聞く。
「ジーク君ですね…」
受付嬢はジークの名を出した時タスクの反応が気になった。
(やっぱあいつかー)
タスクは一瞬目を細めうつむき加減になり、さっきだった。すぐに顔を戻し、少し明るい声に変える。
「そうですか…彼…ね。団の皆に伝えて下さい。ジークは俺のとこには来ていないと」
タスクは受付嬢に一礼してギルドを出る。
スレッジの家に戻り。鍵を閉め、洞窟、手前の岩を媒介に鏡を出し繋げる。鏡を通り洞窟に入って行く。
ある程度奥に行き、前口上を言う。
「この前来たタスクと言うものだが、こちらに少年は来なかったか」
タスクが問いかけ終わると、甲冑に後ろを取られる。すぐに違和感に気づき間を開ける。タスクは振り向くと、甲冑は真横を通り皆がいる館の方に歩いて行く。タスクはついて行くように後ろを歩く。
扉前につき4回叩き、扉が開く。何か違和感があるがまずは質問をしなければ。
「早速ですが、不躾な質問させていただきたいと思っています…」
タスクが騎士のように跪き言う。甲冑は話を遮る。
「いや、その前に聞きたいことがある。君は報復に来たのではないのか」
タスクは顔を上げず答える。
「いいえ、ただ私が知りたい事実がここにあるのなら、それを知りたいだけです。もし、思う節が当っているのならば、私の胸の内にしまいます」
場は静まり、しばしたつ。
「面を上げよ。お主何かに気づかんか」
甲冑はタスクに言う。タスクは甲冑を見ると増えている。赤いベストその下に甲冑
(ジークの物だ)
タスクは狼狽えるでもなく、憤怒でもない、ちょっと悲しい顔で見つめている。甲冑はそれを見てタスクが本当に事実を確認しに来ただけだと言う事を悟った。
「以前、お主は来たものはどうしようと構わぬと言ったな、あれは変わらぬか」
甲冑は問いかけてくる。
「ええ、変わりません。人がここに来て戦う事も望まないですし、あなた方が本腰入れて、王都を襲い、陥落するのも望まい。なので私はここで起きたことは報告しません。また別の言い訳を考えます」
タスクは言いきった。甲冑はカタカタ震える。
「虚偽を言うのか」
甲冑は微動だにせず言う。
「はい」
タスクは言葉に覇気を纏わせ言う。
(戻らなくちゃいけないのか…)
タスクはスレッジの家に戻る。
家のドアを開け外の様子を見る。普段通りの光景が広がる。一応、風魔法を使いながら出る。
何もなく、ギルドに着く。受付に行くと、受付嬢がタスクを見つけ、先に声をかけられる。
「タスクさん大変だったんですよ、王子がタスクさんを探し回っていて…ここにはいないっと言っても信じないで机とかひっくり返したりして受付に来てる人を脅したり恐喝したり邪魔したり…本当、無茶苦茶」
タスクはいたたまれない気待ちになり、「ごめん」と言う。
「本当ですよもう」
受付嬢はまだ怒っている。
タスク的には、「あなたのせいじゃないです」とか言ってくれると思っていた。軽く流してくれるような反応で良かったが責任は自分にあるのかと思う。
ここにいてもやな気になるので早々に立ち去ろうとすると、受付嬢が話しかけてくる。
「そういえば…タスクさんと一緒に害獣駆除に行った、少年が移行不明になっているらしいんですよ。タスクさんは知りませんか」
受付嬢はいつも通りに話した。タスクは眉を顰め、答える。
「いや…知らないよ。初めて聞いた。団の皆はなんて言ってるの」
タスクが言い終わると、受付嬢が喋り出す。
「皆揃って知らないって…すごく戸惑っていて、タスクさんのところに行ったんじゃないかってゆう子もいて…」
受付嬢は心配そうに言う。タスクは気になることがあったから聞き返す。
「その…少年というのは誰ですか」
タスクはあえて真剣な顔で聞く。
「ジーク君ですね…」
受付嬢はジークの名を出した時タスクの反応が気になった。
(やっぱあいつかー)
タスクは一瞬目を細めうつむき加減になり、さっきだった。すぐに顔を戻し、少し明るい声に変える。
「そうですか…彼…ね。団の皆に伝えて下さい。ジークは俺のとこには来ていないと」
タスクは受付嬢に一礼してギルドを出る。
スレッジの家に戻り。鍵を閉め、洞窟、手前の岩を媒介に鏡を出し繋げる。鏡を通り洞窟に入って行く。
ある程度奥に行き、前口上を言う。
「この前来たタスクと言うものだが、こちらに少年は来なかったか」
タスクが問いかけ終わると、甲冑に後ろを取られる。すぐに違和感に気づき間を開ける。タスクは振り向くと、甲冑は真横を通り皆がいる館の方に歩いて行く。タスクはついて行くように後ろを歩く。
扉前につき4回叩き、扉が開く。何か違和感があるがまずは質問をしなければ。
「早速ですが、不躾な質問させていただきたいと思っています…」
タスクが騎士のように跪き言う。甲冑は話を遮る。
「いや、その前に聞きたいことがある。君は報復に来たのではないのか」
タスクは顔を上げず答える。
「いいえ、ただ私が知りたい事実がここにあるのなら、それを知りたいだけです。もし、思う節が当っているのならば、私の胸の内にしまいます」
場は静まり、しばしたつ。
「面を上げよ。お主何かに気づかんか」
甲冑はタスクに言う。タスクは甲冑を見ると増えている。赤いベストその下に甲冑
(ジークの物だ)
タスクは狼狽えるでもなく、憤怒でもない、ちょっと悲しい顔で見つめている。甲冑はそれを見てタスクが本当に事実を確認しに来ただけだと言う事を悟った。
「以前、お主は来たものはどうしようと構わぬと言ったな、あれは変わらぬか」
甲冑は問いかけてくる。
「ええ、変わりません。人がここに来て戦う事も望まないですし、あなた方が本腰入れて、王都を襲い、陥落するのも望まい。なので私はここで起きたことは報告しません。また別の言い訳を考えます」
タスクは言いきった。甲冑はカタカタ震える。
「虚偽を言うのか」
甲冑は微動だにせず言う。
「はい」
タスクは言葉に覇気を纏わせ言う。
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