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出会いと別れ
衝動と静寂-2-
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人気がない、街路樹に手を当て、木の中の水を探る。水の流れを感じ、どう流れているか見つけれる。そこから自分の意図を水に伝える。
(木の皮から、滲み出るように出てきて)
そう伝え、意思疎通ができた水が流れを変え、手の方に湾曲してくれた。
(よし、いける)
力を込め、木に掌底をする。すぐには出て来ないようだ。木から離れて待っていると、木の中から割って出てくるような音がする。軽くやたっつもりだったが水が皮を貫いて勢いよく飛んでいく。目で追えない速さで飛んでいった。あれに当たったらと思うと冷や汗が出た。
木に氣を流し、水が出てきた場所を目立たないように小さくした。応急処置的になっているようだ。
想像とは違ったが、水は出てきてくれた。完全に失敗していたら、木が爆発していただろう。その場を後にして、林が、ある場所に向かう。
公園の一角に林がある。そこに行き、自分を中心に円状にうねられる。木々はそれに応じて、倒れそうになっている。
木々を確認する。倒れているものはないのか、根っこが出てるものは無いか、見ていると、中心から離れると、根っこが出ているものから、倒れているものもあった。倒れているものは木の力を借り、根っこを入れてもらい地面は柔らかくして木に立ってもらう。中々立ってもらえない木もあったが、なんとか立て、地面を戻す。全部元通りに戻しす。
空を見上げ,月の位置が変わっている。家に戻らなくてわ。
「ただいま…」
家にはスレッジの姿もなく、焼飯も、あいも変わらずの姿でいた。
焼飯を全部食べ、寝ることに。時間はわからないが相当な時間だろう。
朝日が刺し、起き上がってる準備が整う。部屋を見渡しても、スレッジはいない。
外から声が聞こえる。時間は昼前ぐらいか、深呼吸をして整えた後、図書館に行き、また10頁もらい、帰宅する。
「ただいま…」
「おお、帰ってきたか」
扉の取手から手が滑り落ちると同時に顔を上げ、顔をしっかりみる。
(こっちのセリフだよ)
無駄に火種を作りたく無い…。でも、なんで、いや自分勝手だったかもしれないとタスクは思った。
図書館に行きたいと言ってスレッジをむげに、してしまった。
「スレッジ…」
改めていうのが恥ずかしさもあり、言葉に詰まる。
「なんだ」
なぜだろう、いつものようなぶっきらぼうな返事なのに、体が身構えてしまう。
「…一緒に冒険に行かないかなって」
スレッジは上を向いて深く吸い、首を下ろして息を吐く。
「ああ、明日朝早くから行くぞ。準備をしとけよ」
スレッジの顔を見れなかったが、声は柔らかく、どことなく嬉しそうだった。その声を聞いて、顔を見上げると、スレッジはいつもの顔だった。見続けると顔をそらし、夕飯の仕込みに入った。
タスクは機嫌を取るように喋りかけ、スレッジは返事を返す。見透かされたように、返事をされる。タスクは黙り、考えることにした。
(木の皮から、滲み出るように出てきて)
そう伝え、意思疎通ができた水が流れを変え、手の方に湾曲してくれた。
(よし、いける)
力を込め、木に掌底をする。すぐには出て来ないようだ。木から離れて待っていると、木の中から割って出てくるような音がする。軽くやたっつもりだったが水が皮を貫いて勢いよく飛んでいく。目で追えない速さで飛んでいった。あれに当たったらと思うと冷や汗が出た。
木に氣を流し、水が出てきた場所を目立たないように小さくした。応急処置的になっているようだ。
想像とは違ったが、水は出てきてくれた。完全に失敗していたら、木が爆発していただろう。その場を後にして、林が、ある場所に向かう。
公園の一角に林がある。そこに行き、自分を中心に円状にうねられる。木々はそれに応じて、倒れそうになっている。
木々を確認する。倒れているものはないのか、根っこが出てるものは無いか、見ていると、中心から離れると、根っこが出ているものから、倒れているものもあった。倒れているものは木の力を借り、根っこを入れてもらい地面は柔らかくして木に立ってもらう。中々立ってもらえない木もあったが、なんとか立て、地面を戻す。全部元通りに戻しす。
空を見上げ,月の位置が変わっている。家に戻らなくてわ。
「ただいま…」
家にはスレッジの姿もなく、焼飯も、あいも変わらずの姿でいた。
焼飯を全部食べ、寝ることに。時間はわからないが相当な時間だろう。
朝日が刺し、起き上がってる準備が整う。部屋を見渡しても、スレッジはいない。
外から声が聞こえる。時間は昼前ぐらいか、深呼吸をして整えた後、図書館に行き、また10頁もらい、帰宅する。
「ただいま…」
「おお、帰ってきたか」
扉の取手から手が滑り落ちると同時に顔を上げ、顔をしっかりみる。
(こっちのセリフだよ)
無駄に火種を作りたく無い…。でも、なんで、いや自分勝手だったかもしれないとタスクは思った。
図書館に行きたいと言ってスレッジをむげに、してしまった。
「スレッジ…」
改めていうのが恥ずかしさもあり、言葉に詰まる。
「なんだ」
なぜだろう、いつものようなぶっきらぼうな返事なのに、体が身構えてしまう。
「…一緒に冒険に行かないかなって」
スレッジは上を向いて深く吸い、首を下ろして息を吐く。
「ああ、明日朝早くから行くぞ。準備をしとけよ」
スレッジの顔を見れなかったが、声は柔らかく、どことなく嬉しそうだった。その声を聞いて、顔を見上げると、スレッジはいつもの顔だった。見続けると顔をそらし、夕飯の仕込みに入った。
タスクは機嫌を取るように喋りかけ、スレッジは返事を返す。見透かされたように、返事をされる。タスクは黙り、考えることにした。
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