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第二章 新世界と神々
食事は速やかに-2-
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とりあえず、球体に汚水を合わせる。
(よし、これでよし)
肩の臭いも、水魔法で取って更に加える。
「よし、ご飯だ」
店に帰ると、頼んだものが並んでいる。思ったより量が多い。全体に小山ぐらいになっている。タスクは席に付く。そうすると、店主のオヤジが、厨房から顔を出す。
「おう、にいちゃん…にいちゃんのおかげで、やっっっっと普通にできそうだ——」
タスクは五目餡掛けソバのツユにレンゲを入れ飲もうとしたら、オヤジがしゃべれ出す。無口なのかと思ったら、気さくな方だ。
「ああ、悪い悪い、冷めちまったら、不味くなっちまう。食いながら聞いてくれて良いからよ。……ここ一ヶ月ぐらい、店に生ゴミが入れられてよ。それから、床は生ゴミだらけ、それだけじゃなく、その生ゴミも踏まれて対処が出来なくなってさ」
オヤジの顔を見ると溢れんばかりの笑顔で言う。
「おお、ごめんな、食べてる時によ、ちょっと嬉しくなっちまって多く作りすぎた。余ったら残して良いからよ」
オヤジの独演会が終わり静かに食べる。ここ数日まともなものを食べていなかったのもあるが、オヤジの腕は一流品だ。どれもうまい。近くにあったら通い詰めたいくらいだ。
「…ああ、うまかった」
タスクは呟くように言う。
「それで、一ヶ月前…一ヶ月前以前に何かあったの」
店員の子がやってきた。
「目の前の店ができた頃ね。周りの店も、臭いが酷くて辞めた人や、無期限定休になってるところもあるみたい…」
タスクは口を開く。
「店主が、紹介してくれたら臭い取ります。あっでも今日は無理なのでまた明後日とかになりますけどね」
色々やっていたらあっという間に2時間経ってしまった。
においを取ったことでお代は無料、明後日の臭い取りの約束もし、店を去る。
「ごちそうさまでした」
店主や店員は大きな声でありがとうございましたと見送る。
先ほどの料理の匂いに釣られてか、お客が入って来る。
アーウェンは路地裏に行き、汚水を分解して真水に変え、地面に帰す。
急いで、教会に行き。アインを向い入れる。
「はぁー助かった。それでアネスは、どうなんだ」
アインは皆に聞く。明るくはあるが元気はない声で言う。
「三日はかかるらしい」
アイシスが答える。どうやら片手剣の名はアネスと言うらしい。
「そうか…生き返るんだな」
アインはしみじみ実感しながら呟く。
「それじゃあよ、金が入り用になったから、オータム行くか」
ウィップは空を見ながら、軽く言う。
(よし、これでよし)
肩の臭いも、水魔法で取って更に加える。
「よし、ご飯だ」
店に帰ると、頼んだものが並んでいる。思ったより量が多い。全体に小山ぐらいになっている。タスクは席に付く。そうすると、店主のオヤジが、厨房から顔を出す。
「おう、にいちゃん…にいちゃんのおかげで、やっっっっと普通にできそうだ——」
タスクは五目餡掛けソバのツユにレンゲを入れ飲もうとしたら、オヤジがしゃべれ出す。無口なのかと思ったら、気さくな方だ。
「ああ、悪い悪い、冷めちまったら、不味くなっちまう。食いながら聞いてくれて良いからよ。……ここ一ヶ月ぐらい、店に生ゴミが入れられてよ。それから、床は生ゴミだらけ、それだけじゃなく、その生ゴミも踏まれて対処が出来なくなってさ」
オヤジの顔を見ると溢れんばかりの笑顔で言う。
「おお、ごめんな、食べてる時によ、ちょっと嬉しくなっちまって多く作りすぎた。余ったら残して良いからよ」
オヤジの独演会が終わり静かに食べる。ここ数日まともなものを食べていなかったのもあるが、オヤジの腕は一流品だ。どれもうまい。近くにあったら通い詰めたいくらいだ。
「…ああ、うまかった」
タスクは呟くように言う。
「それで、一ヶ月前…一ヶ月前以前に何かあったの」
店員の子がやってきた。
「目の前の店ができた頃ね。周りの店も、臭いが酷くて辞めた人や、無期限定休になってるところもあるみたい…」
タスクは口を開く。
「店主が、紹介してくれたら臭い取ります。あっでも今日は無理なのでまた明後日とかになりますけどね」
色々やっていたらあっという間に2時間経ってしまった。
においを取ったことでお代は無料、明後日の臭い取りの約束もし、店を去る。
「ごちそうさまでした」
店主や店員は大きな声でありがとうございましたと見送る。
先ほどの料理の匂いに釣られてか、お客が入って来る。
アーウェンは路地裏に行き、汚水を分解して真水に変え、地面に帰す。
急いで、教会に行き。アインを向い入れる。
「はぁー助かった。それでアネスは、どうなんだ」
アインは皆に聞く。明るくはあるが元気はない声で言う。
「三日はかかるらしい」
アイシスが答える。どうやら片手剣の名はアネスと言うらしい。
「そうか…生き返るんだな」
アインはしみじみ実感しながら呟く。
「それじゃあよ、金が入り用になったから、オータム行くか」
ウィップは空を見ながら、軽く言う。
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