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出会いと別れ

解き放たれる禁術

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 禁術で面白いものを、選んでそれに属した本を探す。
 タスクが選んだのがマーカー千里眼ステータス身体能力強化人間空を制するものスカイ・ドミネイト魔女の研究マジック・アルケミスト道具想像クリエイター偽りの仮面ディスガイズを選んで読みふけった。
 肩を軽く叩かれる。驚きはしたが柔らかく、優しいものだった。
 「熱心に見られていたので、声をかけるのもしのびなく。何か、いいものありましたか」
 にこやかなのだがどこが怖い。
 タスクは動揺して、急なことで口こもってしまう。
 「あ、あっはい。いい…も、のが…」
 窓辺から差し込む光は弱く、影を落としつつある。
 タスクは慌てて支度し本を積み上げて、持ち上げようとした時、司書から声をかけられる。
 「閉館まで一冊10ページ印拓できますが、どうされますか。その後は私どもで返しておきますので」
 タスクは熱い眼差しで一言。
 「ぜひ」
 タスクは本を持ち、受付にいきすがら、質問した。
 「この本、取っといてもらえますか」
 司書はいつもの笑顔で了承してくれた。受付に着くと、選んだ本を渡し印拓してもらった。
 (スレッジとリリーファに迷惑かけちゃうな。急がなきゃ。ああ、俺キノコの天ぷら風やるんだっけ)
 空が暗くなった頃、帰宅する。
 「ごめん、待った。今から作るから」
 スレッジとリリーファは待ちくたびれていた。
 小麦粉を薄く塗るぐらいにして上げ始める。その間につゆになるものがないか探したが醤油、ダシの代わりになるものが見つからなかった。
 悩んでいるうちにキノコの天ぷらができてしまった。味見をすると、そこまで悪くはない。後は味付けだ、使えそうなものを考える。
 (天ぷら…つゆ、ちゃしお、塩)
 舞茸の天ぷらに塩をかけ出す。
 「なになにー」
 リリーファは興味津々だ。スレッジは訝しげに見ている。
 「これは、味がついてるのか」
 タスクは頷く。
 「うん、塩がかかっているから、あじみてよ。おやつだと思って」
 リリーファが一口。
 「え…えー。何これ、本当に塩だけ、キノコの美味しさを知っていたけど、料理の仕方でこんなに変わるの。このサクサクしてるのも美味しい。こゆうのってふわふわしてる感じが多いのになんでーー」
 リリーファは興奮がおさまらないのか、一人騒いでいる。嬉しい限りだ。スレッジも続いて一口。
 「バ、バハッ。な,なんだこれは、サクサクでキノコがシャキシャキしてキノコのかほり、味が伝わってくるそれを塩が引き立たせつつ、塩の塩の絡み辛味が絶妙全て生かされている。美味しい、ああ良い」
 満足してもらって何より。
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