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第二章 新世界と神々
叛乱
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タスクはなんと言っていいか、言葉に詰まる。
「あの、なんて言えばいいか…」
司書は黙って頷く。
「さっきも、言った通り気にしなくていい…」
タスクは複雑な心境で顔がどうなっているのかわからない。だが、何か他のことを言おう。
「あの…植物の本を探しているんですけど、何処にあります」
司書は口を開け笑いながら、植物の本の場所まで案内してくれた。
「それではこれで」
司書の去り際にタスクは司書に届く声で「ありがとうございます」と言う。司書は足を一瞬止め、また歩み出す。
タスクは、本を持って時間いっぱいまで読み耽り、スレッジの家に帰ることにした。今日は良く寝れそうだ。
朝日を感じながら起きる。凄く気持ちいい。朝の支度を整え外に出た。一定の歩みを刻む音が聞こえてくる。見たこともない、騎士達が列になり、大通りを闊歩している。スレッジの家からの距離だと人の形がわかるぐらいの大きさだ。
鉢合わせしないように、路地を抜い、門が見える路地に着く。さっきの騎士と同じ甲冑を着ている者が門前で隊列を組み、人を通さないようにしている。
そこに、冒険者が集まってくる。門前でどうするかと悩んでいる塊ができている。その中、勇敢とは程遠い。貧相な猫背の者が騎士達に向かって行く。
「ここを通らせてくれ」
貧相な男は門を出て、跳ね橋を跨いでいる騎士に向かって言う。騎士達は無反応で動かない。
貧相な男はそのまま跳ね橋渡り通ろうとすると、跳ね橋の真ん中ぐらいのところで、騎士達は武器を向ける。
貧相な男は、心の丈を叫ぶ。
「薬草が無ければ弱りきっている、子供達は救えない。ココを通さないと言うのなら、王国民をコロした騎士として名を残し、争い以外で命を奪ってはいけない条約に当てはまる。覚えとくがいいこの顔を刻むといい、この声を…」
タスクは冒険者ギルドに向かい。特に喫緊のものはない。
門前に戻り、貧相な男の演説が終わったか見に行った。
「…その国に誇りは持てるのか」
貧相な男はまだ演説していた。今度は国の批判とも捉えられる事を言っていた。まだ攻撃をうけていなくて、良かった。
タスクは貧相な男に近づく。騎士達はまた新手が出て来たと、内心緊張が走る。
「お代はいらないから、このポーション飲ませてやって」
貧相な男は疑り深くこちらを睨め付けるように見る。
「お前は誰だ———」
演説で頭が熱くなり、疑り深くなっている。
「ああ、俺はしがない運び屋をやっている、タスクだ。それより、苦しんでいる人がいるんだろ———」
タスクは貧相な男に対面になり、小声で喋る。
(貴方の主張は間違ってはいないところもあるが、このまま抗議を続けて、賛同したやつが、騎士に跳びかかったり、騎士を従えている、奴にこの場を見られれば。貴方がこの騒動の先導者とか主犯者とかになりかねない)
そう言いタスクは貧相な男にポーションを体に押し付けて続ける。
(家族を悲しませたくないなら、このポーション飲ませてあげて。さぁ、早く)
タスクがそう言うと貧相な男はポーションを抱えて、走って行った。その先には見覚えがある。真っ赤な軍服を着た男が騎士を連れて歩いている。貧相な男は真っ赤な男とすれ違い通り過ぎて行く。あの王子の癇に障らなければいいが。
「あの、なんて言えばいいか…」
司書は黙って頷く。
「さっきも、言った通り気にしなくていい…」
タスクは複雑な心境で顔がどうなっているのかわからない。だが、何か他のことを言おう。
「あの…植物の本を探しているんですけど、何処にあります」
司書は口を開け笑いながら、植物の本の場所まで案内してくれた。
「それではこれで」
司書の去り際にタスクは司書に届く声で「ありがとうございます」と言う。司書は足を一瞬止め、また歩み出す。
タスクは、本を持って時間いっぱいまで読み耽り、スレッジの家に帰ることにした。今日は良く寝れそうだ。
朝日を感じながら起きる。凄く気持ちいい。朝の支度を整え外に出た。一定の歩みを刻む音が聞こえてくる。見たこともない、騎士達が列になり、大通りを闊歩している。スレッジの家からの距離だと人の形がわかるぐらいの大きさだ。
鉢合わせしないように、路地を抜い、門が見える路地に着く。さっきの騎士と同じ甲冑を着ている者が門前で隊列を組み、人を通さないようにしている。
そこに、冒険者が集まってくる。門前でどうするかと悩んでいる塊ができている。その中、勇敢とは程遠い。貧相な猫背の者が騎士達に向かって行く。
「ここを通らせてくれ」
貧相な男は門を出て、跳ね橋を跨いでいる騎士に向かって言う。騎士達は無反応で動かない。
貧相な男はそのまま跳ね橋渡り通ろうとすると、跳ね橋の真ん中ぐらいのところで、騎士達は武器を向ける。
貧相な男は、心の丈を叫ぶ。
「薬草が無ければ弱りきっている、子供達は救えない。ココを通さないと言うのなら、王国民をコロした騎士として名を残し、争い以外で命を奪ってはいけない条約に当てはまる。覚えとくがいいこの顔を刻むといい、この声を…」
タスクは冒険者ギルドに向かい。特に喫緊のものはない。
門前に戻り、貧相な男の演説が終わったか見に行った。
「…その国に誇りは持てるのか」
貧相な男はまだ演説していた。今度は国の批判とも捉えられる事を言っていた。まだ攻撃をうけていなくて、良かった。
タスクは貧相な男に近づく。騎士達はまた新手が出て来たと、内心緊張が走る。
「お代はいらないから、このポーション飲ませてやって」
貧相な男は疑り深くこちらを睨め付けるように見る。
「お前は誰だ———」
演説で頭が熱くなり、疑り深くなっている。
「ああ、俺はしがない運び屋をやっている、タスクだ。それより、苦しんでいる人がいるんだろ———」
タスクは貧相な男に対面になり、小声で喋る。
(貴方の主張は間違ってはいないところもあるが、このまま抗議を続けて、賛同したやつが、騎士に跳びかかったり、騎士を従えている、奴にこの場を見られれば。貴方がこの騒動の先導者とか主犯者とかになりかねない)
そう言いタスクは貧相な男にポーションを体に押し付けて続ける。
(家族を悲しませたくないなら、このポーション飲ませてあげて。さぁ、早く)
タスクがそう言うと貧相な男はポーションを抱えて、走って行った。その先には見覚えがある。真っ赤な軍服を着た男が騎士を連れて歩いている。貧相な男は真っ赤な男とすれ違い通り過ぎて行く。あの王子の癇に障らなければいいが。
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