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第1章 女神との出会い、物語の始まり 楽しみ、楽しみ
城下町オータム
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重い体重い足、体と心がバラバラになりそうになりながら、門前につく。
兵隊が何か喋りかけているが耳に届かない。どちらかといえば男子、女子が話している方に目がうつる。
兵隊が掛け声を上げ、規則正しい足音徐々に近づいてくる。「怪物に合わせ、構え」一斉に弓を構える。「怪物が接近次第、合図で放て」弓兵が号令を伝言していく。「合図を待てー」徐々に端まで伝わる。
サイクロンプスは森から出てきたが近づこうとはしない。
弓を構え、汗が滴り落ちる。「構え辞め」号令を反復する。
サイクロンプスは森へと帰っていく。弓兵もまた帰っていく。
「貴方は神の祝福された方ですか?」
兵隊に訝しげに聞かれる。
「ええ、そうです」
俺は男子と女子のことを見ると、革の民族的柄が入ったブレスレットをしている。継ぎ目には神の象徴の留め具になっている。
男子は剣とサヤになっている。女子は水晶と台座になっている。
俺は、ブレスレットをしていない。二人が偶然似たブレスレットなのか、俺だけ違う物なのか、いや俺は貰えてないのかもしれない。
服を探って見る。カーゴジョガーパンツ、スカジャンのポケットを見ても、見つからなかった。動いているとTシャツが膨らんだり引っ張られたりしている。胸に手を当てると、手のひらに収まらないような大きさの、チャームがついたネックレスだった。そのチャームを出そうとしていると兵隊に止められる。
「ええ、そちらの表徴はエロス様のもので間違いありません」
兵隊の口からは尊敬と尊重と敬意が伝わってくる。エロスと聞こえた、男子と女子は、「エロスだって」とあざけわらいながら言った。兵隊は叱咤した。
「いくら、神の加護を受け取りし者でも神様に対して軽んじるのは許せません」
兵隊は息を荒げ、肩で息を吸い、甲冑のなかの表情がわかるほどのものだった。
男子は呆気に取られ、口を半開きになっていたがすぐに切り返す。
「おう、じゃあ…ヤるか」
門が開らき、堂々たる風格の男と後ろに兵隊が二人いる。
「まぁ、待って」
兵隊たちは、姿勢を正し、男の方を向き兵隊達は男に向かって「隊長」と呼んだ。
隊長は「そんなに固くなるなよ」と肩を軽く叩いていた。兵隊たちは叩かれた肩が前にのべっている。そこそこ痛みが残っているようだ。
「別にヤりやってもいいが…」
隊長は息を吸う。
「うちの兵を敵対したってことはその後どうなるかはわかるよな」
隊長は凄味を見せる。
兵隊が何か喋りかけているが耳に届かない。どちらかといえば男子、女子が話している方に目がうつる。
兵隊が掛け声を上げ、規則正しい足音徐々に近づいてくる。「怪物に合わせ、構え」一斉に弓を構える。「怪物が接近次第、合図で放て」弓兵が号令を伝言していく。「合図を待てー」徐々に端まで伝わる。
サイクロンプスは森から出てきたが近づこうとはしない。
弓を構え、汗が滴り落ちる。「構え辞め」号令を反復する。
サイクロンプスは森へと帰っていく。弓兵もまた帰っていく。
「貴方は神の祝福された方ですか?」
兵隊に訝しげに聞かれる。
「ええ、そうです」
俺は男子と女子のことを見ると、革の民族的柄が入ったブレスレットをしている。継ぎ目には神の象徴の留め具になっている。
男子は剣とサヤになっている。女子は水晶と台座になっている。
俺は、ブレスレットをしていない。二人が偶然似たブレスレットなのか、俺だけ違う物なのか、いや俺は貰えてないのかもしれない。
服を探って見る。カーゴジョガーパンツ、スカジャンのポケットを見ても、見つからなかった。動いているとTシャツが膨らんだり引っ張られたりしている。胸に手を当てると、手のひらに収まらないような大きさの、チャームがついたネックレスだった。そのチャームを出そうとしていると兵隊に止められる。
「ええ、そちらの表徴はエロス様のもので間違いありません」
兵隊の口からは尊敬と尊重と敬意が伝わってくる。エロスと聞こえた、男子と女子は、「エロスだって」とあざけわらいながら言った。兵隊は叱咤した。
「いくら、神の加護を受け取りし者でも神様に対して軽んじるのは許せません」
兵隊は息を荒げ、肩で息を吸い、甲冑のなかの表情がわかるほどのものだった。
男子は呆気に取られ、口を半開きになっていたがすぐに切り返す。
「おう、じゃあ…ヤるか」
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「まぁ、待って」
兵隊たちは、姿勢を正し、男の方を向き兵隊達は男に向かって「隊長」と呼んだ。
隊長は「そんなに固くなるなよ」と肩を軽く叩いていた。兵隊たちは叩かれた肩が前にのべっている。そこそこ痛みが残っているようだ。
「別にヤりやってもいいが…」
隊長は息を吸う。
「うちの兵を敵対したってことはその後どうなるかはわかるよな」
隊長は凄味を見せる。
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