悪役令嬢女神が担当だが、神様からヨメを貰いました。

parip Nocturne

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出会いと別れ

帰還

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 ざわめきが収まり。村長は話出す。
 「私たちのために、危険を承知で…」
 村長が喋り終わらないがタスクは間髪入れずに話しだす。
 「そうですよ。当たり前じゃないですか」
 タスクは徐々に笑顔になりながら喋る。
 「貴方達に危害があってはならない。やっとわかっていただけましたか」
 村人達はどよめきだす。本当に助けてくれたのだと。
 「それでは、怪物の災い、石の災い。両方ともはらいましたので、これで私たちは帰りたいと思います」
 タスクが言いきり、部屋を出ようとすると、村長に呼び止められる。
 「いえ、返すわけには行きません——」
 村長の声に冷や汗をかく、タスクとスレッジ。タスクとスレッジは身動きが取れない。
 「英雄の二人には今日こそ、気持ちよく宴を…」
 村長は一際大きい声で嬉しそうに言う。
 タスクは、ほっとしたのか、ドアノブを押し、一歩、外に出る。
 「ようがありますし、依頼報告がありますので今回は気持ちだけ受け取ります」
 そう言ってタスクとスレッジは早足で去る。
 村人は、慌ててタスク達を追いかける。
 「お待ちください…お二人ともー」
 二人は、そのまま、急いで、オータムに帰る。
 夕日が綺麗な頃オータムに着く。家に入り、魔力岩はここにはない。
 「魔力岩はどこにある——」
 スレッジはあたりを探しながらキョロキョロしている。
 「ああ、でかいから、安全な場所に保管しているよ。見る」
 スレッジは、足取り軽く近づいてきて。はにかみながら言う。
 「見る…おお、本当に……大き…ちょっと待て」
 魔力岩を呼び出し部屋に入れようとするが部屋に入りきらないほど大きい。畑で取った時は周りに比べる物が無かったため、大きさを測り誤った。慌ててしまう。
 「おお、これだけでかければ、加工しても、いいな。うーん…いろんな用途に使っても、あまりそうだ」
 スレッジは嬉しそうに考え込む。
 「スレッジだったら、最初に何に使うの」
 タスクは唐突にスレッジに質問する。
 「あ、うーんまずは武具か、剣、盾に魔石をつけ、どんな状況でも対処出来るものを作りたい。魔法を使うことはないから、防具には使わんかな」
 「なんで防具に使わないの」
 「それは、防具に魔力が溜まり,暴発する恐れを防ぐためだ」
 タスクはスレッジの話を聞いて納得した。
 「なるほどね、だけど魔法使いだったらいいのかな」
 「いや、魔法使いは使えんだろう。甲冑には使えるが、身動きが取れないといって、軽いものでも煩わしいだろうし、ローブに魔石を使えないしな」
 タスクは、また納得する。
 (だけど、魔力石を粉末にして糸にねり込めばできそうだけどな)
 「タスクは、何に使う」
 タスクは即答する。
 「食器かな」
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