悪役令嬢女神が担当だが、神様からヨメを貰いました。

parip Nocturne

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出会いと別れ

旅立ち

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 一旦、喋らなくなると、くちびがきれなくなる。を共有するのが苦手いや嫌悪することもある。これは紛れもなく、嫉妬だろう。
 でも話に詰まったり、無言よりはいいか。
 「依頼受けて、どこに行ってきたの」
 スレッジは、顔を上げまたフライパンを見つめる。
 「あー、ボア狩りだ。ボアは知ってているか」
 タスクが「イノシシでしょ」と応えると、その後も小気味よくスレッジは喋る。
 「そう、ボアなら、まだ、対抗できるのだが、ファイヤーボア、アイスボア、ウィンドウボアと属性がついてるものいて大変なんだが…」
 時折考えているのか、炒めている音が部屋に広がる。それに気づくと、また混ぜたりしている。
 「逆に属性がついているってことは、弱点もあって、戦士がボアを防いでる隙に魔法師が弱点をつくと…」
 フライパンから皿に移し、こちらに向かってくる。テーブルにつき、話は続く。
 「…狩れる。簡単のようだが、突進力がすごくてな、並大抵の者は耐えられない。魔法を使う者も一撃で倒せる者でないと押し切られて、前衛も後衛もやられる。よかった——」
 しみじみと噛み締めるように言う。相当楽しかったのだろう。
 「おお、いいね。何か下級の怪物でも行く」
 スレッジは炒めた野菜を口に運ぶのをやめ、フォークを置く。ナップキンで口を拭き真剣な顔で言う。
 「怪物を倒…」
 タスクは巨大な水玉をだし,そこから小さい水玉を分離させる。分離した水玉は、反時計回りに回りながらタスクの後ろと左右に、浮かび上がる。水玉は更に形を変え、花瓶、壷、鎌、剣、等変化した。
 「これでもダメかな…」
 スレッジは目を見開き、鯉のように口を動かす。うつむいたあとすぐに難しい顔になり、腕を組む。タスクの得意な武器に変えれるかと聞かれたので、弓にして見せた。次に、矢を作り机に置いてくれと言われたから5秒で作り机の上に置いた。

30分後

スレッジは矢が水になるのを見届けると、目をつむり、目頭を押さえながら呟く。
 「はぁ、大した者だ。だが、これが実践で役に立つかは別だ。軽く肩慣らしをして、本格的なものに行こう」
 明日の依頼を何にするか、決めていたら日は沈み、用意をしていたら、腹が鳴り出す。夕飯をとって眠ることにする。 
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